2016年09月

2016年09月29日

Artificial Bunny(TS)

2016年08月に願望消火栓で公開された作品。

このところ元気のない無料で一人頑張ってるサークルだ。
テスト版ってことで読み手はVOICEROIDに任せてる。
私はニコ動を観るほうなんで彼女の声に親しみを感じるのだが皆はどうなんだろうか?
東北ずん子のずんだ餅催眠とかそのうち聞いてみたいものである。

この作品は女性の姿をした機械に乗り込みお姉さんとエッチする。
乗り込むといっても巨大ロボじゃなく精神だけを移す寸法だ。
催眠音声で精神と肉体を切り離す描写はしばしば出てくるしそれをヒントにしたのかもしれない。
何にせよ女体化の中ではやりやすい部類のイメージだと思う。

催眠は深呼吸→漸進的弛緩法→女体化&深化→女体化の確認&暗示と進む。
深呼吸はお姉さんの声に合わせて2分くらいゆっくり行う。
漸進的弛緩法は右腕→左腕→右脚→左脚→全身の順に力を入れ、抜くのを繰り返す。
格別珍しい技法でもないが暗示を入れるタイミングが絶妙でえらくリラックスできる。

女体化&深化は5カウントダウンを7セット、10カウントダウンを1セット数え追い込み暗示を入れる。
基本に立ち返ってるというか奇抜なことは無理にやらず確実な深化を心がけていた。
ずーんと来る感覚が強烈に襲ってきて心地いい。
主人公の心を水に置き換え機械の体に流し込むイメージもテーマを的確に捉えてる。

確認と暗示は機械に乗り移った自分の体を再確認する。
金色の髪、大きな耳、滑らかな肌、柔らかい尻尾を持つ可愛らしい女の子だ。
書くのが遅れたがこの機械は人間の女性にウサギの耳を持つそうだ。
バニーガールあたりをイメージするのがわかりやすかろう。
最後にお姉さんの声に従いたくなる暗示を入れて終了だ。

元々それなりの腕を持ってたのに今作ではさらに磨きがかかってる。
この先のエッチを想定し耳やマンコの感度を多少上げておくとさらに良くなっただろう。
今のままでもトランスに入るのは造作も無いんで些細なことだ。

エッチはお姉さんに耳、尻、口、マンコを責められる。
耳は指とキスで両方同時に、尻は手のひらでスパンキング、口はフェラ、マンコはセックスだ。
彼女にはチンコが生えてるらしく女同士でもガチなプレイが楽しめる。
どっちかといえばM寄りだわな。

プレイ中はプレイに応じた感度強化の暗示を入れ
それと同じくらいの割合で彼女が好きと言ってくる。
これは催眠の終盤で「好き」と言われると幸福感に包まれ頭の中が蕩ける暗示を入れたからだ。
だからスパンキングされてる間も脳がドロドロになった感覚が味わえる。
どぎついプレイを精神面へのケアでカバーしている。

とりわけ後半のフェラとセックスはその要素が強く、プレイが激しくなるほど好きの量も増えてくる。
トランスの維持に気をつけて進めてくれるから心身両面に快感が走り続ける。
最後のドライも10カウントの最中に細かく言葉をかけ、0の直後にもきっちり追い込み暗示を入れる。
ゾクゾク、ビリビリする感覚が射精よりも長く続き事後は心地よい疲労を感じた。

催眠を聞いた段階では大人しいと思ってたのがエッチで一気に盛り返してきて驚いた。
レズプレイに見られるソフトなイメージを打破すべく激しめのプレイが多い。
かといってきつく感じないのは好きを含めた優しい言葉も多いからだろう。
トランスのみならずラポールもきっちり維持して責める手腕はなかなかのものと言える。

エッチがとにかく面白いんでドMも満足できるはずだ。
その前段にあたる催眠も常人以上の冴えがある。
セックスに効果音が無いのは残念だがわざと入れなかったのかもしれない。

ってなわけで大いに満足できる内容であった。
この製作者は女体化だけをずっと作り続けてるからか一作ごとにめきめき成長している。
言葉使いやイメージの選択といった細かな技術にそれがよく表れてる。
前作は5000DLまで伸びたらしいし今後もいい作品を作り続けてくれるに違いない。

