音
2017年01月27日
拘束機械の快楽堕ち催眠
2017年01月に発売されたサークルホワイトピンクの作品。
こいつもコミケ合わせの機械責め作品だ。
ホワイトピンクは幼児退行をよくやってるサークルで機械は確か初めてだったと思う。
6種類くらいの音を総動員してドライイキさせるなかなかにエグイやつだ。
機械責めは割と好物なんで期待しながら聞いてみた。
この作品は謎の女性に奴隷化の機械調教を受ける。
例のごとく主人公がとんでもないドMでその願いを叶えてあげますって寸法だ。
まあリアルで飼ってくださいなんて言っても9分9厘ドン引きされるわな。
音声作品のユーザーにMが多いのはそんな事情があるからかもしれない。
催眠は深呼吸→分割弛緩→イメージとカウントによる深化と進む。
深呼吸は初め彼女に合わせて、少し経つと自分のペースで3分ほどやり暗示を聞く。
作品固有の要素もなく取り立てて言うことはない。
分割弛緩は右腕→左腕→右足→左足の順に行う。
ひとつあたり2分くらいかけて力が抜ける、体が重いと暗示を小まめに入れていた。
胴体や背中を省いてるのは拘束プレイをするからだろうな。
このシーンよりも次の深化で一気に重くなるかもしれない。
深化は広大な湖に体を浮かべてゆっくり沈める。
それと同時に体の余分な力や思考が水中に溶け出し感覚を鋭敏にしてくれる。
ある程度のところまで辿り着くとさらに10カウントを何度も数えてずんずん深めてた。
独創性に欠けるが下手に冒険して失敗するよりこうしたほうがずっと良い。
この作品はエッチが奇抜だからってのもある。
エッチは手足や胴体を拘束され耳、乳首、チンコ、アナルの同時責めを受ける。
今いる場所のイメージをきちんとさせてから使用する器具に応じた音を重ねて鳴らす。
後のほうになると複数の音が重なって不協和音っぽくも聞こえるのだが
ハードな機械責めとなるとこれくらい過激なほうが丁度いいとも思う。
乳首はさっぱりだったがチンコとアナルは結構気持ちよかった。
珍しいのは主人公以外にも女性の参加者がいることだな。
エッチが始まると艶かしい喘ぎ声を大量に発してくれる。
機械音だけだと悲痛な感じがするから彼女の声で和らげたかったのかもしれない。
あるいは純粋にエロくしたかったってところか。
あとは洗脳ゲージっていう特殊な数字も用意されてる。
お姉さんによるとこれが100になれば調教が完了するらしい。
20から始まってエッチが進むほど徐々に増えていく。
ひとしきり責めた後90から10カウント数えて1回目の絶頂、さらに100を連呼し連続絶頂する。
機械責めの後にオナニーするパートも存在する。
こっちは自分でチンコをいじるだけの簡素なセルフプレイだ。
ドライ系のエッチを聞いた後にオナニーしたくなる場合もあるからその保険だろうな。
指示に従い12分程度楽しんでからカウントに合わせて射精する。
音をふんだんに使った機械責めがなかなかに強烈であった。
話が進むほど過激な責めが現れ音の量と密度も高くなる。
音が主役の作品なんで慣れがいるかもしれんがクリアできれば結構楽しめる。
催眠もサークルの実力相応のレベルを持っててがっつり入れた。
ってなわけでドMなら聞いて損はない作品である。
特殊な性癖を持った作者なんでそこをうまく音声化できれば今後も伸びていくだろう。
出演:分倍河原シホ
時間:101分
属性:ドM
催眠:★★★★☆
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★★★☆
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2017年01月19日
哀しみの実験動物《催眠音声》
2017年01月に発売されたサークルHypnotic_Yanhの作品。
これも冬コミの作品でふたくろブースに委託されたものだ。
それなりの数を用意したのがあっさり完売したらしい。
スク水氏の作品は催眠音声サークルがこれだけ増えた今でも異彩を放ってる。
その最たる理由はエッチの個性づけに力を入れてるからだと思う。
性癖の相性もバッチリなんで大きな期待を胸に聞いてみた。
この作品は性科学者を名乗る女性から実験動物になる勧誘を受ける。
