びおらんて
2017年09月20日
【催眠音声】催眠マリオネット
2017年08月に発売されたサークルびおらんての作品。
かれこれ4年近く活動してるサークルの最新作だ。
処女作を出した当時は前途有望と踏んでたのだがどうも間違ってたらしい。
相も変わらず似た題材を扱い続けてるし技術の向上も見られない。
しかもこいつは過去作の焼き増しときてる。
そろそろ見限るべきだろうと思い餞別を兼ねて聞いてみた。
この作品は謎の女性に催眠でマリオネットにされる。
主人公はドMだそうで世間一般のエッチじゃもうダメらしい。
まあ若い時分にドキドキしてたエロ本も今となってはあんまし興奮しないわな。
催眠の題材にするには悪くないシチュだと思う。
催眠は深呼吸&分割弛緩→糸を全身に通すと続く。
深呼吸は2分程度やるだけなんでこれといって書くことはない。
分割弛緩は足の指→足首→膝→股関節→手の指→肘→腕→背骨→肩の順にやる。
関節周辺の筋肉を和らげ動けなくするって寸法だ。
方針はよいのだが部位を細かく分けすぎた影響で個々の暗示がどうにも少ない。
大風呂敷を広げてもそのフォローができなかったらやる意味があるまい。
ごくごく僅かってくらいの脱力感しかなかった。
糸を通すところは右上半身→左上半身→右下半身→左下半身の順に
指先から肩や股間にむけて関節ごとに糸を通すイメージをする。
人形を作るのと同じ要領なんだが事前に深化させずだらだらと実況を続けるのはよろしくない。
分割弛緩以上に暗示が少なくなってるのがその最たるところだ。
トランスに入った感覚がまったくせず先ほどの脱力感もすっかり消え失せてしまった。
催眠音声なのに技術を碌に使わないからこうなる。
エッチは乳首とチンコを個別にいじる。
糸を使って感度を上げ、腕の動きを暗示で操作し後になるほどペースを上げていた。
ぶっちゃけトランスに入れないから普段のオナニーと気持ちよさは変わらない。
一通りいじった後10カウントダウンで絶頂する。
超がつくほどのありきたりなプレイを多少アレンジしてる作品だ。
催眠は深呼吸や分割弛緩をえらく時間をかけて中途半端にやってるし
エッチは少し焦らしてからいじり始め射精のタイミングだけ指定する。
催眠に50分以上も割いてるのにこれはさすがにまずいだろう。
題材云々以前に技術力が不足してる。
新規なら仕方ないとも思えるのだが4年以上もやってこれじゃ努力不足と言うしかない。
ていうかこの深化パートのどこが深化なんだ?
どこでどんな技術を使って深化のアプローチをしてるか教えてくれって言いたいくらい何もしてないぞ。
糸を体に差し込んでる様子を実況するだけで勝手にそうなるなら催眠は必要あるまい。
展開がご都合主義的過ぎてサークルの信者でもない限りこれじゃトランスに入れんよ。
ってなわけで予想通り不満だけが残るものだった。
もうびおらんてのレビューはしないつもりなんで今後新作が出た場合は他で確認してくれ。
出演:雨月紅羽
時間:95分
属性:M
催眠:★☆☆☆☆
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★☆☆☆☆
体験版はこちらから
saiminsusume at 20:00|Permalink│Comments(0)
2017年03月04日
【催眠音声】ふたごのマゾ犬調教
2016年11月に発売されたサークルびおらんての作品。
サークルの記念すべき10作目であるな。
ここまでの活動歴が3年と2ヶ月だから4ヶ月に1本のペースか。
しかも以前挑戦した双子ときてる。
レベルからして大したことないのはわかってるんだがお祝いがてら聞いてみた。
この作品は双子の女性にマゾ犬になる催眠をかけられる。
冒頭のやり取りを聞く限り彼の側から願い出たようだ。
まあリアルで「ご主人様になってください」と言ったところで受ける女性はいないわな。
つうても鞭で打ったり変態性の強いプレイはほとんどしてくれない。
