KUKURI
2016年06月29日
リリムの悪戯~贄少女~
2016年06月に発売されたサークルKUKURIの作品。
KUKURIお得意の触手プレイが登場する作品だ。
しかも今回は触手がぎっしり詰まった壷の中に入り全身を愛撫される。
聞いたことないプレイだったが同人マンガやCG集で似たものを見かけたってことは
それなりの需要があるのを見越して投入したのだろうな。
ドMホイホイな内容だしKUKURIなら大丈夫だろうってことで聞いてみた。
この作品は謎の女性に催眠をかけられて別世界に行きリリムなる子悪魔に触手壷責めの刑を受ける。
催眠パートの途中でいちじくを食べるシーンがあり
それが彼女の上司の逆鱗に触れて滅茶苦茶にされるって展開だ。
つうても快楽漬けなんでうちらにしてみればご褒美だわな。
そういやサークルが音声を聞くときに毛布を用意してくれと言っていた。
触手壷の臨場感を出すための演出らしい。
布団くらいならみんな持ってるはずだし手元に置いておくといいだろう。
催眠は凝視法→深呼吸→分割弛緩(復唱)→いちじくを食べる→女体化と進む。
凝視法は天井を見つめて視神経が多少疲れたあたりに目を閉じ
意識を額に向けたまま目を開けるように言われる。
やってみればわかるが人間は額に目線を向けた状態で瞼を開けられない。
それをいかにも彼女の言う通りになったと錯覚させるのが狙いだ。
失敗したときのフォローもされてて抜け目ない。
分割弛緩は胸→両足→両腕→両肩の順に彼女の言った暗示を復唱する。
これらを一通りやった後に同じく光に照らされて温かくなる暗示も入れていた。
暗示の入れ方が軽めなんで効果もそこそこであるな。
いちじくを食べるシーンは草原にある小高い丘に生えてる木からもいでいただく。
この木を管理してるのがリリムだ。
腕浮揚の暗示を入れていたのを見ると深化後の確認が目的だろう。
いちじくは始まりの果実と呼ばれていて食べると女体化するらしい。
女体化は右手を心臓の上に置いて全体像をイメージ
それから5カウントダウンに合わせて尻→ウエスト→喉仏→髪の毛→肌→体全体の順に変化させる。
生まれ変わるってよりは変化させるタイプの女体化だわな。
最後におっぱいやマンコの感度を上げて終了だ。
KUKURIらしい隙のない良い催眠であった。
エッチは丘の近くにある神殿に移動し触手壷に入る。
何でもこの壷に生贄を捧げると願いが叶うらしい。
その材料に主人公が選ばれたって寸法だ。
触手壷の中にはピンク色の媚薬が満ちていてまずはそれを楽しむ。
足から入り膝や太もも、腰、腹や胸、肩に至るまで浸かり
それらの様子を描きながら体が火照る、感度が高まると丁寧に入れていた。
事前の催眠がしっかりしてるからだろうがとにかく体が熱くなる。
感度の方は触手プレイが始まった後に実感できるだろう。
触手プレイは最初に毛布で体を包み込み覆われてる感触を楽しむ。
もこもこした質感が触手とは随分違うが雰囲気作りにはなるだろう。
毛布を材料に暗示を入れてくることが特になかったことからもその意図が窺える。
ここでも彼女が部位を指定し熱が集まるとか感度が高まる暗示をガンガン入れてくる。
皮膚がピリピリしたり股間がゾワゾワしてなかなかに気持ちよかった。
プレイのほうも乳首、乳房、マンコ、アナルを中心に激しく責めてくる。
首から下が壷に入っていて逃げられない状況もドMにはたまらない。
中盤に5カウントダウンでの絶頂が2回、終盤に10カウントダウンでもう1回絶頂指示が出る。
今まで聞いてきたKUKURIの触手作品に比べると大人しさを感じる作品だ。
語り手以外の登場人物をリリムだけにしてストーリー部分もかなり薄めてある。
でも催眠の内容は素晴らしいしエッチもきちんと触手でイかせてくれる。
余計な部分が無いから今のサークルの実力がそのまま作品に反映されている。
予想していたものとは若干違って心に隙ができたのもあるのだろうが
最後の絶頂シーンは腰が抜けたかと思えるくらいに大きなオーガズムが得られた。
終盤にさしかかると心を侵食する暗示が加わって頭が真っ白になる。
もうちっとハードさが欲しい気もするが気持ちよくなれたのだからよしとしよう。
ってなわけで大いに満足できる内容であった。
KUKURIはこのところ新しい要素を取り入れ試す動きが見られる。
老舗サークルにありがちな頭の固さをうまく解してこれからもいい作品を作って欲しいものだ。
出演:東めぐみ
時間:96分
属性:M
催眠:★★★★★
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★★★★
