DreamLight
2015年12月24日
催眠・凌辱・不思議な空間!~バイノーラル催眠音声~
2015年10月に発売されたサークルDreamLightの作品。
新規なんだろうと思ってとりあえず調べてみたら同人側で頑張ってるサークルらしい。
しかも5年以上も昔に催眠音声らしき作品を出している。
どういう経緯かはわからんが、もう一度挑戦してみようとする心意気はよいものだ。
はさみの音を使っているらしき文言も気になったので聞いてみた。
この作品はエステサロンの店員に催眠をかけてもらう。
店のサービスではなく雨がやむまでの暇つぶしだそうだ。
最初の紅茶を淹れるシーンで効果音が鳴るところなんかは結構凝っている。
催眠音声に限らず物語には雰囲気作りが大事だからな。
催眠は右腕→左腕→右足→左足の順に脱力暗示を入れ
その直後に今度は温感操作の暗示を入れてくる。
分割弛緩を数回繰り返してリラックスさせるって寸法だ。
そして温感操作のシーンは蝶がお花畑を舞っているイメージを用意し
主人公を蝶に見立ててぽかぽかした日光の感覚を伝えている。
このへんを聞く限りサークルは少なくとも催眠のド素人ではないようだ。
セリフも癒しを感じる描写が選ばれていてなかなかよい。
お次は頭→首→肩→腕→手のひら→指先
頭→首→胸→お腹→太もも→脹脛→つま先の順に日光の光が体を巡り
同時に体内の悪いものが放出される様子をイメージする。
「お日様の中で舞うのは気持ちいい。甘い花の香りが幸せ。」ってな具合に
イメージと暗示を結びつけて上手に組み立てていた。
そして最後に蝶が蜘蛛の巣に捕まり
彼女がはさみの音を鳴らすのに合わせて意識の糸が切れると言ってくる。
はさみは床屋で使うような金属製なのだろう。
シャキシャキと冷たくて鋭い音を連続で鳴らしていた。
しかしはさみの登場が唐突過ぎてどうにもついていけない。
そもそも自然ばかりを描いていたのに人工物を取り出してくるのもおかしいし
彼女が蜘蛛ならわざわざはさみを使う必要はあるまい。
はさみの音を聞くとどう感じるのかも伝えてこないから違和感ばかりが目立つ。
なんとも画竜点睛を欠く催眠であった。
エッチは引き続き身動きの取れなくなった蝶を務める主人公が
彼女に口移しで媚薬を飲まされ、数回のカウントと暗示で感度を上昇し
準備ができたところでチンコをオナホでしごきながら耳を舐められる。
オナホコキの時間が6分くらいしかなく何とも味気ない。
そして当然のように合間合間にはさみの音を取り入れている。
サークルが何をやりたかったのかはなんとなくわかる。
だがはさみ関連の暗示があまりに弱すぎて暴走しているようにしか見えない。
完成された料理にわざわざ調味料をぶちまけているように思えてくる。
はさみを主軸にするのならいっそオナホコキをしないほうがよかっただろう。
そのほうが音に集中できて快感を連動させやすい。
しかし最後にオナホコキや耳舐めをしているのは結局のところ自信がなかったからだ。
やるべきことをやらず、さらに徹していないのではイかせることなど到底できまい。
絶頂とは無縁の状態で聞き終えることとなった。
最後は10カウントダウンとはさみの音&0の連呼で絶頂する設定がされている。
作品の個性とも言うべきはさみの音が邪魔になってしまっている作品である。
蝶や花のイメージからリラックスさせ、催眠に落とす展開は理に適っていてよい。
だがそこに突然現れたはさみがすべてを台無しにしている。
さらに主役にしようと頑張ってるのに碌な暗示も入れてこないのだから困ったものである。
私からしてみれば不協和音にしか思えない。
はさみを活かすならテーマを変えたほうがいいし、活かさないのなら最初から入れない方がいい。
中途半端なのが最もよくない結果を招いている。
エッチはM男にはまったく響かないマイルド過ぎるものであった。
女性が作った作品はエロさに欠けるものが多い。
この界隈は特に変態が多いからもっと刺激的なプレイを積極的に組み込むべきだ。
責めがソフトでもシチュが変態的なら皆喜んでくれる。
ってなわけであまり満足できない作品であった。
M度が低い人にはこれでもエロいと思えるのかもしれないな。
出演:柚木朱莉
時間:53分
属性:ややM
催眠:★★☆☆☆
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★☆☆☆
体験版はこちらから