何でも彼女は人間が持つ快感の限界を研究してるらしく、人間を使って独自の方法を試してるそうだ。
やばそうな話だが実際は音を使って連続絶頂させるシンプルなものだ。
まあ女性がエッチな実験をしてくれる言われたらMなら大抵食いつくわな。
催眠は準備運動→勧誘→深化と進む。
準備運動は両腕と両足に力を入れて3カウントアップが来たら脱力するのを3度繰り返す。
筋肉の硬直と弛緩を繰り返し、緩んだ時にだけ暗示を入れる堅実な弛緩法だ。
次に移る前に1回だけ深呼吸し同時に目を閉じる。
勧誘は実験動物になるよう彼女が手を変え品を変え呼びかける。
声に対して心地よさを感じる暗示を入れてから実験概要の説明に移り
さらには女の子が実験を受けてる様子を聞いてもらう。
風変わりな音に反応して可愛い喘ぎ声を漏らす姿はなかなかにエロかった。
そして自分の心や彼女の言うことに素直になるよう働きかけ
実験を受ければ絶頂中に絶頂し究極レベルの快感を得られると誘う。
現代催眠のテクが色んなところに散りばめられていて彼女の言うことが尤もに思えてくるのだから面白い。
その後に始まる儀式も復唱形式で自分から実験動物になる宣誓をする。
最後に10カウントダウンと暗示で深化しておしまいだ。
まあなんだ、型にはまってない催眠なんで言葉で説明するのがなかなか難しい。
だがどのセリフも聞き手に対して好印象を抱かようとする意図が明らかに見られる。
トランスはもちろんガッツリ入れるしスッキリした気分でエッチに取り組めるだろう。
エッチはレベル1から8までの音を順番に聞いて絶頂を繰り返す。
レベル1だけ、レベル1と2、レベル1から3って具合にどんどん増えてく寸法だ。
さらに彼女が気持ちよくなる暗示を小まめに入れてがっちりサポートする。
色んな音を時間いっぱい聞くことになるんで体が気持ち良さをだんだん覚えてくるだろう。
時間の内訳はレベル1から5までが25分、レベル6から8までが各5分程度だ。
単純計算して1レベルあたり5分ってことになるが、それは同時に後になるほど密度が高くなるのを意味する。
同じ時間でより強力な音と暗示を浴びせかけられるのだから当然だわな。
とりわけ終盤の3レベルは今まで味わったことがないレベルの激しい快感が襲ってきた。
スク水氏の過去作よりもずっと強力かもしれない。
息が荒くなったり体の各所が痙攣したりで事後が色々大変になる。
聞いた後に人と会う用事を入れることだけは絶対に避けたほうがいい。
レベル3以降から10カウントダウンで合計21回絶頂する。
過酷なプレイに見合った絶頂感が得られる良い作品だ。
あまり体験しないタイプの快感なんでかなーりゆっくり進めてくれる。
内容が奇抜でもごく一部の人しか楽しめないんじゃ意味がないからな。
無茶苦茶なプレイをできるだけ平たくやってるのがスク水氏らしい。
その前に行う催眠も非凡な要素が多い。
うまく読み解けない部分もあったところを見ると高難度の技術が結構使われてるのかもしれない。
でもトランスにはあっさり入れるんで理に叶ってるのだろうな。
ってなわけで大満足の一品であった。
このところドライにも色々なパターンや可能性が増えてきて面白い。
ネタはまだまだ尽きないようだし今年もはっちゃけた作品を世に送り出してくれるに違いない。
出演:分倍河原シホ
時間:75分
属性:M~ドM
催眠:★★★★★
エロ:★★★★★
コスパ:★★★★☆
総合:★★★★★
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2017年01月11日
イジゲントリップ催眠
2017年01月に発売されたサークルF・A・Sの作品。
先日のコミケに出展された作品であるな。
私は不参加だったがwebカタログを見たところ結構な数が参加したようだ。
F・A・Sは催眠音声以外にゲームも出したらしい。
トンデモ設定の多いエロゲーの催眠がこれで少しでも変わってほしいもんだ。
人気作品の続編ってことで期待しながら聞いてみた。
この作品は謎の女性と架空の世界で開催されるミュージックフェスに参加する。
リアルでやってるやつと同じく色んなアーティストが登場し音楽を演奏する。
その中の一人が催眠にえらく詳しくてトリップしちまうって寸法だ。
