ユリイカ
2017年03月16日
(催眠)私と激あまあま、とろとろエッチしませんか? 空想うさぎ、なでうさぎ
2016年09月に発売されたサークルユリイカの作品。
コミケのちょい後に出た短い作品であるな。
総時間33分は今のご時勢だと相当に短い部類と言える。
まあでも短時間=ダメってわけじゃなくそれだけ技量を要求されるってことだ。
催眠に限っては実力のあるサークルなんで多少の期待を抱きつつ聞いてみた。
この作品は自らをうさぎと呼ぶ女の子とエッチする。
彼女は現実世界の存在ではなく空想上の生き物らしい。
だからエッチするには催眠をかけてあっちの世界に乗り込む必要があるわけだ。
現代催眠のテクニックが多数使われていて結構独特である。
催眠は運動支配→深化→暗示と続く。
運動支配は彼女が右手→左足の順に重くなる暗示を入れ、直後に両腕が軽くなると入れる。
わかりやすく結果だけ書いてるが現代催眠だから曖昧な表現の暗示がとにかく多い。
会話しながらキーワードを多めに言って支配するのが狙いと思われる。
だがこれらをやるにあたっての導線がうまくできておらずどうにも違和感がある。
個々の暗示が現代催眠に即してるのは事実なんだが
この話をするきっかけ作りができてなかったり各話の繋ぎ目が悪くて突拍子なく聞こえる。
女の子が相手でもいきなり「私の腕が上がりました」なんて言われたら当惑するだろう?
ストーリー性というかもうちっと全体の流れを考えて催眠を組んで欲しかった。
深化は10カウントダウンの後に催眠状態にいることを告げる暗示を入れる。
ここから先は感覚を直線的に伝える従来のアプローチだ。
トランスの感覚はぼちぼちってところだな、これ以前の会話がもっとスマートならうまくいってたと思う。
暗示は彼女に背中→右耳→左耳→心の順に手で優しく撫でて温もりを伝え
最後に股が勝手に開く暗示を入れて終了だ。
どちらもトランスの入り具合を確認する意味合いが強く好感が持てる。
こういう催眠は入ったのがとにかくわかりにくいから自覚させるシーンが必要だ。
オリジナリティがあって割かし親切な催眠であった。
エッチは開いた股に彼女が入り込みフェラとセックスをする。
催眠では1人だったのがここからは2人に分裂し双子っぽく左右から話しかけてくる。
終盤の絶頂時に数えるカウントダウンが双子のいいなりっぽかったから本家を参考にしたんだろう。
だがセリフのリズムやタイミングは我流であまりよろしくない。
フェラはちゅぱちゅぱ音を鳴らしながら感度強化の暗示を入れ
セックスは彼女の高ぶってる気持ちや感じてる姿を細かく実況する。
Mっ気はこれっぽっちもないがピストン音も鳴ってそれなりのエロさが漂ってる。
セックス開始から2分後に10カウントダウンで最初の絶頂、その後も立て続けに数え連続で果てる。
今まで聞いてきたユリイカ作品の中では最も楽しめた。
ありきたりな催眠技術を全部とっぱらって色々頑張ってる。
しっくりこない部分もあったが以前より良くなってるしまだまだ向上するだろう。
エッチも大手で学習したのか大幅に改善されてて結構気持ちよくなれる。
だが如何せん30分そこいらで1100円は高すぎだ。
編集で苦労したのはわかるが単価を上げすぎるとDL数が伸びにくい。
そして数が出ないと次回以降にも悪影響が出る。
相場よりちょい低いあたりに設定し数を稼いだほうが後々儲かると思うんだがな。
ってなわけでまあまあの満足感が得られた。
現代催眠に興味を持った人以外はセールで安くなるのを待つといいだろう。
出演:藤村莉央
時間:33分
属性:ノーマル
催眠:★★★☆☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★☆☆☆☆
総合:★★★☆☆
体験版はこちらから
saiminsusume at 20:00|Permalink│Comments(0)
2017年02月20日
心の奥に咲く薔薇を語るとき
2016年02月に発売されたサークルユリイカの作品。
2015年の10月から活動しているサークルの2作目だ。
双子の姉妹が同時に話しかける双子型の催眠をしている。
これが発売した翌日に別の作品も出しているのだが
誘導スタイルがこっちは古典、あっちは現代と書いてあった。
古典の方がサークルの実力を把握しやすいんでとりあえずこっちから聞いてみた。
この作品は双子が主人公の心を励ます催眠をかける。
全部で6人の女の子に中出ししまくって優越感に浸ってもらおうって寸法だ。
まあ中出しは妊娠の可能性さえなければ男の夢だからな。
それと同時に応援するセリフもちょこちょこ言ってくる。
催眠は姉が額に手を当てて3カウントするところから始まる。
彼女によると瞬間催眠をかけてくれるらしい。
直後にトランスが深まるとか体が重くなる暗示を入れていた。
しかしラポール形成抜きで瞬間催眠などかけられるのだろうか?
