2015年10月

2015年10月29日

催眠吸精 ~絶望快楽~

催眠吸精 ~絶望快楽~

2015年10月に発売されたサークル窓際クルセイダーズの作品。

このサークルが処女作を出してからかれこれ1年が経つ。
当時は荒削りな作品が多かったのに最近は成長の跡が見られる。
しかも今回はことね様のサキュバスときている。
まずもって安心できる構成なんでとりあえず聞いてみた。

この作品はサキュバスに夢の世界に案内され尻尾で精液を搾り取られる。
調教がテーマなんだがプレイと呼べるものは尻尾コキくらいだ。
その代わり催眠音声では珍しく言葉責めをそこそこしてくれる。
プレイのやり方が結構恥ずかしくて面白い。

催眠は深呼吸→イメージによるリラックス→擬似プレイによる深化と進む。
リラックスは最初が波間に漂うイメージ、次に手首足首にスライム状の物体を乗せ
その重さを感じさせながら脱力暗示を入れてくる。
どちらの要素もエッチに無関係なのが気になるがイメージは理に適っている。
ことね様の演技のおかげもあってそれなりに心地よい気分が湧いてきた。

深化は以前彼女とエッチしたことがあるかもしれないと最初に言い
その時の様子を順を追って実況し、同時にチンコが気持ちよくなる暗示を入れる。
これは彼女が事前に夢の中で何度か焦らしプレイをしていた背景があるからだ。
つうてもこっちは初めてなんであまり有効な手段とは思えない。
プレイは乳首やチンコを軽くいじり息を吹きかけるだけだった。

最後に手足の拘束を解除し少しだけ深化の暗示を入れておしまいだ。
リラックスさせるところまでは割と良かったのが擬似プレイで一気に崩れている。
大して深化していない状態でエッチの予行演習をすること自体がまずい。

例えばこれが2回目以降に聞く音声なら多少の効果もあっただろう。
だが最初にこんなことをやられても無意識に記憶が無いから反応のしようがない。
サークルが何を狙ってこういう深化を仕掛けてきたのかがよくわからなかった。
真新しいことを試みた挙句に空中分解しているように思える。
催眠者の意図が聴き手に伝わらないのでは催眠に入りようがないわな。

エッチはチンコの根元を手で押さえオナホ型の触手でしごかれるのをイメージする。
てっきり手でしごくのかと思いきや、腰をくねらせプロペラのようにチンコを回転させるのだ。
普段とは違うオナニーだから多少のコツが要る。

そしてサキュバスはこれらの一部始終を上から目線で指示してくる。
チンコを持て、チンコを振れ、触手が欲しかったら懇願しろこの変態、等々
催眠暗示などそっちのけなバリバリの調教プレイであった。

催眠と調教が相容れないものと言うつもりはないが、いくらなんでもこれはないだろう。
エッチを命令で済ませるのなら最初から催眠などかける必要は無い。
命令や懇願は主に意識が、暗示は無意識が受け取るからだ。

催眠状態だからこそできるプレイをして初めて催眠音声と呼べるのではなかろうか。
そんな当たり前のことを1年活動してるのに知らないとは嘆かわしい限りである。
最後は10カウントと「変態さん、惨めにイけ」のセリフに合わせて射精する。

まあなんだ、お世辞にも良い作品とは言えない。
催眠の前半以外は突っ込みたくなるところが色々あった。
1周年を迎えて作風を多少変化させようと意気込んだのかもしれない。
でもそれによって作品が破綻してしまっては元も子もあるまい。
サークルの今の実力には過ぎたことをしているように思える。

