everestpeak.net
2015年12月04日
催眠マンション101号室
2010年12月に発売されたサークルeverestpeak.netの作品。
このサークル初の催眠音声にあたる作品だ。
2010年は今の主力サークルが名作を世に送り出し始めた頃になる。
ここもその流れに乗って一攫千金を狙ったのだろう。
結果は700ダウンロードと成功を収めているわけだが
それがブームによるものか、はたまた実力なのかが気になって聞いてみた。
この作品は催眠マンションなる建物に行き、そこで若菜という名の女の子とエッチする。
マンションに行くには精神だけが分離した状態にならなければいけないらしい。
幽体離脱をテーマにした催眠音声もあるしいいんじゃなかろうか。
催眠は筋弛緩法→深呼吸→色のイメージ→カウントと続く。
筋弛緩法は一時的に力を入れてから抜くやつだ。
この作品の場合、~に力を入れてと言った直後にすぐさま脱力させている。
普通は5秒程度緊張させてから抜くんだが・・・これじゃやる意味はほとんどないだろうな。
深呼吸も「すってー はいてー」の間がえらく短く慌ただしい。
色のイメージは赤→オレンジ→黄色→緑→青→紫→黒の順に頭の中を染め上げる。
これもぱっぱっぱっと色を言ってくるだけで他に何もしてこない。
色に暗示を込めて催眠状態を深めるのだと思ってたんだがそうじゃないらしい。
カウントダウンは100数えながら1毎に目を左右に小さく動かす。
数えるペースが速すぎて真面目にやると目が痛くなるだろう。
10毎に休憩がてら深化の暗示を入れればいいのにそれすらしてこない。
結局若菜が何をしたかったのがさっぱりわからず終わってしまった。
エッチはマンションの101号室で下着姿の彼女に見られながら
最初は普通のオナニー、次はM性のやや強いオナニーをする。
突然自分は超能力者で脳内に直接語り掛けることができると言い出すのを見ると
このサークルは催眠を魔法の類と勘違いしているらしい。
催眠の効果を実感させるにしても展開が強引過ぎてついていけない。
1回目のオナニーは彼女に指示されながらチンコと乳首をいじる。
シコシコしなさい、いじってみてとか言ってくるのだが
これじゃ暗示ではなく命令としか思えない。
しばらくするとエコーのかかった声で感度が上がると言ってくるものの
そもそも催眠に入っていない状態でこんなことを言ってもほぼ無意味だ。
碌に催眠誘導をしていないのに暗示っぽいことを言うのは珍妙極まりない。
2回目のオナニーは最初暗い世界をイメージし
そこに若菜が手を差し伸べ救われる。
そして救ってあげたのだから執事になりなさいと言われる。
自分で放り込んでおいて救ったから隷属しなさいとか滑稽を通り越して呆れる。
執事になった後は彼女の着換えを手伝い、足を舐め、チンコを足で踏まれ
犬のポーズをし、お姫様抱っこをし、最後にオナニーする。
疑似プレイみたいなことをやってはいるが時間が短くまったくのめり込めない。
オナニーはさっきと同じくエコーのかかった声で
今度は若菜に中出しするようけしかけてくる。
その後しばらくしてから射精直前にぶち込み発射して終了だ。
まあなんだ、聞くのが苦痛に感じるほど支離滅裂な作品であった。
催眠誘導もエッチも滅茶苦茶で催眠音声の体すら成していない。
よくこんなものを販売できたなと逆に感心した。
当然のように催眠に入れないしエッチも普通のオナニーと変わらない。
サークルはこれを聞いて本当に催眠に入れたのだろうか。
催眠はそもそも古典的な催眠法を外面だけ真似ているに過ぎない。
聴き手を催眠状態に誘導し深化させる暗示が一切存在しない。
以前どこかの作品でも言ったことだが
暗示のない催眠などボールのないサッカーと同じようなものだ。
根本的な要素が欠けているものを催眠と呼べるわけあるまい。
エッチはまあ言う通りにすれば抜けるっちゃ抜けるだろう。
だが指示に従いながら抜くのならそもそも催眠をかける必要が無い。
最初からオナニーさせる方が時間もずっとお得だ。
催眠を使って抜かせようとする気配がほとんどなかった。
ってな感じの核地雷作品である。
諸君に私と同じ思いをさせないために徹底的に叩かせていただいた。
出演:桃華れん
時間:58分
属性:ややM
催眠:☆☆☆☆☆
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:☆☆☆☆☆
体験版はこちらから
2014年03月08日
ヒプノルーム
2014年2月に発売された、サークルeverestpeak.netの作品。
この作品はことね様が演じる凜という名の少女に夢の館へと案内される。
そこで彼女の指示に従いながらオナニーをするわけだ。
キャラにそこまで捻りを感じない分どういった館や部屋なのかが気になった。
催眠は初めに軽く運動をしてから深呼吸を3回行う。
そして赤→オレンジ→黄色→緑→青→紫→黒の各色を頭の中でイメージしてから
100カウントダウンをするのに合わせて目を左右に動かす。