ライブを観る感動は催眠に通ずるところがあるしいいテーマだと思う。
催眠はリラックス運動→分割弛緩→フェス会場に移動&深化と進む。
リラックス運動は立ち上がって腕を前後に揺らすだけのごく簡単なものだ。
サークルが随分昔から導入しちょくちょく手を加えてる。
暗示も軽く入れてくるが概ね普通の運動なので特に説明することは無い。
分割弛緩は両脚→腰→背中→両腕→両肩→首→顔→頭の順に意識を向けて脱力する。
催眠音声では本当によく見る技法だわな。
だが暗示の入れ方や演技、間に隙がなくてえらく気持ちいい。
駆け出しのサークルはこういう誘導を真似るといいだろう。
それから先は女性と落ち合い会場へ歩いてゆく。
時間が夜ってことで薄暗い木々の間を光を頼りに進み、会場が近づくと賑やかな曲が流れ始める。
ラポール形成にえらく力を入れてるように思えるのはエッチを見据えてのことだろう。
色んな共通点を作り親近感を湧かせるミラーリングっぽいテクをいくつも見かけた。
深化はお目当てのDJが音楽を背景に古典寄りの暗示をガンガン言ってくる。
これだけなら普通の催眠音声とさして違いはないのだが
女性もそれを応援するように別種の暗示を入れるのだから面白い。
ここまで積み上げてきたロジックが結実し一気にトランスへ引っ張ってくれた。
エッチは1回目が彼女に、2回目は主人公を音で絶頂させ
最後のほうにそれを物凄く凝縮した連続絶頂をお見舞いしてくる。
キスシーンがある以外は世間一般のエッチとまったくの別物だ。
だが音に暗示を込めて着実にリードしてくれるおかげで脳と股間にガツンと来る。
とりわけ最後の連続絶頂は双子っぽく左右から連続の暗示を入れて感度を上げ
そこにドラムっぽい音をタイミングよく鳴らし絶頂するのをかなりの回数繰り返す。
厳密に数えたわけじゃないが少なくとも10回は平気でやってきた。
これ以前の絶頂を大したことないと感じた諸君も満足できるだろう。
股間がしばらくの間痙攣し続けて苦しくも気持ちいい一時であった。
随分とハイレベルな音催眠である。
エッチよりも催眠に長い時間を取って音楽を心と体にきちりと馴染ませてくれる。
そこから女性とDJが協力して音を使った絶頂へと導く。
こう書くとえらくシンプルになってしまうんだが実際は説明しずらい部分が多々あった。
キャンドルマンが協力してるところが解読を難しくしてるのかもしれない。
だがそのへんがよくわからなくても気持ちよくなれるのだから問題なかろう。
音催眠に見られる難しさを丁寧な誘導である程度緩和してるあたりを評価したい。
NTR描写がちとあるがエッチにそれほど大きな影響を与えるほどでもない。
ってなわけで今年の催眠音声初めに打ってつけの一品であった。
ドMは言うに及ばず、ノーマル近くの諸君でも面白い感覚が味わえるはずだ。
出演:沢野ぽぷら/野上菜月
時間:139分
属性:ややM~ドM
催眠:★★★★★
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★★★★
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2016年11月08日
クラゲ娘のいいなり~水の世界・痺れる甘い毒~
2016年11月に発売されたサークルみじんこの作品。
本当に久しぶりの新作であるな。
ナースのいいなりが2015年の11月だから丁度1年になる。
ふぁん氏は現在音声作品の依頼をほぼ受けてないそうだが、自サークルだけは定期的に出している。
音声サークルの中にあくどい連中がいるのは事実なんで敬遠するのも仕方あるまい。
49氏とのタッグならド安定だろうってことで早速聞いてみた。
この作品は海月娘なる女性に海中に連れてかれエッチする。
海月は海中に住む生き物だから普段と違う場所で気持ちよくなろうって寸法だ。
それを象徴するかのように水の音がえらく沢山出てくる。
約1時間ずっと水音を聞いてたら誰でも癒しを感じること請け合いだ。
催眠は脱力1+深呼吸→脱力2+深化と続く。
脱力1は海や彼女がそこで泳ぐ様子を話しつつ脱力系の暗示を入れる。
導入扱いなんで催眠らしさをあまり出したくなかったのだろう、普通の会話にとても近い。