ってなわけで私にとってはイマイチであった。
似たテーマを扱ってる作品は他にもたくさんあるしそちらを聞くのが賢明だろう。

出演:紅月ことね
時間:55分
属性:M

催眠:★★☆☆☆
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆

総合:★★☆☆☆


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2015年10月25日

めいどーる

めいどーる

2010年10月に発売されたサークルすくりぷてっどこねくしょんの作品。

奴隷メイドがご主人様を逆に奴隷にして色々調教する作品だ。
すくりぷの中ではハード系に当たるんだがドM御用達ってほどじゃあない。
豚扱いされながら恥ずかしいプレイをするだけだ。

催眠を始める前にメイドがご主人様の下のお世話をするシーンが入る。
最初に聞いたときは作品を間違えたのかと疑ったものだが
これもすくりぷなりの催眠への布石なのかもしれない。
匂いフェチなご主人様の好みに合わせてチンコの匂いを嗅ぎながらフェラをする。
まあプレイがソフトなんで抜ける人はそんなにいないだろう。

催眠はリラックスした状態でメイドの声に集中しながら
体のいくつかに白く丸い風船がつけられるのをイメージする。
両肩→両足→腰の順に20~30カウントを数えながら
適度に暗示を絡めて体に浮遊感を呼び起こしていた。
そしてとどめに頭の中にも風船をつけ、3カウントを5回数えて真っ白にする。

次に行う深化もカウントを数えるシーンが多い。
1回数えるごとに気持いいとか絶頂するとか言っていた。
内容から察するにこの絶頂は性的な意味じゃなく意識が薄まることだろう。
深化時によく味わう体全体が落下する感覚が大いに味わえた。

今の作品に比べるとおとなしく基本に忠実な催眠ってところか。
すくりぷはカウントをあまり使わずリンキングを多用する傾向があるんだが
この作品ではその逆を行く進め方をしている。
だが暗示の入れ方や念の押し方はいつも通り手堅く隙が無い。
かなりの深さの催眠状態に入れること請け合いだ。

エッチはフリースタイルのオナニー→特殊なオナニーと続く。
最初に暗示を使って皮膚や頭の中の感度を高め
それを確認しながらとりあえず好きに全身をまさぐる。

人形化がテーマの作品なんだから運動支配の暗示を入れてくるのがセオリーなのに
わざとこうしたのは聴き手に対する遠慮があったのかもしれない。
催眠に慣れていない人は何をすればいいのか戸惑うだろうな。
フリーオナニーは特殊な効果音を聞きながら任意の回数・スタイルで絶頂する。

次の特殊オナニーは素っ裸で四つんばいの体勢になってから
頭を下げて自分のチンコを見つめる。
メイドに命令されて恥ずかしいことをしているのに勃起している息子を見て
なおさら恥ずかしい気持ちを掻きたててやろうって寸法だ。
「私のようなふしだらな家畜を飼ってくださり ありがとうございます」なんてセリフも言わされる。
心への責めを随分頑張っているプレイであった。

それから1分くらい軽くオナニーしてチンコをもう少しガチガチにしてから
今度は仰向けになってチンコの根元を両手で押さえる。
そして竿や玉をいじらせてはくれず、そのまま射精しろと言われる。
ほんの微弱な刺激と彼女に見られているシチュだけで果てる上級者向けのプレイだ。
最後は10カウントダウンに合わせて射精する。

エッチの展開やプレイ内容がちとアレなところを除けば概ね良好な作品だ。
催眠の仕掛け方が独特で面白く落ちる感覚がしっかりと味わえる。
目的となる人形化を見据えて声に従いやすくなるよう何度も暗示を入れていた。
意識がどろどろになった状態で性的快感が適度に感じられるだろう。

ってなわけで催眠を楽しむ分にはかなり満足できる。
私もさすがにこのプレイでは射精できなかった。
だが数回訓練すればいけそうな空気も漂っている。
難しいプレイに挑戦する気概あるなら是非取り組んでみて欲しい。

