2014年09月05日
少しえっちなお姉さんの安眠催眠
2014年08月に発売された、サークルすくりぷてっどこねくしょんの作品。
この前のコミケで発売された全年齢向けの作品だ。
有料では1年2か月ぶりになるか、随分と久々になる。
尤もすくりぷの場合無料でもちょこちょこ作品を出してるし
そっちも聞いている身としては久々感がそんなにない。
内容は催眠をかけながら寝かせてくれるシンプルなものだ。
催眠は素と睡眠状態の狭間にある精神状態なんで
とことんまで深い催眠に持っていくと自然と寝入ってしまうことが多い。
今回はそれを狙って絶え間なく効果的な暗示を入れてくる。
催眠は肩→お腹→足→頭の順に脱力する、これだけだ。
まあ時間が30分しかない作品なんでこんなものだろう。
しかしよくある作品とは比べ物にならないくらいしっかり作られている。
そのへんをさらっと流す感じで紹介していこう。
まず肩から足までの脱力は11分かけて行う。
一般的に肩や足なら右→左と位置を指定するものなのだが
この作品ではわざと指定せずに無意識的な脱力を促している。
やってることは同じなんだが過程が違うからお姉さんに対する印象も変わってくる。
またお腹を脱力する際は深呼吸を並行して行っている。
脱力→深呼吸→脱力とちと変則的な構成だな。
すくりぷらしく暗示の入れ方、声のトーンの変化が的確で
言われた通りの感覚をかなり早い段階から強く感じるだろう。
頭の脱力は約9分間断続的に暗示を聞いて
その後はお姉さんの寝息だけが聞こえ続ける。
頭がぼーっとする、意識が消えていく、幸せな感覚に包まれるといった
催眠状態が深まる暗示を丁寧に入れて安心させてくれていた。
手足を脱力する段階でも似たような暗示を入れてくるんで
それらの相乗効果で胸の中が温かくなるのがわかるだろう。
で、実際この作品がどうなのかってところなんだが
ぶっちゃけこの前紹介したうでまくらのほうが私はずっと安眠できた。
催眠のスタイルがこちらは古典型、あちらは現代型でかなり違っていて
安眠系作品の場合明らかに現代型の方が眠りに持っていきやすいと思うのだ。
術者の考えを植え付ける古典に対して現代は聴き手のすべてを受け入れる。
このアプローチの差は結構でかい。
悪い言い方をするとこの作品はM向けの安眠音声に感じる。
結局は好みの差なんだろうけど私はこれよりもうでまくらの方をおすすめする。
催眠音声としての問題点は特に見られない。
だが有料で販売するにはもう1つくらい強烈な個性が欲しい作品である。
出演:かの仔
時間:30分
属性:ノーマル~ややM
催眠:★★★★☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★☆☆
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