F・A・S
2018年08月01日
インプの無限湧きバグ催眠
2018年07月に発売されたサークルF・A・Sの作品。
コミケを目前に控えた時期にひょっこり出てきた作品だ。
F・A・Sは確か夏コミでも2作品出す予定だった気がする。
スケジュール管理が上手いのか知らんがよくここまでぽんぽん出せるものだ。
しかもそのすべてが十分以上の品質を持ってるのだから尚更驚く。
この作品はナイトメアクエストなるVRRPGのデバッガーになりインプに襲われる。
軽い戦闘とアイテムの効果確認をするだけだったのがえらいことに巻き込まれるわけだ。
まあ仮想世界での出来事だからこっちは別段被害を受けるわけじゃない。
連続ドライ責めをしてもらえるんだからむしろお得と言っても差し支えあるまい。
催眠はリラックス運動→漸進的弛緩法→冒険しながらの深化→デバッグと続く。
リラックス運動は立ったまま10分くらい腕をぶらつかせるだけなんで説明は不要だろう。
漸進的弛緩法は10カウントアップで全身に力を入れ10カウントダウンで抜くのを三度繰り返す。
カウントを数える役と暗示を入れる役が分かれていて双子っぽくなってる。
体の脱力を二段構えでやるってのが慎重なF・A・Sらしいな。
冒険はRPGのスタート地点から城下町を経由しデバッグルームに移動する。
城下町からデバッグルームに行く方法が独特だが何か元ネタがあるのかもしれない。
BGMも曲の雰囲気を大作RPGに近づけてあって随分と凝ってる。
このシーンで多くのユーザーが中程度以上のトランスに入れるだろう。
デバッグは下級悪魔のインプの攻撃を受け続ける。
つうても相手は歌声に似た声を発するだけで体へのダメージはほぼ0だ。
その代わりフェロモンを放射してエッチな気分にさせてくる。
あとここ以降は案内役のAIが3人に増え暗示の密度が上がる。
エッチはインプの巣に移動してからフェロモン責めや体の愛撫を受ける。
インプは引き続き声を出すだけで実況や絶頂誘導は専らAIが担当する。
20→30→50とカウントを増やし感度強化の暗示を入れる簡素な作りだ。
しかし演出を色々頑張ってるおかげで聞けば聞くほど快感がこみ上げてくる。
特に面白いのが終盤の連続絶頂シーンだ。
カウントを1まで減らし0と往復させる動作を延々繰り返す。
ひとつひとつの快感は弱めでも積み重なれば結構な気持ちよさになるって寸法だ。
F・A・Sにしてはえぐいことをやってるなって思う。
期待通りの優れた作品だ。
催眠は古典系の技法にRPGのイメージを交えて無難にこなしてるし
エッチも基本部分はシンプルにして周りを面白くしてる。
こういう作品はテーマで個性を十分出せてるのだから骨組みまで複雑にする必要はない。
力を入れる部分をきちんと見定めクオリティアップを図る手腕はさすが大手と言える。
ってなわけでMな諸君なら満足できるであろう一品だった。
この調子なら夏コミ作品も大いに期待できそうだ。
出演:そらまめ。
時間:100分
属性:M
催眠:★★★★★
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★★☆
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2018年05月08日
ディーナのバーチャル催眠
2018年05月に発売されたサークルF・A・Sの作品。
催眠音声は名前の通りほぼすべての作品が声と音でできてる。
しかし少し前に画像を見せながらトランス誘導をする作品がちょろっと出てた。
その系譜を継ぐのがこの作品である。
結構楽しみにしてたんで早速聞いてみた。
この作品はディーナなるサキュバスに映像催眠をかけられる。
彼女は普段夢の中にしか現れないのだがこれによってそれ以外の時も相手できるようになったらしい。
我々も座ったまま目を開けて聞くように言われる。
催眠で目を開け続けるのはあまりよくないんだがきちりとカバーしてある。
催眠はリラックス運動→深呼吸&凝視法→カウントによる深化→暗示と続く。
リラックス運動は立ったまま腕をぶらつかせるだけなんで説明は不要だろう。
凝視法は目を開けさせたまま瞼が重くなる暗示を入れ2セット開閉する。
最初から最後までずっと開けたままじゃトランスに入りにくかろうってことで一旦閉じてた。
深化は彼女が2人に分裂し双子形式で暗示やカウントを入れる。
このシーンは目を閉じて聞くから催眠音声とほぼ同じだわな。