私は催眠らしき感覚がちっともしなかった。
それから後はやることが多いんで大まかな流れだけ説明する。
3カウントアップで半覚醒し、3カウントダウン催眠に戻し、両腕・両足・瞼に重さを感じさせ
両腕・両足に暖かさを感じさせ、心臓の鼓動を緩やかにし、深呼吸し、額に涼しさを感じさせる。
このあたりは自律訓練法ってやつだな。
双子でわざわざやる意味は皆無だしなぜここで持ち出したのかもわからない。
サークルはとりあえず色々やっとけば勝手に催眠に入るだろうとでも思ってるのだろうか。
技術自体がルールに則っていても関連性がなければ大して効果はあるまい。
その後の深化は再び3カウント→3カウントで半覚醒と催眠を往復し
少し黙ってからもう一度3カウント→3カウント
最後に右腕→左腕→右足→左足の順に脱力させる。
ここまで書いたことを開始から僅か9分で行う。
まあなんだ、統一感の欠片もない催眠だわな。
そこから先は手足の浮揚、声が出なくなる、笑いが止まらなくなる
視界が赤くなる、視界がピンクになる暗示を順に入れる。
被暗示性のチェックだと思うのだがどのシーンもやり方がいい加減極まりない。
催眠にある程度入っていれば聞き手は何でも言うことを聞くと勘違いしている。
催眠って奴は導入深化よりもその後の方がずっと大事だ。
催眠誘導なんざ所詮準備に過ぎない。
だから誘導後はそれ以前よりも言葉使いや暗示の入れ方に注意するのが望ましい。
それを理解してないからこういうことをするのだろう。
表面だけ真似るんじゃなく内実を理解し活用してこその技術じゃなかろうか。
おかげさまで催眠なんざさっぱり入れなかった。
突っ込みどころが満載でそれどころじゃなかったのもある。
エッチは双子以外の女の子を4人召喚し一人ずつ相手をする。
最初の子はフェラ、後の3人はセックスだ。
それぞれのプレイ開始前に主人公と彼女たちの会話が入る。
「彼氏はいるか?」「はい」「なら別れて俺の使い捨てオナホになれ」「はい喜んで」
仮想世界とはいえ彼氏持ちの女がこうもあっさり股を開くのはどうも萎える。
プレイの様子も「制服まんこに ずぼずぼ」と双子が言うくらいだし臨場感がまったくない。
暗示と呼べるセリフもないからボイスドラマを聞いているようだった。
4人と致した後は双子も参戦し、一通りずぼずぼした後60カウントダウンで射精する。
かいつまんで言えばごった煮な作品だ。
催眠をかけた目的はなんとなくわかるのだが、これらの技術をなぜ行使したのかがわからない。
大手の催眠音声なんかはすべての行為や言葉に意味があり
催眠をある程度勉強していればそれらを読み解くことができる。
だがこの作品はどう知恵を絞っても答えが出てこない。
瞬間催眠はともかくいきなり自律訓練法が登場する意味がわからないし
揺さぶりや分割弛緩を複合的に行う理由もわからない。
なんつうか非効率なことを結構平気でやってるんだよな。
自律訓練法だけでも催眠誘導はできるのに、敢えてそれ以外の技術を組み込み
しかもそれぞれの時間を最低限度まで減らして薄っぺらい内容にしている。
アプローチの方向性が目まぐるしく変わるから聞いてる側もえらく疲れる。
もっとどっしり構えてやったほうがずっと催眠に入れるんだがな。
設立したばかりだし色々試したい盛りなのかもしれない。
エッチはエッチで催眠からかけ離れたプレイばかりをしている。
主人公と女の子が突然会話を始めるトンデモ展開とか
双子とエッチをする時に10カウントを無意味に乱射するシーンがいい例だ。
せっかく聞き手を催眠状態にしたのになぜ暗示で操作しない?
