2016年01月

2016年01月29日

双子催眠

双子催眠

2015年10月に発売されたサークルわたがし家の作品。

一発目から双子を作っている剛毅な新規サークルだ。
催眠にとって双子は以前だと49氏の専売特許みたいなものだったのだが
ここにきて色んなサークルが果敢に挑戦している。
ぶっちゃけうまくいってるのは上位のサークルくらいで他はダメダメだがな。

この作品はマイとマキなる双子が同時に語りかけてくる。
なんでも主人公のチンコをおもちゃにして遊びたいのだそうだ。
エッチで言葉責めを取り入れているのはMを意識してのことだろう。
男なら誰でも一度は経験してみたい両手に花のシチュであるな。

催眠は深呼吸→分割弛緩→イメージによる深化→ほんの少しの退行と続く。
深呼吸は合図と暗示を分担し、分割弛緩は両足→腹→両腕→頭の順に意識を向け
深化は暗い場所にある階段をカウントに合わせて下りていく。

まあなんだ、流れだけを見れば術者が1人の作品と変わらないな。
双子なら双子なりの催眠の進め方ってのがあるだろうに。
こういう没個性極まりない技術のみをなぜ採用するのか私には理解できない。
しかも左右から順番に話すだけで双子をちっとも活用できていない。
技術が稚拙なばかりかせっかくの個性まで台無しにしている。

細部を見ても声や口調は普通の会話と大して変わらず
カウントも強弱を加えずだらだらと数えているだけであった。
しかも前後の暗示がびっくりするほど薄くトランスに持っていく意思すら感じられない。
念のために言っておくが双子役のふぁん氏が悪いのではないぞ。
サークルが作品に合った演技指導をしていないのが原因だ。

極めつけにひどいのが最後に行う退行だ。
子供の頃の楽しかった感覚を思い出してね、これで終わりである。
こんなので退行できたら誰も困るまい。

しかも思い出す行為自体が暗に自分が子供でないことを印象付けてしまっている。
本当に子供なら子供の頃など思い出す必要がないからな。
例えば学校とか子供に関連性の強いイメージを用意し
そこから感覚的に戻った気にさせる暗示を入れるのがいいだろう。
とっかかりから進め方までぼろっぼろの催眠であった。

エッチは耳舐め→チンコの踏みつけでドライ絶頂し
それからマキとマイが交代でセックスの相手を務める。
最中は感覚操作の暗示をそれなりに入れてくるが
そもそも催眠に入れないんで無意味だわな。
私も普段の精神状態で苦笑いしながら聞いていた。

だが耳舐めのちゅぱ音やセックスの喘ぎ声はそこそこあって興奮はできる。
さらに変態呼ばわりするおなじみの罵声も結構飛び交っていた。
暗示をベースにプレイを組み立てるのが催眠音声のエッチとするならば
エロ要素をベースに暗示をちょこちょこ入れているのがこの作品のエッチと言える。
だから催眠に入っていようがいまいがそんなに感覚は変わらないと思われる。

チンコの踏みつけは足コキじゃなくて本当に踏むだけだ。
同時に足の柔らかさや温かさを暗示で入れてくる。
どっちかっつううと女性にチンコを踏まれているのを意識付けるセリフの方が良かっただろうな。
締めに10カウントダウンを数えて絶頂する。

セックスは片方が喘ぎもう片方がしゃべる。
喘ぎ声はそれなりだが催眠に入れてないと暗示が気になって抜きにくい。
いっそ割り切って喘ぎ声とちゅぱ音まみれにしたほうがまだ使える。
催眠パートの破綻がエッチにまで影響を及ぼし楽しめなくしている。
こっちも最後に10カウントダウンでマジの射精をする。

聞くに堪えない部分が予想以上に多い作品であった。
催眠が特にひどくて良いと思える要素がひとつも無い。
他のサークルの作品を聞いてとりあえず双子にしてみました的なチープさがある。
サークルがこの作品を通じて聴き手に何を伝えたかったのかがさっぱりわからなかった。
それもそのはず、サークルとしての個性が何一つとしてないからだ。