出演:結月ゆかり
時間:58分
属性:M~ドM

催眠:■■■■□
エロ:■■■■■

ダウンロードはこちらから
http://blog.livedoor.jp/sublimating_d/archives/9938990.html

ftnr氏のバージョンはこちら
http://ftnr-hyp.blog.jp/archives/48496715.html


saiminsusume at 20:00|PermalinkComments(2)無料作品 

2016年09月25日

妖しの森

2012年10月に公開されたサークルTuberose kissの作品。

暗中模索の想氏が企画した祭りで作られた作品だ。
他にも彼を含めた4人のスクリプターと8人の読み手が参加している。
今の催眠音声業界は有料メインになってこういう催しはすっかりなくなった。
製作者の懐が豊かになるのはいいことだがちと寂しい気もするな。

この作品は妖しの森に迷いこんだ男性にお姉さんが色々お世話する。
彼女はここの主人らしく色んな生物を手懐けてるらしい。
異種姦っぽいシーンもあるが描写は至ってソフトだ。

催眠は深呼吸→漸進的弛緩法→イメージによる深化&追加の脱力と進む。
漸進的弛緩法は腕→脚→体全体の順に個別に力を入れて抜くやつだ。
スポーツの前にやるストレッチに近い効果が得られる。
同時に脱力する暗示を入れてリラックス感を増していた。

深化&追加の脱力は沼に沈むイメージに合わせて深化の暗示を入れ
駄目押しに蝶の鱗粉を浴びて体が痺れるイメージをする。
自然物をよく使用してるのはここが森だからだろう。
根本の技術が単純でも他の要素と掛け合わせればとても新鮮になる。
催眠にも入りやすく文句のつけようがない出来であった。

エッチは彼女がキス、乳首舐め、フェラ、セックスをしてくる。
催眠で動けなくなってる設定だからこちらは何もしない。
キスを終えたあたりから森の木霊たちが現れ全身を撫でたりアナルを責める。
陵辱っぽさのほとんどない同時責めだ。

そういえばフェラが始まると裏でちゅぱ音が流れ
お姉さんが状況説明やら感度の上がる暗示を入れていた。
ちゅぱ音や効果音はノイズと捉えられがちなんだが
今回みたいに差し障りのない範囲で鳴らすのならエロくなって良いと思う。
「私は変態です」と復唱するシーンもあり若干のM要素も含んでいる。

セックスもピストン音を鳴らしながら暗示を入れるシステムだ。
彼女の声とシチュと音のどれもがエロくて結構興奮できる。
しばらくすると5カウントダウンが始まり最初の3回は途中でストップ
4回目で0まで数えてドライ絶頂し、そのまま彼女の合図で追加の絶頂をする。
ドライ系の作品で寸止め+連続絶頂をするのは珍しいな。

ドライ目当てで聞くのなら結構いける作品だ。
催眠はリラックスと脱力に注力し準備が整ったところで濃厚なエッチをしている。
ちゅぱ音や効果音が邪魔になるかと心配したのだが特に影響は無かった。
時間をかけてじっくり登り詰めドライへ追い込む展開もやりやすい。
心身両面がスッキリして大いに満足した。

ってなわけで聞いて損はない一品である。
最近あまり見かけない彩音まりか氏の声が聞けるのも良い。
何より無料なんで興味の湧いた諸君は是非聞いてみてくれ。

出演:彩音まりか
時間:80分
属性:ノーマル~ややM

催眠:■■■■■
エロ:■■■■■

ダウンロードはこちらから
http://blog.livedoor.jp/anmo31min/archives/3577523.html



saiminsusume at 20:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)無料作品 

2016年09月21日

催眠音声-悪魔な天使の快楽地獄

催眠音声-悪魔な天使の快楽地獄

2016年09月に発売されたサークル帽子屋の作品。

この作品は突如降臨した天使に催眠を交えた奉仕をしてもらう。
天使といえば何かにつけて正しい側に位置づけられるキャラだわな。
作中でも労わりや気遣いの言葉が多く癒しの気風が強い。
だが彼女に限って言えば一筋縄ではいかないところも持っている。

