~★2..
2015年08月10日
お姉さんに寄生虫を入れられて虜になる催眠音声
2015年08月に発売されたサークルあめいじんぐの作品。
大手がコミケに向けて準備を進めている時期にひょっこり現れた新規のサークルだ。
多くの新作に触発されるのかコミケの前後は新規がよく出る気がする。
時間が30分を切る短い作品はよほどの実力者でないとまとまらないものなんだが
谷間の時期だし題材が面白そうだったんで早速聞いてみた。
この作品は触手型の異生物に乗っ取られた幼馴染のお姉さんに同じ目に遭わされる。
触手をエッチじゃなくて洗脳の道具として使っているのがちと珍しい。
催眠重視でエッチが短いのも精神的な追い込みを伝えたかったんだろう。
心を操作する催眠音声には打ってつけのテーマであるな。
催眠は深呼吸と並行して目を上下左右に動かすところから始まる。
この手の手法は目を動かすことに集中させてその隙に暗示を入れるものなのだが
目を動かす方向を短いスパンで何度も指示することにかまけてそっちはさっぱりであった。
この時点で新規によくある暗示不足でちっとも催眠に入れない作品なのがだいたいわかる。
5分近くひっきりなしに目を動かすこともリラックスからは程遠い。
その次は両腕→胴体→両足→チンコ→脳の順に分割弛緩をする。
それぞれ20カウントを数え脳以外は5カウント、脳は3カウントごとにセリフが入る。
前暗示と後追い暗示を入れずにカウントを数えるからちっとも脱力できない。
催眠音声を有料で販売するならカウントの意味や目的くらいは知ってて欲しいものだ。
最後に寄生虫の奴隷になることを誓って終了する。
エッチは寄生虫のために4分くらいオナニーして射精する、これだけだ。
直前に分割弛緩をしているのにすぐさま体を動かす指示を出すのは滑稽である。
お姉さんが淫語を言ったり喘いだり感度上昇の暗示を入れることも無い。
最後は20カウントダウンに合わせて射精する。
やる気が先行しすぎて手足がまったく追いついていない作品だ。
催眠は古典系のよくある技法の劣化に過ぎないし
エッチも催眠をほぼ考慮しない単なるオナニーになっている。
催眠音声を作るには催眠と催眠音声に関する一定以上の理解が必要だ。
だがこの作者はそのどちらも最低限度のレベルにすら達していない。
いちいち書くのがめんどくさくなるくらい突っ込みどころが多い。
これでは折角のふぁん氏の演技も台無しである。
最も改めるべきところは催眠と洗脳を勘違いしていることだ。
深化パートの段階でお姉さんは聴き手がもう自分の言いなりになったと思い込み
「思い通りになる」とか「都合のいいように改造される」ってなセリフをバンバン言ってくる。
催眠ってやつは被験者が主役で催眠者はその引き立て役なのだ。
その原則を完全に無視し、催眠者の利益のために暗示を入れている時点でこいつは催眠とは呼べない。
サークルは催眠の意味、目的、在り方を入門書などを読んで再確認するべきだ。
これをしないとこの先何を作っても催眠音声以外のものができてしまう。
ひとまずやる気を製作ではなく技術向上や研究に向けたほうがずっと良い。
ちと説教臭くなってしまって申し訳ない。
こういうタイプの異種姦に挑戦する心意気を私は大いに買っているのだ。
今は難しいだろうが後々実を結ぶことを期待している。
出演:誠樹ふぁん
時間:26分
属性:M
催眠:☆☆☆☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆
総合:☆☆☆☆☆
体験版はこちらから
2015年05月14日
サキュバスのお姉さんの奴隷化催眠
2015年02月に発売されたサークル国屋敷の作品。
催眠音声時の天使と同じ日に発売された作品である。
今年の1~2月は新作ラッシュと言えるほど様々な名作が発売された。
そこにひょっこり入ってたんでいささか影が薄くも感じる。
だが国屋敷ならそこまでひどくないだろうってことで一応聞いてみた。
この作品はサキュバスに夢の中で搾精される。
国屋敷が人外キャラを登場させるのは初めてかもしれない。
だが内容のほうはあまり捻らずまっとうなプレイを心がけている。
多少無茶をするシーンを何でもありなサキュバスで濁したってところだ。
催眠はいきなりキスをしてから目を見るように言われる。
彼女によるとキスをした時点で主従の契約を結んだことになってるらしい。
それから深呼吸をしながら体が動かなくなる暗示を聞く。
しばらくすると突然夢の世界に到着したと宣言し
彼女のマゾ奴隷になる旨のセリフを合計7つ復唱する。