双子は49氏の超絶劣化パクリ、使用している技術は工業生産クラスのテンプレときてる。
しかもよくわからない退行要素のおまけつきだ。
エッチは踏みつけがちと珍しいがプレイと見るにはパンチに欠ける。
セックスは騎乗位で順番に繋がってるだけなんで双子の意味が無い。

私も新規の処女作にそこまで大きな期待を抱くつもりはない。
だがいくらなんでもこれはひどすぎる。
金を払うに値する品質に達していない。
サークルは催眠と催眠音声を一から勉強しなおすべきだ。

まあ叩くのはこれくらいにしておこう。
最近双子がもてはやされているからかこういう劣悪な双子も出始めている。
はっきり言って双子は並みのサークルでは形にすることすら不可能な代物だ。
だから双子で気になる作品があったらサークルの実績で判断するのがいいだろう。

出演:誠樹ふぁん
時間:47分
属性:M

催眠:☆☆☆☆☆
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆

総合:☆☆☆☆☆


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2016年01月25日

悪の女幹部に洗脳される催眠音声

悪の女幹部に洗脳される催眠音声

2016年01月に発売されたサークルあめいじんぐの作品。

昨年夏以来の2作目であるな。
女幹部に洗脳されちょっぴり恥ずかしいエッチを指示される。
催眠と洗脳を同列に考えてるのは甚だ疑問だがテーマは面白い。
前作からどれくらい成長したのか期待混じりに聞いてみた。

この作品は女幹部に拉致監禁され洗脳を受ける。
麻痺効果のあるガスやら記憶を飛ばす効果音が登場するアレなやつだ。
しかしこれらを行う女幹部は事の他優しい。
指示に従ったら褒めてくれるし最後はきちりと射精させてくれる。
まあこのプレイだとドMには物足りないだろうな。

催眠は深呼吸+分割弛緩→効果音+暗示による深化と進む。
深呼吸+分割弛緩は深呼吸をしながら脱力する暗示を聞くだけだ。
肩→腕→手→太もも→膝→足→胸→腹→頭の順にゆっくり行う。

だが彼女は深呼吸の最中ガスを吸い込むように言ってくる。
ご丁寧に気体が漏れる音まで鳴らしていた。
暗示が単調で重ね方が足りなく思えたがテーマに沿ってるのは評価したい。
欲を言えば息を吸うのに合わせて効果音を鳴らして欲しかった。

深化は振動音を3分近く鳴らしそれを聞くと今までの記憶が飛ぶと暗示が入る。
サークルは記憶支配を狙ってこういうセリフを入れたのだろう。
だがこの程度の分割弛緩では記憶支配が出来るレベルの深いトランスに入れるとは思えない。
音を聞いて気持ちよく感じるあたりが関の山だ。
運動支配や感覚支配にとどめておけばもっとスムーズな催眠になったかもしれないな。

最後に女幹部の言葉に従うと気持ちよくなる暗示を入れ10カウントダウンして終了だ。
前半は割とよかったのに後半で色々滑ってる催眠であった。
ごく浅いトランスに入った程度で暗示に操られる状態には到底届かない。
しかし支離滅裂だった前作を考えれば明らかに成長している。
まあ100点満点で0点が15点になったくらいの進歩なのだが。

エッチは女幹部から受けたいくつかの命令を遂行する。
右手を胸の上に置く→「私はあなたの指示に従います」とかのセリフを復唱する→全裸になる
→チンコを彼女に見せる→チンコを握る→オナニーするって具合だ。
洗脳だからもっとどぎつい指示が出るものとワクワクしてたのにどうも味気ない。
ソフトな調教プレイと呼ぶのが憚られるほど生ぬるい。

そういや全裸になったあたりで彼女が少しだけフェラをしてきた。
ご主人様が奴隷にフェラするなどなかなかお目にかかれない。
だが洗脳目的のエッチでこんなことをされても聞き手は大して喜ばないんじゃなかろうか。
催眠に比べるとテーマから随分外れたリードをしている。

