スマイル戦機
2015年06月27日
催眠的な彼女6月号
2011年05月に発売されたサークルスマイル戦機の作品。
月間ペースで発売する予定だったシリーズの最終作だ。
胎内回帰をテーマとした催眠を施している。
過去2作は催眠音声とはとても呼べない代物だったが
別の人物がシナリオを担当してるし、丁度6月なんで聞いてみた。
この作品は彼女に赤ちゃんになる催眠を施してもらう。
リアルで色々とお疲れの彼氏がなかなか自分に甘えてくれないらしい。
それに怒らず優しい言葉をかけるあたり献身的な女性なのだろう。
催眠はしばらく深呼吸をしてから閉眼し、指先と肩を脱力する。
催眠開始後は彼女の声が結構頻繁に左右に振られていた。
3D音響を謳い文句にしているだけあって音質が極めて良い。
耳元で囁かれている気分がたっぷり味わえた。
それからベッド→風→波に揺られている様子をイメージし体の軽さを感じる。
イメージの内容を切り替えてくるのは催眠の目的を考えてのことだ
赤ん坊になることは母親の体内、つまり羊水に浸かるわけだから
ひとまずそれに近い海の水で代用し、それから繋げようって寸法だ。
しかしそれらのイメージを客観的に言ったり「ゆらーり」と何度も言ってくるばかりで
肝心の感覚を操作する暗示をこれっぽっちも入れてこない。
ちょこちょこ言う場面も一応あるのだが言い回しがちっとも催眠を考えていない。
聴き手に対して何も働きかけてないのだから当然何の反応も得られない。
たぶんライターが催眠をろくに勉強してないんだろうな。
おかげで催眠には入れず折角のイメージが台無しになっている。
5カウントを数える最後の深化シーンも前後の暗示がなく締まらない。
催眠音声の真似事をしているだけのハリボテである。
その先はおよそ30分間彼女のお腹の中に漂い
出産されて直後にキスとセックスをする。
生まれたばかりの赤ん坊にセックスを求めること自体が滑稽極まりないのだが
ひとまずその前の説明からするとしよう。
この30分間は彼女が聴き手に自分の胎内にいることを言い聞かせ
「とくん とくん」と言って彼女の鼓動が鳴っているのを感じさせ
守られているから安心していいよと言い
ほんの短いフレーズの子守唄を唄う
これらの行為をループさせながら何度も行っている。
多少は表現を変えているのだが似たようなことをしているのは間違いない。
しかも状況説明ばかりで暗示を入れてこないから置いてきぼりを食らう。
赤ちゃんになってるのはわかったから、それがどういう感じなんかを教えて欲しい。
そう言いたくなるほど彼女は催眠らしき行為をほとんどしてこない。
最後のほうになると出産が近くなった彼女が艶かしい喘ぎ声を漏らし始める。
出産ってやつはものすごく痛いはずなのだがどうやら気持ちいいらしい。
この後エッチをしているのを見ると勃起させたかったのだろう。
エッチはキスをしてからセックスするだけだ。
時間が10分くらいしかなくエロ目当てで聞くときっとがっかりする。
ちゅぱ音を鳴らし、喘ぎ声を漏らすだけの催眠とは程遠いものであった。
最後に彼女がイキ声を上げて終わる。
絶頂指示と呼べるものは一切無い。
「本シリーズは、催眠効果を利用したM向け催眠音声作品です。」
サークルはこんなことをのたまっているがまったくの嘘っぱちである。
催眠らしきことを真似ているだけで確かな技術が欠片も見当たらない。
催眠を知らない人ならこんなものでも騙されるのかもしれない。
だが知っている人ならこれがいかに薄っぺらいものかがすぐわかる。
催眠音声なのになぜろくに暗示を入れてこないのかが私には到底理解できない。
催眠ってやつは暗示を的確に入れて聞き手の心身を誘導する行為のはずだ。
なのに彼女は状況説明にうつつを抜かして暗示をちっとも入れようとしない。
入れている場面が皆無ではないにせよ、著しく少ないから心に響かない。
催眠における暗示の重要性を少しでも理解しているならこうは作らない。
この音声を聞いていると眠くなる人がいると思われる。
だが睡眠と催眠はまったくの別物だし感覚にも明確な違いがある。
だから眠くなっても催眠に入ったと勘違いしないで欲しい。
本作で催眠に入った場合は体に大きな重感があるはずだ。
そして暗示がほとんど無いから当然のようにそれが感じられることは無い。
まあこのへんにしておこう。
これっぽっちも催眠的じゃない作品である。
テーマや見てくれに騙されてお金を無駄にしないことを願うばかりである。
出演:まきいづみ
時間:77分
属性:ノーマル
催眠:☆☆☆☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆
総合:☆☆☆☆☆
体験版はこちらから
2014年02月20日
催眠的な彼女2月号
2011年2月に発売された、サークルスマイル戦機の作品。
催眠的な彼女1月号のほぼ1か月後に出された作品だ。