この契約はこちらからは破棄できない、だからもう奴隷からは逃げられないとも言っていた。
それから服を脱いでチンコを勃起するよう言われ
今度はエッチな命令に従う旨の復唱を5つ行う。
「私はオナニー大好きな変態です だからエッチな命令をしてください」ってな感じだ。
彼女はそれをこちらの意志ではなく自然に口から出てくると言っていたが
この程度の催眠でそうなる聴き手はさすがにおるまい。
最後に自分の意思や自由を捨て
彼女にすべてを捧げることを宣誓して終了だ。
突っ込みどころ満載なんで批評は後に回すとする。
エッチはいつもの国屋敷スタイルでドライ→セルフの順に行う。
ドライはベッドに仰向けになりチンコを立てた状態で
彼女にフェラで1発、セックスで1発吸い取られる。
フェラはセリフ:ちゅぱ音=4:1くらいでほとんど鳴らさず
その代わりに状況説明を頑張っていた。
だが感度操作の暗示がほとんど入らないからなんとも波に乗れない。
開始から絶頂指示が出るまでの時間が4分しかなく慌ただしいのもある
フィニッシュはカウントを刻まずセリフで行っていた。
前後に暗示がまったく入らない至極淡白なものである。
セックスは騎乗位で抱き合いキスをしながら腰を動かす。
こっちにも動かすように命令していたからそうしたほうがいいかもしれない。
4分30秒ほどあれこれしてからフェラと同じ要領で絶頂する。
セルフはオナニー開始の指示を出されてから好きなように扱き
ある程度いったところで一段階ペースを上げ、最後に射精する。
ここでも手が勝手に動くと言ってたがそうなる人はまずおるまい。
言葉責めもしてくるがドMじゃビクともしないソフトなものであった。
時間は約5分とここもえらく短い。
今まで発売・公開されてきた国屋敷作品の中でダントツの駄作である。
催眠の流れやセリフの表現がどれも高圧的で棘があり
序盤からサキュバスに対して妙な抵抗感や嫌悪感が湧いてくる。
それもそのはず彼女は聴き手のことなどお構いなしに催眠を進めている。
だからちっとも催眠に入れないし入れたとしても確実に維持できない。
彼女自身にその意思が無いのだから当たり前なのだが。
ハードなプレイを扱う催眠音声の中では一部手ひどい事をする場合もある。
だがそれはきちんと準備をしてからするものだ。
例えば催眠を使っていい感じの主従関係を作り
十分に従いたいと思える雰囲気になってからやる感じだ。
しかしこの作品では最初から彼女の奴隷になるものと決めてかかり
さらには至るところで従属するようにと押し付けてくる。
私の知る限り催眠ってやつは聴き手のことを最大限に尊重し
相手を持ち上げ、その気にさせながらするものだ。
催眠の入門書を読めばラポールの重要性が最初のほうに必ず書いてある。
それを完全に無視している時点でこの作品は催眠音声と呼べない。
突然目の前に現れ、強引に契約をし、奴隷と決めつけて変態的な行為をさせる女性をどこの誰が好きになるのだろうか。
まぁそういう展開にそそられる人も中にはいるのだろうが
それをやってる時点で催眠とは別の行為になるってことだ。
催眠も稚拙極まりなく聞いている間は苦痛であった。
「~になる」と言ってすぐさまそうなるなら催眠なんて必要ない。
それを当たり前のようにしてくるのだから滑稽である。
催眠が体を成していないのだからエッチもお察しだ。
調教系のエロボイスみたいにひたすら命令をしてくる。
だが催眠に入ってないからちっとも楽しめやしない。
勃起や興奮とは無縁の状態で聞き終えることとなった。
ってなわけでお世辞にもすすめられる作品とは言えない。
最近は他のサークルがいい作品を沢山出している。
素直にそちらへ投資するのが賢明である。
出演:みる☆くるみ
時間:60分
属性:M
催眠:☆☆☆☆☆
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:★☆☆☆☆
総合:☆☆☆☆☆
体験版はこちらから
2015年03月13日
サキュバス調教師の搾精用家畜洗脳催眠
2015年02月に発売されたサークルボトムズの作品。
今年2つ目の新規サークルであるな。
サキュバスになったことね様が色々苛めてくれるドMホイホイなシチュだ。
だが結論から言うとこいつは催眠音声じゃあない。
なんで内容をさらっと流して感想を言うだけにしておく。
この作品はサキュバスの調教師に家畜として躾けられる。
プライベートなペットが1匹欲しかったところに主人公が選ばれ
首輪をつけられてから手順を踏んで調教される。