催眠は深呼吸&脱力→犬化&暗示と続く。
深呼吸は吸う、吐くどちらも息を少しずつ出し入れする要領で2分やる。
暗示を特に入れてこないんで取り立てて話すことはない。
脱力は両腕→両足→胴体→頭の順に各々5カウントダウンを数える。
双子っぽさを出そうと声を振り分けてたが上っ面だけ真似ていてどうも鼻につく。
本場の双子はこんな薄っぺらいものじゃなくすべてが緻密に計算されてるのだ。
この時点で49氏の本家に遠く及ばないことがよくわかった。
犬化と暗示は犬のように手首と膝を曲げて服従のポーズを取り
彼女たちの命令に従うことに喜びを感じる暗示を入れる。
深化にあたるパートだからもっと深化させてくるのかと思いきや何もしてこなかった。
暗示を入れるにしてももうちっと深くしてからやったほうが成功しやすいだろうに。
そのへんを双子のテクニックでやって初めてこの作品は成り立つってもんだ。
お世辞にも良い催眠とは言えないな。
エッチは10カウントダウンで乳首とチンコの感度強化をし
50カウントアップでのドライ絶頂→乳首とチンコのオナニー&連続射精の順にやる。
感度強化とドライ絶頂はカウントをのんびり数えてちょくちょく暗示を入れるだけだ。
つうかせっかく双子の犬になったのだからもっと恥ずかしいことをさせて欲しいのだがな。
犬扱いしておきながらやってることは人間のエッチとさして変わらないのだから困ったもんだ。
乳首とチンコのオナニーはどちらも20分くらいの時間をとって個別にいじる。
暗示で腕の動きや感覚をコントロールすることなく命令と合図を出すだけだった。
まあこの催眠なら序盤に綺麗さっぱり解けるから催眠じゃないプレイにしたのかもしれない。
他の作品で味わった催眠オナニーとは程遠い普通の快感であった。
乳首は絶頂なし、チンコは10カウントダウンで射精する。
節目を飾るにしては随分とお粗末な作品である。
肝心要の双子がぼろっぼろでエッチも催眠を活用できてない。
乳首やチンコを普通にいじるだけなら催眠などかける必要はあるまい。
かといって犬化を利用して恥ずかしい命令を出すこともなく何をやりたかったのかがわからない。
あまり言いたくないが3年2ヶ月でこの出来じゃ努力不足だわな。
ここより後発なのにずっと活躍してるサークルもいる。
次の作品を作る前に一度自分の実力を見直してみてはいかがだろうか。
出演:雨月紅羽
時間:100分
属性:ややM
催眠:★☆☆☆☆
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★☆☆☆☆
体験版はこちらから
saiminsusume at 20:00|Permalink│Comments(4)
2016年10月11日
【催眠音声】マゾ犬洗脳調教
2016年09月に発売されたサークルびおらんての作品。
今年2作目にあたる作品だな。
びおらんては影こそ薄いがM向けの作品をコンスタントに出している。
まあMって言うほどハードじゃないものばかりなんだが
ドライ系作品が幅を利かせてる現在においてセルフを出し続けてるのは評価したい。
こいつも隅から隅までセルフ一色だ。
この作品は謎の女性の犬になりオナニーを指示される。
主人公はドMで女性にいじめてもらうのが大好きらしい。
普通の女性は相手にしてくれないだろうってことで彼女がお世話する。
かくいう彼女もドSなんでお互い様ってとこだな。
催眠は深呼吸→分割弛緩→犬化の暗示と進む。
深呼吸はできるだけゆっくりペースで約3分行い、分割弛緩は手足胴頭の順に力を抜く。
手首→肘→肩→足先→足首→膝→脚の付け根ってな具合に軽く流していた。
暗示の量を抑える代わりに時間を長く取っている。
犬化の暗示はお互いの性的嗜好を確認し彼女がご主人様、うちらは犬の関係になる。
M側がご主人様になったところで調教にならんからな。
そして彼女にすべてを曝け出すことに快感を覚える暗示を入れ
最後に犬がする服従のポーズを実際に行い関係を確定させる。
