ヤマネ紳士会

2016年07月07日

淫魔の乳首オナニー催眠

淫魔の乳首オナニー催眠

2016年07月に発売されたサークルヤマネ紳士会の作品。

新規だと思ってたらエロボイスを作ってるサークルらしい。
エロボイスと催眠音声は同じ音声作品でも作りがまったく違う。
過去にエロボイスで活躍してるサークルが催眠音声に何度も殴りこんでるが
その中でまともな作品を作れた者は皆無だ。
そんな事情を知ってるんで過度な期待を抱かずにとりあえず聞いてみた。

この作品は突如現れたサキュバスにオナニーを応援される。
メインのプレイがオナニーと乳首オナニーだから彼女は完全な誘導役だ。
まあ術者とエッチのパートナーが同一人物だとやりにくいからな。

催眠は深呼吸→分割弛緩→イメージ&カウントによる深化と進む。
分割弛緩は右腕→左腕→右脚→左脚→頭の順に息を吸う時意識を向け吐く時に脱力する。
深呼吸と組み合わせてダブルのリラックス効果を与えようって寸法だ。
試みは良いのだが如何せん暗示がとてつもなく少ない。
新規によく見られる催眠の表面だけを真似たハリボテ誘導をしている。

深化は引き続き深呼吸しながら体が沈むイメージをする
少し経つとサキュバスの吐息を吸い込むイメージに切り替わり多少の暗示を入れ始める。
暗示の重要性を碌に理解してないのか入れ方が散発的で表現も稚拙極まりない。
最後のカウントも前暗示をちょろっと言って数え「はい、支配完了よ」と締めくくる。
時間をかけてる割にトランスにほとんど入れなかった。

エッチは乳輪オナニー→乳首オナニー→チンコ&乳首オナニーと進む。
エロボイスのほうでそういう作品を出してたのか知らんが
暗示をほとんど入れずにこうやって弄りなさいとか射精を我慢しないさいとあれこれ言ってくる。

乳首やチンコを実際に弄るのだから気持ちいいっちゃ気持ちいい。
でもこれって催眠音声なんだよな?
25分くらい使って掛けた催眠をまったく利用してこない。
これなら最初から催眠など掛けずにオナニーさせたほうがいいんじゃないかってくらい無関係なプレイだ。

そしてどういうわけかサキュバスが途中から急に喘ぎ始める。
彼女によると催眠に掛かった時点で彼女と快感をリンクできる体になったらしい。
そういうところを技術を使って聞き手に思い込ませるのが催眠なんだがな。
彼女がトンデモ設定をいくつも持ち出してくるから後になるほど疑問だらけになる。
聞き手をそんな気持ちにさせてる時点で催眠なんざあっさり解けるわな。

プレイのほうは乳輪弄り9分、乳首弄り18分、チンコ&乳首弄りが42分近くある。
それに対して射精は2回、ドライが1回だ。
催眠はすぐ解けるだろうがオナニーは結構楽しめる。
普通にやったら射精指示まで持たないから焦らし焦らし弄ることになるだろう。
射精は10カウント、ドライは30カウントダウンに合わせてそれぞれ絶頂する。

まあなんだ、単なるオナニーボイスだわな。
それの前に他サークルの劣化クローンに過ぎない催眠をやっている。
ごく浅いトランスに入る人がほとんどでエッチの中盤頃には素に戻ってるだろう。
エッチの最中にトランスを維持させるアプローチもほとんどされてない。

しっかし新規ってやつはどうして暗示をこうも軽んじるのだろうな。
この作品を聞いた感じだとサークルはカウントを数えれば
聞き手が勝手にトランスに入ると勘違いしてるように思えてならない。
カウントは所詮刺激であってその前後に的確な暗示を入れるからトランスに導けるのだ。
カウントだけで落とす場合も必ず前もってカウントに何らかの暗示を込める。

今は有料、無料いずれも催眠音声が世に多く出ていて先人の知識を吸収しやすい。
作者がすべて手探りで作らねばならなかった昔とは大違いだ。
そんな大変恵まれた環境にあるのに後発の人間はなぜか彼らに学ばない。
他の作品で耳に蛸ができるくらい聞いてきた技法を何も考えずにだらだらと続け
当然のように伸びないダウンロード数に嫌気が差してあっさり辞めていく。

別に分割弛緩やカウントを数える深化をするなってわけじゃない。
それらをやるにしてもテーマやキャラに配慮したセリフや暗示を入れるとか
ちゃんと個性を出して進めてくれってことだ。
現に催眠日記あたりはそれを突き詰めて大変優れた作品を作ってる。

まあこれくらいにしておこう。
催眠はさっぱりだがオナニーのお供になら多少は役立つ作品だ。

出演:分倍河原シホ
時間:90分
属性:ややM

催眠:★☆☆☆☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆

総合:★★☆☆☆


体験版はこちらから

saiminsusume at 20:00|PermalinkComments(0)