オナニーは100カウントを数える間にしごくだけだ。
しかし100から11までは何も数えずセリフだけが流れる。
自分で数えろとも言われないし編集ミスかもしれない。
そして10カウントから普通に数え始め0で射精の許可が出る。
追い込み暗示はまあまあだったがカウントミスが響いてうまく射精できなかった。

なんつうかどうにも丸い作品であった。
洗脳に催眠を掛け合わせているのは間違いないが尖った部分が本当に少ない。
後になるほど女幹部とのほぼノーマルなエッチへ品下がりしている。
洗脳を期待して聞いたらきっとがっかりするだろう。
私もほとんど催眠に入れず興奮もできずで不満ばかりが残った。

催眠音声で本格的な洗脳プレイをしろとは言わない。
というかそんなことしたら催眠音声でなくなってしまう。
だがエッチはいくらなんでもこれはソフトすぎる。

聞いてて洗脳されたって気分がちっともしない。
もっと非現実的プレイを盛り込み楽しませてこその催眠音声じゃなかろうか。
催眠は割といい線いってたんでその路線を維持して欲しかった。

ってなわけであまりよろしくない作品であった。
だが催眠に限定すればよくなりつつある。
この調子で少しずつ成長していってほしいもんだ。

出演:月宮怜
時間:61分
属性:ノーマル~ややM

催眠:★★☆☆☆
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:★★★☆☆

総合:★★☆☆☆


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2016年01月21日

ヒプノヘルツ

ヒプノヘルツ

2016年01月に発売されたサークルエロトランスの作品。

エロトランスでは3年ぶりになることね様作品だ。
どうやら音だけで絶頂させるプレイをするらしい。
随分昔にあったヒプノタイマーに似た内容であるな。
催眠音声らしいテーマだしエロトランスなら大丈夫だろうってことで早速聞いてみた。

この作品は催眠療法士を名乗る女性に音催眠をかけてもらう。
主人公は心身ともに健康なのだが強い性的刺激を求めているそうだ。
じゃあ音でイかせてあげましょうってことで催眠を施す。

催眠は深呼吸&脱力→音による深化&暗示と進む。
深呼吸はバックで流れるメトロノームの音を聞き、その回数ごとに好きなペースで行う。
メトロノームは催眠音声だと最も登場回数が多い効果音かもしれない。
話すリズムを取る目安になり暗示が入れやすい効果もある。
誰でもそこそこのリラックス感覚が得られるだろうな。

脱力は左肩→背中→尻→右足→左足の順に分割弛緩する。
その直後に左右と中央で手を叩いて意識を向けるようにも言っていた。
何から何まで音を絡めているのが面白い。

深化&暗示は重低音を流して耳に馴染ませる。
マッサージ機能つきの椅子に座っている時に鳴る音に近いな。
耳から脳にかけてほんのわずかだが揺さぶられる感覚がする。
催眠療法士も「気持ちいい」「心地いい」と暗示を立て続けに入れていた。
最後のほうになると効果音のスピードとトーンが上げ、追い込み暗示で催眠を一気に深める。

エッチは冒頭のやり取りに従い音だけで絶頂させる。
催眠パートに登場した2種類の音を再び鳴らし
今度はそれらを聞くと体が熱くなる、快感が高まると暗示を小まめに入れてくる。
私が以前似た作品を聞いてたからか気持ちいいと思えるくらいの快感が得られた。

絶頂シーンが近づくと2つの音が同時に鳴り始め、彼女も手を叩いて絶頂開始の合図を出す。
そのまま1分ほど追い込み暗示で助走をつけドライ絶頂する。

このところまったくお目にかかれなかった古風な音系作品だ。
すべてのシーンに音を鳴らし暗示で印象づけをして感覚を操作する。
エッチが独特なんで催眠に入り慣れてない人にはさっぱりだろうな。
慣れてる人でも1回目でちゃんとした絶頂が味わえるかは保障できない。
数回聞いて音を染みこませた後から気持ちよくなり始めるだろう。