催眠の中ではえらく質素な内容であるな。
後半の犬化は順を追って本格的にやってくれる。
彼女との良好な関係を崩さないことに腐心してるのはとても良い。
トランスの感覚はそこそこだがこの作品のプレイならそんなに深くする必要もあるまい。
サークルの実力相応の品質ってところだ。
エッチは乳首オナニーとオナニーを個別にほぼ同じ時間やる。
乳首は指で擦る、爪で引っかく、指でこねくり回す責めをシーンごとに変化させながら
チンコは指先だけでこする、亀頭を撫でる、掴んで扱くプレイを彼女に言われた通りにこなす。
「すーりすーり」とか言っていじるペースを指示してもくれる。
調教ってよりは焦らして悶えさせるプレイに近いわな。
暗示で心身を操作することもほどんどなくゆっくり弱くいじらせるのに終始する。
主人公の性格を考えれば仕方ないんだろうが、セルフに期待される快感にはほど遠い。
どちらも消化不良なまま聞き終えることになった。
乳首オナニーは絶頂なし、チンコオナニーは最後に10カウントダウンで射精する。
催眠は上々、エッチはげんなりな作品である。
集中力とリラックス感を徐々に高め犬化へと持っていく催眠はなかなかに良い。
中堅どころの技術力を持つびおらんてならこれくらいできれば十分だ。
疲れてるときに聞くと眠ってしまうかもしれないな。
だがエッチは焦らすにしても何とも物足りない。
いじることそのものを控えさせるんじゃなくて寸止めスタイルにすればよかったと思う。
セルフだけの作品をせっかく聞いたのに体がちっとも気持ちよくなれないんじゃまずいだろう。
暗示の扱いをもっと勉強してうまく行使できればこのプレイも成立するのかもしれない。
ってなわけでぼちぼちの満足感が得られた。
だが催眠は成長してるんで今後への期待が持てる。
これからも自分なりのペースで頑張ってほしいものだ。
出演:雨月紅羽
時間:75分
属性:M
催眠:★★★☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★☆☆
体験版はこちらから
saiminsusume at 20:00|Permalink│Comments(0)
2015年10月05日
ふたごの強制絶頂催眠
2015年08月に発売されたサークルびおらんての作品。
2015年は双子系作品が随分多く出ている年でもある。
ツインズ、怪しい団体のマインドセッション催眠 、双子の催眠彼女、alteration等々
サークルごとにテーマを定めながら実に多彩な催眠を聞かせてくれている。
四九氏の本家が完結してからしばらくはEs_labくらいだったのが嘘のようだ。
こいつもそんな流れに乗ったのか双子相手の催眠オナニーをしている。
この作品は双子の少女が代わる代わる語りかけながら催眠やエッチをする。
双子の技術によくある左右からの暗示を軸にした割と素直な作風だ。
おそらくは本家の双子を研究しトレースしたのだろう。
一部でそれらしき演出が見られるもののやはりオリジナルには遠く及ばない。
催眠は深呼吸→分割弛緩→カウントによる深化と進む。
深呼吸は吸う/吐く時両方に脱力の暗示を小まめに入れてリラックスをサポートし
分割弛緩は両足→両腕→胴体の順に10カウントダウンをしながら行っている。
そして声を意識的に多く振り分けながら話しかけてくる。
平凡手なりな技法に双子でオリジナリティを与えている感じだ。
びおらんては催眠法の引き出しが少ない代わりに行使が割と上手い中堅どころなんで
あまり期待してなかったんだが双子の扱いは思いの外しっかりしている。
次の深化も0カウントの直後に流れるような暗示を入れていた。
少なくとも双子の形はできているし催眠に入った気分もそれなりに味わえる。
エッチは感度上昇→ドライ→セルフと結構普通な内容だ。
引き続きカウント+前後に暗示を入れるスタイルを堅持している。
感度上昇は乳首、金玉、チンコに熱とムラムラした感覚を与え