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saiminsusume at 20:00|Permalink│Comments(0)
2016年05月04日
EUPHORIA~夏の誘惑~
2016年01月に発売されたサークルKUKURIの作品。
サークルがこのところシリーズ化してる作品であるな。
仮想世界に身を置き女性キャラになりきってエッチを楽しむ。
生身の体で女性になるよりも受け入れやすい設定だからかもしれない。
何にせよKUKURIほど女体化催眠に情熱を燃やしているサークルはそうそうおるまい。
この作品はフェアネスなる仮想世界で従兄弟の少年とエッチする。
夏に帰省したJDの太ももに彼が欲情するって展開だ。
それをわざわざJDの側で楽しむのだから面白い。
精通したばかりの年頃の少年は女性の裸ばかり考えてるからな。
催眠は深呼吸→カウント&分割弛緩→イメージによる深化→女体化と進む。
深呼吸は自分のペースで行い適度にリラックスさせる暗示が入る。
その次は最初にこちらに頭の中で数えるように言ってから300カウントダウンを始め
案内役のお姉さんが心→頭→首と肩→背中と腰→胸と腹→両手→両足→体全体の順に重くなる暗示を入れる。
カウントを数えさせてるのは混乱を誘うのが目的だろう。
人の脳は2つのことに意識を向けるのが難しい。
なんでカウントに気を向けさせて脱力しやすくするって寸法だ。
まあカウントなどしなくても暗示だけですんなり脱力できるがな。
深化はフェアネスの入り口に位置する海に体を沈める。
10カウントアップを数えて沈む→一旦海面に上がる→また沈むを繰り返す。
深化によく使われる揺さぶりを作品なりにアレンジしている。
時間が長めだしがっつり催眠に入れるだろう。
女体化はセラフィムアバターステージなる場所で自分の好きな女性をイメージし
セラフィムコネクトステージで女性と一緒に螺旋階段を下りる。
2人でぐるぐる回っているうちに一緒になってましたって流れだ。
並行してトランスがより深まる暗示も入れてくる。
エッチは2パートあり最初は部屋で、次はお風呂でイチャイチャする。
部屋でのプレイはキス、フェラ&クンニ、セックス
風呂は乳責め、クンニ、セックスだ。
被ってる部分が多いが内実はかなり異なる。
どのプレイでも案内役のお姉さんが状況を説明し感覚操作の暗示を入れ
節目に5カウントダウンを数えて感度が高まる暗示を入れる。
KUKURIではお馴染みのパターンであった。
だがパートごとに責め手をJDと少年で入れ替えている。
部屋のパートは少年が中出ししたところで終了
風呂は乳首責めで1回、セックスで2回のドライ絶頂がある。
部屋パートも雰囲気はいいんで慣れていればドライは可能だろう。
KUKURIにしてはキワモノ臭がまったくしない作品だ。
夏の日に歳のやや離れた男女が積極的に絡み合う。
少年の方が欲望が強いようでJDが押されに押されていた。
催眠音声のエッチは攻めより受けの方が楽しみやすいってのもある。
何にせよ値段分の満足感は得られた。
しっかしこのところのKUKURIは催眠が随分とよくなった。
昔はありきたりな古典技術を淡々とやるものばかりだったのが
作品に合わせて工夫しトランスに入りやすくしている。
それでも古典偏重なのはそのほうがやりやすいんだろうな。
ずっと同じやり方を貫いてきたら方向転換なんてそうそうできまい。
ってなわけで満足できる内容であった。
時間に対する価格が安いのもありがたい。
触手もいいがたまにはマイルドなエッチも楽しんでみてはいかがだろうか。
出演:涼貴涼
時間:120分
属性:ややM
催眠:★★★★☆
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★★★
総合:★★★★★
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2016年04月26日
ONE SELF
2009年07月に発売されたサークルKUKURIの作品。
KUKURIが有料作品を作り始めて1年後あたりの作品だ。
2009年は今の大手サークルがこぞって作品を世に送り始めた記念すべき年である。
しかしそれは裏を返せば製作者も聴き手もまだ未熟だったことを表す。
そんなわけでこの作品も色々粗があるんだが一応紹介させていただく。
この作品は治験のアルバイトで女体化する薬の実験台になり
担当研究員の川上菜月や2人の男に犯される。
KUKURIお決まりの簡単なストーリーや設定がありボイスドラマらしさを持っている。
催眠において集中力は大事な要素だし、面白く聞ける配慮は大いにプラスに働く。
催眠はいきなり20カウントを数えて瞼が重くなる暗示を入れられる。