出演:伊東もえ
時間:90分
属性:ややM~ドM

催眠:★★★★★
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★★★

総合:★★★★★


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2015年10月21日

傀儡巫女~陵辱神楽歌~

傀儡巫女~陵辱神楽歌~

2010年8月に発売されたサークルKUKURIの作品。

リップル、アニマ2の2大作を送り出した直後の作品だ。
当時はこういうファンタジーな催眠音声がほとんどなかったから
結構な人気を博していたようである。
ネタ的に面白そうなんで今更ながら聞いてみた。

この作品は天津夏希なる巫女に成り代わって
ふとした事情から敵へと回った姉の楓が操る触手型妖怪に犯される。
KUKURI=触手と言えるほどこのサークルは触手モノが多い。
人間を相手にするより無茶ができるし背徳感が増すのもあるだろう。
登場人物たちが戦闘するシーンを挟む作品もあるのだが
今作はあっさりと動きを封じられ触手に思うさま弄ばれる。

その前に行う催眠は深呼吸→凝視法→分割弛緩法→イメージを絡めたカウントから始まる。
凝視法は20秒間天井の一点を見つめながら瞼に重さを感じ
分割弛緩は右手→左手→肩→肘→手首→指先→お尻→両膝→足首→足先→胸→右足の筋肉→左足の筋肉→腰→背中→頭ってな具合に随分細かく分けていた。
つうてもさらりと流す程度なんで時間はそれほどかからない。
カウントは階段を下りてその先にある扉へと向かうイメージをさせていた。

ある程度催眠が深まった後は物語の神社へと進み
立ち並ぶ鳥居の中を歩きながらその裏にある山の祠を目指す。
ここでも5~10のカウントを何度か交えて催眠を深めていた。

そして祠で朱色の串を髪に刺し、3カウントで夏希と一つになる。
この場合はセックスじゃなくてフュージョン的な意味だ。
合体後に容姿を確認してからクリトリスとマンコの感度を高めて終了だ。
誘導に対する女体化の時間が短く完成度に欠ける女体化に思える。

エッチは先の触手に全身を拘束されてから
媚薬効果つきの白濁液を全身にくまなく塗って感度をアップ
それからおっぱい、クリトリス、膣、尻穴を同時に責める。
同時責めなところがいかにも触手プレイらしくて良いな。

感度アップはカウントを絡めた暗示を何度も入れ続け
それと同時に触手に抗う気力を奪っていく。
拘束されている時点で何もできないのがわかっているのに
心理的にも責めてくるのはエッチの相手が敵だからだろう。
体を蹂躙されながら心を屈服するシチュはM的にそそるものがある。
「悔しいっ でも感じちゃう!」ってやつだ。

乳首で1回、膣&アナルで1回絶頂した後
敵の親玉にあたる鬼のぶっとい肉棒でマンコを貫かれる。
サイズ的に無理そうに思えるモノを易々と咥え
さらにその責めに歓喜の声を上げている夏希がとてつもなく淫靡であるな。
私は2回目の絶頂あたりで催眠が解けたんでボイスドラマとして楽しんだのだが
これを自分のことのように楽しめたならさぞ気持ちいいだろう。
最後は子宮では受け止めきれないほどの精液を中出しされながら果てる。

ほどほどにブラックなのだがえらく興奮できる作品だ。
巫女が処女を散らし淫乱な肉奴隷に成り下がるまでをとてもリアルに描いている。
暗示の表現や入れ方も一部大げさに感じたが概ね問題ない。
催眠状態を維持し続けるほどに様々な快感が味わえるだろう。
ここまでのめり込めたエッチは久しぶりである。

催眠はKUKURIだからそんなに期待してなかったのもあるんだが
私的にはいい線行っているように思える。
カウントをもう少し減らして前暗示と後追い暗示を厚くすれば尚良かっただろう。
中程度くらいの催眠に入れるんじゃなかろうか。

ってなわけで期待以上に楽しめた作品であった。
滅茶苦茶にされる展開の割には雰囲気が穏やかだからドMでなくても無理なく聞ける。
刺激的な作品を好む人なら楽しめること請け合いだ。