5分くらい経つと場所が浜辺に移り波の音に合わせて呼吸する。
49氏にしては大人しいが効果は抜群なんでよしとしよう。
深化はそのまま波に漂い海へ潜る。
波に漂う時は両肩→指先→腰→お尻や太もも→足先→背中→頭の順に脱力
海へ潜る時は100カウントダウンをじっくり数え合間に深化する暗示を入れる。
癒し系ってことで慌しさがなく落ち着いて聞けるのがありがたい。
期待通りの上々な催眠ってところだ。
エッチは一旦海面から10メートルの地点にまで上がり全身愛撫と手コキをする。
上がるときにはカウントアップと並行し感度が高まる暗示を丁寧に入れていた。
わざわざ沈んだのにまた引き上げるのは違和感を覚えるが技術は理に叶ってる。
全身愛撫と手コキはどちらもビリビリする音をたびたび鳴らし気持ちよくする。
催眠音声ではあんまし聞かないタイプの音だわな。
海月が肌を刺したような電気系の音なんで聞くたびにゾクッとする。
全身愛撫で感度が100倍に達したところで一度絶頂、手コキは10カウントダウン→5カウントダウンで二度絶頂する。
多少季節はずれな気もするが高度な作品である。
海月娘のキャラや舞台の海と催眠の技術を完璧なまでに融合させている。
海に沈むイメージを深化に使う作品はとても多いのに楽しく聞くことができた。
細かな部分に至るまでの作りが非の打ち所がないほど優れてる。
エッチはこの音だと苦手に感じる人がいるかもしれないな。
もうちっとソフトなものにしたほうが万人向けになったと思う。
でも催眠慣れしてる人ならドライは比較的容易だろう。
全身にピリピリした痺れが走りえらく気持ちよかった。
ってなわけで大満足な内容であった。
ヒーリングボイスとしても相当な効果を発揮してくれるに違いない。
出演:誠樹ふぁん
時間:60分
属性:ノーマル~ややM
催眠:★★★★★
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★★★
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2016年01月21日
ヒプノヘルツ
2016年01月に発売されたサークルエロトランスの作品。
エロトランスでは3年ぶりになることね様作品だ。
どうやら音だけで絶頂させるプレイをするらしい。
随分昔にあったヒプノタイマーに似た内容であるな。
催眠音声らしいテーマだしエロトランスなら大丈夫だろうってことで早速聞いてみた。
この作品は催眠療法士を名乗る女性に音催眠をかけてもらう。
主人公は心身ともに健康なのだが強い性的刺激を求めているそうだ。
じゃあ音でイかせてあげましょうってことで催眠を施す。
催眠は深呼吸&脱力→音による深化&暗示と進む。
深呼吸はバックで流れるメトロノームの音を聞き、その回数ごとに好きなペースで行う。
メトロノームは催眠音声だと最も登場回数が多い効果音かもしれない。
話すリズムを取る目安になり暗示が入れやすい効果もある。
誰でもそこそこのリラックス感覚が得られるだろうな。
脱力は左肩→背中→尻→右足→左足の順に分割弛緩する。
その直後に左右と中央で手を叩いて意識を向けるようにも言っていた。
何から何まで音を絡めているのが面白い。
深化&暗示は重低音を流して耳に馴染ませる。
マッサージ機能つきの椅子に座っている時に鳴る音に近いな。
耳から脳にかけてほんのわずかだが揺さぶられる感覚がする。
催眠療法士も「気持ちいい」「心地いい」と暗示を立て続けに入れていた。
最後のほうになると効果音のスピードとトーンが上げ、追い込み暗示で催眠を一気に深める。
エッチは冒頭のやり取りに従い音だけで絶頂させる。
催眠パートに登場した2種類の音を再び鳴らし
今度はそれらを聞くと体が熱くなる、快感が高まると暗示を小まめに入れてくる。
私が以前似た作品を聞いてたからか気持ちいいと思えるくらいの快感が得られた。
絶頂シーンが近づくと2つの音が同時に鳴り始め、彼女も手を叩いて絶頂開始の合図を出す。
そのまま1分ほど追い込み暗示で助走をつけドライ絶頂する。
このところまったくお目にかかれなかった古風な音系作品だ。
すべてのシーンに音を鳴らし暗示で印象づけをして感覚を操作する。