催眠はエロトランスの作品にしては独創性に欠けるが内容は堅実この上ない。
メトロノームの音から他の音に派生させる流れも理に適っている。
催眠パートの方が圧倒的に時間が長く催眠好きほどのめりこめる。

エッチは音と暗示の力だけで絶頂させようとしている。
RSGやHDLには遠く及ばないが手軽に楽しめる点は評価したい。
欲を言えばプレイ時間がもっと長いハードモードを聞いてみたかった。

ってなわけでそれなりの満足感が得られた。
先に挙げた音系作品にハマった人は聞いてみるのもいいだろう。
それ以外の人はあまり気持ちよくなれないんじゃなかろうか。

出演:紅月ことね
時間:50分
属性:ややM~M

催眠:★★★★☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆

総合:★★★★☆



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2016年01月17日

リアル術師の通話催眠体験

リアル術師の通話催眠体験

2016年01月に発売されたサークルMuseの作品。

随分前から告知されていて密かに楽しみにしてた作品だ。
3ヶ月ほど延期してクオリティアップに努めたらしい。
シナリオをうちのリンクにもある「催眠文章かけるかな」の人が担当している。
文章で落とせるくらいなら音声も素晴らしかろうと思い早速聞いてみた。

この作品はウェブで催眠をしている女性に通話催眠をかけられる。
つうても聞き方は他の催眠音声と同じく寝て目を瞑るだけだ。
しかし導入や深化を独自の方法でやっててなかなかに面白い。
持ち前の実力で真っ向から勝負している正統派の催眠だ。

催眠は被暗示性テスト→イメージによる導入&深化→追加の深化と進む。
被暗示性テストは瞼を閉じたまま目だけを右→左→下→上の順に動かし
上を向いたときにのみカウントと瞼が開けなくなる暗示を入れる。

これは錯覚を利用し催眠をかけやすくする狙いだ。
他には指固めなんかが使われてるらしいな。

イメージによる導入&深化は砂浜に横たわり彼女に砂をかけられるイメージをする。
右足→左足→腰→右手→左手→お腹→胸→顔ってな具合に進め
そのたびに体が暖かくなったり重くなる暗示を入れる。
全身を覆ったところで海底に沈み、自分の心の奥底にある部屋へと移動する。

追加の深化はここまででうまく入れなかった人のためのオプションだ。
この手前まででもきちんと落としてくれる。
内容は3カウントアップで一度目を覚ましストレッチに合わせて腕が動かなくなる暗示を入れる。
解いた後で再び3カウントでトランスに入り、5と7の間の積み木を取り上げるイメージ。
2度目の覚醒後にカウントや足し算をして数字の忘却を確認する。
そんでまたトランスに入り、今度は枕をとある動物に勘違いする暗示を入れる。

まあなんだ、テレビで見るショー的催眠を見据えた暗示のオンパレードだ。
あんなの絶対ならねーよと思っていた人ほどかかったら驚くだろうな。
実際そうなるかは被暗示性によるので何とも言えない。
私は数字の忘却を除けば概ねうまくいった。
度重なる揺さぶりも催眠に入りやすくしてくれる。

エッチは脳責め&乳首オナニー→オナニーと進む。
脳責めは彼女の指が頭の中に入り優しく撫でるイメージや
その結果耳から出てきた脳汁をすする描写がされている。

催眠による感覚を脳みそがかき混ぜられるようだと表現する催眠音声もあるし
それをこの作品なりのやり方で聞き手にも伝えたかったのだろう。
ヤバいと感じるシーンは特になかった。
少しやったら乳首オナニーに移ってしまうのもある。

乳首オナニーは自由にいじり気持ちよくなる暗示がちょくちょく入る。
しばらく経つと5カウントに合わせて引っ張る指示もありなかなかに気持ちよい。
そして次のセルフに向けて2つの変わった暗示を入れる。

オナニーは最初に脱力する暗示を入れられ
先ほどの暗示を使い少しずつオナニーしたい気分を膨らませる。
こういう人間の欲求を突いた感度強化は面白い。
しばらくすると2つ目の暗示に従いチンコを扱き始め、もうひとつの暗示で今度は射精を制限する。
そのまま射精できない状態を維持し限界まで心身を高めてから10カウントダウンで射精する。