出演:涼貴涼
時間:75分
属性:M~ドM

催眠:★★★☆☆
エロ:★★★★★
コスパ:★★★★☆

総合:★★★★☆


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2015年10月17日

稲荷神のやすらぎ催眠

稲荷神のやすらぎ催眠

2015年07月に発売されたサークルMuseの作品。

同人と催眠の両方を手がけている新規のサークルだ。
これの少し前にもひとつ催眠音声を出していて
両方ともシナリオを外部のライターが担当している。
サークル自身がシナリオを書かない場合高確率で地雷が生まれるのだが
参入祝いと偵察目的に一応聞いてみた。

この作品は稲荷神なる狐っ娘に癒しの催眠をかけられる。
彼女の住む領域には人生に疲れた人間が迷い込む性質があるらしく
そのたびに心の病を取り除いた上で送り返しているそうだ。
ほんのり期待していた尻尾プレイは無く催眠の時間をかなり長く取っている。

催眠は深呼吸→手足のみの分割弛緩→色のイメージを使った深化と進む。
分割弛緩は右手→左手→右足→左足の順にそれぞれ3カウントを数え
その間は力を入れたり持ち上げたりして適度な硬直をさせてから脱力する。
和風テイストな要素も特に無いごくごく普通な内容であった。

色のイメージは緑→青→白→黄色の順にイメージし
爽やかな草原、波間に心地よく漂う、翼を纏って宙に浮かぶ、安らぎと元気をくれると暗示を入れる。
色の持つ性質を感覚に変えて刷り込んでるわけだな。
そして聴き手はこれらの中から1つを選んで感覚に浸るよう言われる。
私としては海のイメージが一番メジャーなんで青をおすすめしたい。

最後は深呼吸をしながら深化の暗示を聞く。
だがカウントや揺さぶりもせず少ししゃべるだけの締まらないものであった。
ここまで丁寧にリラックスを進めてきたのをすべて台無しにしている。
深化の重要性を理解してないのか、はたまたリラックスさせれば催眠は終わりと考えているのか。
いずれにせよこれで深いトランス状態に入れる人などほとんどおるまい。

エッチは腕浮揚をしてからオナニーする、それだけだ。
腕浮揚をするのは催眠のかかり具合を確認するためだろう。
だが深化が決まってない影響で腕はピクリとも動かず完全な空振りである。
きちんとかけてないのにかかったか確認するってのも滑稽に思えてならない。

オナニーは終盤に少し速く扱くよう言われる以外は自由にチンコをいじる。
並行して気持ちよくなる暗示を入れてはいたがエロさが全然ないんでどうにも興奮しにくい。
これもうまく深化できなかったことが悪影響を及ぼしている。
10分程度の時間内に射精するのはなかなかに難しいだろう。
最後は3カウントと彼女の合図で射精する。

予想していたよりはずっと催眠音声らしさのある作品だ。
催眠誘導は無理をせず安定感のある技法で固めているし
エッチもドライはハードルが高いってことで無難にセルフて持っていっている。
稲荷神のキャラを反映した要素が催眠にもエッチにも無いのが寂しいところだが
下手に冒険して大爆発するよりはずっと安心して聞ける。
経験を積んでいけばいっぱしのクオリティにまで成長するんじゃなかろうか。

まあこれは活動初期だから甘く見ているだけであって
細部を見ていけばいくほどに粗がぼろぼろ出てくる。
導入に時間を割きすぎて深化とエッチが短くなりバランスを欠いていることや
彼女の演技が催眠をほとんど考慮していないのが特に目立った。

確かに稲荷神は可愛いくてほのぼのした癒される話しっぷりをしている。
だが冒頭の会話が終わり催眠が始まっても声質には特に変化が無いし
エッチに至ってはラストの絶頂シーンすらだらだらと暗示を読んでいる。
声優が催眠を知らないのは明らかなんだから演技指導をするべきだ。