フィニッシュもカウントを数えるだけで後追い暗示も無く、それ以前に準備もないから射精できやしない。
サークルは大手の作品をもっと聞いて催眠音声のエッチを勉強すべきだ。
ふぅ、えらく長いレビューになってしまったな。
つまり何が言いたいかというと催眠に入れないしエッチも気持ちよくなれない。
えらく不満の残る内容であった。
今年は他にもいい作品がいっぱい出てるんで限りある資金をそちらに回すことを勧める。
出演:秋川ひなた
時間:56分
属性:ややS
催眠:★☆☆☆☆
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:★☆☆☆☆
総合:★☆☆☆☆
体験版はこちらから
saiminsusume at 20:00|Permalink│Comments(5)
2016年06月13日
乱交催眠騎乗位リレー
2016年02月に発売されたサークルユリイカの作品。
サークルの中で今のところ一番売れてる作品であるな。
高校生くらいの女の子をとっかえひっかえセックスしまくる。
催眠音声では複数人を相手にエッチするシチュが極端に少ない。
内容と実績を見て多少は面白いところもあるだろうと思い聞いてみた。
この作品は名前が不明な催眠術師の双子にリードされて乱交する。
そういや1st Editionと2nd Editionって名前の音声ファイルが入ってた。
聞いた後で知ったんだが1stはM向け、2ndはS向けのエッチをするらしい。
私は2ndしか聞いてないんで1stは聞いてのお楽しみとさせてくれ。
催眠はリラックストーク→トランスに入ってる人のイメージ→深化と進む。
リラックストークは催眠に入ったときの事を軽くイメージしつつ双子の声に集中する。
この作品でやってる催眠は現代催眠寄りなんで決まりきった技法では言い表せない。
キャリアのないサークルがやると自爆するのに上手くやりおおせてるのを見ると
本や動画で現代催眠に関する勉強をそれなりにしてるのだろう。
トランスに入ってる人のイメージは上半身からリラックスしていく人
逆に下半身からリラックスする人の話を聞き彼らがトランスに入る様子をイメージする。
セリフの多くにトランスを言ってきて聞き手の心に届きやすくしていた。
トイレって言われるとなんとなく催したくなるのと同じ原理だ。
深呼吸を挟んでないにも関わらず結構リラックスできるし意識もぼやけてくる。
深化は手を叩く音に合わせて覚醒し再度の音でトランスに入るのを繰り返す。
さらに1セットやるごとに視界が真っ白になる、両腕が重くなると暗示を入れていた。
双子の話しぶりを見る限りこの催眠では視覚のコントロールも視野に入れてるっぽい。
特定のセリフに反応して部屋にあるものとは別のものが見えるって奴だ。
まあでもこの催眠だとそこまでいきつくのは難しいだろうな。
両腕の脱力がある程度実感できるのだから問題なかろう。
エッチは教師にいる女の子を次々と犯す。
彼女たちには主人公が余程魅力的に映ってるのか抵抗する者は一人もいない。
むしろ彼氏がいるのに喜んでマンコを差し出すビッチばかりだ。
彼女たちの従順な態度をいいことにやりまくる主人公もどうかしている。
展開がどうにも飛躍しすぎてて私にはついていけなかった。
女の子は一人目にだけパンツを脱がし股を開かせるシーンがあり
それ以降は会ってすぐ合体→次に移るのを繰り返す。
最初の三人だけはどんな女性かを教えてくれるのに
その先は髪が長いとか太ってるとか簡潔な特徴をひとつだけ言うのだから困ったものだ。
プレイも二人が繋がってるイメージを双子がほとんど実況しないで
心音っぽい効果音を鳴らしたら次の女の子に移るのを延々繰り返す。
ここまでいい加減なエッチは初めて聞いた。
乱交だから個々の時間が短くなるのは仕方ない。
だがイメージできる材料が皆無じゃ聞いても気持ちよくなりようがない。
「思い浮かべて?ロングスカート」だけでどうセックスをイメージしろというのだ?
乱交を開始する前に「心音を鳴らすたびに膣内射精する」とかわけのわからない暗示を一回だけ言ってくるし
双子が我々をどうしたいのかがちっともわからない。
疑問しか湧かないから催眠なんてあっさり解けるし悪いことばかりだ。
極めつけにひどいのが最後の絶頂シーンだ。
最初に10カウント、2回目以降は5カウントを5セットくらい数えて毎回ストップし
最後にもう一度5カウントダウンを刻んで絶頂させる。
流れはともかくカウント中と後に絶頂へ追い込む暗示をちっとも入れてこない。
せっかくここまで続けてきた乱交とも切り離してるし
これなら最初からカウントだけ数えりゃよかったんじゃなかろうか。
催眠とエッチの接合点がまったくなくエッチの各要素もてんでバラバラである。
これでドライ絶頂できたら大したもんだってくらいに気持ちよくなれない。
催眠はそこそこ、エッチはダメダメな作品である。
催眠で見せてくれたよさげな部分をエッチがすべてぶち壊してる。
そもそも双子が催眠によって得られた成果をエッチで活かしてない。
視界が揺らぐ、両腕が重くなるとなぜ暗示を入れたのかが結局わからなかった。
エッチはエッチでマネキンにも劣るイメージの女性像を振りかざし
聞き手にひたすら思い出してと言い続ける超絶放置っぷりがとにかくひどい。
催眠が聞き手の潜在意識に眠る情報を活性化させる行為なのは間違いない。
だがそれをやるのに必要な最低限度のことすらこの双子はやってない。
何もしてこないのだから当然気持ちよくなれない。
サークルは完成した気になってるようだが私はそうは思わない。
催眠音声のエッチらしきことをしてるだけでこれっぽっちも効果的でない。
乱交するにしてもセックスの快感を伝えるのと感度強化くらいはしないとダメだろう。
最後の絶頂も0を数えてそのまま無音じゃイけやしない。
ってなわけで大いに不満の残る内容だった。
私は催眠音声サークルの真の実力はエッチに出ると思ってる。
良いところも持ってるんでエッチをもっと磨き良い作品を作ってほしいものだ。
出演:蒼紗
時間:64+88分
属性:ややS
催眠:★★★☆☆
エロ:☆☆☆☆☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★☆☆☆
体験版はこちらから
saiminsusume at 20:00|Permalink│Comments(3)