催眠は深呼吸→温感上昇&脱力→深化と進む。
深呼吸は事前に手を組んで胸の上に置き指定されたリズムでやる。
教会で神様に祈るときに近い格好であるな。
天使の声にもちょっとだけエコーがかかり神々しさがある。

温感上昇&脱力は右手→腕→肘の順に彼女が手を近づけたり触れたりする。
彼女には特別な力があるらしくそれだけで温かくなるらしい。
同時に暗示を小まめに入れて実際に温かくしてくれる。
右腕だけ入念に行いその後の左腕・顔・胸と腹は軽く流すように進める。
暗示もそうだが声も温かくてなかなかに気持ちよくなれた。

深化は5カウントダウンを3回繰り返しそのたびに追い込み暗示を入れる。
2回目以降は彼女の声が2つに増えて双子っぽいやり方に変化する。
事前の準備が入念だしがっつり入れること請け合いだ。

エッチは感度強化してから暗示で2回、セックスで2回ドライ絶頂する。
天使が主人公に近づいたのは癒し以外の目的があるからだ。
それを遂行すべく彼を襲う具合に思うさま責め立てる。

開始から3分後までに3カウントを3セット数えて感度強化
その後10カウントダウンで1回目、耳舐めを挟み同じ要領でもう一度絶頂する。
サークルには悪いが展開が性急過ぎて1回目はイけない。

絶頂後に耳舐めする必要がある設定だからこういう風にしたのはわかる。
しかし聞き手がそれに合わせてイけなかったらプレイをする意味がない。
手コキあたりと連動させて進めたほうがやりやすかったと思う。

セックスは2回とも騎乗位で繋がる。
1回目は1対1で、2回目は分身したもう1人の天使との3Pだ。
当然のことながら後の方がセリフが多くエロい。
どちらも程よく感度を高めた後に10カウントダウンで絶頂する。

催眠は上々、エッチはまあまあの作品だ。
天使が人間を癒すストーリーに従い著しく癒しに寄った催眠をかける。
催眠において被験者をリラックスさせることは重要事項なんだが
この作品の場合は何から何まで癒しだからえらく幸せな気分になってくる。
深化も無難だしこの部分において私が言いたいことは何もない。

エッチは私の好みもあるのだろうがもう少し刺激がほしかった。
耳舐めを頑張ってるにせよ天使の性格がそれほど変わらずやっぱり癒しが強い。
悪魔な天使って表現はこのプレイだとちと大袈裟に聞こえる。
女性向けもあるからエッチをわざと抑えたのかもしれない。
声の位置取りや距離感はちゃんとしてて臨場感が抜群に高かった。

ってなわけでドMにはエッチにやや不満の残る内容であった。
まあ催眠音声のユーザーがみんなドMなわけないし普通の人なら私よりずっと楽しめるだろう。

出演:かの仔/nit
時間:60分
属性:ややM

催眠:★★★★☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★☆☆

総合:★★★★☆


体験版はこちらから


saiminsusume at 20:00|PermalinkComments(0)★4~... 

2016年09月17日

双子のお姉さん催眠

双子のお姉さん催眠

2016年08月に発売されたサークル国屋敷の作品。

本当に久々の新作であるな。
前作のあまりの売れなさと叩かれっぷりに逃げ出したのだと思ってた。
しかも新たに双子を導入してきたのだから覚悟のほどが窺える。
ここまで付き合ってきたのだから最後まで見届けようと思い期待せずに聞いてみた。

この作品は双子のお姉さんが同時に催眠をかけてくる。
49氏が生み出した双子スタイルの亜流ってところだ。
形式は似てるがセリフ選びや話しかけ方が随分違う。
だがてんでダメってわけじゃなくちゃんと双子にはなってる。

催眠は深呼吸→イメージによる深化→腕浮揚と進む。
深呼吸は双子の掛け声に合わせてやり吐いたときに暗示を入れてくる。
結構ごちゃごちゃ話しかけてくるのが気になるが暗示の表現は悪くない。
前作に見られた押しつけがましさもなく多少なりともリラックスできた。

深化は浜辺から海に入り底に沈むイメージをする。
そこに彼女らが「沈む」だとか「落ちる」ってな具合の暗示を頻繁に入れてくる。
本家には遠く及ばないが暗示の連携も取れていて体が重くなる。
しかし時間が短くて浅めのトランスなまま次に進む羽目になった。

