ヒプノラボ傀儡巫女~陵辱神楽歌~

2015年10月17日

稲荷神のやすらぎ催眠

稲荷神のやすらぎ催眠

2015年07月に発売されたサークルMuseの作品。

同人と催眠の両方を手がけている新規のサークルだ。
これの少し前にもひとつ催眠音声を出していて
両方ともシナリオを外部のライターが担当している。
サークル自身がシナリオを書かない場合高確率で地雷が生まれるのだが
参入祝いと偵察目的に一応聞いてみた。

この作品は稲荷神なる狐っ娘に癒しの催眠をかけられる。
彼女の住む領域には人生に疲れた人間が迷い込む性質があるらしく
そのたびに心の病を取り除いた上で送り返しているそうだ。
ほんのり期待していた尻尾プレイは無く催眠の時間をかなり長く取っている。

催眠は深呼吸→手足のみの分割弛緩→色のイメージを使った深化と進む。
分割弛緩は右手→左手→右足→左足の順にそれぞれ3カウントを数え
その間は力を入れたり持ち上げたりして適度な硬直をさせてから脱力する。
和風テイストな要素も特に無いごくごく普通な内容であった。

色のイメージは緑→青→白→黄色の順にイメージし
爽やかな草原、波間に心地よく漂う、翼を纏って宙に浮かぶ、安らぎと元気をくれると暗示を入れる。
色の持つ性質を感覚に変えて刷り込んでるわけだな。
そして聴き手はこれらの中から1つを選んで感覚に浸るよう言われる。
私としては海のイメージが一番メジャーなんで青をおすすめしたい。

最後は深呼吸をしながら深化の暗示を聞く。
だがカウントや揺さぶりもせず少ししゃべるだけの締まらないものであった。
ここまで丁寧にリラックスを進めてきたのをすべて台無しにしている。
深化の重要性を理解してないのか、はたまたリラックスさせれば催眠は終わりと考えているのか。
いずれにせよこれで深いトランス状態に入れる人などほとんどおるまい。

エッチは腕浮揚をしてからオナニーする、それだけだ。
腕浮揚をするのは催眠のかかり具合を確認するためだろう。
だが深化が決まってない影響で腕はピクリとも動かず完全な空振りである。
きちんとかけてないのにかかったか確認するってのも滑稽に思えてならない。

オナニーは終盤に少し速く扱くよう言われる以外は自由にチンコをいじる。
並行して気持ちよくなる暗示を入れてはいたがエロさが全然ないんでどうにも興奮しにくい。
これもうまく深化できなかったことが悪影響を及ぼしている。
10分程度の時間内に射精するのはなかなかに難しいだろう。
最後は3カウントと彼女の合図で射精する。

予想していたよりはずっと催眠音声らしさのある作品だ。
催眠誘導は無理をせず安定感のある技法で固めているし
エッチもドライはハードルが高いってことで無難にセルフて持っていっている。
稲荷神のキャラを反映した要素が催眠にもエッチにも無いのが寂しいところだが
下手に冒険して大爆発するよりはずっと安心して聞ける。
経験を積んでいけばいっぱしのクオリティにまで成長するんじゃなかろうか。

まあこれは活動初期だから甘く見ているだけであって
細部を見ていけばいくほどに粗がぼろぼろ出てくる。
導入に時間を割きすぎて深化とエッチが短くなりバランスを欠いていることや
彼女の演技が催眠をほとんど考慮していないのが特に目立った。

確かに稲荷神は可愛いくてほのぼのした癒される話しっぷりをしている。
だが冒頭の会話が終わり催眠が始まっても声質には特に変化が無いし
エッチに至ってはラストの絶頂シーンすらだらだらと暗示を読んでいる。
声優が催眠を知らないのは明らかなんだから演技指導をするべきだ。

ってなわけで中の下あたりの作品と私は見ている。
とりあえず演技全般を見直せば今よりずっとまともなものになるだろう。

出演:餅よもぎ
時間:64分
属性:ノーマル~ややM

催眠:★★☆☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★★☆

総合:★★★☆☆


体験版はこちらから



saiminsusume at 20:00│Comments(0)TrackBack(0)★3... 

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