ってなわけで中の下あたりの作品と私は見ている。
とりあえず演技全般を見直せば今よりずっとまともなものになるだろう。

出演:餅よもぎ
時間:64分
属性:ノーマル~ややM

催眠:★★☆☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★★☆

総合:★★★☆☆


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2015年10月13日

ヒプノラボ

ヒプノラボ

2015年10月に発売されたサークル偽薬の作品。

10月に入っても催眠音声界隈は引き続き慌しい。
少し前に黒猫氏(キャットハウス代表)が監修する全年齢向けが出たかと思いきや
その直後に3つのサークルが同時に新作をリリースした。
こいつはその中の1本にあたる。
他の2作は完全新規なのだがこのサークルは2作目ってことでとりあえず選んでみた。

この作品はとある研究所に拉致監禁された主人公が
女研究員に乳首や尻穴をいじられる実験を受ける。
なんでも彼女は男女の快感の違いに関する調査をしているらしく
その実験台に女装を嗜む彼が選ばれたわけだ。

催眠パートは25分中17分を催眠を開始する前の状況説明にかけている。
先に書いた事情があるから実験に協力して欲しい
もし断った場合はお前のオナニー映像をネットに流すぞ、と。
手足を拘束するだけでは飽き足らず脅迫までしてくる高圧的な女性である。

催眠は深呼吸して、分割弛緩して、温感操作っぽいことをする。
分割弛緩は両腕→背中→右足→左足の順に軽く脱力の暗示を入れ
温感操作もほぼ同じ要領で行っている。
そして最後に彼女がチンコをいじりながら「催眠に入りました」と断言する。

なんで新規のサークルは揃いも揃って同じ技法ばかり使いたがるのだろうな。
催眠なんて古典と現代を組み合わせれば無数の誘導方法が構築できる。
なのにテーマや目的を一切考えずに全部同じ技法を当てはめる理由がわからない。

この作品ならとりあえず脱力を入念にやって手足の拘束感を出すのがいいだろう。
研究室の壁や天井が白いのだから色を使った深化も有りかもしれない。
そんなことも意識せずだらだらとこなしているのには心底呆れた。
よくこんなチープな催眠で金を取る気になるもんだ。

エッチは乳首を舐め、胸に生理食塩水を入れて膨らませ、パッド型の機械と電動歯ブラシで責め
ゴム手袋をはめた指でアナルをかき回す。
チンコの描写をちょくちょく入れてくるものの触れることは一切ない。
実験の目的が女性の快感を追求することだから当然だわな。

そしてここも相変わらず催眠と呼ぶに値しないプレイばかりをしている。
乳首を舐められるとどう感じるのか、機械で吸われてどう気持ちいいのか
アナルに指が入るとどんな感触があるのか、等々暗示を入れることはほとんどない。
代わりにプレイの詳細や器具の形状を説明していた。

暗示がまったくないってわけでもないのだが、そもそも催眠に失敗してるし
一言さらりと言う程度なんでこれを暗示と呼んでいいのかすらよくわからない。
暗示ってやつはもうちっと考えながら根気よく入れるものだと思うんだがな。

感度上昇の暗示を碌に入れてないのに終盤で快感が増幅していると決めつけてるし
サークルは催眠を魔法の類と勘違いしてるのかもしれない。
最後に主人公の心拍数に倣って105からカウントを開始し150で絶頂する。

最初から最後まであまりにひどすぎて聞いているのが苦痛な作品であった。
指摘すべき点があまりに多すぎて何から手をつけていいかわからないほどである。
そもそもの設定が聴き手に対する配慮に欠けてるし
作中で使われている催眠の技術も拙劣で聞くに堪えない。

しかもこの程度の催眠で何でも言うとおりになったと研究員が確信し
あれこれわけのわからない暗示らしきセリフを投げかけてくるのだから滑稽極まりない。
男女の快感の差を調べる実験も結局は乳首とアナルをいじるだけである。
催眠の目的も不明瞭だし彼女が何をしたかったのかが最後までわからなかった。