腕浮揚は右腕→左腕の順に腕を上げ下げする。
カウントを数えて腕が上がる暗示を入れ、もう一度数えて今度は重くなる暗示を入れていた。
パート名が深化ってなってるんだがこりゃ入り具合の確認と言ったほうがよさそうだ。
深化が中途半端だしこの時間を続きに充ててればもっとよくなってたかもしれないな。
サークルには悪いが2流の双子催眠である。

エッチはキスをして、手コキされて、オナニーする。
ドライからセルフに繋ぐいつもの国屋敷スタイルだ。
だがキスの時は双子が好き好き言って幸福感を伝え、手コキではチンコを凝視して期待を煽る。
暗示よりはシチュで気持ちよくするプレイが多い。

キスは最初に軽く1回、直後に数回立て続けにちゅぱ音を鳴らし
以降は双子が1人ずつ中央に移動し激しくちゅっちゅする。
キスしてない側は気持ちよくなる暗示を入れて感覚を伝えるって寸法だ。
ドMにはさっぱりだがノーマルな方々なら幸せを感じるかもしれない。
最後に双子の合図でドライ絶頂する。

手コキは勃起したチンコをしばらく観察してから2人同時に擦る。
効果音がなく開始後は30カウントダウンを数える程度でなんとも味気ない。
いっそのこと言葉責めでもしてくれればよかったのにな。
自分でチンコを一切しごかないのに射精の指示が出るのもいただけない。

オナニーは10カウントダウンで開始し30カウントダウンで射精するだけだ。
催眠パートに比べるとどのプレイもいい加減さが鼻につく。

復活とは言わないまでもひとまず持ち直したってところだ。
今までやったことない双子に挑戦しある程度形になっている。
ガチな双子を作るサークルが皆化け物クラスの実力を持ってるんで随分見劣りするのだが
国屋敷の今の実力を考えればこのあたりが限界とも思える。
今後双子の勉強をもっとすればよくなる可能性が大いにある。

しかしエッチは従来の型から抜け切れておらず不満が多々残る。
双子がいるのにひとつのプレイをしてるってのがまずよくない。
マンガやAVでも女が2人いたら複数箇所同時責めにもってくだろう。
発想が足りないっつうか旧来の作風に当てはめすぎててプレイが固い。

ってなわけでまあまあの満足感であった。
結果はどうにせよ昔からのサークルが戻ってきてくれたのは喜ばしい。
これからも同期のサークルたちに追いつけるように頑張ってほしいもんだ。

出演:紅月ことね
時間:60分
属性:ノーマル

催眠:★★☆☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆

総合:★★☆☆☆


体験版はこちらから


saiminsusume at 20:00|PermalinkComments(0)双子 

2016年09月13日

グリモワール魔術催眠

グリモワール魔術催眠

2012年11月に発売されたサークルNovel-Trance-Labの作品。

全年齢向け専門サークルの最終作であるな。
これ以降に新作がまったく出てないのを見ると活動をやめたんだろう。
催眠音声はエロは4桁行く可能性があるのに対し非エロは本当に伸びない。
わざわざ金を出さずとも無料でいい作品が沢山あるからかもしれないな。

この作品はグリモワールの世界に赴きHPとMPを回復する。
案内役のお姉さんがそう言ってるのだから間違いない。
HPは体力、MPは精神力と考えればよさそうだ。
最初から最後まで癒し一色なんで疲れた人には結構な効果が見込める。

催眠は深呼吸→イメージによる深化→探索しながらのヒーリングと進む。
深呼吸は手を胸に置き重さと温かさを感じながら行う。
力が抜けてくると手の重さを感じ意識を内面へと向けやすくなる。
時間は5分くらいであった。

深化はよくある階段を下りるイメージに合わせて20カウントダウンする。
5カウントごとに「深くなる」とか深化させる暗示を入れてきた。
この作品では先々でもリラックスさせる暗示が入るからトランスへの取っ掛かりに近い。
進むにつれて意識が混濁しさらに脱力するようになる。