扱く時間は6分くらいしかないんだがびっくりする量の精液が出た。
射精は肉体への刺激がトリガーでも快感の大きさは精神に依存する。
2種類の暗示を用いてそこを執拗に刺激してくれたからこうなったのだろう。
催眠をエロにしっかり役立てているのに感心した。

期待通りの素晴らしい作品であった。
催眠はダメ出しする部分がまったく見られないほどに完成されてるし
エッチも催眠ありきで行い気持ちよく射精できるようにできている。
ここまでのものを作れる人物は大手でもそこまでおるまい。
今回ばかりは私も絶賛するしか言葉が見つからない。

ってなわけでとりあえず聞いとけレベルの大満足な内容である。
ドMには物足りないだろうがそれ以外の人なら誰でも楽しめる手広さもある。
催眠にかかれないと感じてる人は騙されたと思って一度聞いてみて欲しい。

出演:沢野ぽぷら
時間:70分
属性:ややM~M

催眠:★★★★★
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★☆☆

総合:★★★★★



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2016年01月13日

さいみん13000~深海に潜むもの~

さいみん13000~深海に潜むもの~

2016年01月に発売されたサークルF・A・Sの作品。

先日の冬コミに合わせて作られた作品だ。
海底探索と異星人による侵略を掛け合わせている。
海底は人間にとって未知の領域だからトンデモ生物がいたところで不思議はない。
まあ今回は人間の女性の姿をしているそうでエッチもわりかし普通だ。
以前からの実績を鑑みて大丈夫だろうと思い聞いてみた。

この作品はさいみん13000なる潜水艇に乗って海の底へと潜る。
調査じゃなくアトラクションで乗ってるのだから時代は近未来なのだろう。
催眠において海に潜るイメージは深化でよく使われる。
それをさらに突き詰め、サークルが得意とする音楽を絡めて癒しも与えてくれる。

催眠は多少の運動→分割弛緩→イメージによる深化と進む。
運動は以前の作品にもあった手をブラブラさせるものだ。
本当に運動だけなんで被暗示性に自信があるなら飛ばしても問題ない。
だが筋肉が硬直しやすい冬場はやったほうが断然入りやすくなるわな。

分割弛緩は船に乗り込み足のつま先→踵→足首→脹脛→膝→もも→腰
→背中→腕→肘→二の腕→両肩→首→顎→口→頬→目の奥→額→頭の順に脱力する。
個々の時間は短いが部位数が多いだけあって5分くらいかかった。
暗示も脱力を示唆するものを固めて入れてくる。

イメージによる深化はテーマどおり少しずつ海の底へと潜る。
最初は10メートル、最後のほうになると数百メートルごとにカウントを数え
ある程度潜ったら周りの景色を見るのを繰り返す。
移動式の水族館をイメージするのがわかりやすい。

海底には色んな生物がいて思い思いの生活をしている。
その様子を観察させながら「気持ちよさそうにふわふわ漂う」等の暗示を入れる。
サークルが現代催眠を多少なりとも勉強しているのだろう。
言い回しに工夫がされていて普通の会話に近い表現を心がけていた。
そして当然のように沈む情景も深化に活用している。

水深1万メートルを超えたあたりで謎の光が出現し
それに体を吸い寄せられて侵略者の研究所に移動する。
催眠の技法はありきたりだが独自の要素や音楽が混じっていて面白い。
イメージがしやすくすんなり催眠に入れた。

エッチは研究所で2人の異星人にドライとセルフで一回ずつイカされる。
ドライは耳と尻穴にあらかじめ入れておいたチューブから特殊な薬を投与し
それによる媚薬効果と感度強化の暗示でまずエロい気分にさせる。
ここでも専用の音楽と効果音が鳴りプレイに臨場感を与えている。

しばらくすると「へんたい」をキーワードに設定し暗示に混ぜてさらに気持ちを盛り上げる。
平和的な異星人だからか罵声の威力が随分弱かった。
これ以外に言葉責めと呼べる要素がなくドMには物足りないだろう。
まあ感度の盛り上げ方は問題ないんで激しいものを期待しないで欲しいってことだ。