エッチが独特なんで催眠に入り慣れてない人にはさっぱりだろうな。
慣れてる人でも1回目でちゃんとした絶頂が味わえるかは保障できない。
数回聞いて音を染みこませた後から気持ちよくなり始めるだろう。
催眠はエロトランスの作品にしては独創性に欠けるが内容は堅実この上ない。
メトロノームの音から他の音に派生させる流れも理に適っている。
催眠パートの方が圧倒的に時間が長く催眠好きほどのめりこめる。
エッチは音と暗示の力だけで絶頂させようとしている。
RSGやHDLには遠く及ばないが手軽に楽しめる点は評価したい。
欲を言えばプレイ時間がもっと長いハードモードを聞いてみたかった。
ってなわけでそれなりの満足感が得られた。
先に挙げた音系作品にハマった人は聞いてみるのもいいだろう。
それ以外の人はあまり気持ちよくなれないんじゃなかろうか。
出演:紅月ことね
時間:50分
属性:ややM~M
催眠:★★★★☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★★☆
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2015年09月07日
4ジゲントリップ催眠
2015年09月に発売されたサークルF・A・Sの作品。
既にサークルの顔となった音楽催眠シリーズ第三弾である。
今回は場所がクラブハウスってことでテンポのいいBGMが使われている。
似たタイプの作品を作っているサークルがほぼゼロだし
タイトルの意味が何なのか興味が湧いたんで早速聞いてみた。
この作品はアンビエントテクノを流しながら催眠を施し
その後クラブハウスで好みの女性とイチャイチャする。
ラブホじゃないからそこまでエロいプレイをするわけじゃないんだが
音楽による感度強化や絶頂指示がうまく意外にあっさりドライイキさせられた。
催眠慣れしている人ほど楽しめるだろうな。
催眠はまず肩幅に立ち13分近く両腕をぶらぶらさせる。
始まるとお姉さんはまったく話さず水が弾ける音だけが流れ続ける。
催眠に入る前の準備運動みたいなものだ。
それから仰向けに横になって目を瞑り4セット深呼吸→漸進的弛緩法と続く。
少し前にあれだけ運動しているのに追加で体を動かさせているのは
今作の催眠やエッチに慎重を期したかったからかもしれない。
とにかく、ここまで色々やってくれてるのだから誰でも大いにリラックスできるはずだ。
直後に10カウントダウンして軽く催眠に入る。
お次は扉の先にあるクラブハウスをイメージし
偶然そこにいたお姉さんとは別の女性の会話に耳を傾ける。
BGMがハウス系テクノに切り替わるのもそうだが
女性の話しぶりや暗示の表現がお姉さんとはずいぶん違うのも面白い。
主に音楽に対して心地よさを感じるとか快感を覚える暗示を入れていた。
深化とも取れるしエッチの下準備とも取れるシーンだ。
エッチは軽く抱き合い更に快感が高まる暗示を囁き続け
しばらくすると背中や肩を撫でられ最後に30→20→10→5カウントで複数回絶頂する。
プレイの淡白さに反し暗示のボリュームがとてつもなく多く
甘い雰囲気のおかげもあり結構興奮できるのだから大したもんだ。
絶頂回数が増えていくほど艶かしくなる女性の声も良い。
BGMも盛り上げどころをしっかり作ってイキやすくしてくれている。
絶頂タイミングを示す効果音を設定し
最初はカウントと共に、後は一定の時間を空けて単独で鳴らしてきたりもする。
それに合わせて股間が何度もビクつき大きな快感が味わえた。
このところ勢いを失っていた音催眠を独自のスタイルで復活させている作品だ。
催眠誘導では癒し重視、クラブハウスではノリ重視のBGMを使い分け
それに沿う形で暗示をテンポ良く入れている。
声だけの場合よりも集中力を高めやすく催眠も楽に入っていけた。
エッチは声と音でイカせる変わったものだが流れは完成されている。
キャンドルマンあたりの作品を多少研究したのかもしれない。
性的興奮よりも異性と仲良くする充実感でイカせるアプローチだった。
ドライ系の中では結構成功しやすい部類に思える。
ってなわけで期待通りの満足な作品であった。
今年は催眠アニメと並んで音楽催眠にとっても記念すべき年と言える。
