2014年12月

2014年12月01日

守護霊の優しい催眠

守護霊の優しい催眠

2014年11月に発売されたサークル路傍に消えるの作品。

久々の新規サークルであるな。
絵がブランクだし紹介文が胡散臭そうに見えるちと怪しい作品なのだが
値段が安いしことね様ってことで突撃してみた。
事前情報無しに作品を聞くのは不安大だが楽しさもある。

この作品は自分の守護霊を名乗る女性とエッチな訓練を行う。
なんでも今のままでは淫魔に精を吸い取られてしまうらしい。
その免疫をつけるために彼女が色々と致してくれるってところだ。

催眠は深呼吸→分割弛緩→逆算法での深化とよくある流れを辿る。
新規の処女作ってことで大したことないんだろうと思っていたのだが
暗示の内容や入れるタイミングがきちんと催眠になっている。
この時点で少なくともアホな作品ではないと確信した。

脱力は右手→左手→右足→左足→腹→尻→背中の順に行う。
それぞれ脱力感を体の中央、つまり胸へと伝播させていた。
ちと念が弱いんで脱力の暗示はいまいちかもしれないが
胸のあたりがほのかに暖かく感じるくらいはあり得るだろう。

逆算法は10カウントを数えながら1カウント毎に軽い暗示を入れてくる。
声のペースや強さに緩急がもう少し欲しかったところだ。
そのせいで深化がやや浅いところで留まってしまっている。
落とすべきところはきちんと落とさないと催眠が不完全になるわな。

さらに守護霊は誘導や深化を行いながら継続的に声への服従を促してくる。
「私の声」を文頭に置いてセリフにリズムを作ったり
命令せずお願いするような口調に徹している実に心憎い言い回しだ。
声に良い気分を抱きながら楽しく催眠に取り組めるだろう。

エッチは彼女のおっぱいの匂いを嗅いで興奮してから
一旦半覚醒し再び催眠へと戻る。
彼女は訓練だから流されないためにやったと言っていたが
作者的には催眠のかかり具合に不安があったのかもしれない。
それから先は彼女に抱かれながら自分でチンコをシコる。

オナニーは時々「しこしこ ぎゅっぎゅっ」と言ってくるが概ねフリーダムだ。
こちらが頑張っている間、守護霊は彼女の匂いを感じる暗示を入れたりしてくる。
エッチな雰囲気に浸った方が興奮しやすいからまず妥当だろう。

しばらくするとお馴染みのカウントダウンを開始。
最初は2でストップして1回寸止めしてから再度の10カウントで射精する。
ストレートに射精したいところなのだがそれだと訓練にならない。
シチュを利用してプレイをややMっぽい方向にシフトさせている。

キャラや物語を大事にしながら催眠を行う丁寧な作品だ。
催眠における暗示の重要性を作者が理解しているのか
指示を与えながら常に何らかの暗示を入れて催眠が深くなるよう努めている。
経験不足な部分も多少あるが、少なくとも催眠音声にはなっている。
初っ端でこの内容なら十分合格点と言えるだろう。

だがこれを聞いてそこまで深いところに入れるとも思えない。
色々考えたんだが暗示の重ね方に問題があるのだと思う。
例えば重さを感じさせたいなら「重い」「重くなる」を連呼するんだが
これでは「重くて気持ちいい」みたいに複数の感覚を同時に入れてくる。

だから暗示の総量は多いのだが1つ1つが弱くなっているのだ。
つまりこの催眠を本当の意味で完成させるにはもっと時間が必要になる。
深化に当たるカウントの前後の暗示を強化するともう少し良くなるだろうな。
まあ基本的な部分はしっかりしてるし後は経験次第である。

エッチはややMあたりの適度に焦らしたプレイが心地よい。
淫語を連発したり喘いだりはしないんでガツンと来るわけじゃあないんだが
彼女に抱かれているシチュと甘い匂いが射精したくなる衝動に駆り立ててくれる。
ぼんやりした気分で股間に熱いほとばしりが感じられるだろう。

ってなわけで意外と好感触であった。
少なくとも値段分は楽しめる作品に仕上がっている。
興味が湧いたのなら騙されたと思って聞いてみて欲しい。

出演:紅月ことね
時間:54分
属性:ノーマル~ややM

催眠:★★☆☆☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆

総合:★★★☆☆


体験版はこちらから



saiminsusume at 20:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)★3..