10分近く暗示責めにしたところで30カウントダウンが始まる。
しかし寸前の1でストップして20カウントを再開、またストップする動作を何度も繰り返す。
適度に焦らして最後の絶頂を強く大きくしたかったのだろう。
その狙いはぴったりはまり、なかなかに強烈なドライオーガズムが味わえた。

セルフは利き腕の脱力を解き自分のやりたい方法でチンコを扱く。
ドライの直後とはいえ体の性的欲求はちっとも発散されていない。
そのせいかチンコを握ったときに走る生暖かい快感がえらく気持ちよかった。
彼女たちもこちらのオナニーを興味深そうに観察してくれる。
最後は2人の絶頂指示に合わせて射精する。

テーマのインパクトはいまいちだが催眠もエッチもよくまとめられてる作品だ。
運動や脱力によるリラックスを経て海底へ潜るイメージを使いスムーズに深化させている。
落ちる、沈む、吸い込まれる等の感覚を強いレベルで味わうだろう。

エッチは音に頼らず暗示の力でイかせてくれる。
以前よりも催眠のレベルが上がっていてイキやすく感じた。
双子システムを採用しているからかもしれない。
ドライもセルフもしっかり準備し丁寧に絶頂させている。

ってなわけで期待していたくらいの満足度は得られた。
催眠慣れしてない人でも問題なく楽しめるであろう。

出演:野上菜月
時間:75分
属性:ややM

催眠:★★★★☆
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★☆☆

総合:★★★★☆


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2016年01月09日

催眠術を勉強したので! 妹に読ませてみた!!

催眠術を勉強したので! 妹に読ませてみた!!

2015年12月に発売されたサークル催眠音声研究所の作品。

この前の冬コミ合わせで作られた作品であるな。
妹が催眠をかけるわけだがその筋書きを聞き手が描いている。
まあやってるのは作中の兄なんでうちらはいつも通りに聞くだけだ。
西音氏の作品ならド安定だろうってことで早速聞いてみた。

この作品は兄に催眠をかけられた妹に催眠をかけてもらう。
彼が用意したスクリプトを彼女が読み上げるのだ。
しかもこのスクリプトは音声を聞く前に我々も目を通すのだから面白い。
事前にシミュレートして催眠に入りやすくしたかったんだろうな。

催眠は24カウントダウンをしながらの分割弛緩→軽い暗示&揺さぶりへと続く。
分割弛緩は右手→左手→右足→左足の順に3カウントずつ数え
その都度「力が抜ける」と言うオーソドックスなものだ。

西音氏ならもっと凝った導入ができるはずなのにそれを敢えてやってないのは
妹が催眠のド素人だからだろう。
催眠は魔法じゃないからかけたところで本人が持つ力以上の実力は決して発揮できない。
しかし催眠の進め方や暗示の入れ方は大手の風格を匂わせている。
かけた時間分くらいの脱力感や意識のぼやけは味わえるはずだ。

深化は妹が独り言で気持ちよくなる暗示を入れ
3カウントで半覚醒→10カウントで再深化する。
彼女が何をしてくるかは学習済みなんで頭を空っぽにして聞けるだろう。
合格点を出せるレベルの良い催眠だ。

エッチはこちらがパンツを脱いでチンコを取り出し
同時に彼女がスカートを上げてブルマを見せる。
そしてブルマを脱いでチンコをしごくプレイに移行する。

何でも兄は大のブルマ好きで部屋にコレクションがあるらしい。
その変態願望を満たすために妹に協力してもらうわけだ。
彼女はブルマしか脱がないんで近親相姦っぽさはほとんどない。

ナイロン製のブルマにチンコが包まれる感触やチンコの感度が増す暗示を入れ
さらには変態と優しく罵るM向けのプレイをしている。
まあ妹の口調が優しいからドMが聞いたらビクともしない。
ブルマで扱かれる快感にクローズアップしたプレイをしていた。
徐々にペースを上げ、途中に2回寸止めを挟んでから10カウントダウンで射精する。