凝視法の一種だと思うんだが天井を見つめろとは言われなかった。
0で目を閉じ、開始前に飲んだ薬の効果として全身に温かさを感じる。
その後熱さで寝付けない主人公を気遣って菜月が登場
水と錠剤を飲ませて今度は両手両足に重さを感じる。
薬の効果を暗示を使って実感させようってスタイルだ。
そして10カウントダウンを3回刻んで催眠をさらに深くする。
女体化は胸が膨らみチンコがクリトリスに変化、最後に膣が形成されておしまいだ。
髪が長くなるみたいなことを言ってたが外見の描写はほとんどされない。
いくらなんでも聞き手のイメージ力に任せすぎだろとは思うな。
まあKUKURIの初期の作品は総じて詰めの甘さが目立つ。
エッチは菜月に乳や乳首を指で責められてからローター責めで1回絶頂
それから入室してきた男性に同じく乳を弄ばれチンコをぶち込まれる。
いきなり男性を相手にさせなかったのは心の準備みたいなものだろう。
どのプレイでも客観的な描写をしながら感覚操作系の暗示を入れてくる。
プレイ中に主人公の可愛い喘ぎ声が流れるのがちと珍しい。
SEXの最中は要所と考えたのか5カウントダウンを何度も行い
その都度感度が上昇すると言ってくる。
しかしカウントの数え方が平凡手なりで気持ちが籠ってない。
前暗示と後追い暗示もテキトーだしこれで実際に感度が上がる人はほとんどいないだろう。
最後に10カウントダウンを刻み0の連呼に合わせて絶頂する。
初期の作品だから大したことないだろうと思って聞いたらその通りだった。
催眠はごくごく浅いレベル止まりだったしエッチでの満足度もイマイチである。
暗示を入れる、カウントを数える時の声の使い方がこれではまずい。
暗示は落とすシーンも絶頂シーンも同じ口調だし
カウントに至っては感度を上昇させるシーンで非常にいい加減な数え方をしている。
絶頂シーンも無感情にゼロを言うだけの何とも締まらない終わり方であった。
作品のテーマやストーリーは結構面白い。
だが催眠音声である限りそれを主人公視点で楽しめなければ意味がない。
大して催眠に入れなかったからエッチの最中はボイスドラマを聞いているようだった。
ナレーションの声が終始朗読するような平坦極まりない口調だったのもある。
ってなわけで私は結構損に感じた作品であった。
改善すれば化けそうな作品だけに惜しい気もする。
今更1200円出してこれを聞くよりもっと後の作品を選んだ方がいいだろう。
出演:霜月優
時間:44分
属性:ややM~M
催眠:★☆☆☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆
総合:★☆☆☆☆
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2016年02月02日
【無料】UTERUS
2012年12月に公開されたサークルKUKURIの作品。
KUKURIの中で3つだけ存在する無料のうちのひとつだ。
有料をこれだけ多く出しているのに無料がここまで少ないのも珍しい。
早い段階から有料で出せる実力を持っていたってことだろう。
しかもほとんどが女体化なのだから凄まじい。
この作品は幼馴染らしき少女と浜辺でイチャイチャする。
KUKURIお得意の触手やらファンタジーな展開は一切無しだ。
オーソドックスな作風がむしろ珍しいと思えるから不思議である。
エッチもアブノーマルな要素を交えず普通に行っている。
催眠は波の音や穏やかなBGMを聞きながら深呼吸と脱力をし
10カウントで軽い催眠状態へと入る。
場所が野外だからよく使っている凝視法も出てこない。
そして海の水位が上がったのでそのまま水面に体を浮かべ
右手→左手→両足→頭の中の順に再度脱力し海へと潜る。
○○メートルと距離を示す表現を使いながら何度もカウントを刻んでいた。
手足を重点的にやってるんで結構な具合に重くなる。
海の底についた後は脱力と同じ部位を泡が包み込む。
催眠が深まった際の意識のぼやけを自身の存在にたとえ
それが曖昧になる=海水の中に溶けると言っていた。
最後に母親のお腹の中に戻り心地よさを感じて終了する。
終盤の水に溶けてから母親へと繋ぐ部分がちと腑に落ちない気もするが
それ以外は催眠音声ではよく見かける手堅い手法で揃えている。
頭よりも体の重さや感覚のぼやけを強く感じるだろうな。
有料で出しても問題ないくらいのレベルは持っていると言える。
エッチは一番最初に女体化を済ませ、それから少女とエッチする。
女体化は外見の曖昧な描写と胸・マンコの変化にのみ目を向けていた。
プレイが総受けなんで容姿よりも感覚を重視したのは正解だと思う。