私は別にすべての催眠音声を叩きたいのではない。
むしろ良いところがあったら褒めていきたいと思っている。
だが作品そのものに魅力や長所が無いのではどうしようもない。
頼むから褒められるものを持った作品を作ってくれ。

ってなわけで超絶核地雷作品であった。
良質な食材をとんでもなく下手な料理人が捌いたと例えればわかりやすいだろう。

出演:浅倉ともよ
時間:57分
属性:M~ドM

催眠:☆☆☆☆☆
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:★☆☆☆☆

総合:☆☆☆☆☆


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2015年10月09日

いたずら夢魔 プーカちゃんといっしょ

いたずら夢魔 プーカちゃんといっしょ

2012年06月に発売された、サークル誰得催眠製作所の作品。

おなじみ飲みっ子氏の人外系作品である。
この作者はこれまでに数多くの人外作品を世に送り出し
そのすべてで催眠とエッチの内容をまったく別々のものにしている。
催眠の技術に相当精通してなければできないことだろう。

この作品は夢魔のプーカちゃんにエッチな悪戯をされる。
催眠誘導は最初は手堅くしだんだんとテーマ性を濃くしてくる。
エッチは一部彼女らしいプレイがあるんだが結構普通だ。

催眠はいきなりお風呂に入る様子をイメージする。
体を洗い、足から湯船に浸かり寛ぐところを思い描きながら
とりあえずリラックスしましょうってことだ。
しばらくすると普通のお風呂から泥風呂へと切り替わり改めて浸かる。

お次はプーカちゃんの使い魔に全身を飲み込まれる。
媚薬効果のあるどろどろの体液に包まれ心地よさを感じながら
さらに催眠状態を深めるよう入念に暗示を入れてくる。
全部のシーンを関連性のあるイメージで揃えて段階的に催眠を深める催眠だ。

エッチは体液で濡れた体を乾かしてから
彼女が肉球、尻尾、舌で全身を愛撫する。
それぞれの感覚を暗示で上手に表現しイメージしやすくしていた。
そして最後にフェラ+手コキで射精へと追い込む。
セルフ無しでの射精ってことはウェット狙いなのかもしれない。

終盤に差し掛かると2つの音声が用意されていて
このまま果てるかセックスに切り替えるかを選択する。
前者はしばらく責めてから10カウントで絶頂
後者は仕切り直して合体、ピストンをしながら乳首も責められて果てる。

人外っぽいプレイが一部で登場する以外は結構普通の作品だ。
催眠はお風呂のイメージが中心だしエッチもフィニッシュは人間のものと変わらない。
肉球や尻尾で愛撫するプレイもメインを張るほどの時間は用意されていない。
唾音を鳴らしまくる全身愛撫とフェラ、あとはセックスが中心である。
個性が控えめだが聞きやすさがあり一長一短に思えるな。

しかし催眠がなかなかに珍しくそれなりの深さにまで入れる。
風呂に入っている時の気持ちよさが鮮明に味わえるからだろう。
イメージをする際にプーカちゃんは自分の入浴シーンを想像するよう言ってくる。
そのおかげで徐々に体に暖かさが湧きあがってくるのが感じられた。
夏よりは冬に聞いたほうがかかりやすい催眠かもしれない。

ってなわけで人外作品に不慣れな人が聞くとよさそうな作品である。
丸呑みで消化されるとかのグロ展開には一切ならないんで
苦手な人でも無理なく聞けるだろう。

出演:あ、きのこ
時間:80分
属性:ややM

催眠:★★★☆☆
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★★☆

総合:★★★☆☆


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2015年10月05日

ふたごの強制絶頂催眠

ふたごの強制絶頂催眠

2015年08月に発売されたサークルびおらんての作品。

2015年は双子系作品が随分多く出ている年でもある。
ツインズ、怪しい団体のマインドセッション催眠 、双子の催眠彼女、alteration等々
サークルごとにテーマを定めながら実に多彩な催眠を聞かせてくれている。
四九氏の本家が完結してからしばらくはEs_labくらいだったのが嘘のようだ。
こいつもそんな流れに乗ったのか双子相手の催眠オナニーをしている。