難しそうな設定やプレイをなるたけシンプルに描いている作品だ。
スクリプトを事前に読むことで妹が読み上げて催眠を施す構図を作り上げ
何が起こるかわかりきってるこちらの心理を利用しほんの少し罠を仕掛けている。

エッチはエッチでこれといった道具を使用せず
ブルマのイメージを心に焼き付けて扱かれてる気分を出している。
ブルマ好きが前提のプレイだからそうでもない人だとあまり興奮できなそうだ。
妹がもう少しサービスしてくれれば抜きやすかったのだが。

ってなわけで催眠は満足、エッチはちと不満の残る内容であった。
妹に催眠を読ませるってところはしっかりしてるんで、そこに興味を持った人なら楽しめるだろう。

出演:紅月ことね
時間:46分
属性:ややM~M

催眠:★★★★☆
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:★★★☆☆

総合:★★★☆☆



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2016年01月05日

パブロフの犬化催眠

パブロフの犬化催眠

2015年12月に発売されたサークルHypno life manの作品。

またしても新規のサークルであるな。
ツイッターを見たところ8年近くも催眠を勉強している御仁らしい。
催眠と催眠音声は似て非なるものなのだが知っているほうがずっといいものが作れる。
少なくとも地雷ではなかろうと期待を抱きつつ聞いてみた。

この作品は謎のお姉さんにパブロフの犬になる催眠をかけられる。
特定の音に反応して唾液を分泌する有名な実験であるな。
こっちでは内容を変えてカウパーが自然に出る暗示を入れる。

催眠は凝視法→分割弛緩法→揺さぶりと続く。
凝視法は天井を見つめたまま彼女の話を聞き、合間に瞼が重くなる暗示を入れられる。
「重くなる」を連呼せず会話の節目節目で確認するように入れていた。
誰にでも通用しやすい技法だから多少の重さを感じるだろう。

分割弛緩は深呼吸をした後「バナッハ・タルスキーのパラドックス」なる定理に則り
自分の体を一度分解しもう一人の自分を作り上げていく過程に脱力暗示を入れる。
右腕→左腕→右足→左足→お腹と背中→股間→頭の順に丁寧に進め
最後に心をあちらに移して頭の中を空っぽにする。

揺さぶりは10カウントダウンとアップを交互に数える普通のやつだから説明を省略する。
新規ってことで冒険せず着々と催眠を組み立てていた。
真新しさに欠けるが実力を見せつけるにはこれくらいが丁度良かろう。
これといった問題点もなく安心して聞ける。

エッチはドライ→セルフの順に行う。
ドライは最初にパブロフの犬の魂を宿す暗示を入れ
多少の感度上昇をした後に彼女の合図でPC筋を引き締める。
主に尿の制御に使う筋肉だが勃起力にも影響するらしい。

チンコに近い部分だから連動して若干の快感も得られた。
その動作をひたすら繰り返して連続絶頂をする。

セルフは下着を脱ぎ人差し指だけで先端をいじり
多少の感度上昇をしてから100カウントダウン開始
85になったところでチンコを扱くスタイルのオナニーに変化し0まで我慢する。
パブロフの犬とそんなに関連性の無いありふれたオナニーだな。

しかし80カウントあたりに差し掛かるとなぜか彼女が同じセリフを何度も言うようになる。
まるで発声練習のようであった。
編集ミスだから修正が入るのだろうと思っていたのだがまだ直らない。
どうやらサークルが役目を放棄して逃げたようだ。

改善さえされれば聞けるのだがその見込みがないのでダメダメな作品だ。
催眠は結構いいのにエッチが不完全だからどうにも締まらない。
新規の処女作=地雷の方程式を崩しそうだったのがさらに固める結果になった。
出来損ないの作品を売りつけて何もしないとか人として終わってる。