プレイは浜辺にあった貝から抽出した催淫効果つきのオイルを全身に塗り
それと同時に体が火照る暗示を結構入念に入れてくる。
両腕、両足、腹、胸、乳首、クリトリス、膣の順に行っていた。
ローションプレイっぽく見えなくもないが感度上昇の意味合いが強く
エッチな気分よりも体温の変化が強く感じられる。
それからは感度の確認がてらに同じ要領で今度は全身を舐める。
少女のちゅぱ音や主人公の喘ぎ声が聞こえ始め
エッチな気分が一気に盛り上がってくるだろう。
最後に5カウントダウンを何度も刻んでさらに感度を上げ、ドライ絶頂する。
KUKURIの作品とは思えないほどに色々とマイルドな内容である。
浜辺で少女と女同士のラブラブなエッチに終始している。
有料の場合、刺激的なプレイを盛り込まないと物足りなく感じるものなのだが
こいつは無料だから別段文句を言う気にもならない。
むしろ有料のような癖がなく催眠音声として聞きやすく感じた。
ってなわけで万人向けの無難な女体化作品と思われる。
どぎついプレイでひぃひぃ言うのもいいのだが
こういう落ち着ける作品で心と体を潤してみるのもいいんじゃなかろうか。
出演:涼貴涼
時間:56分
属性:ノーマル
催眠:■■■□□
エロ:■■■□□
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2015年11月22日
男の娘になった僕
2015年09月に発売されたサークルKUKURIの作品。
夏コミラッシュが終わり普段の落ち着きを取り戻したあたりに出た作品だ。
夏や冬は皆がこぞって新作を出すから発売時期に悩むサークルは多いだろう。
だが週末に出すことさえしっかり押さえておけばどの時期でも売れると思う。
結局は作品の良し悪しが一番重要ってことだ。
この作品は女装を嗜む男子が友人の兄とエッチをする。
ネットに上げていた画像から身元がばれて脅迫されるって流れだ。
まあ催眠音声なんで怖いと感じる表現はまったくされていない。
年上の男性に色々といじられ新しい扉を開くところにスポットを当てている。
催眠は軽い凝視法→深呼吸→イメージによる深化→女装イメージと続く。
KUKURIと言えば凝視法と言ってもいいくらいに天井を凝視させることが多い。
催眠音声に取り入れやすいのが主な理由だろう。
目を開けている時にしかできないから冒頭にやるのも頷ける。
そこに深呼吸を重ねてリラックスを加速させる流れも順当であるな。
深化は光がお腹→両手→両足→体全体を照らすのに合わせて温かさを感じ
それから海に移って同じく日差しの心地よさを楽しむ。
作品の内容にまったく関係ないのは正直どうかと思うのだがやり方は特に問題ない。
そのまま目の前にある扉を抜けて白い部屋へと移る。
女体化は白い部屋にある鏡の前に立って服を脱ぎ
スカートなどの女物の服を一式着用する。
サークルが可能なら実際に女装して欲しいと言ってるんで勇気のある人はどうぞ。
女体化音声を聞いているのならイメージだけでもまったく問題ない。
エッチはその前に7分程度のドラマパートであらすじを説明してから
明なる男にホテルに連れられあれこれ致す。
乳首を指でいじる、舐める、チンコを手で撫でる、69の体勢で相手のチンコをしゃぶる
バックや正常位でアナルセックスするなどなんでもありだ。
KUKURIの観点から言えば普段のエッチを女体化せずに行っている。
まあ傍から見ればかなり怪しいカップルなわけだが
明の責めっぷりが女性とのエッチに近くガチホモ臭は案外薄い。
見た目が可愛い女装男子っていう設定も影響してるのかもしれないな。
女体化音声と同じ感覚でプレイを楽しむことができた。
そういえばプレイをする中で語り手のお姉さんがオナニーの指示を出してくる。
乳首をいじられるシーンは乳首オナニー、チンコをしゃぶる時はディルドを舐めるって具合だ。
最後のアナルセックスも抱き枕を使って体位を切り替えながらオナニーする。
男の娘プレイとセルフのハイブリッドみたいなエッチだ。
フィニッシュは30カウントダウンの末に射精指示が出る。
どぎついテーマの割には聞きやすい作品である。
催眠とドラマ・エッチを完全に分離し個々を丁寧に行っている。
女体化みたいにマンコを突かれるシーンが無いんでむしろイメージはしやすい。
チンコやアナルのあたりにムズムズした快感や熱が蓄積されていくのを感じた。
射精はシチュ的にM性が高いほうが強い快感を得られるだろう。
ってなわけで私は結構満足できた。
時間の割に価格も安いし興味を持ったのなら試してみても損はないだろう。
出演:西浦のどか
時間:90分
属性:M
催眠:★★★☆☆
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★★★☆