相変わらず双子の扱いが上手でするすると入っていける。
暗示は3つのキーワードを設定しそれらを聞くと別の反応を示すようにする。
映像の行為を実体験に感じる、彼女の目を自然と凝視する、声に集中するってな具合に
トランス状態が途中で解けないための保険をかけていた。
これ無しでも別に維持できると思うんだがF・A・Sは慎重な誘導をすることが多い。
イレギュラー要素を武器にできてるなかなかいい催眠であった。
エッチは彼女が1人に戻り乳首責め、手コキ、セックスをする。
乳首責めは通しでやって前半は手コキ、後半はセックスで1回ずつ絶頂する流れだ。
催眠の最後に目を開ける指示が出てこれ以降は映像を見ながら聞く。
乳首責めとセックスをする時に自分の手で乳首とチンコをいじる指示が出る。
映像でいじってるのにイメージで代用したら齟齬が出るからこうしたのだろう。
感度を上げる暗示も小まめに入れてきて気持ちいい。
映像も責める様子をフルアニメーションでやっててえらく凝ってた。
絶頂は手コキが10カウント、セックスは50カウントの後に0を連呼する。
当然追い込み暗示も入れてくるんでドライ経験者ならあっさりイけるだろう。
エッチな音も積極的に鳴らしてて全体のバランスが取れてる。
新しい形式の割によくできてる作品だ。
催眠はサークルが得意としてる運動、音楽、双子でサクッと落とし
エッチは映像と暗示を連携させて両方から興奮させる。
目を開けたまま聞いても集中力の維持が簡単でとても気持ちよくなれた。
M向けのことをあまりしてこないから誰でも聞けるんじゃなかろうか。
ってなわけで期待通りの逸品であった。
こういう作品をコンスタントに作るのは難しいだろうがまたいつか聞いてみたいものだ。
出演:沢野ぽぷら
時間:86分
属性:ノーマル~ややM
催眠:★★★★★
エロ:★★★★★
コスパ:★★★★☆
総合:★★★★★
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2018年01月13日
天使と悪魔の相反催眠
2018年01月に発売されたサークルF・A・Sの作品。
この前やった冬コミ合わせの作品であるな。
1月と9月は大手が新作をこぞって出す祭りの季節である。
今回は帽子屋が落としたがそれ以外はだいたい間に合ってくれて何よりだ。
このサークルならきっと楽しめるだろうってことで早速聞いてみた。
この作品は天使と悪魔が主人公を取り合いながらエッチな催眠をかける。
彼のことを気に入った悪魔が魂を堕落させようと仕掛けそれを天使が防ぐって寸法だ。
双子系なんだが従来のやつとは大幅に違ってなかなか面白い。
技術面も催眠に心理学のアプローチを加えてあってハイレベルだ。
催眠はリラックス運動→深呼吸→脱力→カウントを使った深化と進む。
リラックス運動は腕をぶらぶらさせるいつものやつなんで説明は不要だろう。
深呼吸は最初だけ彼女たちが合図を出しその後は自由にやりながら話を聞く。
自分の声に興味を引くように呼びかける事が多かった。
私はMなんで野上氏の悪魔が好きだが天使に集中しても問題なくリラックスできる。
脱力は足先→足首→脹脛→太もも→下半身→腰→背中→両手の指先→両腕→肩→首と頭の順に悪魔が脱力する暗示を入れ
そのたびに天使が脱力しないでねと言っていた。
セリフの表現を見るからに天使も真逆の手段で脱力を応援させるのを狙ったのだろう。
案の定体の末端を中心に結構な脱力感があった。
深化は悪魔が30カウントダウンで落ちる暗示を
天使は30カウントアップで浮き上がる暗示をどっちも小まめに入れる。
二重の意味での混乱法ってことでどっちの声を聞いてもがっつり来る。
ベースの技術は無難にして題材との整合性をかなり頑張ってた。
エッチは引き続き真逆のカウントを連続で数える連続ドライと別のやり方のオナニーに取り組む。
連続ドライは1回目が悪魔1人で30カウントダウン、2回目は天使1人で30カウントアップ
3回目と4回目は2人同時に30カウント、5回目は同じく50カウントってな具合にころころ変えていた。
事前に感度を上げるシーンは特にないんだがカウント毎に暗示をちょこちょこ入れてくるんで
回数が増えるたびにどんどん快感が増していくのがわかる。
深化がうまくいったのならさして苦労せずに気持ちよくイけるだろう。
オナニーは腕だけ脱力を解除し悪魔が手を動かす暗示、天使は射精を我慢する暗示を入れる。
