Listenablepharmacy

2015年03月16日

TabletCase

2009年12月頃に公開されたサークルListenable pharmacyの作品。

双子系作品がとかく取り上げられる四九八苦氏の作品の中で
割とスマートな部類に属する一品である。
催眠に不慣れな聴き手でもある程度催眠を楽しめるように
ありとあらゆる部分が練りに練って作られている。
まあ細かい特徴まで挙げたらきりがないんで大まかな流れを見ていこう。

まずは催眠に取り掛かる前の簡単な諸注意から入る。
こういうパートを設けているだけでも十分初心者向けなわけだが
体が痒くなったら好きにかけばいい
無理に聞こうとしなくても無意識が勝手に聞く、などなど
作品をリラックスして聞くための具体的な案内をしてくれる。
ラポールの形成にも役立つありがたいパートであるな。

本格的な催眠はそのあとから始まる。
ひとまず目を瞑って両腕を体の前に突き出しながら
もう一対の両腕がそれが元の両腕を押し広げるようにイメージする。
目を瞑っていると体の位置の制御が難しくなるからあっさり開くだろう。

それから先は深呼吸、全身の脱力、揺さぶりとイメージによる深化と進む。
脱力は頭のてっぺん、こめかみ、目の周り、頬、首筋、肩、背中、両腕、胸、両手、脇腹、お腹、腰、お尻、太もも、両膝、両脚、つま先
って感じに体をかなり細かく分けてそれぞれを言われたタイミングでイメージ
それを上→下→上と往復しながらやっていく。
部位を言うペースをだんだん速くぼんやりさせてるのは混乱を誘ってるのかもしれない。
何にせよリラックス効果は大いに見込める。

イメージ深化は何度も「ゆらゆら」と言いながら体が横に揺れる暗示を入れてくる。
ある程度催眠が深まっていれば平衡感覚を失ってるだろうし
頭を軽く揺さぶられるような心地よい気分がするだろう。
全体的に堅実な外連味のない催眠ってところか。

エッチは感度上昇→チクニー→オナニーの順に行う。
チクニーとオナニーはどっちも10分程度の短時間なんだが
催眠状態を逆手に取った暗示を入れて濃厚なプレイに仕上げている。

チクニーは自分でゆっくりといじりながら頭が真っ白になる暗示や
彼女に見られているイメージを挟んで心的興奮を高めてくれる。
露骨にエロイ描写をしてこない催眠的な反応を意識した言い回しだ。
乳首は開発具合によって感度に大きな差が出るんで保証はできないが
ある程度開発していれば普段よりも気持ちよくなっているのがわかるだろう。
最後に10カウントダウンをしてドライ絶頂する。

オナニーはこちらも好き勝手に扱きながら
自分が初めてオナニーをした頃のことをイメージする。
普段何気なくやってるオナニーに新鮮味を持たせたかったのだろう。
ちょっぴり気恥ずかしさを感じながら気持ちいい射精を迎えることができた。
こっちも最後に10カウントで絶頂する。

有料作品のような強烈な個性が見られない大人しい作風なのだが
どのシーンも催眠音声として隙が無く技術力の高さが窺える。
四九氏の催眠に関する技術や知識の高さ、見識の広さが至るところに見え隠れしている。
これほどの作品はそうそう作れるものではない。
安心して身も心もお姉さんに任せられる心地よい空気が漂っていた。

だが双子のファンだとちと物足りなく感じるだろうな。
技巧的にもそれほど凝ったものじゃないしドM向けでもない。
トレーニング的な要素が強いからストーリー性も皆無である。
良くも悪くも無料作品な内容ってことだ。

エッチは舐め音や喘ぎ声は一切聞かせず暗示だけで絶頂へと持って行く。
全然エロくないのになぜかイかされる気持ちよさがたまらない。
最後のドライもセルフも快感の度合いはかなりのものだった。
催眠音声としてきちんと楽しめるんでそのへんは安心してほしい。

ってな具合に催眠は優秀だが多少味気なさも感じる作品だ。
催眠の経験を積みたい人なら最低3回は聞いてほしい。
そうでない人も絶対に損はしないから1回くらいは聞いてみてくれ。

出演:誠樹ふぁん
時間:68分
属性:ノーマル

催眠:■■■■■
エロ:■■□□□

ダウンロードはこちらから
http://www.nct9.ne.jp/d3online/


saiminsusume at 20:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2014年12月04日

