Lilith[リリス]

2013年12月21日

対魔忍ユキカゼ催眠CD~ゆきかぜの甘い囁き~

対魔忍ユキカゼ催眠CD~ゆきかぜの甘い囁き~

2013年12月に発売された、サークルLilith [リリス]の作品。

さて、今回はちょっと変わったタイプの新規サークルだ。
リリスについては同人ゲームを嗜んでいる方ならご存知かもしれない。
サークルと呼ぶよりは企業と言ったほうがいいだろう。
私もちょこちょこ触ってる口だが背徳的な抜ける作品を作っておられる。

そして今回最も特筆すべきは
「シナリオは「催眠」ジャンルで数々の実績を上げてきたATA(すくりぷてっどこねくしょん)が担当!!」
この件である。
ぶっちゃけこれが無かったら買ってなかっただろう。
催眠音声はスクリプターの腕が何より大事だから、期待もその分膨らんだわけだ。

この作品はユキカゼという少女と熱い一夜を過ごす。
挿し絵を見る限りでは活発そうだが、プレイ中は催眠らしくしっとりとした声だ。
数々のエロゲーで経験を積んだ声優が担当しているおかげで演技も良い。
特に序盤で登場するキスシーンには強烈なエロスを感じた。

催眠は深呼吸→分割弛緩→イメージ誘導の無難な流れを暗示だけで行っていく。
イメージは光の輪が頭のてっぺんから足先へ通り抜けていくのを3回繰り返したり
黒い球がだんだん大きくなって聴き手を飲み込んでいったりと
色と動きに注目して描かれている抽象的ながらも比較的わかりやすい表現だ。

AtA氏は暗示の使い方、つなげ方に定評のあるお方で
ここでも流れるような暗示が見事なリズムを作り上げている。
他のサークルにはそうそう真似できないほどに洗練され尽くした暗示だ。
特にイメージ誘導終盤の暗示は優れていて
黒い球に頭の中を包まれて、その暗さで不安に駆られている主人公を
ユキカゼが声で勇気づけ、それにすがりつかせるように導いている。
ここを聴き終える頃には彼女の声はあって当然のものと認識されているだろう。

エッチはユキカゼとの濃厚なセックスシーンが描かれている。
事前に軽く感度を上昇させた後に騎乗位で繋がるのだが
お互いの肌が接した際にその温かさを感じ取らせたり
強く抱きしめあって胸から伝わる鼓動を感じ取らせたりと
単なるプレイではなく感覚をリンクさせているのが面白い。
そうすることで聴き手は自然と主人公に重なり、感覚を共有できるわけだ。
こういう場合客観的に見るより主観的に参加したほうが絶対興奮できる。

セックス自体は結構短めでフェラや手コキといった他のプレイは一切無い。
だがセックスだからこその喘ぎ声という醍醐味があるわけで
これがある程度の分量聴けるのはエロ的にプラスに働くだろう。
「催眠音声に喘ぎ声は不要」と言う方もいるが
催眠が入念だからこの程度で解けるとは私には思えない。
それに前の段階で主人公になり切れているのだから
彼女の喘ぎ声が聴けないのはかえって不自然になるだろう。

良くも悪くもAtA氏の特徴が前面に押し出されている作品だ。
暗示を好む方にはかなり向いている一方で
カウントなどの刺激を好む方には向かない。
催眠自体はとてもしっかりしているからその辺は安心できる。
エッチも催眠音声らしく暗示を適度に組み込んであるし
ドライ絶頂系としては申し分のない出来だろう。

しかしこの内容だと「別にユキカゼじゃなくてもよくね?」と思えてくるのも事実である。
すくりぷの作品として別のタイトル、別のキャラと挿し絵を使って出したとしても
まったく違和感がないほどにユキカゼの存在が薄い。
というかそうしたほうがリリスで出すより倍は売れるんじゃないだろうか。

「催眠音声としては合格、だがユキカゼとコラボさせたのは失敗」
そんなちょっぴり残念な作品である。

出演:氷室百合
時間:43分
属性:ややS~ややM

催眠:★★★★★
エロ:★★★★☆
コスパ:★★☆☆☆

総合:★★★★☆


体験版はこちらから



saiminsusume at 20:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)