ドライは合計50カウントをひたすら数え
セルフは乳首とチンコをいじり最後に射精する。
双子なんだから無理にカウントを挟む必要はないと思うのだがな。
双子本家のエッチから自己流のエッチに立ち返り、その結果色々とボロが出ている。
しかも準備に時間を割きすぎて乳首やチンコをいじる時間がかなり短い。
乳首は5分、チンコは4分くらいだ。
セルフでオナニーする時間が短いってのは致命的過ぎるだろう。
せっかく催眠に入れたのに全然気持ちよくなれずに終わってしまった。
極めつけにひどいのがドライパートだ。
碌な暗示も入れずにだらだら数え続けるだけだからタチが悪い。
これでドライオーガズムを迎えられるやつは相当な達人だろう。
カウントを数えながら暗示を入れられる双子の良さをぶち壊しているのも腹立たしい。
催眠はぼちぼち、エッチはぼろぼろな作品だ。
他サークルの双子作品に登場する技法や演出をそれなりに上手く真似できていると思う。
だがそれも催眠誘導までの話でエッチに入ると一気に普通の作品のスタイルに戻る。
双子なんだから双子らしいエッチをすればいいだろうに。
セルフに至っては普通に乳首とチンコをいじらせるだけのまったく関係ないプレイときてる。
時間も中途半端極まりないし何のために双子で催眠をかけたのかがわからない。
あと何でもかんでもカウントを絡めるのはいい加減やめたほうがいい。
催眠音声が数多く出ている現在、有料で流れが単調なのは購買意欲を削がれる。
双子だけでなく催眠の技術もさらなる勉強が必要だ。
活動開始から2年経ってこれでは努力不足と言わざるを得ない。
ってなわけで随分と不満の残る作品であった。
双子を冒涜しているとまでは言わないがやはり猿真似感が拭えない。
このサークルは無理に流行に乗るよりも自分の道を進んだほうが芽が出るだろう。
出演:雨月紅羽
時間:55分
属性:ややM
催眠:★★★☆☆
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆
総合:★★☆☆☆
体験版はこちらから
2014年06月17日
催眠拘束~彼女のマリオネット~
2014年4月に発売された、サークルびおらんての作品。
この作品はお姉さんの操る糸で心身をいじられるエッチを楽しむ。
催眠音声では感覚を操作する作品が多い反面運動操作系は意外に少ない。
だいたいがベッドに寝転んでイヤホンをつける姿勢になるから相性が悪いのだろう。
それを考えてこれも体が動くよりは動かせなくなる方を中心にしている。
催眠は深呼吸をしてから右脚→左脚→右手→左手の順に脱力する。
深呼吸は息を吸う際にも長めの暗示を入れてきてちと息が苦しくなった。
脱力はまず中指のあたりに糸が出ているのをイメージして
それをするすると引き抜かれるのと同時に肩や太ももから末端へと順に力を抜く。
糸を抜くと同時に神経も引っこ抜かれて感覚がなくなるそうだ。
糸を抜く際は抜いている様子を語るのと同時に暗示も入れていて実に丁寧だ。
表現も別段グロくないし誰でも聞けるだろう。
脚は太ももと脹脛で10、足先で5、手は二の腕で5、手先で10カウントを数える。
できれば部位の形状を想定してカウントのペースを変化させてほしかったが
今回が3作目のサークルにそこまで要求するのは無理があるとも思う。
最後に頭の糸を同じ要領で引っこ抜いて深化させて終了だ。
大まかに言えば深呼吸と脱力だけなのだがしっかり作り込まれていてとても良い。
だが暗示はもうちょっと固めて繰り返し入れていったほうが脱力しやすいだろう。
今のは気配りは感じられるが個々の威力が弱くてずーんとくる感じがやや薄い。
エッチはまず抜いた力を取り戻させるところから始まる。
抜いたときとは別の彼女の声で動かせる糸を体に通すのだ。
やり方は先程とあまり変わらないから詳しいところは省略する。
そういえば最初に右→左の手に糸を通してそこで一旦チクニーをするのだが
右手が終わった段階で一度腕浮揚を行っていた。