連続ドライは共闘っぽいやり方だったからこっちのほうが相反催眠らしいわな。
淫語はおちんちんをちょろっと言うだけで天使の言うことを破り射精する快感に焦点を当ててる。
ドア・イン・ザ・フェイス・テクニックも取り入れた巧妙な射精誘導であった。
今までの双子とは明らかに一線を画す作品である。
2人の術者が協力してやる方針を崩し天使を悪魔の妨害役に置いてる。
でも悪魔のやることを完全に否定するんじゃなくって協調路線を歩みところどころで進路を変えてくる。
サークルはまだ実験段階とか言ってるが現時点でよくできてると思うぞ。
ってなわけで冬コミの先鋒にふさわしい大満足のものだった。
しっかしこの作者は毎年色んなことをやってくるよな。
今年も独自路線の作品で我々を楽しませてくれるに違いない。
出演:野上菜月/花笠れい
時間:103分
属性:ややM~M
催眠:★★★★★
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★★★
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2017年09月15日
Dal Segno-快楽の夢世界-
2017年09月に発売されたサークルftnr×kuroko.ぷろじぇくとの作品。
先月あった夏コミ合わせの作品であるな。
F・A・Sとの合作ってことで色んな部分が今までと随分違う。
催眠音声ってやつは作者の脳内を文字や音声にするから人数が増えると雑味が出てくる。
だが実力者にとってはむしろ腕の見せ所なのかもしれない。
少なくとも催眠は大丈夫だろうってことで期待しながら聞いてみた。
この作品はガイドと夢の設計者に連れられて夢の世界を彷徨う。
彼女たちにはとある目的があって催眠をかけるのだがエッチに入らないとそれはわからない。
つうてもちょっと驚かす程度で基本は快楽堕ちだ。
ふたくろの弱点だったエロをF・A・S路線にアレンジしてる。
催眠は事前運動→車での移動→ビルを降りてプラネタリウムを見る→異星の探索と進む。
事前運動は二つあって片方が腕をぷらぷらさせる運動、もう片方はコマを回すイメージをする。
運動はF・A・Sがいつもやってるやつで体のリラックス重視
イメージは体をまったく動かさず頭を柔軟にする別タイプのリラックスだ。
両方聞いても構わないが最初はどちらかにしておくのがいいだろう。
車での移動は彼女たちの車に乗り込み公園を通ってビルへ行く。
話によるとビルの地下50階に夢の世界への入り口があるらしい。
車に乗ってる感覚や公園で遊ぶ子供を見守る母親の様子を暗示込みで実況しリラックスさせていた。
洗練された双子にBGMまでついてくれば誰でもそうなるだろう。
ビルとプラネタリウムは50カウントダウンを数えながら地下深くへ降り
真っ暗な闇に浮かぶ星たちを眺めてさらにリラックスする。
ビルのイメージは割と見かけるものだが作品なりのアレンジが加えてあってトランスに入りやすい。
プラネタリウムでも落下の暗示をちょこちょこ入れて強化してきた。
異星の探索はオーロラがたなびく夜明けの大地を浮遊しながら観光する。
木、芝、光、洞窟、海と自然物が多くこれはこれで癒される。
海に潜るときのぶくぶくした泡の音もなかなかに心地いい。
技術頼みだったふたくろの過去作とは違い全体で落とそうとするおおらかな催眠であった。
エッチは海底に住む生物の腹の中に入り20分近く触手責めされる。
口に入って粘液をぶちまけ、体を拘束してから乳首とチンコをいじる流れだ。
KUKURIなどに見られるハード系の責めよりもずっと緩くドM向けってほどじゃない。
最初にもらったガラスのコマが黒く染まっていく情景も描いて悪堕ち感も出していた。
終盤に言葉と音楽に合わせて3回ほど絶頂する。
催眠は上々、エッチはもう一歩ってところの作品だ。
双子や音楽といった両サークルの強みがひとつに凝縮されてる。
こういう場合それぞれが主張し合ってバランスが悪くなるものなのだが見事に纏め上げている。
トランスに入る感覚、漂う感覚が嫌と言うほど味わえるだろう。
エッチはまあ時間がもうちっと欲しいわな。
総時間をあまり長くしたくなかったのか催眠に比べてなんとも味気ない。
今までのふたくろよりはいける内容だったんでひとまず前進してると思う。
ってなわけで期待に違わぬ出来であった。
催眠音声でコラボをやるのは大変だろうがこういう作品を聞けるなら大歓迎である。
出演:ftnr/kuroko.