探索はクリスタルルーム→祭壇→庭園→巨大な岩→湖畔の順に歩き
クリスタルの光や自然がもたらすエネルギーから癒しを得る。
魔術って名がついてるが魔法っぽい描写はほとんどなかった。
代わりに地水風火の精霊にエレメントをもらうシーンがある。
自然界から少しずつ力をいただいて自分の糧にしようって寸法だ。

思ってたよりも落ち着いた内容で普通の癒し作品って感じだった。
深呼吸とカウントで軽く深化させてイメージでヒーリングする。
グリモワール魔術催眠なんて大層な名前には分不相応に思えるが目的は達せられている。
時間分くらいの癒しは得られるだろうな。

ってなわけでまあまあ満足できた。
金を出してまでわざわざ聞こうと思えるほどのインパクトはない。
セールでよく3割~5割引になってるんでその時に検討するのがいいだろう。

出演:美咲さゆり
時間:28分
属性:ノーマル

催眠:★★☆☆☆
癒し:★★★★☆
コスパ:★★☆☆☆

総合:★★★☆☆


体験版はこちらから

saiminsusume at 20:00|PermalinkComments(0)★3.... 

2016年09月09日

アクメノイド・イリア《催眠音声》

アクメノイド・イリア《催眠音声》

2016年09月に発売されたサークルHypnotic_Yanhの作品。

先日のコミケに出展された作品であるな。
スク水氏は参加せずkuroko.氏に委託したらしい。
しかも今までとえらく違う本格派ドラマ系ときたもんだ。
催眠ボイスドラマは風呂井戸ソフトやKUKURIくらいしかやってないんで大いに気になる。
この作者なら大丈夫だろうってことで期待しながら聞いてみた。

この作品は2050年の時代にいるイリアなる少女になってエッチする。
ナレーターの女性によるとこの世界は異星人に脅かされ危機的状況にあるらしい。
イリアは普通の女の子なんだがアクメノイドの適正があり
姉のアヤが既に戦ってることもあって加勢するって寸法だ。
ストーリーを話すだけレビューが終わるくらいに専門用語や独自の設定が多く面白い。

催眠は脱力&深呼吸→水晶のイメージ→深化&女体化と進む。
脱力は横になったまま手足をぶらぶらさせ深呼吸は大きく一回だけする。
そして直後にさっき話した時代背景に関するお話が始まる。

数分話して催眠に戻りまた物語するのを繰り返す感じだ。
えらく変則的だが聞いてるとトランスにガッツリ入れるのだから不思議である。
45分くらいかけてじっくり催眠を掛けるのも難しいテーマだからだろう。

水晶のイメージは目を開けてじっと見つめ5カウントダウンで閉じる。
凝視法っぽい内容だがこの水晶はアクメノイドの重要なパーツとなる。
これを通じてイリアの容姿を映し出し女体化へ進めるのだ。
催眠の技法にもストーリー性を組み込むなんて普通のサークルじゃまずできない。

深化&女体化は事前に「イリア」と呼ばれたら頷く暗示を入れ
アヤがイリアをアクメノイドにすべく説得する風景にちょくちょくそれを行う。
この催眠の最終目的はイリアになることだから、この時点で同調させようとしたんだろう。
5カウントダウンで深化し9分程度回想パートを聞いておしまいだ。

この回想には水晶が登場し子宮にセットする様子が語られる。
エッチの起点になる装置だからイキやすくする下準備とも言えるな。
まあ何から何まで独特でうまく説明するのが難しい。

エッチはアヤと亜空間迎撃機に乗り込み異星人と戦う。
この戦闘機に積まれてる武器は人間のオーガズムをエネルギーとし
機内で2人が絶頂を迎えることで初めて攻撃できる。
現実世界ではありえない設定だが異星人相手なら常識は通用すまい。
全パート合わせて30回もイクんだから驚きだ。

最初は慣らし運転と雑魚、次は母艦、その次は帰還後に戦闘機が暴走
最後はイリアを悪堕ちさせるべく機械を使って乳首、マンコ、クリトリスを激しく責め立てる。
その際に背後で様々な効果音が鳴り場を盛り上げてくれる。
セリフだけだと色々伝わりにくいプレイがあるからこうしたのだろう。
サークルが以前フリーで公開した機械は無慈悲な夜の女王に似たプレイである。