目を動かすのは漫画やアニメでよく見かける5円玉を揺らすやつだ。
正確には眼球運動法と言って
ほどよく疲れる状況を意図的に作りそこにすかさず暗示を入れる。
が、凜はカウントを刻むだけで同時に暗示を入れてはこない。
そして左手の人差指と親指を軽く合わせる行為を
催眠に入るためのトリガーとして教えられて
海岸を通って館のベッドルームに着いたところでひとまず終了だ。
突っ込みどころが多すぎるため最後に回すことにする。
エッチは事前に3つのルールを教えられてから行う
凜がカウントを刻んでいる間だけオナニーできる、許可無しでの射精厳禁
催眠だから指示に従ってね、こんな感じだ。
最後のは雰囲気作りのためのルールだろうか。
オナニーはそれらのカウントを聞きながらシゴき、0になったら停止
これをやや数字を増減させながら7回ほど行う。
カウントを刻んでいない間は暴発しないように興奮を抑えるのと
こちらのM心を煽るセリフに使われている。
最後は30カウントを速めに刻み、1になったら一旦10に戻り
次の1で5に戻りと数回ループして焦らしてから0で射精する。
まあタイミングを指定するタイプの射精管理といったところか。
サークルは作品説明文で「当作品は催眠音声です。」と言っておられるようだが
少なくとも私はこいつを催眠音声とは思わない。
理由は凜が自分からラポールをぶち壊していることと
催眠導入及び深化の部分で暗示を入れてこないからだ。
ラポールについては導入の冒頭で凜がこんなセリフを言っている。
「端的にいうと命令に従えといっているわ。」
もうこのセリフ1つですべてが台無しである。
催眠者の凜自身がこの時点で催眠を放棄していると言っても過言ではない。
催眠は間違ったセリフ1つで状態が解けるほどにデリケートなものなのだ。
結果的に催眠者の命令に従うことになる催眠音声は多いのだが
それらはすべてそう思わせないように上手に暗示を入れた後に行っている。
しかも「命令」とは言わずに「言う通りになる」など表現を和らげている。
催眠ってやつは簡単に言うとクライアントを催眠者が暗示を使って応援する行為だ。
つまり暗示が無いと催眠自体が成り立たないわけで
一番大事な導入と深化のシーンでそれらを行っていない作品を
催眠音声と呼ぶわけにはいかない。
ボールなしでサッカーをしているようなものだ。
他にも復唱を求められるシーンでのセリフが
アソシエート(主観視)させるべきなのに
ディソシエート(客観視)させる表現だったりとか
催眠音声として致命的な部分が色々とある。
催眠音声っぽく感じる方もいるだろうが騙されてはいけない。
間違いなく地雷作品である。
出演:紅月ことね
時間:56分
属性:ややM~M
催眠:☆☆☆☆☆
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:★☆☆☆☆
総合:☆☆☆☆☆
体験版はこちらから
2014年02月14日
バニーガール催眠
2012年2月に発売された、サークルeverestpeak.netの作品。
さて、バニーガールである。
このサークルは魔女っ子やら踊り子やらチャイナガールやら出しているのを考えると
中の人はコスプレ好きなのかもしれない。
催眠音声ではほぼ見かけないキャラだから、珍しいと言えば珍しい。
作品としては体を動かしたり色をイメージさせたりと、催眠がややひねられている。
といってもきちんと催眠の手法として用いられているものであって
思い付きでやっているわけではないから安心してほしい。
私は催眠音声にそこまでトリッキーな要素の必要性を感じないのだが
こうやってレビューする側としては特徴として取り上げられるから楽でいい。
催眠は首、肩、顔、手、腹、尻、足を動かしたり力を入れさせ
そこから脱力していくところから始まっている。
各部位に費やす時間がかなり短いおかげでなかなか慌ただしい。
お次は赤→情熱の色、オレンジ→夕焼けの色、といったように
頭の中で色とそのイメージをリンクさせ
最後に白い光が体中を巡っていくのを意識する。
先ほどの疲れをここで取り払っていく流れだ。
その後逆腹式呼吸→カウントに合わせて目を左右に動かす、など
単純に手順だけを並べるだけでも一苦労するほどにやることが多い。
なんというか、あまり聴き手のことを考えずに
ただ催眠的なものをぽんぽん詰め込んでいったような印象を受けている。
時間が20分弱と標準的な作品より短いのも関係しているかもしれない。
エッチはあまりひねらずにストレートなプレイが多い。
挿し絵にある大きなおっぱいを揉み揉みしたり
フェラや手コキをしてSEXに続く。
SEXは何度も体位を変える所が実際のプレイっぽくていいかもしれない。
そして最後は彼女とバニーの衣装に精液をぶっかける。
敢えてそうするところにサークルのこだわりは感じられた。
「やりたいことを全部取り入れたらこうなりました」みたいな作品である。