初心者様向けのハードルを下げたプレイが多く見られた。
エッチは首輪、目隠し、油性マジックが手元にあるかを確認してから
とりあえず記念撮影をする。
人間から家畜に生まれ変わる一つの節目を飾りたかったのだろう。
それから自分の生年月日を自分の体に油性ペンで記載する。
これが主人公の家畜番号になるわけだ。
いきなりエッチを書いていることからわかると思うんだが
彼女は催眠の技術を使って催眠状態に落そうとしてこない。
まあ催眠をかけてこない音声じゃ催眠音声とは呼べないわな。
聴き手を騙してダウンロード数を稼ぐためにそうしたのだろう。
作品の内容は悪くないが作り手に対しては一片の好意も感じない。
話を戻そう。
家畜番号を記載した後は乳首オナニーを行う。
ここからが本当の調教の始まりだ。
最初に乳首の弄り方を説明してから「さわさわ ころころ」と言ってペースを指定してくる。
それが終わると四つん這いの恰好になり尻を突き出しながら腰を振る。
チンコや玉が揺れるくらいに振るよう命令していた。
他人が見たら破滅するレベルの恥ずかしいプレイであるな。
お次はそのままの体勢で尻穴に尻尾をぶち込まれる。
なんでもサキュバス相手に普通のエッチをしたら
1回射精しただけで干からびてしまうらしい。
そうならないためのエキスを注入しながら尻を責めるわけだ。
前立腺マッサージに発展することも無いし時間もかなり短い。
そして仰向けに体勢を戻してから彼女に足でチンコを擦られる。
同時におっぱいを顔に押し付けてたから覆いかぶさってるのだろう。
4分くらいであれこれやったところで射精を迎える。
しかしサキュバス的には満足しなかったらしく
目の前でオナニーをしながら再度チンコを勃起させるよう言われる。
お互いに見せ合う形でのオナニー合戦だ。
連続射精気味になるので本当にやると結構辛いだろう。
最後は彼女の声に合わせて射精する。
つまるところ無難なM向けエロボイスってことだ。
私は催眠目当てで聞いたからがっかりしたし怒りも感じたのだが
催眠に期待せずこういうプレイを楽しむためなら一応は聞ける。
それでも1200円の価値があるとはとても思えないのだが。
何にせよ諸君は騙されないよう気をつけてくれ。
出演:紅月ことね
時間:70分
属性:M~ドM
催眠:☆☆☆☆☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★☆☆☆
総合:☆☆☆☆☆
体験版はこちらから
2015年01月09日
天使の催眠チクニー!
2015年01月に発売されたサークルカジハラエムの作品。
「サキュすん!超寸止め催眠V」で私がぼろくそに叩いたからかはよくわからないが
あれ以来ほぼ3か月ぶりの催眠音声新作である。
以前ヒットしたチクニー催眠の続編に当たるらしい。
3か月の成果と乳首特化の珍しさにひかれて聞いてみた。
この作品は天から落ちてきた天使ミルフィにチクニーを手伝ってもらう。
彼女の話を聞く限り主人公はチクニーに興味はあるんだが
やり方がわからないのか今のところはやったことがないそうだ。
レクチャー形式にしたほうが誰でも聞きやすくなるからそうしたのだろう。
催眠は5分以上に渡って深呼吸を行い
天使の海と呼ばれる海に浮かぶ浅瀬をイメージする。
なぜ天国じゃなく海にしたのか最初はわからなかったのだが
しばらく後に波の音が聞こえてきたところで合点がいった。
環境音を使ってリラックスさせていこうってわけだな。
そして爽快なイメージをさせながら体に適度な温かさを感じさせる。
最後はようやく主役の乳首に目を向け
暗示を使ってジンジンとした熱を感じさせて終了だ。
催眠状態より眠気の方が強く感じられたが胸もそこそこ温かくなった。
まあ目的は達せられてるんでよしとする。
エッチは彼女の声に従いながら一通りチクニーをし
それから後は彼女の手、指、口で胸や乳首をいじくりまくられる。
乳首と乳房の両方をバランスよく刺激していたのがやや珍しい。
でもチクニー未経験者は乳首だけいじってたほうが楽しめるだろう。
男で乳房を揉んで快感を得るのはちと難しい。
そういえばスペンスの乳腺尾部を愛撫させるシーンがあった。
ネットで調べたら女性に対してここを揉んであげると気持ちいいそうだ。
しかし男性にこの器官があるかはよくわからなかった。
実際やってみても気持ちよさは実感できない。
試みは悪くないがこの作品にはふさわしくないプレイだと思う。
ミルフィが責めるシーンは催眠よりもエロボイスに作りが近く
ただ舐めるだけ、喘ぐだけの時間がそれなりにある。