体験版はこちらから
2015年10月21日
傀儡巫女~陵辱神楽歌~
2010年8月に発売されたサークルKUKURIの作品。
リップル、アニマ2の2大作を送り出した直後の作品だ。
当時はこういうファンタジーな催眠音声がほとんどなかったから
結構な人気を博していたようである。
ネタ的に面白そうなんで今更ながら聞いてみた。
この作品は天津夏希なる巫女に成り代わって
ふとした事情から敵へと回った姉の楓が操る触手型妖怪に犯される。
KUKURI=触手と言えるほどこのサークルは触手モノが多い。
人間を相手にするより無茶ができるし背徳感が増すのもあるだろう。
登場人物たちが戦闘するシーンを挟む作品もあるのだが
今作はあっさりと動きを封じられ触手に思うさま弄ばれる。
その前に行う催眠は深呼吸→凝視法→分割弛緩法→イメージを絡めたカウントから始まる。
凝視法は20秒間天井の一点を見つめながら瞼に重さを感じ
分割弛緩は右手→左手→肩→肘→手首→指先→お尻→両膝→足首→足先→胸→右足の筋肉→左足の筋肉→腰→背中→頭ってな具合に随分細かく分けていた。
つうてもさらりと流す程度なんで時間はそれほどかからない。
カウントは階段を下りてその先にある扉へと向かうイメージをさせていた。
ある程度催眠が深まった後は物語の神社へと進み
立ち並ぶ鳥居の中を歩きながらその裏にある山の祠を目指す。
ここでも5~10のカウントを何度か交えて催眠を深めていた。
そして祠で朱色の串を髪に刺し、3カウントで夏希と一つになる。
この場合はセックスじゃなくてフュージョン的な意味だ。
合体後に容姿を確認してからクリトリスとマンコの感度を高めて終了だ。
誘導に対する女体化の時間が短く完成度に欠ける女体化に思える。
エッチは先の触手に全身を拘束されてから
媚薬効果つきの白濁液を全身にくまなく塗って感度をアップ
それからおっぱい、クリトリス、膣、尻穴を同時に責める。
同時責めなところがいかにも触手プレイらしくて良いな。
感度アップはカウントを絡めた暗示を何度も入れ続け
それと同時に触手に抗う気力を奪っていく。
拘束されている時点で何もできないのがわかっているのに
心理的にも責めてくるのはエッチの相手が敵だからだろう。
体を蹂躙されながら心を屈服するシチュはM的にそそるものがある。
「悔しいっ でも感じちゃう!」ってやつだ。
乳首で1回、膣&アナルで1回絶頂した後
敵の親玉にあたる鬼のぶっとい肉棒でマンコを貫かれる。
サイズ的に無理そうに思えるモノを易々と咥え
さらにその責めに歓喜の声を上げている夏希がとてつもなく淫靡であるな。
私は2回目の絶頂あたりで催眠が解けたんでボイスドラマとして楽しんだのだが
これを自分のことのように楽しめたならさぞ気持ちいいだろう。
最後は子宮では受け止めきれないほどの精液を中出しされながら果てる。
ほどほどにブラックなのだがえらく興奮できる作品だ。
巫女が処女を散らし淫乱な肉奴隷に成り下がるまでをとてもリアルに描いている。
暗示の表現や入れ方も一部大げさに感じたが概ね問題ない。
催眠状態を維持し続けるほどに様々な快感が味わえるだろう。
ここまでのめり込めたエッチは久しぶりである。
催眠はKUKURIだからそんなに期待してなかったのもあるんだが
私的にはいい線行っているように思える。
カウントをもう少し減らして前暗示と後追い暗示を厚くすれば尚良かっただろう。
中程度くらいの催眠に入れるんじゃなかろうか。
ってなわけで期待以上に楽しめた作品であった。
滅茶苦茶にされる展開の割には雰囲気が穏やかだからドMでなくても無理なく聞ける。
刺激的な作品を好む人なら楽しめること請け合いだ。
出演:涼貴涼
時間:75分
属性:M~ドM
催眠:★★★☆☆
エロ:★★★★★
コスパ:★★★★☆
総合:★★★★☆
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2015年05月22日
初恋少女
2015年03月に発売されたサークルKUKURIの作品。
DMMだけでこっそり発売されている作品だ。
いつもの女体化とは違い初セックスを描いた純愛モノらしい。
KUKURIなのに全然売れてないのが逆に気になって聞いてみた。
この作品はとある少女とベッドで抱き合いながらあまあまなエッチをする。
催眠をかけるのはナレーションを務めるお姉さんだ。
少女のセリフや喘ぎ声も一部登場するがボリュームはかなり少ない。
催眠状態下でイメージを膨らませながらエッチを楽しむって寸法だ。
催眠は凝視法から入り深呼吸をし
それから自分の心身の感覚を確かめながらお姉さんの暗示を聞く。