今後も失敗を恐れず新たな可能性を模索していって欲しいものだ。
出演:沢野ぽぷら
時間:68分
属性:ノーマル
催眠:★★★★☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★★★☆
体験版はこちらから
2014年07月02日
雨恋~misty drop~
2014年7月に発売された、サークルHypnoLifeforMENの作品。
梅雨時らしい雨音を取り入れた作品だ。
ここは以前ヒプノポリネシアンで波の音を鳴らしていたし
環境音を使うのが好きなのかもしれない。
今回登場する雨音は2種類あって導入とエッチシーンに流れる。
この作品は雨の降る日に恋人同士がベッドに入って語らったりエッチをする。
まあなんだ、リア充爆発しろって言いたくなるような展開を味わうわけだ。
恋人はやや独占欲が強い部分も見られるが終始優しく接してくれる。
静かな雰囲気を演出したいのか、全体的にセリフの間が長く取られていた。
催眠は深呼吸をしながら体に温かさを感じるところから始まる。
2人の状況を利用して布団の温かさを引き合いにしていた。
手→腕→肩→首→耳→髪→腰、最後に胸の中を温めて幸せな気分を味わう。
恋人同士っぽい感じを出すのに妥当な表現であるな。
お次はここから流れ始める雨の音を聞く。
自分が雨に打たれてすーっと体中の嫌なものが流れ落ち
渇いた心をその水で満たしていく、みたいな暗示を入れていた。
そしてとどめに沈黙法でその気持ちよさを全身に行き渡らせる。
声無しで雨音だけを聞く時間はおよそ9分と結構長い。
ここで寝落ちする人もいるだろうな。
その後は3カウントダウンを合計4回刻んで段階的に深化を進める。
暗示に「深い」「落ちる」「幸せ」と短くわかりやすい語句を多用していた。
私は同じ言葉をただ繰り返すだけの暗示を稚拙に感じて毛嫌いしてるのだが
この作品に限って言えばこれで良かったんじゃないかと思っている。
サークルの技術レベル的におそらくわざとそうしたのだろう。
エッチはここまで降り続けてきたものとは別の雨が降って感度を高める。
媚薬成分配合だそうで、何やらねっとりしている雨らしい。
そんなのがリアルで降ったら色々と面白いことになりそうだ。
背後で若干激しい雨音が鳴る中、彼女の声で体に火照りを感じる。
徐々に語調を強くして言葉だけでイかせようとする意図が見え隠れしていた。
そしてそれが最高潮に達した時に絶頂の指示が出る。
ドライ絶頂への持っていき方としてまずもって順当だろう。
それからは軽めの耳舐めや乳首舐めで再度助走をつけてから再度の絶頂を目指す。
もう一回ドライを決めるか、セルフで射精するかを聴き手で選ぶのだ。
まあさっきドライはやったしセルフを選ぶ人が多いんじゃなかろうか。
どっちも時間が4分程度と短いし両方聴くのもいいだろう。
10カウントに合わせて絶頂するお馴染みのパターンだ。
純愛系の甘い雰囲気と雨の日の静けさに気を遣いながら進めている
まったくもってレベルの高い作品だ。
進め方は至ってシンプルなのだが、セリフの表現や声の扱いが緻密で隙が無い。
普段色々言う私も今回ばかりは催眠については特に何も言うことが無い。
「恐れ入りました」と素直に敬服するばかりである。
雨の音をどんな感じで使っていくかが気になっていたのだが
あまり頼らずあくまで暗示による誘導を第一に考えているようだった。
音系と言うと何かと音を前面に押し出したくなるものである。
そこを催眠における重要性を理解して踏み留まったところを大いに評価したい。
エッチは最初のドライ絶頂までは感覚支配の暗示を入念に入れていたのが
その後は一気にスタイルを変えて2人のやり取りを中心に描いていた。
つまりちょっとエロボイスっぽくなってるってことだ。
純粋な催眠音声ならこういうところは批判すべきなんだろうが
こいつはボイスドラマの要素も持っているから可とも不可とも言えない。
だがここまでの進め方は完璧だし普通にそのまま気持ちよくなれるだろう。
ってなわけで久々の当たり作品であった。
属性がノーマル向けってことでドMには物足りないかもしれないが
たまにはこういうのを聞いて心を清めてみてはいかがだろうか。