時間:98分
属性:ややM
催眠:★★★★★
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★★☆
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2017年08月31日
サウンド・オブ・エクスタシー催眠
2017年08月に発売されたサークルF・A・Sの作品。
夏コミ作品のダウンロード版がいよいよ出始めてきた。
今年は初日と3日目に分かれたが随分盛況だったらしい。
イベントはサークルと直に会える数少ないチャンスだからな。
F・A・Sも数回参加してすっかりお馴染みになってる。
この作品は2人の女性に連続絶頂させられる。
双子催眠をかけるアトラクションに挑戦しマゾの喜びを知るって寸法だ。
そんなわけで普段よりもM度が低めに設定されてる。
それでも満足できるのは連続絶頂がかなーりハードだからだ。
催眠はリラックス運動→深呼吸&脱力→深化と進む。
リラックス運動は腕をぷらぷらさせるいつものやつなんで説明は不要だろう。
深呼吸は1分程度やり、脱力は足→足首→膝→太もも→腰→背中→手→肘→肩→首→顎→口→頬→瞼→額→顔の順にそれぞれ暗示を入れる。
よくある誘導なんだが完全双子仕様で声を左右にバンバン振ってくる。
暗示の量や内容も定まっててみるみる重くなった。
音楽も流れるが催眠誘導はほぼ双子頼りだな。
深化は日常生活にある催眠の感覚をいくつか説明した後
彼女らの声に意識を向けさせトランスが深まる暗示を入れる。
双子は意識の向きをころころ変えて揺さぶるからこうしたのだろうな。
全部追うと疲れるんでほどほどにするのがいいだろう。
ものめずらしいことはあまりせずどっしり構えた安定の催眠であった。
エッチは引き続き音に意識を向けさせ、音で感度を上げ、音で何度も絶頂させる。
催眠とはガラリと変わって今度は音が主役になる。
効果音は電気が流れる時に鳴る感じのぷちぷちしたやつだ。
最初は慣らし運転程度にやって暗示を入れ絶頂に近づくと頻度が上がる。
ぶっちゃけ全然エロくないんだがチンコに意識が集まってなかなか気持ちいい。
トランス誘導の際に意識を向けるとか集中力を高めることを頑張ってたのが実を結んでる。
お姉さんたちも光が体に充填されるイメージでサポートしてた。
連続絶頂は効果音と音楽のダブルパンチで何度も追い込む。
テレビ番組とかでやるクライマックスが近づくと音楽で盛り上げる演出に近い。
そこに双子の暗示を追加すればドライさせるのに十分なパワーとなる。
10分以上かけて休みなしに続けるんで体力を結構消耗するだろう。
とりわけ最後の絶頂は意識が飛びかけるほどに気持ちよかった。
RSGやHDLを視聴済みの諸君なら大満足できる作品だ。
催眠は奇をてらわず双子システムでがっつり落としエッチは音に方向転換してイカせる。
このふたつを一緒にやる作品はほとんどなくレベルも高い。
勃起をほとんどしないままドライオーガズムを迎えることになるだろう。
F・A・Sの中では大人しい気もするんだがあっさり系もたまに聞いとかないと胃がもたれる。
双子や音催眠が好きな人なら楽しめること請け合いだ。
出演:沢野ぽぷら/野上菜月
時間:82分
属性:ややM
催眠:★★★★★
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★★★
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2017年06月12日
【催眠音声】昼下がり団地妻II~彼女なんて忘れさせてあげる~
2017年06月に発売されたサークルF・A・Sの作品。
人妻とのインモラルな情事を題材にしたシリーズ作品だ。
男性向けと女性向け合わせて今のところ七作品出てる。
シチュを統一するってなると製作者の実力や創意工夫が問われるだろうな。
このサークルなら大丈夫だろうってことで早速聞いてみた。