KUKURIは凝視法が大好きだからそれを使うのは予想通りなのだが
他のシーンは許容暗示やリンキングといった現代催眠のテクニックをよく使っていた。
調教とかのハードなエッチをするわけじゃないからこういうスタイルにしたのだろう。
そこから先はしばらく彼女の言った言葉を復唱する。
胸・足・手・肩・腹の力が抜け、温かくなると言っていた。
つまり分割弛緩の暗示を自分で入れることになる。
リラックスできていれば温感や重感を十分に感じることができるだろう。
最後に海辺に移動し寛いでから青い扉を通って終了だ。
お姉さんのぼんやりした声がかなりの眠気を誘ってくれて心地よい。
道中もよくまとまっていて結構レベルの高い催眠であるな。
エッチは突然現れた少女にキス・乳揉み・手マン・セックスをする。
説明が遅れたが音声の最初に抱き枕か毛布を用意するように言われ
プレイはそれに対して聴き手が実際に行うことになる。
イメージだけだと厳しいところがあるから勇気のある人はやってみてくれ。
初体験を描いているだけあってどのプレイもストレートには進めず
キスをするのを躊躇ったりおっぱいのいじり方にちと難儀する描写が入る。
このもどかしさがちょっとした焦らしになって気持ちを盛り上げてくれた。
さっさと合体しろって人には向かないがこれはこれで風情があって興奮できる。
処女と童貞のエッチなんて実際体験できる人はそうそういまい。
セックスは手をマンコ代わりにして聴き手が腰を振る。
傍から見れば恥ずかしいことこの上ないが
目をつぶって抱きながらやってみれば十分にそんな気分がしてくる。
お姉さんが適度に暗示を入れて盛り上げてくれているからかもしれない。
5カウントダウンを8回繰り返しチンコの感度を何度も高めてから
30カウントダウンをし、0に合わせて射精する。
KUKURIらしからぬ内容だがこれはこれできちんと楽しめる作品だ。
雰囲気に一切棘がなく優しい言葉を嫌と言うほどかけてくれるから
聞くほどに安らいだり幸せな気分が湧き上がってくる。
そして気持ちを充実を維持しながら初々しいエッチをしている。
ドM心が浄化されてしまいそうになるほど甘く切ない気分が味わえた。
まあ聞くならノーマルな人が一番楽しめるんじゃなかろうか。
ってなわけで私としてはかなりの満足感が得られた。
時間に対する価格も安いし興味を持ったのなら是非聞いてみて欲しい。
出演:東めぐみ
時間:90分
属性:ノーマル
催眠:★★★★☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★★★☆
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2015年03月04日
アニマ~女体化体験~
2008年12月に発売された、サークルKUKURIの作品。
今から6年前に発売されたサークル黎明期の作品だ。
当時のKUKURIは痴漢レッスンなどのシチュをテーマにした作品が多かったのだが
そんな中唯一ファンタジー色を帯びている異色作でもある。
後々続編が出ていることを考えると作者も結構気に入ってるのだろう。
私にとってもアニマ2は未だにお世話になっている作品の一つだ。
この作品は守護霊の女の子に天国へ連れて行ってもらいそこでエッチする。
アニマは男性における女性的な要素にあたる用語なのだが
この作品ではあまりそういった要素は考えずに普通に催眠と女体化を行っていた。
時間が短めだから取り入れたくてもできなかったのかもしれない。
催眠はいつもの深呼吸と分割弛緩でリラックスしながら体に温かさを感じる。
それから5カウントダウンを刻んで軽く深化し
右手→左手→頭→腰→足の順に言われた部位が持ち上がる暗示を入れていた。
天国に行くから体を持ち上げる、作品の流れに沿った催眠であるな。
そして天に上り目の前にある扉を通って天国へと到着する。
深呼吸をしながら全身がじんじんと痺れる暗示を入れ、それから女体化を行う。
女体化は髪、胸、クリトリス、膣のみに着目したややイレギュラーなものだ。
KUKURIは女体化をしながら性器関連の感度を上昇させてくることが多い。
それにしても今回は時間が3分満たない随分と駆け足な女体化であった。
そういえば途中で10分くらいBGMの流れるシーンがあった。
エロゲのエッチシーンで流れるようなややノリのよいしっとりした曲だ。
催眠には不必要だが作品のイメージ作りに貢献しているようには思える。
エッチは女の子にリードされながらレズプレイを行う。
大きくなった乳首を自分でいじりながら彼女にクリトリスや膣を刺激されて1回絶頂
それからなぜかチンコの生えてる彼女にぶちこまれて中出し絶頂を決める。