興奮できるだろうが感覚を操作するようなアプローチではないな。
最後は後ろから抱きかかえられ、乳と乳首を揉まれながら10カウントを3回刻んで絶頂する。
催眠誘導の段階までは割とよかったのにエッチで急降下していった作品である。
元々カジハラエムは催眠誘導自体はそこまで悪くない。
コテコテの古典催眠を使いながらほんの少しテーマに沿った暗示を入れてくる。
深呼吸のタイミングや間も良くリラックスしやすい。
それがエッチに入ると人が変わったかのように激変する。
まずチクニー催眠と言いながらほとんどチクニーをさせてくれない。
初心者にチクニーの気持ちよさを教えるなら
チクニーのやり方をレクチャーしながら気持ちよくなる暗示を入れればいいのに
この作品ではとりあえず揉ませてくるから何をどうすればいいかわかりにくい。
しかも5分もしたらミルフィがいじるプレイに入ってしまう。
これならチクニー催眠じゃなく乳首開発催眠と呼ばなければ聴き手が納得するまい。
タイトルとやってることが違う時点で作品としてどうかと思う。
しかもミルフィが乳首を舐めている最中に「テイク2」なるセリフが入る。
ことね様がいくつかちゅぱ音を用意したのか、はたまたリテイクかはわからないが
どちらにせよ聴き手に聞かれてはならないセリフってことだ。
この程度のことをチェックしていないようではたかが知れている。
クオリティ以前に作品として出来上がっていない。
そして極めつけは解除音声がついていない。
催眠は誘導部分のみ注目を浴びがちだが
実のところ解除音声こそが最も大切なのだ。
催眠の世界からリアルへと聴き手をスッキリさせながら送り出す。
そこまでやって初めて催眠は完結する。
それが無い時点でこの作品は催眠音声と呼べない。
とまぁいいところもあるんだがそれ以上に悪い部分が多すぎる作品だ。
カジハラエムは独自の世界観に浸りすぎて初心を忘れているように思える。
次回は一度基本に立ち返ってシンプルな作品を作ってほしいものだ。
出演:紅月ことね
時間:50分
属性:ややM
催眠:★★☆☆☆
エロ:☆☆☆☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:☆☆☆☆☆
体験版はこちらから
2014年10月08日
サキュすん!超寸止め催眠V
2014年9月に発売された、サークルカジハラエムの作品。
カジハラエムの人気シリーズ第5作目だ。
最初の方はお姉さんに暗示責めをされる結構レベルの高い作品だったのだが
後になるにつれて迷走を重ね催眠音声らしさが無くなりつつある。
せっかくことね様やふぁん氏を起用しているのにもったいないことだ。
そして今度はとうとうサキュバスまで登場させてきた。
この作品はサキュバスに焦らしに焦らされて精液を熟成させてから発射する。
つまり寸止め地獄を味わうわけだが世間的な寸止めとはちと違うプレイだ。
約1時間お預けを食らいまくるシチュがMにはたまらない。
催眠はまず深呼吸をしながらリラックスする暗示を聞く。
体から悪いものが抜ける、体が軽くなる、理性が無くなる、頭が真っ白になる。
それらをすべて息を吐いた直後に入れていた。
前の2つはいいとして「理性が無くなる」は本当にそう言うだけだし
「頭が真っ白になる」は数十秒程度に渡って数回暗示を入れてくるだけだった。
暗示として入れるべきは理性が無くなった結果どうなるかだろうに。
頭が真っ白になるってのは深化のつもりなのかもしれんが
これといった催眠法と組み合わせてないからイマイチ威力に欠ける。
目的はわかるんだがどうも締まりのない催眠であった。
その後サキュバスが目の前で裸になり、淫語を連発して終わりだ。
最後のは感度強化目的だろうがやり方が催眠的とは思えない。
エッチは彼女にチンコの根元を握られながらフェラや乳首舐めをされる
ちゅぱちゅぱ音を鳴らしながらプレイをしているから結構エロイ。
フェラは亀頭、尿道口、尿道内までくまなく舐めていたし
乳首は左右に音を動かしながら交互に丁寧に舐めていた。
合間に責められると気持ちよくなる暗示をごくごく軽く入れてくる。
最後はお決まりのカウントダウンでフィニッシュだ。
10カウントダウンを一気に1まで数えてそこでしばらく足踏みし
やきもきさせてからチンコを開放してそのまま射精する。
催眠音声、エロボイスどちらとして見ても色々問題を感じる作品だ。
この催眠だとせいぜい浅催眠止まりで中程度の催眠に入れるとはとても思えない。
最中特に声に興味を感じさせたり従いたくなる暗示も入れてこないんで