術者に「腕が上がる」と言われて勝手に上がってしまうアレだな。
私はてっきり昔からやられていると思ってたのだが
あれはエリクソンが好んでやっていてそこからメジャーになったらしい。
この作品でも腕が持ち上がって肘が伸びるように何度も声をかけて誘導している。
だがいかんせん「上がる」「上へ」などを強調して言っていないから力が足りない。
あと曲がっている肘を真っ直ぐにする際に「腕を伸ばす」と声をかけていた。
ここは「腕が伸びる」と表現したほうがいいだろう。
チクニーは糸を通す際に感度上昇の暗示を入れて
さらに一旦触れる寸前のところまで持って行って止める焦らしの後に始まる。
そして30カウントを刻んでドライ絶頂を迎える。
スピード感に欠けるが後追い暗示をしっかり入れてくれているし概ね問題ない。
オナニーもチクニー同様最初両脚に糸を通してから行う。
淫語を意識的に連発したり喘いだりはしてくれないから
本当に操られている雰囲気と暗示でイク感じだな。
催眠音声に慣れている人なら割と射精はしやすいと思われる。
完膚なきまでに叩いた前作と同じ人間が作ったとは思えないほどに作りの細かい作品だ。
催眠は目的に合わせてとにかく脱力を一生懸命やっているし
エッチも催眠の結果に合ったやりやすいプレイを採用している。
暗示の入れ方もややぎこちなさを感じるがそこまで悪いとは思えない。
催眠音声としてまとまっているしいいんじゃないだろうか。
エロエロな展開ではなく催眠を楽しむ系統の作品であることにだけご注意願いたい。
出演:雨月紅羽
時間:110分
属性:ややM~M
催眠:★★★☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★★☆☆
体験版はこちらから
2014年01月15日
【催眠音声】淫乱妖精の同化快楽
2013年12月に発売された、サークルびおらんての作品。
丁度半額セール中なので買ってみた。
前作も半額だから買った口で、なんだかんだで値段分は楽しめたと思ってる。
製作期間もある程度取られているし1作目よりひどいことはないだろう、と。
この作品は妖精と物理的ではなく精神的に結びついて快感を増幅させる。
何を言っているかわからないだろう。
実は聞いた私もよくわかってはいない。
たぶん彼女が感じているのを聞いてこっちも感じろってことなのだろう。
人間は他人と快感を共有する手段をまだ持たないだけに
イマジネーションをどれだけ膨らませられるかがカギになると思われる。
催眠は深呼吸と脱力をやってからイメージするいつもの流れだ。
声を左右に適度に振り分けて意識を揺さぶろうとしてくる。
脱力は手足を持ち上げてストンと落とす奴だがかなりペースが速い。
運動系の催眠はゆっくりやらないとあまり意味がないと思うのだが。
脱力の最後は心を宙に持ち上げて手の鳴る合図に合わせて弾けさせる。
正直抽象的すぎて私にはイメージできなかった。
深化は暗い洞窟から脱出して妖精のいる世界へ行く。
吹きすさぶ風の音はなかなかにリアルで良い。
近づくにつれてカウントをしてさらに意識を沈める感じだ。
その後は楽しそうな妖精たちの声に合わせて心を幸せで満たしていく。
暗示はごくまっとうなのに後ろで流れる笑い声が多すぎて声に集中しにくい。
エッチは最初に言った通り妖精と同化して自分の体を撫でたりオナニーをする。
時間が短いからか暗示もそこそこにプレイに移るおかげで
何やら聴き手だけ置いてけぼりにされたような感覚を受ける。
妖精は快感に打ち震えているのにこちらはぽかーんである。
当然ドライ絶頂などできるわけがない。
後半は妖精がさらにどんどん同化していって多方面から声が聞こえてくる。
「チンコしごきたい」「まだだめ」などと相反する暗示がどんどん流れ
最終的には命令でチンコをしごいて射精することになる。
なんというか、正反対の意味を持つ暗示をほぼ同時に入れる理由がよくわからない。
様々な意思が混在している様子を描きたかったのかもしれないが
