CocytusGarden
2014年07月04日
妖怪娘催眠噺~座敷わらしの章~
2014年4月に発売された、サークルCocytusGardenの作品。
バイノーラルビートなる効果音を扱った作品である。
こいつは過去に何かの作品で聞いたような記憶があって
その時は何やらブンブン震えるような音が鳴り続けていた。
主に心身のリラックスを目的として聞く音らしい。
つっても内容は座敷わらしとエッチするのがメインで
音はバックで延々と流れ続けるだけのおまけみたいなもんだ。
まどろみ世界ではなくサイニィコンディショナーみたいな使い方だな。
そもそもノイズがひどくて聞けたもんじゃないから催眠的な意味はほぼ無い。
催眠はこの座敷わらしの住む世界に行くために行う。
深呼吸をして、分割弛緩をして、カウントをする、これだけだ。
分割弛緩は手足のような末端ではなく頭から脱力を行っていた。
催眠に入る時一番最初に重さを感じるのは手足だからそっちが先の方がいいと思うんだが。
まあ結局全部やっていくわけだしそこまで大きな差が生まれるとも思えない。
カウントは暗闇の中に蝋燭が道なりに灯っていて
そこを進みながら先にある門へと向かう。
門に着くまでの蝋燭はあと○本って形でカウントダウンをするわけだ。
1カウントごとにセリフを挟んでくれるのは丁寧でいいのだが
内容が進んでいる状況を説明するだけで肝心の催眠を深める系統のものがない。
「ああなるほど、今自分が歩いているのはこんなところなのか」と思うだけだ。
つまり催眠においてあまり意味のあるカウントとは言えない。
エッチは座敷わらしと出会ってからキスをしたりフェラをしたり69をしたり
そんなあまあまなプレイが繰り広げられる。
感度が上がるとか気持ちよくなるといった暗示は一切入れてこない。
だが座敷わらしの声とか演技にとても感情がこもっていて興奮はできる。
要は普通のエロボイスを聞くような感覚で楽しむことになるだろう。
最後は騎乗位で合体して一緒に気持ちよくなる。
で、キスをしながら一緒に果てて終了だ。
絶頂に向けて言葉で煽ってきたりもしないしカウントもない。
だからタイミングを合わせてイくのは至難の技だろう。
催眠音声っぽく作ったただのエロボイスである。
バイノーラルビートを売りにしているのにノイズのせいでほぼ効果が見込めない。
この音よりノイズの方が音がでかいのだから無理もない。
しかも本当に音を最初から最後まで、解除パートも含めて流すだけで
「とりあえず流しときゃ催眠に入るだろう」みたいないい加減さしか感じない。
催眠も手順を他の作品から流用しただけのハリボテに過ぎない。
深呼吸で暗示が無いのはいいとして、脱力のときは「力を抜く」を一回ずつ言うだけ
深化部分と思われるカウントでは本当に何も働きかけてこない始末だ。
幽体離脱なんだから心が軽くなるとか色々聴き手に感じてほしいことがあるだろうに。
私だったら「体は重い、でも心はどんどん軽くなっていく」みたいな感じにする。
とにかく何かしてくれって言いたくなるほどに暗示を入れてこない。
エッチも引き続き本当に何もしてこない。
まあエロボイスとしてなら普通に楽しめるんじゃないだろうか。
でもこれ催眠音声なんだよな、やっぱり何かが間違っている。
座敷わらしに心身を操られるような展開にはならない。
といった感じで色々と叩かせていただいた。
一応言っておくと私は別に叩くのを楽しんでいるわけではない。
ただ多少なりともお金を払っているのだからそれ相応のものを作ってもらいたいのだ。
とりあえず作者には催眠とは何かを理解してから次回作を作ってほしいものである。
それだけでこんな作品を作ることはまずなくなるだろう。
出演:大山チロル
時間:42分
属性:ノーマル
催眠:☆☆☆☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆
総合:☆☆☆☆☆
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