相当に催眠音声を聞き慣れている人でもなければすんなり催眠には入れないだろう。
かく言う私はほとんど入れなかった。
エッチもぶっちゃけ舐めるだけなんで興奮はできるだろうが催眠とは別物だ。
暗示を使って感覚を操作し、その結果興奮させるのが催眠音声だろうに。
ちゅぱ音を触媒として使うのならまだしもメインディッシュにしているから困ったものだ。
その証拠に30秒~1分間ひたすらちゅぱちゅぱするだけのシーンが何度もある。
そして結局のところこの作品で寸止めは一度も行われていない。
寸止めは射精の寸前で刺激を止める行為と私は認識しているのだが
サキュバスはチンコを握りしめたままひたすら舐め続けていた。
こういうプレイを寸止めと呼ぶこと自体が間違いだと思うのだが如何だろうか。
カジハラエムは作品にムラがありすぎて安心して聞けないのが難点だ。
別に毎月作品をリリースするなとまでは言わないが
催眠音声だけは最低3か月程度の期間を設けて真面目に作ってほしいものである。
出演:紅月ことね
時間:58分
属性:ややM
催眠:★☆☆☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★☆☆☆☆
体験版はこちらから
2014年07月04日
妖怪娘催眠噺~座敷わらしの章~
2014年4月に発売された、サークルCocytusGardenの作品。
バイノーラルビートなる効果音を扱った作品である。
こいつは過去に何かの作品で聞いたような記憶があって
その時は何やらブンブン震えるような音が鳴り続けていた。
主に心身のリラックスを目的として聞く音らしい。
つっても内容は座敷わらしとエッチするのがメインで
音はバックで延々と流れ続けるだけのおまけみたいなもんだ。
まどろみ世界ではなくサイニィコンディショナーみたいな使い方だな。
そもそもノイズがひどくて聞けたもんじゃないから催眠的な意味はほぼ無い。
催眠はこの座敷わらしの住む世界に行くために行う。
深呼吸をして、分割弛緩をして、カウントをする、これだけだ。
分割弛緩は手足のような末端ではなく頭から脱力を行っていた。
催眠に入る時一番最初に重さを感じるのは手足だからそっちが先の方がいいと思うんだが。
まあ結局全部やっていくわけだしそこまで大きな差が生まれるとも思えない。
カウントは暗闇の中に蝋燭が道なりに灯っていて
そこを進みながら先にある門へと向かう。
門に着くまでの蝋燭はあと○本って形でカウントダウンをするわけだ。
1カウントごとにセリフを挟んでくれるのは丁寧でいいのだが
内容が進んでいる状況を説明するだけで肝心の催眠を深める系統のものがない。
「ああなるほど、今自分が歩いているのはこんなところなのか」と思うだけだ。
つまり催眠においてあまり意味のあるカウントとは言えない。
エッチは座敷わらしと出会ってからキスをしたりフェラをしたり69をしたり
そんなあまあまなプレイが繰り広げられる。
感度が上がるとか気持ちよくなるといった暗示は一切入れてこない。
だが座敷わらしの声とか演技にとても感情がこもっていて興奮はできる。
要は普通のエロボイスを聞くような感覚で楽しむことになるだろう。
最後は騎乗位で合体して一緒に気持ちよくなる。
で、キスをしながら一緒に果てて終了だ。
絶頂に向けて言葉で煽ってきたりもしないしカウントもない。
だからタイミングを合わせてイくのは至難の技だろう。
催眠音声っぽく作ったただのエロボイスである。
バイノーラルビートを売りにしているのにノイズのせいでほぼ効果が見込めない。
この音よりノイズの方が音がでかいのだから無理もない。
しかも本当に音を最初から最後まで、解除パートも含めて流すだけで
「とりあえず流しときゃ催眠に入るだろう」みたいないい加減さしか感じない。
催眠も手順を他の作品から流用しただけのハリボテに過ぎない。
深呼吸で暗示が無いのはいいとして、脱力のときは「力を抜く」を一回ずつ言うだけ
深化部分と思われるカウントでは本当に何も働きかけてこない始末だ。
幽体離脱なんだから心が軽くなるとか色々聴き手に感じてほしいことがあるだろうに。
私だったら「体は重い、でも心はどんどん軽くなっていく」みたいな感じにする。
とにかく何かしてくれって言いたくなるほどに暗示を入れてこない。
エッチも引き続き本当に何もしてこない。
まあエロボイスとしてなら普通に楽しめるんじゃないだろうか。
でもこれ催眠音声なんだよな、やっぱり何かが間違っている。
座敷わらしに心身を操られるような展開にはならない。