何やら凌辱っぽいプレイだが雰囲気は終始甘く温かい。
個々のプレイをしながら感度の上がる暗示を丁寧に入れていた。
最初の絶頂は助走が短いからきついだろうが、2回目はドライを狙いやすいと言える。
かなり古い作品だけあって作りは粗いが女体化音声にはなっている作品だ。
今のKUKURI作品のようなドラマパートを一切挟まず催眠とエッチを行っている。
ストーリーもほぼ無いしこれなら普通の催眠音声と言って差し支えない。
良くも悪くもおとなしい普通の作品って印象だ。
催眠はリラックスしてイメージを利用するだけなんであまり語ることはない。
エッチはセオリー通りプレイの様子と同時に気持ちよくなる暗示を入れ
プレイをしながら主人公にアンアン喘がせていた。
催眠音声において喘ぎ声はあまり必要のないものなのだが
これ自体にエッチな要素が詰まっているから気持ちを高めるのに役立っている。
ドライでイク瞬間にもイキ声を上げてくれていた。
時間の割に高いんでぶっちゃけ今更わざわざこの作品を聞く必要性は感じない。
女体化音声をあらかた聞き終えて作品に飢えている人にのみお薦めする。
出演:夕凪音
時間:42分
属性:ノーマル
催眠:★★☆☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆
総合:★★☆☆☆
体験版はこちらから
2015年02月08日
痴漢レッスン
2008年6月に発売された、サークルKUKURIの作品。
KUKURIがサークル活動を開始した時期に出た作品だ。
元々は催眠抜きのエロボイスだったらしいのだが
その後に催眠版が追加されて今に至る。
それにしても6年も前から女体化を手掛けている根性には恐れ入る。
現在女体化音声がある程度認知されているのは確実にKUKURIのおかげだろう。
内容は女体化して見知らぬ青年に痴漢される感じだ。
催眠誘導の段階から電車のイメージを取り入れて世界観を出している。
エッチについてもソフトなプレイを入念に行っていて芸が細かい。
催眠は簡単な脱力運動から入って凝視法、深呼吸と繋ぎ
10カウントを数えてひとまず軽く落とす。
これといって特別なことはしてこないし詳しい説明は省略する。
それから先は電車の中にイメージを移してその揺れを感じたり
窓から入る日光の光を浴びて体をぽかぽかと温める。
目→鼻→口→喉→首筋→胸→腕→お腹→太もも→手足の順に光が伝わり
改めて両手両足に温かさを感じさせてから30秒ほど沈黙
その後はガタンと大きく電車が揺れて時々目を覚ましながら催眠を深める。
最後のところは揺さぶり法の一種なのだろうが明確な合図が無く
どのタイミングで催眠と半覚醒を切り替えればいいかがわかりにくい。
だからあまり気にせず電車に揺られて気持ちよくなってるだけでいいだろう。
そしてブレザー姿の女の子が電車に乗り込んできて手を繋ぎ
10カウントでもう一度催眠を深めて終了だ。
電車で痴漢されるわけだし電車のイメージで催眠をかける流れはとても良いな。
この後のエッチに入りやすくなる。
女体化はその後同じく10カウントを数えながら1カウントごとにセリフを入れて行う
最初は全体的な容姿、次はマンコ、それらからクリトリスと順番にやっていく感じだ。
具体的な描写がされていないからイメージに苦労するかもしれない。
挿し絵の子じゃ今時抜けないだろうし、好きな容姿を想像すればいい。
ちなみに主人公の幼なじみになる設定がされている。
エッチは満員電車に乗った主人公が青年に後ろから尻を触られるところから始まる
スカートに手を入れて太ももを撫で、首筋を舐め、ボタンを外して乳を揉み始める。
痴漢ってことで細かいプレイもきっちり描写していた。
いきなり襲ったら単なるレイプだし雰囲気作りは大事である。
当然プレイをしながら感覚暗示を入れたりカウントを刻んでもくる。
そこから先は乳首舐め、マンコの愛撫、指挿入とだんだんプレイがハードになってくる。
感度の上昇にこだわっているようで何度も暗示を入れてきていた。
乳首舐めのところで一度絶頂を迎えてから最後にセックスをする。
正確な体位はよくわからないが対面立位あたりじゃなかろうか。
短めのカウントを何度か刻んでマンコの感度を上げてから10カウントで絶頂する。
昔の作品であまり期待してなかったのもあるのだが私は思いの外楽しめた。
KUKURIは作品によって色々と強引な展開をしてくるサークルなんだが
この作品では結構まともというか考えて催眠を組み立てている。
イメージで落とすタイプの催眠だから人によってはとっつきにくく感じるかもしれない。
だが描写はわかりやすく電車の中にいる感じを掴みやすい。
エッチは痴漢でやりそうなことを一通りさらっと流しながら進めていた。