この作品は同じ団地に住む人妻に快楽洗脳を受ける。
彼女の夫は家を留守にすることが多く、刺激を求めてたところへ主人公が現れたって寸法だ。
男にとっても魅力的な展開なのだが生憎彼には恋人がいる。
それを切り崩して抱きこむのに催眠を使うわけだ。
催眠はリラックス運動→凝視法→深呼吸&脱力→カウントによる深化と進む。
リラックス運動はリラックス系の音楽を聞きながら腕を好きに動かすだけだ。
以前の作品にも度々出てきてるんで今さら詳しく説明する必要もあるまい。
凝視法は一度目を閉じてから開けて瞼が重くなる暗示を聞く。
運動をちゃんとやってればそれなりに体もほぐれてるだろうし
多少なりとも重さを感じるんじゃなかろうか。
F・A・Sにしては珍しく古典ベースのトランス誘導であるな。
脱力は右腕→左腕→肩→背中と腰→両足→全身の順に重さを感じさせ
深化は50カウントダウンを数えながら暗示をガンガン入れてくる。
個性はやや欠けるがどの技術も洗練されててするすると深化できる。
初心者から上級者まで誰でも聞ける催眠であった。
エッチはキスしながら彼女に服従する暗示を入れオナニーする。
彼女が服を脱いだり奉仕することは一切ない。
ちともったいない気もするが催眠から脱線するのを止めたかったのだろう。
セックスとかをすると結局のところ彼女の体で落としたことになるのでな。
そして開始直後から恋人よりも彼女のことを好きになると何度も言ってくる。
精神的な逆寝取られってやつだな。
オナニーもそんなにハードなことはさせずに射精だけ我慢させる。
ひとしきり扱いた後100カウントダウンに合わせて射精する。
与えられた題材をサークルなりの手法でスマートに表現した作品だ。
運動や音楽はそのままにトランス誘導やエッチのやり方を変えている。
奇抜な作品を聞きたい諸君にとってはちと味気なく感じるかもしれないが
どちらもうまくまとまってるしクオリティも満足いく水準を持ってる。
エッチが完全セルフってのも今のご時勢だと珍しいほうだわな。
ドライに比べてハードルが低く快楽を手軽に得られるメリットがある。
古典ベースの催眠と合わせてサークルが基本に立ち返ることを目指したのかもしれない。
ってなわけで期待通りの満足感が得られた。
催眠音声の醍醐味を知るのにとても向いてる作品だと思う。
出演:分倍河原シホ
時間:90分
属性:M
催眠:★★★★★
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★★☆
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2017年04月05日
催眠迷宮 -Hypnotic Maze-
2017年03月に発売されたサークルDot-Spaceの作品。
名義はこのサークルだがF・A・Sとの合作らしい。
ここ数年でコラボ作品をそこそこ見るようになったのは業界が成熟したからかもしれないな。
複数の製作者が参加してひとつにまとめるのはなかなか難しい。
どっちも有力なサークルだし面白そうなんで聞いてみた。
この作品はとある地方にある神殿へ乗り込み神様と出会う。
主人公の目的は明らかにされてないが大方お願いでもするのだろう。
一人で入ると危険だからってことでシスターも同行する。
そのせいで彼女もとばっちりを食うのだから気の毒なことだ。
催眠はリラックス運動→神殿探索と続く。
リラックス運動はF・A・Sでよくやってる腕をぷらぷらさせるやつだ。
音楽も流れるし従来のDot-Space作品と随分違う。
被暗示性の低い人はやっておくと後々入りやすくなるだろう。
神殿探索はシスターがあらすじを説明し天の声が催眠をかける。
中盤から悪魔も登場するから女性は全部で3人だ。
落下する部屋→階段がある部屋→深海の部屋→心の部屋を順に通り抜け最深部へ向かう。
そしてどの部屋も説明と同時に深化させる暗示をこれでもかってくらい入れてくる。
時間が長いし暗示の入れ方も上手くて聞けば聞くほど頭がくらくらしてきた。