絶頂回数の多さを見て期待してたらそれ以上の快感であった。
連続絶頂するシーンは腰がビクビクしっぱなしで射精よりずっと気持ちいい。
あまりに激しいんで途中に無理矢理休憩を挟んだほどだ。
トランスもきっちり維持できるように作られてて心憎い。
完璧にドM向けなんで人を選ぶところもあるがハマればとことん満足できる。

ドMなら迷うことなく聞けって言えるくらいに良い作品だ。
ストーリーの中に技術を溶け込ませてトランスを強化し
エッチはそれを維持しながら言葉と音で何度もイかせてくれる。

ここ最近のスク水氏の作品に比べると技術はシンプルかもしれない。
だが複雑な技術を用いながらドラマ性も併せ持つってのが土台無理なわけで
今回はドラマ部分をちゃんとやってイリアにすることを大事にしたのだろう。
ボリュームが多くイキ場も多いのだから文句のつけようがない。

ってなわけで私は大満足であった。
しっかし今年の催眠音声はレベルの高いものばかりで嬉しい限りだ。
この調子で自分の作りたいものをそのまま形にしていって欲しいものである。

出演:井上果林/鷺沢萩
時間:170分
属性:ドM

催眠:★★★★★
エロ:★★★★★
コスパ:★★★★★

総合:★★★★★


体験版はこちらから


saiminsusume at 20:00|PermalinkComments(0)★4~ 

2016年09月05日

催眠射精執行官 ~これより射精執行官No.634による催眠強制執行を開始する~

催眠射精執行官 ~これより射精執行官No.634による催眠強制執行を開始する~

2016年04月に発売されたサークルしゃがみパンチの作品。

サークル初の催眠音声であるな。
何度も言うように新規サークルの処女作は地雷率がとんでもなく高い。
まあ地雷の中にも格があるんでそれを見極めるのは結構楽しかったりする。
エッチがドM向けっぽいんでそっちに期待しながら聞いてみた。

この作品は射精執行官No.634なる女性にしこたま責められる。
彼女は男どもから精液を奪うのが仕事で主人公にも目をつけたらしい。
準備にあたる催眠導入と深化に30分くらいの時間を割いている。

催眠は深呼吸→分割弛緩→カウントによる深化→揺さぶりと続く。
深呼吸はゆっくり吸って吐くのを2分続けるだけだ。
分割弛緩は足先→足首→脹脛→太もも→尻の順に意識を向けてから3カウントダウン
さらに指先→手のひら→両腕→肩→背中→胸→腹と流してもう一度3カウントダウンする。

力が抜けるとか重くなると散発的に言ってくる程度でなんともいただけない。
しかも力を抜けと命令までしてくるから困ったものである。
区切りのカウントも数えるだけで追い込み暗示をちっとも入れてこない。
催眠の表面だけを真似たハリボテである。

深化と揺さぶりも3~30カウントをだらだらと数え続ける。
数字を刻むとリラックスするにはするんだがそれだけじゃトランスには誘導できない。
今回使ってるのは沼に沈むイメージなんで「沈む」をセリフに多く組み込むのが望ましい。
鈍い口調で語りかけると尚いいだろう。

カウントを数えるだけでトランスに入れたら苦労しないわな。
サークルが催眠の基本的なことすら理解してないんじゃないかと疑ってしまう。
まあ当然のようにトランスにはちっとも入れなかった。
根本的にダメとは言わないが有料で出すには技術レベルが低すぎる。

エッチは専用のペニスプラグを尿道に指し込み動かす。
現実世界でやったら危ないプレイなんで発想は面白い。
だがここも尿道責めがどう気持ちいいかを伝えてこないし
そもそも性的快感を上昇させる暗示すら入れてこない。

催眠音声のエッチは暗示で快感を操作しイかせるから成り立つのだ。
それをやらないのなら最初から催眠などかける必要はあるまい。
最初の30分を別のプレイに回せばエッチが今よりも充実する。
エッチに催眠をこれっぽっちも活かしてないことにサークルは疑問を感じないのだろうか?