といった感じで色々と叩かせていただいた。
一応言っておくと私は別に叩くのを楽しんでいるわけではない。
ただ多少なりともお金を払っているのだからそれ相応のものを作ってもらいたいのだ。
とりあえず作者には催眠とは何かを理解してから次回作を作ってほしいものである。
それだけでこんな作品を作ることはまずなくなるだろう。
出演:大山チロル
時間:42分
属性:ノーマル
催眠:☆☆☆☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆
総合:☆☆☆☆☆
体験版はこちらから
2014年05月18日
幽霊さんの露出調教催眠
2014年2月に発売された、サークルベスティオフォビアサウンドの作品。
新規だが露出メインなのが気になって買ってみた。
小粋なる声優も初めて聞く名前である。
エロボイスの方では割と有名らしいが催眠で登場するのは初めてのはずだ。
ことね様とふぁん氏ばかりではなく
もっと色々な声優に催眠を読んでもらいたいものである。
この作品は女性の幽霊にそそのかされて露出プレイをする。
エッチが100%露出なのが実に清々しい。
まあよく露出だけでここまで長くシナリオが書けたなと感心した。
供給の薄そうな部分を突く良いジャンル設定だと思う。
催眠は深呼吸をしてから彼女が露出の醍醐味を語ってくれる。
スク水氏の作品みたいに深層心理に語り掛ける現代催眠型の催眠かと思いきや
聞いている限りではどうもそうとは思えない。
その後は風呂場に入っている際に裸を覗かれる可能性を指摘してくる。
「露出においてキーになるのはズバリ意識である。」
露出における見られる側の心理的メカニズムについて力説してくれた。
ためにはなったのだがこの時点で催眠には入れていない。
お次は練習として左右の腕を軽く持ち上げて見られているのを意識する。
彼女も言っているように露出プレイの練習のようなものだ。
そのままお腹→太もも→股間→足の先→顔と順に追っていきながら
「見られている」と暗示をかけてくる。
なるほど、見られているのか。だから何?
彼女が結局のところ何を伝えたかったのかがわからないままエッチに移る。
エッチは上着をたくし上げてお腹を見せる所から始まり
さらに上げて乳首を見せる→下半身をずり下げてチンコを見せる
→全裸でオールオープン→M字開脚でアナル披露
といった感じに後になるほど露出レベルが上がる。
その様子を彼女及び他にいる架空の人々に見られる設定だ。
一応彼女も一緒にやってくれているらしいが目をつぶるからこちらからは見えない。
ここでも見られていることをかなり強調しているおかげで
そういった感覚は得やすいだろう。
体が勝手にむず痒くなったり火照るかもしれない。
幽霊は何も感覚についての暗示をかけてこないし、好きにやればいいだろう。
M字開脚の後は四つん這いになってアナルを見せる。
そして最後に好きな体勢でのオナニーだ。
結構動き回る作品であるな。
幽霊が視姦も大好きなおかげで息をはぁはぁ荒くして興奮してくれる。
そのへんをオカズにしながら抜くのがいいだろう。
この内容ならエロボイスと呼んだ方が妥当である。
エッチの際の表現が概ね聴き手視点でされていたことを考えると
サークルに催眠の知識がまったく無いようには思えない。
だがその先の部分、つまり聴き手にかける暗示が色々と欠落している。
最終的に露出プレイを通じて聴き手に何をどう感じてほしいのか
そこを声で伝えて実感させるのが催眠音声なのだ。
「私が君の視点で色々語ってあげるから、あとは勝手に感じてね」
これでは催眠とは呼べないだろう。
面白いコンセプトを生かし切れていない残念な作品である。
出演:小粋
時間:87分
属性:ややM~M
催眠:★☆☆☆☆
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★☆☆☆
体験版はこちらから
2014年04月02日
淫魔メアリーのヒプノタイズ~貴方の精力、いただきます!~
2014年1月に発売された、サークルもふもふまっしろうさぎの作品。
2014年に入っても催眠の新規参入は留まるところを知らない。
催眠に魅力を感じているのか、それとも金儲けのためなのか。
おそらくほとんどが後者だろう。
傍から見れば催眠音声は金のなる木に思えるらしい。
それが並々ならぬ努力の成果であることに気づいてないのだから無理もない。
脱線してしまった。
この作品は淫魔のメアリーときゃっきゃうふふする。
サキュバスではなく淫魔なのは夢を食べる設定があるからだろうか。