おそらく毎月1本出すつもりで○月号としたのだろう。
結局この次は6月まで吹っ飛んでそれ以降このシリーズは出ていない。
月1ペースで催眠音声を作るなどどだい無理な話なのだから当然の結果である。
この作品は金髪ツインテールの嫉妬深い妹に責め続けられる。
性感マッサージ用のオイルを使ったプレイやちんぐり返しなど
1月号同様ややマニアックな路線を行く点はなかなか良い。
催眠はそのオイルを体に垂らしながら温かさを感じていく。
手足からお腹、頭と末端から中枢に向かっていく感じだ。
目に垂らす際に瞼が重くて開かない、耳では妹の声しか聞こえない
といったように軽い暗示をかけてくる。
そして10カウントを数えながら2人だけの世界へと落ちていく。
エッチはまず妹の目の前で公開オナニーをする。
兄にドMのキャラ設定がされているおかげで
妹が見下すような笑い声を上げたり屈辱的なセリフを復唱させられたりと
Mをかなり意識したプレイが多く見られる。
そして架空の女の子を凌辱する様子をイメージさせながら情けなく射精する。
その次はもっと過酷なちんぐり返しだ。
だがここでの妹は罵声を浴びせたり踏みつけたりはせず
兄の尻穴を舐めたり指で刺激しながらフェラをしてくれる。
最後は妹の口の中に射精、精液を飲み干して終了だ。
催眠の力で変態的なプレイに対する抵抗心を削ぎ落している作品だ。
心や体を操るような純粋の催眠音声とは違った催眠に思えるが
これはこれで有りなんじゃないかと思っている。
もう少し心を解き放つような誘導暗示を入れてくれれば
さらに作品のコンセプトに合った内容になっただろう。
催眠は作中で登場するオイルを使ったイメージ誘導なのは評価したい。
時間が開始前の小話も含めて16分と短い時点で
私がそこまで期待はしてなかったのもある。
軽く心地よい気分になってエッチに臨めるってところだろうか。
エッチは聴き手の劣情を煽るプレイがM心をくすぐる。
妹に金玉の裏をさらけ出してアナルを舐められるシチュは興奮できた。
まあ普通のエロボイスとして聞いたほうが楽しめるだろう。
催眠音声として見るにはいささか疑問を感じる内容だが
色々と面白い部分も持っている作品である。
出演:民安ともえ
時間:66分
属性:M~ドM
催眠:★☆☆☆☆
エロ:★★★★☆
コスパ:★★☆☆☆
総合:★★☆☆☆
体験版はこちらから
2014年01月06日
催眠的な彼女1月号
2011年1月に発売された、サークルスマイル戦機の作品。
催眠音声において変態的なプレイを強要される作品はそれなりにある。
これは催眠という潜在意識が日常より顕在化している状態では
普段の心理状態だと躊躇するようなプレイもやってのける勇気が身に付くからだ。
勇気よりは「やってもいいかな」と思える寛容さと表現したほうがいいかもしれない。
とにかくかかっていると精飲なんかも割といける。
この作品は女性特有の匂いなどをクローズアップしている。
汗の匂い、おしっこの匂い、愛液の匂い、そして経血の匂い。
そんな平常心ではまず嗅げないきつい匂いの数々をイメージさせることで興奮を促す。
もうこの時点でほとんどの方は脱落するのではないだろうか。
それくらいニッチなジャンルを貫いている。
催眠は姉の着換えを覗いているのがばれた弟が
お仕置きとして彼女のパンツの匂いを嗅ぎながら深呼吸する。
姉が丁度あの日らしいから強烈な匂いを放っているのだろう。
そんなことをイメージしながら彼女の言葉にも従える姿勢を整えていく。
よくある決まりきったタイプの催眠ではなくて
エッチを通じて徐々に暗示をかけていくやつだから人を選ぶだろう。
私はどういう形であれ暗示前のリラックスは必須と思っているし
そのほうが暗示にかかりやすくなることを実感している。
経験の浅い方にはあまりおすすめできない催眠だ。
エッチはチンコをニーソでがっちり縛られたり踏まれたりと
それなりのM度を持った人向けのプレイでほぼ固められている。
姉の下着を自分で履くシーンなどもあるし事前に女物の下着を用意するのもいいだろう。
裸に姉のパンツ一丁でトイレに移動し、経血まみれのナプキンでしごいてもらう。
ノーマルな方ならおえっと吐きそうになるシチュだが興奮する人もいるらしい。
最後はもちろんナプキンへ射精、その後も彼女に軽く罵られて終わる。
ちょっとした暗示を絡めたエロボイスってところである。
あくまで変態的なプレイを楽しむことを主眼としているから催眠らしさはそこまでない。
ただ色々とはっちゃけているおかげで自己陶酔しやすいように思えてしまう。
私はこういう系統の変態は勘弁なのだが、スカトロなんていうジャンルもあることだし
一定量の需要はきっとあるのだろう。
とにかく人を選ぶ作品だから聴く際はそれなりの覚悟を持って臨んでほしい。
出演::御苑生メイ
時間:71分
属性:ドM
催眠:★☆☆☆☆
エロ:★★★★☆
コスパ:★★☆☆☆
総合:★★☆☆☆
体験版はこちらから