ってなわけで非常に不満の残るものであった。
このサークルの作品が今後出ることは二度とあるまい。

出演:柑野ゆず
時間:71分
属性:M

催眠:★★★☆☆
エロ:☆☆☆☆☆
コスパ:★★★★☆

総合:☆☆☆☆☆


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2016年01月01日

listening for commitment and ++

listening for commitment and ++

2015年08月に発売されたサークルLast remote islandの作品。

久方ぶりの新作であるな。
今夏のコミケは催眠音声研究所も復活し数多くの催眠音声が出ている。
現在活躍しているサークル、戻ってきたサークル、これから生まれてくるサークル
色々な製作者がいてこの業界も随分と活気付いているように思える。
作品が増えれば聞き手も選択の幅が増えて良いこと尽くめだ。

この作品はお姉さんの催眠を受けながら好きな女性とエッチする。
女性は明確なイメージが無く彼女でも芸能人でもいいらしい。
捻ったプレイは特にないのだが描写が細かく実際にやってる感覚が味わいやすい。

催眠は深呼吸→分割弛緩→キスや脱衣をしながらの深化と進む。
深呼吸は女性とリズムを整えるように、分割弛緩は女性に触られながらって具合に
初っ端から女性との共同作業をするかのように催眠を進めていた。
ペッティングに催眠を絡めた感じとでも言えばなんとなくわかるだろう。

分割弛緩は右腕→左腕→左足→右足→腰→頭の順に3カウントを数え
その度に軽めの脱力暗示が入る。
やり方は丁寧なんだが暗示が毎回同じ言い回しなのと
後ろで時折犬がほえてるせいで私はどうにもほとんど脱力できなかった。
まあ脱力が必須のプレイをするわけじゃないんでリラックスできてればいいだろう。

深化は手を繋ぎキスをしてからお互いの服を脱がす。
それと同時に体が暖かくなり女性に心を委ねたくなる暗示が入る。
服を脱ぐなんて行為は変態でもなければ女性の前で普通はできまい。
それをすることによりお互いの信頼関係を強めようってことだ。
エッチの準備に完全に徹している面白い催眠であるな。

エッチは抱き合ってお互いの乳首や下半身をまさぐり
性器をいじりながら1回、その後セックスでもう1回ドライ絶頂する。
どっちも行為そのものの快感とそれをしている幸福感を暗示で入れており
エッチな興奮とたまらない心地よさが全身を包んでくれる。
好きな女性に恥部も含めて自分のすべてを見てもらうってのは気持ちいいものだ。

最初の絶頂は最後の最後まで性器の愛撫を遅らせ
そこまでに性器に快感がどんどん溜まっていく暗示を断続的に入れてくる。
ひたすら焦らした後にいじる強烈な快感をドライの起爆剤にしてるわけだ。
最後の5カウント+追い込み暗示で全身に心地よい電流が走り大いに楽しめた。
小細工を弄さず技術だけでドライまで持っていく技術の高さには感服した。

次のセックスもパコパコやりまくるんじゃなくしめやかに行われる。
しっかり抱き合い、キスをし、ゆっくりと挿入し、密着しているすべての部分を感じる。
セックスと言えばマンコの気持ちよさを強調したくなるものなのだが
その他の部分にも目を向けているのは深く愛し愛される気分を味わってもらいたいからだろう。
ピストンが始まりしばらくしたら5カウントダウンと共に絶頂する。

よくあるプレイをとことんまで磨き上げている凝った作品だ。
女性とのセックスという男女なら当たり前の行為を一つ一つ順序だてて描いている。
前戯に十分な時間を取って本番に対する期待感を煽っているのが良い。
セックスに入っても性的快感とそれを与えてくれる相手がいる幸福感を同時に刷り込んでくれる
刹那的ではない充実したひと時を味わいながらイけるだろう。

ってなわけで個人的には結構な当たりであった。
リンク先に書いてあるようにこの催眠音声は無料で聞ける。
テーマも万人向けなんで軽い気持ちで一度聞いてみて欲しい。

出演:山田じぇみ子
時間:71分
属性:ノーマル

催眠:★★★☆☆
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★★★

総合:★★★★☆


体験版はこちらから



saiminsusume at 20:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)★4~....