エッチな夢を見ている男の中に入り込んで精気を奪い取る。
誰得氏の睡魔に似たようなキャラである。
催眠は1分ほど深呼吸をしてから3カウントごとに言われるメアリーの言葉を復唱する。
パート中に2回そのようなシーンがあって
前半はリラックス、後半は彼女の意思への服従と感度の上昇で内容が異なる。
なぜわざわざカウントを一緒に刻むのかが理解できないが
復唱させること自体にはそこそこの効果が見込めるから悪くない。
しかし言い回しが1回目は聴き手視点なのに
2回目はメアリー視点なのはいただけない。
「あなたは私の意志に抗えない」を「私はメアリー様の意志に抗えない」
とするべきであった。
こまけーことはとか言われそうだがこれは催眠で結構大事なことなのだ。
催眠パートの手順を改めて整理すると
深呼吸→1回目の復唱→彼女の声に夢中にさせるための暗示→2回目の復唱
となる。
途中の暗示は可もなく不可もなくといったところだった。
つっても総時間が10分も無いし催眠にまともにかかるのは難しいだろう。
エッチは更に感度を上げるために手コキしながら同時に玉を揉んだり
耳を舐めたり亀頭を責めたりしてくる。
メアリーが冒頭に言うのだが彼女に中出しフィニッシュすることは決まっていて
上の諸々のプレイはそのための準備になる。
寸止めではなく優しく責めて少しずつ興奮を高めていく感じだ。
セックスでも挿入をややもったいぶったり適度に射精禁止の指示を出してくる。
催眠音声にしてはえらく喘いでくるから若干辛く感じるかもしれない。
12分くらいそんな状況が続いて最後に中出しでおしまいだ。
軽く暗示を入れるシーンがあるものの作りはほぼエロボイスと変わらない。
ちょっとした催眠効果つきエロボイスである。
催眠状態になることを楽しみにして聞くときっとがっかりするだろう。
エッチシーンで多めに喘いでくれるから抜きに使うのはいいかもしれない。
エッチでのメアリーのセリフは彼女の立場で言うのではなく
聴き手目線で言わないと催眠音声として色々と難がある。
聴き手を置いてけぼりにしないのも催眠音声においては大事なことなのだ。
このあたりは次回以降の作品に期待したい。
ふぁん氏の熱烈なファンでもなければスルーするのが賢明だろう。
出演:誠樹ふぁん
時間:75分
属性:ややM
催眠:★☆☆☆☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★☆☆☆
体験版はこちらから
2014年01月31日
ゴッデス悠美子の共感覚催眠
2011年6月に発売された、サークルネイティファスの作品。
またしてもことね様作品である。
まったくもってファンなのだからどうしようもない。
とりあえずうちはことね様だけはコンプリートしたいと思っている。
ネイティファスはエロボイスの方で実績のあるサークルらしい。
最近は催眠をまったく作っていないようだが気になったので聞いてみた。
この作品はゴッデス悠美子なる女性に催眠をかけられる。
ファンタジー系の作品を色々作ってるサークルだから女神なんだろうと思っていたら
女神を自称しているただのお姉さんのようだ。
まあ女神だろうが人間だろうがきちんと催眠さえかけてくれれば問題ない。
催眠は背中を指圧しながら彼女のイメージカラーである白を体に刷り込まれる。
何を言っているのかきっとわからないだろうから説明すると
彼女には人の感情を色として見ることができるらしい。
お次は何の前暗示も無しにいきなり5カウントダウンを始め
その後に「あなたは白に近づきます」と言われる。
私はこの次点で嫌な予感を察知した。
その後も3、5、10と色々なカウントを使いながら頭の中を真っ白にする。
そしてなぜか深呼吸を挟んでからもう1回10カウントする。
カウントのペースもまったく催眠を意識していないしもう滅茶苦茶である。
エッチは彼女に抱き着く際に肌色をイメージさせたり
唇にキスをする際にピンクをイメージしながら
カウントに合わせて白くなった頭に必要な色を加えていく。
パレットで絵の具の色を作るような要領で、規定カウントになったら完成する感じだ。
その旨を彼女は1回さらりと言うだけでその後延々と続ける。
最後はカウントアップするにつれて主人公が彼女の口の中に入り
お腹の中で体と意識がとろける様子が描かれている。
そして100まで数えたところで絶頂だ。
彼女が100を強く連呼することでドライオーガズムを促してくれる。
所詮イメージだからどうやって入ったの?とか消化されるよね?というのは置いといて