催眠音声でやるにはマイナス要素が大きすぎると思われる。
作り手の独りよがりが目立つ作品である。
催眠からエッチに至るまで聴き手に対する思いやりが見られない。
特にエッチはその傾向が強く、ついていくには色々な素質が要るだろう。
こういう仮想的なプレイは暗示を念入りにやらないといけないのに
それがないから聴き手は当事者になれず第三者的視点で聞くのを強いられる。
ここまで疎外感を受けた催眠音声は久々である。
とまあボロクソに叩かせていただいた。
もっと色々言いたいことはあるがこの辺にしておく。
500円でも私はおすすめしない。
1000円に戻ったら猶更である。
出演:雨月紅羽
時間:39分
属性:ノーマル~ややM
催眠:★☆☆☆☆
エロ:☆☆☆☆☆
コスパ:★☆☆☆☆
総合:★☆☆☆☆
体験版はこちらから
2014年01月08日
強制絶頂催眠~彼女のおもちゃ~
2013年9月に発売された、サークルびおらんての作品。
ここも今年の秋口から活動を始めたサークルだ。
同人活動を始めるにあたってこの業界を選ぶのは奇特としか言いようがない。
そもそも同人音声というジャンルは同人業界全体で見るとかなりの末端である。
市場規模がかなり小さいからあまり利益にならない。
だがシナリオ、声、挿し絵を外注で頼めるから
やり方によっては自分自身がノースキルでも始められるのは利点である。
あとはデジタルコンテンツが主体だからランニングコストがかからないのもいいか。
話が脱線してしまった。
この作品はお姉さんの催眠で骨抜きにされてしまう。
催眠音声としては王道的な内容だから安心感はある。
雨月紅羽という声優は知らなかったのだが、ノイズもないし音質はかなり良い。
(2分間ほどノイズの入っているシーンがあるが、ごくわずかな時間と判断した)
処女作がノイズまみれな場合がそれなりにある点を考えると好印象だ。
催眠は深呼吸、分割弛緩法とオーソドックスなところから始まる。
脱力はやや時間をかけて行う丁寧な感じだ。
体の次は心のほうの脱力として、頭が真っ白になるように暗示をかけられる。
最後に催眠のかかり具合を確認するために軽く運動をさせて終了だ。
これといって真新しい要素は見られなかった。
エッチは事前に軽く感度を上げてからドライとセルフでの絶頂を目指す。
ドライはカウントをしながら暗示を挟むことで気持ちを盛り上げていく。
刺激が大して強くないからイくのは至難の技だろう。
セルフは軽く乳首をいじってから亀頭を撫で回す。
チンコを扱き始めてから射精までが1分半とかなり慌ただしく
最後はお姉さんのカウントに合わせて射精をする。
ドライ4分、セルフ8分とどちらも時間はかなり短い。
脱衣の選択やら自我を残すかやらを聴き手に選ばせることによる
多様性を売りとして打ち出している作品なのだが
どうも色々と中途半端になっている印象を受けた。
全部ひっくるめて50分だと選択無しの通常作品より短いくらいだし
その中で選択肢を設けるとなると当然個々の内容は薄くなってしまう。
ぶっちゃけたった4分間でドライオーガズムをやらせるなど
今の大手サークルでもまず無理だ。
新規ならなおさらである。
音質や催眠の流れなど基本的な所は概ね良好だから
次を作るとしたら1本筋の通ったものを45分くらいで作ってみてはいかがだろうか。
あとスクリプトの内容的に調教よりも癒し路線のほうが向いているかもしれない。
催眠音声を聴いているM共はこの程度の言葉責めではビクともしないだろう。
色々と可能性を感じるサークルだから敢えて厳しめに書かせていただいた。
秋以降に参入したサークルの中では一番将来性があると私は考えている。
もちろんすべては本人のやる気次第だが。
出演:雨月紅羽
時間:50分
属性:ややM
催眠:★★☆☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆
総合:★★☆☆☆
体験版はこちらから