扉を開けて部屋に入るのを繰り返すだけなのに内容が多彩で結構面白い。
合作の弱点である作風の違いによる違和感もないしがっつり入れること請け合いだ。
エッチは悪魔のささやきに乗ってその領域へ侵入してしまい
逃げ出そうにもうまくいかず屈服させられる。
主人公とシスターの魂を順に黒く染め上げ最後にオナニーで射精する寸法だ。
悪堕ちするまでの経緯を楽しむエッチだわな。
暗示で感度を上げたりオナニーの動きを制御するところもあるが
神様に会うはずが悪魔にそそのかされて気持ちよくなる状況再現に最も力を入れている。
シスターを同行させたのも清らかな心と体を精液でどろどろにするためだ。
私には合わなくてあんまし気持ちよくなれなかったが好みの人ならはまるのかもしれない。
催眠は上々、エッチはぼちぼちの作品だ。
神殿探索をそのままトレースし暗示を無難に散りばめている。
リラックス運動や音楽も組み合わせて随分と手堅い誘導であった。
エッチはまあ人によるとしか言えない。
寝取られや悪堕ちは作品説明に書いておいたほうがいいと思うんだがな。
流れは良くても嗜好が合わなきゃ催眠も解けちまうわけでどうにも危うい。
ってなわけでそれなりに楽しめた。
サークルが力を合わせれば新しいタイプの名作が生まれるかもしれないな。
出演:柚木朱莉
時間:95分
属性:ややS~M
催眠:★★★★★
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★★★☆
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2017年01月11日
イジゲントリップ催眠
2017年01月に発売されたサークルF・A・Sの作品。
先日のコミケに出展された作品であるな。
私は不参加だったがwebカタログを見たところ結構な数が参加したようだ。
F・A・Sは催眠音声以外にゲームも出したらしい。
トンデモ設定の多いエロゲーの催眠がこれで少しでも変わってほしいもんだ。
人気作品の続編ってことで期待しながら聞いてみた。
この作品は謎の女性と架空の世界で開催されるミュージックフェスに参加する。
リアルでやってるやつと同じく色んなアーティストが登場し音楽を演奏する。
その中の一人が催眠にえらく詳しくてトリップしちまうって寸法だ。
ライブを観る感動は催眠に通ずるところがあるしいいテーマだと思う。
催眠はリラックス運動→分割弛緩→フェス会場に移動&深化と進む。
リラックス運動は立ち上がって腕を前後に揺らすだけのごく簡単なものだ。
サークルが随分昔から導入しちょくちょく手を加えてる。
暗示も軽く入れてくるが概ね普通の運動なので特に説明することは無い。
分割弛緩は両脚→腰→背中→両腕→両肩→首→顔→頭の順に意識を向けて脱力する。
催眠音声では本当によく見る技法だわな。
だが暗示の入れ方や演技、間に隙がなくてえらく気持ちいい。
駆け出しのサークルはこういう誘導を真似るといいだろう。
それから先は女性と落ち合い会場へ歩いてゆく。
時間が夜ってことで薄暗い木々の間を光を頼りに進み、会場が近づくと賑やかな曲が流れ始める。
ラポール形成にえらく力を入れてるように思えるのはエッチを見据えてのことだろう。
色んな共通点を作り親近感を湧かせるミラーリングっぽいテクをいくつも見かけた。
深化はお目当てのDJが音楽を背景に古典寄りの暗示をガンガン言ってくる。
これだけなら普通の催眠音声とさして違いはないのだが
女性もそれを応援するように別種の暗示を入れるのだから面白い。
ここまで積み上げてきたロジックが結実し一気にトランスへ引っ張ってくれた。
エッチは1回目が彼女に、2回目は主人公を音で絶頂させ
最後のほうにそれを物凄く凝縮した連続絶頂をお見舞いしてくる。
キスシーンがある以外は世間一般のエッチとまったくの別物だ。
だが音に暗示を込めて着実にリードしてくれるおかげで脳と股間にガツンと来る。
とりわけ最後の連続絶頂は双子っぽく左右から連続の暗示を入れて感度を上げ