Side Effect

2011年3月頃に公開された、サークルListenable pharmacyの作品。

言わずと知れた四九八苦氏の作品で双子の最終章にあたる。
双子シリーズは無料がSynergism Duet、Synergism Duet Echo、本作
有料が双子のいいなりと合計で4つ作品が出ているのだが
双子スタイル自体が優れているためどれも名作として名高い。

近年類似作品を作るサークルをちらほら見かけるが
言わせてもらうと本家には遠く及ばない。
今から数十年後もこのシリーズは伝説として語り継がれているだろう。
それほどまでに隔絶した高い領域にある作品だ。

催眠は深呼吸や脱力をしながらまず双子の声を体に馴染ませる。
分割弛緩の際は該当箇所を2人が左右別々に担当しながら行い
暗示に加えてそのリズミカルな声によっても心地よさを感じるだろう。
双子ってことで声をかける間がコンマ単位で計算されている。
これだけでも並のサークルには到底辿りつけぬ領域にあると言える。

お次は2人の声に気持ちよさを感じ幸せな気分を味わう。
双子の声を聞いていると気持ちいい、気持ちいいと幸せになる。
よくあるパターンなんだが双子の声がとても幸せそうでその気持ちが伝播してくる。
思わず頬が緩んでニンマリする人がいてもおかしくない雰囲気だ。

その先は主にイヤホン右を担当する女の子がメインの誘導を担当し
左がサポート役にまわって感覚系の暗示を入れるようになる。
スタイルは左の女の子がうっかり催眠にかかってしまい
右の子が主人公と彼女の2人を同時に誘導するといったものだ。

これ自体が催眠音声で滅多に見かけないものなのだが
右の暗示を左が受け応えるようなスタイルを取っていて
同意を求めた時は勝手に「はい」と答えるし、復唱を行うときは言ってもくれる
つまり主人公のやるべきことを半ば肩代わりしているわけだ。
こちらは左の言うことに倣うだけだから何をすればいいのか迷うことも無い。
そして声に素直に従う心構えも自然に身についてエッチに取り組みやすくなると
一石二鳥の効果が得られる。

エッチはとりあえず十分に催眠に入っているかを確認してから
体のパーツごとに温かさや気持ちよさを暗示によって感じる。
この時点でわかると思うがエロエロな展開には程遠い。
催眠音声の王道である暗示で性感を高めるタイプのエッチだ。

体が温まった後でようやく左の子とSEXをするような描写が登場する。
言い回し的にイメージ誘導のような色が強いんで疑似SEXなのだろう。
しかし左の子も催眠に入って感じているから結構アンアン喘いでくれる。
ちょっぴり声を押し殺しているような切なそうな感じがわざとらしくなくて良い。
最後はカウントではなく「イっていいよ」の合図でドライ絶頂を迎える。

今まで聞いたことのない誘導法が目白押しのユニークな作品だ。
古典催眠の技法はほとんど使われておらずかなり現代寄りの催眠なのだが
仕掛ける内容が催眠の本ではまず得られないようなものばかりで
心理学や脳医学の知識を使用しているように思える。
決まりきったテクニックが使われておらず書く側としても色々苦労した。
概念的に説明するのが妥当だろうってことで上の文章の形に落ち着いた。

しかし全体として見れば実によくまとまっていて技術のレベルが高い。
細かい部分でも催眠音声に必要なセリフの表現や声の抑揚が計算され尽くしており
構造を理解していなくても、というか双子の声を音として聞いているだけでも簡単に催眠に入ることができる。
これが双子スタイルの凄いところであるな。

私みたいな凡人には数十年の時間を与えられても作るのは不可能だろう。
発想力とそれを形にする表現力がずば抜けて優れている。
当然催眠音声としても傑作で催眠の世界にどっぷりと浸かれること請け合いだ。

「こんな記事を読んでる暇があるならとっとと聞け!」と言い放ちたくなる作品である。
これを聞いて気に入った方は他の双子シリーズもぜひ聞いてみて欲しい。

出演:誠樹ふぁん
時間:60分
属性:ノーマル

催眠:■■■■■
エロ:■■□□□

ダウンロードはこちらから
http://www.nct9.ne.jp/d3online/



saiminsusume at 20:00|PermalinkComments(2)TrackBack(0)