この作品は双子の少女が代わる代わる語りかけながら催眠やエッチをする。
双子の技術によくある左右からの暗示を軸にした割と素直な作風だ。
おそらくは本家の双子を研究しトレースしたのだろう。
一部でそれらしき演出が見られるもののやはりオリジナルには遠く及ばない。

催眠は深呼吸→分割弛緩→カウントによる深化と進む。
深呼吸は吸う/吐く時両方に脱力の暗示を小まめに入れてリラックスをサポートし
分割弛緩は両足→両腕→胴体の順に10カウントダウンをしながら行っている。
そして声を意識的に多く振り分けながら話しかけてくる。
平凡手なりな技法に双子でオリジナリティを与えている感じだ。

びおらんては催眠法の引き出しが少ない代わりに行使が割と上手い中堅どころなんで
あまり期待してなかったんだが双子の扱いは思いの外しっかりしている。
次の深化も0カウントの直後に流れるような暗示を入れていた。
少なくとも双子の形はできているし催眠に入った気分もそれなりに味わえる。

エッチは感度上昇→ドライ→セルフと結構普通な内容だ。
引き続きカウント+前後に暗示を入れるスタイルを堅持している。
感度上昇は乳首、金玉、チンコに熱とムラムラした感覚を与え
ドライは合計50カウントをひたすら数え
セルフは乳首とチンコをいじり最後に射精する。

双子なんだから無理にカウントを挟む必要はないと思うのだがな。
双子本家のエッチから自己流のエッチに立ち返り、その結果色々とボロが出ている。

しかも準備に時間を割きすぎて乳首やチンコをいじる時間がかなり短い。
乳首は5分、チンコは4分くらいだ。
セルフでオナニーする時間が短いってのは致命的過ぎるだろう。
せっかく催眠に入れたのに全然気持ちよくなれずに終わってしまった。

極めつけにひどいのがドライパートだ。
碌な暗示も入れずにだらだら数え続けるだけだからタチが悪い。
これでドライオーガズムを迎えられるやつは相当な達人だろう。
カウントを数えながら暗示を入れられる双子の良さをぶち壊しているのも腹立たしい。

催眠はぼちぼち、エッチはぼろぼろな作品だ。
他サークルの双子作品に登場する技法や演出をそれなりに上手く真似できていると思う。
だがそれも催眠誘導までの話でエッチに入ると一気に普通の作品のスタイルに戻る。

双子なんだから双子らしいエッチをすればいいだろうに。
セルフに至っては普通に乳首とチンコをいじらせるだけのまったく関係ないプレイときてる。
時間も中途半端極まりないし何のために双子で催眠をかけたのかがわからない。

あと何でもかんでもカウントを絡めるのはいい加減やめたほうがいい。
催眠音声が数多く出ている現在、有料で流れが単調なのは購買意欲を削がれる。
双子だけでなく催眠の技術もさらなる勉強が必要だ。
活動開始から2年経ってこれでは努力不足と言わざるを得ない。

ってなわけで随分と不満の残る作品であった。
双子を冒涜しているとまでは言わないがやはり猿真似感が拭えない。
このサークルは無理に流行に乗るよりも自分の道を進んだほうが芽が出るだろう。