そこにドラムっぽい音をタイミングよく鳴らし絶頂するのをかなりの回数繰り返す。
厳密に数えたわけじゃないが少なくとも10回は平気でやってきた。
これ以前の絶頂を大したことないと感じた諸君も満足できるだろう。
股間がしばらくの間痙攣し続けて苦しくも気持ちいい一時であった。
随分とハイレベルな音催眠である。
エッチよりも催眠に長い時間を取って音楽を心と体にきちりと馴染ませてくれる。
そこから女性とDJが協力して音を使った絶頂へと導く。
こう書くとえらくシンプルになってしまうんだが実際は説明しずらい部分が多々あった。
キャンドルマンが協力してるところが解読を難しくしてるのかもしれない。
だがそのへんがよくわからなくても気持ちよくなれるのだから問題なかろう。
音催眠に見られる難しさを丁寧な誘導である程度緩和してるあたりを評価したい。
NTR描写がちとあるがエッチにそれほど大きな影響を与えるほどでもない。
ってなわけで今年の催眠音声初めに打ってつけの一品であった。
ドMは言うに及ばず、ノーマル近くの諸君でも面白い感覚が味わえるはずだ。
出演:沢野ぽぷら/野上菜月
時間:139分
属性:ややM~ドM
催眠:★★★★★
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★★★★
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2016年08月28日
スパイの快楽尋問催眠
2016年08月に発売されたサークルF・A・Sの作品。
こいつも夏コミ合わせの作品だ。
今年のF・A・Sはエロボイスも含めると既に4本出しててえらく勢いがある。
中の人の向上心が強いのか後に出る作品ほど目に見えて品質が良くなっている。
お姉さんに誘惑されるシチュは好物なんで期待しながら聞いてみた。
この作品は謎の組織に所属する女スパイにエッチな尋問をされる。
主人公はひょんなことから国家の重要機密を握ることになり
パスワードを知ることが叶えば彼女に大きなメリットがもたらされるって寸法だ。
大事なのは秘密をばらすことなんで事後のことは語られてない。
催眠は運動→深呼吸→漸進的弛緩法→イメージによる深化と進む。
運動は音楽を聞きながら10分近く腕をぶらぶらさせる。
サークルが以前の作品にも導入してるやつでリラックスに効果的らしい。
寝たまま体を意識する脱力より実際に動かしたほうが誰にでも通用する。
以降のシーンもずっと何らかの音楽が流れ続ける。
深呼吸はいつも通りちょろっとやる程度なんで飛ばすとして
漸進的弛緩法は10カウントの間全身に力を入れ次の10カウントでゆっくり脱力する。
最初の運動と似通ってるがこれらの間に会話がそれなりに入るんでマンネリ感は特にない。
並行して軽い深化の暗示を入れてくるのも次のステップに入ったのを物語っている。
深化は夜の暗い森に迷いこんだ自分が狭い洞窟を発見し
奥にある光に向かって進む様子をイメージする。
洞窟に入る前と後で暗示の内容を大きく切り替え揺さぶりをかけていた。
湧き出たお湯に浸かり寛ぐ最後のシーンで暖かさがじんわり湧いてくる。
リラックス系の催眠としては上々の内容であるな。
エッチは彼女にパスワードに関する尋問を受けながらオナニーする。
主人公が自分の暗示を受け入れやすくなってる状況を利用し
いきなり吐かせようとせず射精の快感と秘密を吐く快感を連動させる。
快感を囮に情報を得ようって魂胆なんだが意図が巧妙に隠されててなかなかに面白い。
その後はごくごくソフトなオナニーをさせて射精感を適度にくすぐり
一旦停止して7つの質問を投げかける。
この質問はどれもパスワードに関するものでYES、NOのどちらかを選ばせる。
ズバリ答えさせないのは強引さを回避するためだろうし催眠らしさを持たせるためでもある。
深化後に思考力を必要とするセリフを投げかけるのはあまりよろしくないのでな。
最後に100カウントを数え0で射精しパスワードを連呼する。