エッチはともかく催眠は時間の割にやることが多すぎて集中できない。
催眠はもっと少ない行程をじっくりやるものではないだろうか。
それぞれの要素は面白いのだから、全体の時間を延ばすなり次回作に回すなり
いくらでも選択肢はあっただけに残念でならない。
エッチは小説のように客観的な表現で進められている。
聴き手が自分で盛り上げていかないと興奮には繋がらないだろう。
もうちょっとセリフの割合を多くして、2人が感じ合う様子を生で聴きたかった。
出演:霜月優
時間:50分
属性:ややS~ノーマル
催眠:★★☆☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★☆☆☆☆
総合:★★☆☆☆
体験版はこちらから
2013年12月26日
ヒプノレスト
2011年11月に発売された、サークルeverestpeak.netの作品。
催眠状態とは文字の通り脳の活動が鈍くなって軽く眠気を催しているような状態だ。
術者が我々を催眠状態に持っていくのはそうしたほうが暗示をかけやすいからだが
催眠音声を聴いていると本当に眠ってしまう人もいるだろう。
それくらい普段に比べて気持ちよく感じる状態である。
この作品はその習性をストレートに活用して聴き手を眠らせようとする。
目的が目的だから罵られたりなどのM的な要素はほぼないし
落ち着いてお姉さんの声に耳を傾けることができる。
彼女の穏やかな声を聴いているだけでも欠伸が出ることだろう。
催眠はその昔催眠術師が使用していたらしい部屋で行われる。
「催眠術師が専門的に使っていたのだから、さぞ催眠に向いた作りなのだろう」
そんなイメージを心の隅に軽く持たせることで聴き手を催眠にかかりやすくしている。
まずは椅子に座ってヘッドホンを着け、肩を揉んだり首を回したりしてリラックスする。
体を動かすタイプのリラックスは催眠音声には不向きとされるが
体に直接刺激を与えるだけあってその効果は高い。
お次は秋の紅葉、砂漠、森など自然をイメージしていく。
そして最後にゆっくりと100カウントして終了だ。
このカウントの部分で多くの人が眠気を催すと思われる。
エッチは眠気に耐えたことへのご褒美としてお姉さんが相手をしてくれる。
クンニ、乳首舐め、アナル指挿入など雰囲気の割にプレイはややアブノーマルだ。
最後は催眠らしく繋がりながら30カウントダウンでの発射。
1カウントごとにセックスの情景を交えるゆっくりとしたものだ。
フィニッシュで中出しした後に顔にもぶっかけるのは珍しい。
作品の趣旨にしっかり沿った眠くなる作品だ。
「俺は寝ないぞ」と強く意識していても次第に瞼の重さを感じるだろう。
最近緊張して眠れないような方にはきっと効果があるはずだ。
エッチは元々期待していなかったからか、思っていたよりエロい気がする。
だがこの作品らしいゆったりとした流れで
心を満たされながら体もスッキリさせてくれる。
ご褒美に相応しいプレイと言えるだろう。
出演::紫月琥珀
時間:61分
属性:ややS~ノーマル
催眠:★★★☆☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★☆☆☆
総合:★★★☆☆
体験版はこちらから
2013年11月23日
魔女っ子催眠
2011年11月に発売された、サークルeverestpeak.netの作品。
個人的に結構好きなサークルだったりする。
一番最初に聴いたヒプノレストを始め、催眠が特徴的に感じるからだ。
全体的に時間が短めでまとまっているのもありがたい。
この作品は魔女の助手になろうとしていた主人公が
最終的には彼女のペットにされてしまう。
世界がファンタジー設定であるため「催眠」という単語はほぼ出てこない。
でもやっていることは思いっきり催眠である。
催眠はカウントに合わせて呼吸をしたり、目を閉じて眼球を動かしたりとやや忙しい。
合間に魔女が適度な説明で色々とフォローしてくれている。
そして最後はおなじみの階段を降りるイメージだ。
そこそこ疲労感を伴う催眠だからか、結構深く入れると思われる。
エッチは彼女の犬として主従の契約を結ぶことになる。
魔法の杖で体をいじくられたり、オナニーをしてその杖に精液を放ったりと
恥ずかしい思いをするプレイが繰り広げられる。
魔女は本当の犬に接するかのようにとても優しく
調教よりは甘やかされているような感覚を受けるだろう。
短時間の割に完成度の高い作品である。
物語として大切な背景がしっかりと形作られているし
催眠もエッチもそれを崩さないように進められている。
催眠の手法が他ではあまり登場しないものだったりと
きちんと唯一性を持ち合わせている点も注目したい。
私はもっと評価されていい作品だと考えている。
出演:ゆづきひな。
時間:38分
属性:ノーマル~M
催眠:★★★★★
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★★☆
体験版はこちらから