出演:雨月紅羽
時間:55分
属性:ややM

催眠:★★★☆☆
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆

総合:★★☆☆☆


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2015年10月01日

DreamChannel「えっちのめざめ」

DreamChannel「えっちのめざめ」

2015年09月に発売されたサークルTAEの作品。

またしても新規のサークルであるな。
前にも言ったがコミケの前後は新規が処女作を発売することが多い。
しかしこいつはどうも49氏が絡んでいるらしい。
読み手がふぁん氏となるとListenable pharmacyの作品と変わりあるまい。
ド安定のスタッフ陣なんで期待しながら早速聞いてみた。

この作品は謎のお姉さんに退行催眠をかけられオナニーする。
わざわざ退行させているのは初射精の感覚をもう一度味わって欲しいからだ。
時期や場所に違いはあれど、男ならあの感覚は記憶に残ってるんじゃなかろうか。
催眠のテーマに適してるし面白いと思う。

催眠は横になり彼女の物語を聞くことから始まる。
子供の頃寝る時に母親に本を読んでもらったことに軽く触れ
それから深い森にゆっくりと進んでいくイメージをする。
寓話導入と書いてあるが童話のキャラとかは登場しない。

そして聞いていると彼女はえらく「深く入る」と言ってくる。
森を探索するのだからまあそうだろうなと最初思っていたら
いつの間にかえらく眠くなってくるのがわかり、これが暗示であることに気づいた。
深呼吸とかさせずにいきなりやってくるから余計に催眠の境目がわかりにくい。
でもこれが無意識的に身構える可能性を軽減しているとも言える。

ある程度催眠に入った後は彼女自身の姿をイメージし
その手に腹→肩→太もも→胸→背中→お尻→腰→首→顔→頭の順に撫でられる。
撫でられた部分が気持ちよくなり熱が湧き上がり
さらには体が小さくなったように感じるとも言っていた。

ここが退行催眠のシーンにあたる。
同時に彼女の声を若干遠ざけてくる演出も心憎い。
深化も継続して行ってくれるんで頭の中がとろけるような心地よさで満たされた。

エッチは両手をクロスして服の上から脇腹→尻→首→顔→乳首をさすり
最後にチンコを直接握って好きなように扱き射精する。
事前に体をいじらせているのは彼女なりの焦らしだそうだ。
感度の上昇具合を確認させて催眠を実感してもらいたかったのかもしれないな。
何にせよシンプルかつソフトなプレイが多い。

しかし十分な深さの催眠に入れていることもあって
そんな刺激の弱さなど気にならないほどに幸せな気分を味わえた。
オナニーもプレイはごく普通なのに催眠のおかげでえらく気持ちよく感じる。
1コキで湧き上がってくる快感の強さが段違いであった。
最後は10カウントダウンと追い込み暗示で射精する。

テーマ性は割と普通なんだが色々と充実している作品だ。
初射精への道筋としてまずは女性を新鮮に見られる心を取り戻し
その後彼女に優しく教えられながらフィニッシュを目指す。
心持ちが違うから普段よりも気持ちよくなれるって寸法だ。

そのための手段として催眠技術を巧みに使い分けている。
49氏なら当たり前っちゃ当たり前なんだが随分ご無沙汰なんで新鮮だった。
この人の催眠は痒いところに手が届くというかとにかく優しい。
だから無理に協力しようと思わなくても自然に催眠へ吸い込まれていく。
そして最後の最後まで心地よい感覚を楽しみながら抜かせてくれる。

エッチはぶっちゃけるとオナニーするだけだ。
そこに新鮮さを抱けるような演出を交えて初射精っぽさを出している。
退行はこのプレイだとそんなに関係ないから控えめだ。
退行よりも気持ちいい射精をさせることに力を入れている。
欲を言えばもう少し長くオナニーさせてもよかったかもしれないな。

ってなわけで思っていた通りの満足できる内容だった。
ドM要素は無いがドMも含めてできるだけ多くの人に聞いてもらいたいものである。

出演:誠樹ふぁん
時間:66分
属性:ノーマル

催眠:★★★★★
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆

総合:★★★★★


体験版はこちらから



saiminsusume at 20:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)★4~....