その後は彼女が手コキや玉揉みを同時にやって連続射精させる。
射精のたびに5カウントダウンを刻み、毎度のように暗示をまったく入れずに次に進む。
せっかくの面白プレイも臨場感0で聞いたら全然楽しめない。
ドライで4回、セルフで1回絶頂して終了だ。

まあなんだ、サークルが完全に勉強不足だわな。
テンプレ式の誘導をとりあえずやってみた感が強い。
催眠音声は催眠の勉強をそれなりにしないと作るのは絶対不可能だ。
だがサークルは最低限度の学習すらしてないように思える。

まず全体的に暗示が少なすぎる。
体が重くなる感覚、沼に沈んでいく感覚、催眠に落ちる感覚、尿道にプラグを挿入される感覚。
それらを射精執行官No.634が聞き手に伝えようとしない。
しかもエッチでは暗示じゃなく命令をどんどんしてくる。

彼女が何のために催眠をかけたのかが私にはまったくわからない。
リスクの伴うプレイをイメージで補うためにかけたのならもっと色々やるべきだ。
催眠とエッチの噛み合わせが絶望的に悪くのめり込めない。

カウントを無意味に数えまくっているのもよろしくない。
催眠において何故カウントを数えるのかを考えてするべきだ。
カウントを数えりゃ聞き手が勝手にトランスに入ってイクと思ったら大間違いだ。
セルフパートで何もしてないのに「精神拘束をかけておいた」とか言い出すのも呆れる。

このくらいにしておこう。
催眠音声がこれだけ数多く世に出てるのに何故それに学ばないのだろうか。
そうするだけでもこの作品より数倍優れたものが作れる。
諸君も粗悪品に騙されないよう気をつけてくれ。

出演:佐倉あり
時間:105分
属性:ドM

催眠:☆☆☆☆☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★☆☆☆

総合:☆☆☆☆☆


体験版はこちらから

saiminsusume at 20:00|PermalinkComments(0)~★2. 

2016年09月01日

東方入眠抄11 わかさぎ姫に堕ちていく水中催眠

東方入眠抄11 わかさぎ姫に堕ちていく水中催眠

2016年08月に発売されたサークルRe:Volteの作品。

2年以上に渡り催眠音声を作り続けてるサークルだ。
そのことごとくが東方キャラが安眠させるシチュになっている。
全年齢向けだし催眠音声はオリジナルが圧倒的に強いんでずっと敬遠してたのだが
食わず嫌いもよくないだろうと思い試しに聞いてみた。

この作品はわかさぎ姫なる人魚が湖で催眠をかける。
彼女はゲームでも大人しい性格だそうで音声でも物腰は至って柔らかい。
人見知りがちで男と接するのに慣れてなさそうだ。
だが彼女の固さを水流の環境音がうまく解きほぐしている。

催眠は深呼吸→カウント→湖に潜るイメージ→安眠と進む。
深呼吸は彼女が音頭を取り、吐く時にだけ脱力する暗示を入れる。
最初のやり取りも鑑みるに催眠を多少は勉強してる製作者のようだ。
奇抜なところは特に無いが基本に沿っていてリラックスしやすい。

カウントは10カウントダウンを刻み直後に軽い暗示を入れるのを5回繰り返す。
深呼吸の時は体だったのに対しこちらは心の力を抜く暗示が多い。
カウントの数え方が棒読みでよろしくないが流れに問題は見られない。
直後に音楽が流れ少しの間それだけを楽しむ。

湖に潜るイメージは同じく10カウントダウンを数え、追い込みで深化の暗示を入れる。
環境音が水中のものに変化しちょっとした浮遊感が味わえる。
全部で3回数え、その後は別の音楽が流れる中8分近く彼女と会話して終了だ。

思ってたよりもずっと聞ける作品である。
わかさぎ姫の住処特有の環境音を流しシンプルな催眠を掛けてくれる。
細かい部分を見れば粗があるものの致命的と言うほどには至ってない。
むしろキャラとの協調性を考慮した統一感のある展開に多少驚いた。
原作を知ってるかどうかで癒し効果にそこまで差が出ることもあるまい。

ってなわけでそれなりの満足感が得られた。
おまけで耳かき音声も入ってるしお得感の強い作品なのは間違いない。

出演:冬岸るい
時間:60分
属性:ノーマル

催眠:★★★☆☆
癒し:★★★★☆
コスパ:★★★★☆

総合:★★★★☆


体験版はこちらから

saiminsusume at 20:00|PermalinkComments(0)★4~...