うーむ、まったくもって素晴らしい作品である。
秘密を吐くことをここまで盛り上げ気持ちよくしてくれた手腕に脱帽する。
世間に出回ってる催眠音声とはエッチの方向性が随分違うんで文字だと説明しにくい。
だが全体の流れや細かいところを見ていくとちゃんと高度な催眠になってる。
とりわけエッチ序盤の秘密をばらす感覚を射精に近いものへと昇華させるシーンと
終盤で少しずつ吐かせながらイかせるシーンが噛み合っててえらく気持ちいい。
射精の快感も強く普段以上の精液が飛び出てビックリした。
やってはいけないことをやらかした背徳感がそうさせてくれたのだろう。
とりあえず聞いとけレベルの大満足な内容であった。
前作のレビュー時に作者にダメ出しするよう頼まれたんだが指摘する部分は特に見当たらない。
ドMも含めて多少なりともMっ気を持つ諸君は是非聞いてみて欲しい。
出演:野上菜月
時間:80分
属性:ややM~ドM
催眠:★★★★★
エロ:★★★★★
コスパ:★★★★☆
総合:★★★★★
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2016年04月14日
アラクネのくすぐり地獄催眠
2016年04月に発売されたサークルF・A・Sの作品。
ここ最近では一番勢いのあるサークルであるな。
新作を出すペースもさることながら毎回奇想天外なテーマで攻めてくる。
去年あたりから発想力に技術力が追いついてきて品質も安定度を増している。
今作もサークル外からの支援を得て生まれたらしい。
この作品は大学の先輩にくすぐられまくる。
主人公はまだ受験生だから先輩になる予定の女性と言った方が正しいか。
まあ彼が受かるか受からないかはプレイとあまり関係ない。
絵に描いてある通り彼女の正体はアラクネだ。
催眠は受験風景のイメージ→物語による深化と進む。
イメージは彼が受験を間近に控えて集中力を養うところや
試験を終えて庭でまったりするところを想像する。
それらを通じて催眠に必要な集中力とリラックスを高めるって寸法だ。
今作は古典よりも現代の色が濃く技術の説明がちと難しい。
暗示を分散して入れる流れにしてあるから普通の会話とほぼ同じだ。
だが聞けば聞くほど頭がぼーっとしてくる。
深化は居眠り中に先輩に捕まり糸で体を拘束され話を聞く。
山登りの最中に遭難した人が山小屋を見つけ、中にある階段を下りていく物語だ。
階段を下りるイメージは催眠音声で最もメジャーかもしれない。
合わせて10カウントダウンを3度刻み深化の暗示を入れてくる。
エッチは催眠の終わりに体を敏感にされた主人公の体を先輩が指や糸でこしょこしょ撫で回す。
乳首、脇腹、足の裏を特によくいじっていた。
それと並行してくすぐられると体が痒くなる暗示を入れてくる。
くすぐりをどこまでしてくるのかと思ってたら全部だったんで驚いた。
しかも体が意外にむずむずしてくるのだから面白い。
性感が蓄積していくのとは違う感覚であった。
中盤に1回、終盤に1回絶頂に追い込むシーンがある。
ニッチなテーマをできるだけ受け入れやすく作り上げてる作品だ。
催眠はストーリー仕立てにして世界観に浸りやすくしている。
エッチはエッチでくすぐって絶頂させるのに終始している。
くすぐりの醍醐味が私にはよくわからんので大満足ってわけじゃないんだが
音声を聞いてくすぐられてる感じがしたのだから目標は達成されている。
くすぐり地獄ってタイトルに即したプレイであるな。
ってなわけでそれなりに楽しめた作品であった。
大手になると守りに傾きがちなのをよくここまで成し遂げたと賞賛したい。
レビューの内容に興味を持ったのなら聞いて損はあるまい。
出演:沢野ぽぷら
時間:61分
属性:ややM
催眠:★★★★☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★★☆
体験版はこちらから
saiminsusume at 20:00|Permalink│Comments(2)