メルティービーンズ
2018年08月31日
恋人催眠 オナックス feat. 五十嵐ナナコ
2013年12月に発売されたサークルメルティービーンズの作品。
今のところサークル内で2番目に売れてる作品であるな。
作品名、ジャンルタグ、説明文から催眠音声と大々的に謳ってる。
だが催眠を疎かにしてエッチばかりする作品は地雷の可能性も高い。
キャンペーンで丁度半額だったから試しに聞いてみた。
この作品は既に付き合ってる女性と催眠を含んだエッチをする。
主人公が浮気してるわけではなさそうだが彼女としてはもっと好きになってほしいようだ。
本を少し読んだ程度で使いこなせたら誰も困らないんだがね。
催眠は暗示1→脱力→深呼吸→暗示2と続く。
暗示1は「いっぱい」「気持ちよくしてあげる」を左右から交互に何度も言うだけだ。
脱力は肩→腕→両足の順に意識を向けて力が抜けると言ってくる。
催眠音声でよくやる分割弛緩法の表面を真似ただけの薄っぺらいものである。
深呼吸も彼女の息に合せてするだけなんで催眠と呼ぶのはちと厳しいわな。
最後の暗示2も「いっぱい」「気持ちいい」を連呼するだけで技術とは縁遠い。
催眠音声ってやつは約めて言えば技術の集積体だ。
世に名作と呼ばれる作品たちはいずれも高度な技術が使われてる。
技術自体がありきたりだったとしてもテーマとの絡め方や独自性に優れてるものは多い。
だがこの作品はそもそも技術が皆無に等しい。
催眠の技術を使うのが常の催眠音声でそれがなかったら何も始まらんよ。
結局トランスとは無縁の状態でエッチを聞く羽目になった。
エッチは乳首をいじり、チンコをいじり、セックスするだけだ。
どのパートもあんあん喘いでエッチな音を鳴らすだけだからこれっぽっちも催眠じゃない。
彼女がエッチの冒頭で「催眠をかけちゃうよ」と言ってたからようやく始まるのかと思ってたら
最後の最後までそれらしきことをしなくて心底がっかりした。
催眠と無関係なことをやる音声をなぜ催眠音声と言い立てるのか私にはまったく理解できない。
催眠とは何か、催眠音声とは何かを少しでも勉強すれば少なくともこういうものは生まれないはずだ。
まあ作者がろくに理解してないからなんだろうが人を騙して金を巻き上げて何が楽しいのかねぇ。
ってなわけで半額でもおすすめできない代物だった。
このサークルはもう催眠音声を作ってないようだから今後被害に遭う人はほとんどおるまい。
出演:五十嵐ナナコ
時間:108分
属性:ノーマル
催眠:☆☆☆☆☆
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:☆☆☆☆☆
体験版はこちらから
saiminsusume at 20:00|Permalink│Comments(0)
2015年12月20日
恋人催眠 妄想彼女
2015年11月に発売されたサークルメルティービーンズの作品。
新規のサークルだと思っていたら随分昔に催眠音声を出してるらしい。
今年はさらみ氏、西音氏を初めご無沙汰だった作者が戻ってくるケースをよく見かける。
何にせよ業界が賑やかになるのはいいことだ。
バイノーラル録音なのも気になったんで偵察がてら聞いてみた。
この作品は妄想上の彼女にあたる女性とイチャイチャする。
彼女に決まった容姿はなく聴き手が自由にイメージしていいそうだ。
催眠ってのはイメージの産物みたいなところもあるから良いテーマだと思う。
まあ、催眠を使ってちゃんと具現化できていればの話なのだが。
催眠は深呼吸→彼女のイメージ→よくわからない深化と進む。
深呼吸はバックにメトロノームの音を鳴らし彼女の呼吸に合わせて行う。
効果音のリズムに呼吸のタイミングを整えていたのがなかなかに良い。
だがセリフは呼吸をまったく考慮せず闇雲に語りかけていた。
メトロノームを使った導入としてはちと残念な内容だな。
彼女のイメージは腕、脚、体全体、マンコの順に10カウントを数え
その間に具体的な容姿を鮮明化していく。
前暗示らしきことを最初に1回だけ言い、個々の質感や形を軽く連想させ
ただただカウントを数えるだけのなんとも味気ないものであった。
カウントの前後に碌な暗示を入れていないのを見ると催眠をよく知らないのかもしれない。
イメージさせようとアクションをしてこないのだからイメージできなくて当たり前だ。
トランスをもっと深めてからこのシーンを持ってきたほうが良かっただろう。
よくわからない深化は文字通り本当によくわからない。
もっと深い催眠状態に導きますねと言った後にひたすら好き好き言ってくる。
サークルがもしこの記事を読んでいたらこれのどこが深化なのか是非教えて欲しい。
技術が欠片も使われてないし何をしたいのかさっぱりわからない。
結局催眠とはほど遠い素の状態でエッチを聞く羽目になった。
エッチは前半が彼女の目の前でオナニーし、後半は乳首やチンコを舐められる。
彼女の容姿を妄想したのにセックスはお預けだ。
そしてここでもオナニーの指示をするだけ、舐めるだけの催眠とは無関係なプレイをしている。
まあこの催眠じゃ絶対に深いトランスには入れないんで、下手に催眠らしくするよりマシとも言える。
オナニーは胸と乳首をいじり、チンコに移り初めは緩く、しばらくすると自由に扱くよう言われる。
予想通り暗示の類はほとんど言ってこない。
でも彼女が艶かしく喘いだり耳を舐めてくれるんで射精するのは可能だろう。
最後に彼女のセリフに合わせて射精する。
乳首舐め&フェラはひたすら舐めまくる。
こっちもペースが結構遅くてのんびり責めているようだった。
終盤一気にペースが上がりそのまま射精、彼女が精液を飲んでくれる。
催眠音声を騙ったパチモンだ。
催眠の体すら成していないトンデモ行為を平然とやってのけている。
催眠ってやつはきちんと勉強しなければ普通は使えない。
しかしこの作品は作者が入門書すら読んでいないとしか思えないほどに色々とひどい。
深呼吸をさせてメトロノームを鳴らすところまではまあよしとしよう。
その直後にいきなり彼女のイメージに持って行ってるところがまずやばい。
聴き手の妄想力を膨らませたいのならそのための準備をきちんと行うべきだ。
「深呼吸すりゃ催眠になるだろう」とかとち狂った考えを持っているからこうなる。
例えば今いる妄想世界の情景を素材に深化させ、それから本題に進むのがいいだろう。
初恋にターゲットを絞り学生時代の記憶を呼び起こすのもいいかもしれない。
ともかく理想の女性像を無意識から引き出すには材料が足りなすぎる。
これなら催眠などかけず普通に思い描いてもらってもさして変わるまい。
サークルが深化と呼んでいるシーンはこれっぽっちも深化になってない。
ここまでひどい深化は初めて聞いた。
せめて「好き」と言われると催眠が深まるとか前暗示を入れてから言うべきだ。
何をどう勉強したらこれを深化と呼べるのか私には到底理解できない。
エッチは催眠とほぼ無関係なんで言うことは特に無い。
エロいっちゃエロいから催眠抜きでも楽しめるんじゃなかろうか。
でもこれ催眠音声なんだよな。
エッチに催眠をまったく絡めてない時点で催眠音声になってないだろう。
ってなわけで超絶核地雷作品であった。
諸君も粗悪品を掴んで痛い目を見ないように気をつけてくれ。
出演:伊ヶ崎綾香
時間:78分
属性:ノーマル
催眠:☆☆☆☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:☆☆☆☆☆
体験版はこちらから