前戯にあたるプレイにもう少し時間を長く取って欲しかったところである。
痴漢ってやつはどうやって挿れてもいい雰囲気に持っていくかが大事だ。
だからプレイをしながら心を切り崩されていく展開を私は楽しみたかった。
気持ちよくなるように暗示を入れてくるから肉体的な快感はそこそこ得られるだろうが
心の推移というか堕ちる感覚を描いてこその痴漢プレイではなかろうか。
あと一歩の部分が不足しているのが残念でならない。
痴漢を扱った催眠音声なんてほぼ無いし、値段分はまずもって楽しめる作品だ。
出演:桃華れん
時間:90分
属性:ややM
催眠:★★★☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★★☆☆
体験版はこちらから
2014年11月28日
innocent-color~彼女達のフォトグラフ~春の章
2011年02月に発売された、サークルKUKURIの作品。
触手や人外に犯される展開が多いKUKURIの中では比較的ノーマルな作品だ。
最近ぶっ飛んだ作品ばかりで口直しに聞いてみた。
女性同士の肉体関係を含めた純愛をテーマにイチャイチャなエッチが繰り広げられる。
どちらかがふたなりになったりもしない正統派のレズであるな。
ちなみに春の章とあるように作中では夏秋冬の章もあることが語られている。
今のところ出ていないがサークルが続編を考えているのかもしれない。
催眠は深呼吸と凝視法をしてから夕暮れの町をイメージする
そこの路地裏で黒猫に出会いついていくと2人のいる学校に着くわけだ。
それから肩→肘→手首→指、尻→膝→足首→指と範囲を広げるように脱力する。
脱力はパーツを言うだけで暗示が弱くあまり力が抜けた気はしないだろう。
お次は夕暮れの学園で学生時代の思い出に浸る。
庭にある桜の木の下で昼食を食べ、音楽室でピアノを弾く少女たちを追いかけながら
自分自身もその一員になったかのように心を塗り替えていくのだ。
ピアノは2分程度だが音楽も流れる。
曲はわからんが雰囲気をぶち壊さないリラックスできるものだった。
そして最後に10カウントを2回刻んで階段を下りていく。
お決まりのパターンだが学校に階段はつきものだし内容的には悪くない。
ごくごく標準的な催眠であるな。
最後の女体化はチンコをマンコに変えるだけだった。
「あなたの股間には、男性ではなく女性の性器がついています。」
こんなことを唐突に言ってくるから色々と台無しである。
女体化音声で女体化パートが4分しかないのもいただけない。
エッチは2つほどドラマパートを挟んでから主人公の七尾里沙としてオナニーをする。
風呂場で湯船に浸かって致しているちと珍しいシーンだな。
彼女の喘ぎ声は一切なくてプレイの様子と気持ちよくなる暗示を入れられる。
無難な進め方だが直前の女体化がイマイチで私はあまりのめり込めなかった。
その後は場所を変えて友達の久瀬明日花とレズプレイをする。
キス→乳揉み→乳首責め→クンニと一連の責めを繰り出した後
貝合わせで2人同時に気持ちよさを高めていく。
プレイは結構ソフト路線だが暗示とカウントで段階的に感度を高めてくれていて
ただ聞いているだけでもある程度のレベルの気持ちよさが湧いてくるだろう。
最後は5カウントに若干セリフを織り交ぜて溜めを作ってから絶頂する。
女体化部分以外は概ね良好な作品である。
テーマがあまあまなレズってことで誰でも聞けるしマイナスの表現も一切出てこない。
催眠導入および深化も基本に忠実で比較的やりやすい部類と言える。
後半の学校イメージのシーンがやや早口&間が短いとも思ったんだが
こういうのは人それぞれだろうし、まったくついていけないほどにひどいわけでもない。
合格点レベルの品質を持ち合わせている。
女体化はさすがにこれは色々と不親切すぎるだろう。
見た目も本当にさらりと変わりましたと言うだけで雑だし
性器の変化についてもサクッと見た目を変えて後は感覚を刷り込んでいる。
このパートを聞く前の段階でおおよその女体化が完了しているような口ぶりだった。
女体化音声でなぜ肝心の女体化をここまでいい加減に作ったのかが理解できない。
むしろ導入よりも時間を長く割いて入念に行うべきだった。
その後のエッチの出来が悪くないだけに残念でならない。
画竜点睛を欠く作品である。
だがテーマもコスパも悪くない。
ある程度自分で女体化を補完できるなら値段以上に楽しめるだろう。
出演:胡桃れみ
時間:80分
属性:ノーマル~ややM
催眠:★★★☆☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★★★☆
体験版はこちらから