出演:分倍河原シホ
時間:80分
属性:ノーマル~ややM
催眠:★★★★★
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★★★★
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2014年02月10日
ヒプノレイン
2009年9月に発売された、サークルエロトランスの作品。
エロトランスの心意気を世に広めた画期的な作品だ。
この作品はちょっとした加工を施した雨音をバックで流すことで
聴き手を催眠状態へと持っていく。
WAVEやヒプノポリネシアンなんかも波の音でリラックスさせようとしているし
このへんに一番近い系統の作品かもしれない。
催眠は冒頭から流れ始めるこの音を聞きながらお姉さんの話を聞く。
最初は田舎住まいで蛙が一杯いただとか、水たまりの波紋がきれいだとか
雨音にちなんだエピソードを話してくれる。
作品のテーマと合っている内容だし、雰囲気に浸るのにはもってこいだろう。
そして一旦彼女のセリフがなくなり7分近くの間雨音だけを聞き続ける。
水が地面を叩く音がほどよく刺激を与えてくれて心地よい。
後半は催眠らしく暗示を聞いてより深い催眠へともっていく。
ここでももちろん雨音は流れ続ける。
雨が体に染み込んでいくことで心身が溶けるようにイメージさせたり
普通に脱力したりとテーマに即した割と普通な内容だ。
最後に10カウントを刻んで幽体離脱を果たす。
エッチは幽霊になったことを利用して街ゆく女子のスカートの中を覗いたりする。
幽体だから相手からは見えない、でもこちらは見放題。
なんだか矛盾している気もするが所詮はイメージだから気にしないでおこう。
その中で気になる女の子を見つけて尾行して家に潜入。
部屋でオナニーにふける彼女を眺めながら感覚を共有させる。
ニュアンスとしては魂だけの女性化といったところだ。
ローターでクリトリスを、バイブでマンコを慰める彼女の様子はなんだかエロい。
おそらく覗き見るというシチュに燃えたのだろう。
案内役のお姉さんが彼女になり切って喘いでくれるし
割と性的興奮は高めやすい方だと思う。
最後は女の子の絶頂に合わせてこちらもドライで果てる。
シンプルにまとまっている作品である。
催眠の序盤を完全に雨音に任せているのが実に潔い。
こういう場合不安になって催眠者をある程度しゃべらせるものが多いのに
よくここまで自制できたなと感心した。
裏を返すとこの音に適性の無い方はまったく催眠状態にはならないから
博打要素の強い作品とも言える。
まあ私はかなり楽しめた。
エッチは憑依ではなく感覚の同化にしているのが意外であった。
女性の感覚を得ようとする場合ほとんどが聴き手を女体化させるだけに
こういうアプローチの方法は珍しく感じる。
こっちも聴き手の素養に大きく左右される面を持つ諸刃の剣だ。
女体化音声を事前に聞いていたほうが断然やりやすいだろう。
すくりぷのような暗示責めに苦手意識のある方には特におすすめできる作品である。
出演:高山ましろ
時間:51分
属性:ややS~ノーマル
催眠:★★★★☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★★☆
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2014年01月03日
女教師のいいなり~メトロノームの音に合わせて~
2012年2月に発売された、サークルみじんこの作品。
先日の「OFFICE SWEET PAIN~上司から受ける癒やし術~」と同じく
四九発苦氏がスクリプトを担当した作品だ。
催眠音声を聞くにあたってプラスに働く要素である集中力を養うことをテーマとしていて
先生の声による妨害をかいくぐりながら彼女の出した指示を遂行する。
催眠を行うに際して最も大切なのは施術者と被験者の信頼関係(ラポール)だ。
それを表面的であるにせよ乱そうとしているのが実に面白い。
四九発苦氏の有料作品は何やら挑戦的な内容が多くて聴いていて飽きない。
催眠は先生の声以外を意識の外に追い出すことを考えながら深呼吸する。