10ごとに先に進んでいく様子が実況されるのはわけがわからない。
進展していることをカウントによって表現したかったのかもしれないが
催眠では少なくとも事前の暗示無しでカウントをそのようには使わない。
カウントをなぜ、何のために刻むのか。
その意味を理解している者なら絶対にこういう使い方はしないだろう。
催眠音声としての体すら成していない作品である。
誘導、深化、感覚支配のすべてにおいて催眠っぽいことをただ行っているだけだ。
当然聞いていて催眠状態にはならないし、彼女の言う通りにもならない。
こちらがどんなに協力的な姿勢をとったとしても
彼女には聴き手を導こうとする意思も技術もないからだ。
「ひどい事を書くやつだ」そう思う方がきっといるだろう。
だがこれが現実なのだから仕方ない。
催眠とは何か、催眠を行うにあたって必要なもの・大切なものは何か
イメージ法やカウントを聴き手に対してなぜ行うのか。
それらをきちんと理解していなければ基本的に催眠音声は作れないのだ。
これが催眠音声の敷居の高い理由であり
すくりぷ、エロトランス、キャンドルマンの御三家をはじめとする
催眠音声専門のサークルが絶大な人気を得ている理由なのだ。
出演:紅月ことね
時間:39分
属性:ノーマル~ややM
催眠:☆☆☆☆☆
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:★☆☆☆☆
総合:☆☆☆☆☆
体験版はこちらから
2014年01月15日
【催眠音声】淫乱妖精の同化快楽
2013年12月に発売された、サークルびおらんての作品。
丁度半額セール中なので買ってみた。
前作も半額だから買った口で、なんだかんだで値段分は楽しめたと思ってる。
製作期間もある程度取られているし1作目よりひどいことはないだろう、と。
この作品は妖精と物理的ではなく精神的に結びついて快感を増幅させる。
何を言っているかわからないだろう。
実は聞いた私もよくわかってはいない。
たぶん彼女が感じているのを聞いてこっちも感じろってことなのだろう。
人間は他人と快感を共有する手段をまだ持たないだけに
イマジネーションをどれだけ膨らませられるかがカギになると思われる。
催眠は深呼吸と脱力をやってからイメージするいつもの流れだ。
声を左右に適度に振り分けて意識を揺さぶろうとしてくる。
脱力は手足を持ち上げてストンと落とす奴だがかなりペースが速い。
運動系の催眠はゆっくりやらないとあまり意味がないと思うのだが。
脱力の最後は心を宙に持ち上げて手の鳴る合図に合わせて弾けさせる。
正直抽象的すぎて私にはイメージできなかった。
深化は暗い洞窟から脱出して妖精のいる世界へ行く。
吹きすさぶ風の音はなかなかにリアルで良い。
近づくにつれてカウントをしてさらに意識を沈める感じだ。
その後は楽しそうな妖精たちの声に合わせて心を幸せで満たしていく。
暗示はごくまっとうなのに後ろで流れる笑い声が多すぎて声に集中しにくい。
エッチは最初に言った通り妖精と同化して自分の体を撫でたりオナニーをする。
時間が短いからか暗示もそこそこにプレイに移るおかげで
何やら聴き手だけ置いてけぼりにされたような感覚を受ける。
妖精は快感に打ち震えているのにこちらはぽかーんである。
当然ドライ絶頂などできるわけがない。
後半は妖精がさらにどんどん同化していって多方面から声が聞こえてくる。
「チンコしごきたい」「まだだめ」などと相反する暗示がどんどん流れ
最終的には命令でチンコをしごいて射精することになる。
なんというか、正反対の意味を持つ暗示をほぼ同時に入れる理由がよくわからない。
様々な意思が混在している様子を描きたかったのかもしれないが
催眠音声でやるにはマイナス要素が大きすぎると思われる。
作り手の独りよがりが目立つ作品である。
催眠からエッチに至るまで聴き手に対する思いやりが見られない。
特にエッチはその傾向が強く、ついていくには色々な素質が要るだろう。
こういう仮想的なプレイは暗示を念入りにやらないといけないのに
それがないから聴き手は当事者になれず第三者的視点で聞くのを強いられる。
ここまで疎外感を受けた催眠音声は久々である。
とまあボロクソに叩かせていただいた。
もっと色々言いたいことはあるがこの辺にしておく。
500円でも私はおすすめしない。
1000円に戻ったら猶更である。
出演:雨月紅羽
時間:39分
属性:ノーマル~ややM
催眠:★☆☆☆☆
エロ:☆☆☆☆☆
コスパ:★☆☆☆☆
総合:★☆☆☆☆
体験版はこちらから