声以外を受け付けないのはつまり声に集中することで
普通に聞いていれば勝手に外の騒音などは気にならなくなるだろう。
人間の体はそういう風にできている。
ならなかったら場所や時間を変えるなど聞く環境をいじってみてほしい。
飯を食べた直後は集中力が落ちるから催眠音声を聞くには適さない時間だ。
深化は目をつぶった状態でメトロノームの音に合わせて眼球を動かす。
その次はこちらも音に合わせて自分でカウントを刻むのだが
その際に先生がセリフを挟んで集中力を乱してくる。
元々集中力に自信のない方だとちとイライラするかもしれない。
遂行にこだわるよりはメトロノームの音に集中してみるのがいいだろう。
エッチは先生の指に全身を撫でられた後騎乗位で合体する。
ここでも指が触れている部位に集中したり
挿入時はチンコの感覚に集中する作品のテーマに沿ったプレイだ。
先生の指が竿やカリを撫でまわすシーンはなかなかエロに溢れている。
催眠音声としては珍しくトレーニング要素を併せ持った作品だ。
どうもうまく催眠にかかれないと思っている方は聞いてみるといいかもしれない。
いつものふぁん氏とはちょっと違ったお堅い声もエロくてよかった。
欲を言えばもう少しメトロノームの音が聞きたかった気もする。
さすが四九発苦氏といったところだろうか。
作品の趣旨を理解したうえで聞くのならきっと満足できるに違いない。
出演:誠樹ふぁん
時間:59分
属性:ノーマル~ややM
催眠:★★★★☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★★☆
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2013年12月04日
Trip Sound
2013年8月に発売された、サークル音撫屋の作品。
先日の「湖のサキュバスのマゾ犬調教催眠」と同じく
エロボイスを作っているサークルによる催眠音声である。
声優が直接運営しているサークルだからか、結構人気は高いらしい。
(私は普段エロボイスを聴くことが無いためそちらには疎い)
この作品は音をテーマにしていて、作中の随所で色々な効果音が流れる。
ただRSGやHDLのように音そのものにイメージをこめているわけではなく
その場その場の雰囲気に適した音を鳴らしていく感じだ。
今までの音催眠とはアプローチが違う点をご理解いただきたい。
催眠はカウントダウンを絡めた脱力から始まる。
効果音はこの時点から鳴り始め、聴き手の心を癒してくれる。
発売された季節が夏であるからか、爽やかな系統の音が流れることが多い。
その後もバリエーション豊富な効果音に意識を向けさせることで
聴き手を催眠へと誘導していく。
エッチは最初焦らすようにソフトにチンコをいじってからオナニーに移る。
開始後もやや焦らすように進めて、最後にカウントに合わせて発射。
後半も引き続きオナニーで、こちらはお姉さんが耳元で囁いたり
耳を舐めてくれたりと1回戦より積極的に責めてくる。
こちらもフィニッシュは射精することになる。
ここでももちろん効果音は随所で登場する。
音催眠のように感じるが音催眠ではない、そんな作品である。
お姉さんの声と効果音の両方にバランス良く意識を向けたほうがいいだろう。
フィニッシュをドライではなくウェットにしている点も音催眠では珍しい。
催眠1作目で音催眠を作る創作意欲は大いに買いたい。
ただその心意気が先行しすぎて催眠音声の体を成していないように思われる。
DLsiteではかなり売れている作品だが
私は催眠音声としてはイマイチと考えている。
もう一つだけ言わせていただくと、解除音声が不十分に感じた。
解除音声は催眠を解除するためのパートであって、エンディングではない。
ストーリーと絡めたい気持ちはよくわかるが
それによって解除がおざなりになってしまっては本末転倒である。
出演:かの仔
時間:60分
属性:ノーマル~ややM
催眠:★☆☆☆☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★☆☆☆
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