2014年05月

2014年05月31日

FEELS

FEELS

2009年11月に発売された、サークルすくりぷてっどこねくしょんの作品。

「今作品はトランス状態の気持ちよさに ゆっくりと浸ってもらいたい そんな作品になっています」
つまりエロにはあまり期待しないでねと最初から言っている作品だ。
こんなこと書いたら普通誰も聞かないものなのだが
すくりぷが言うとその分催眠が凄いのだろうと思えてくるから面白い。
実際どんなものか気になったので聞いてみた。

この作品はお姉さんの暗示にもみくちゃにされて深い催眠状態に入り
その後やや体を激しく動かしながらオナニーをする。
催眠的に体を動かすのはあまり好まれない、というか危ないのだが
今回は布団の上でへこへこするだけだし問題ないだろう。
見られたら最悪死ぬからプライバシーをきちんと確保してから聞いてくれ。

催眠はまずたっぷり時間をかけて深呼吸と脱力を行う。
すくりぷにしては珍しいタイプであるな。
もちろんそれだけじゃなくて合間に暗示を入れてお姉さんの声に従いやすくもしてくる。
体にほんのりピリッとした感覚が走るかもしれない。

その先は暗示を重ねながら適度にカウントを刻んで深い催眠状態へと持っていく。
最近の作品に比べるとやや粗さを感じるものの
お姉さんの声に気持ちよさを感じ、逆らえなくするような暗示を
水が流れるような自然な見事さで行っている。

最後にちょっぴりエッチな気分にさせているのは下準備だろう。
催眠が途中で浅くなった時のために
「気持ちいい」をトリガーとして定めているのも心憎い。

エッチはうつ伏せの姿勢になって手を使わずにチンコを床でこする。
いわゆる床オナニーってやつだ。
軽く体が気持ちよくなる暗示を入れてからカウントアップで更に気持ちを高める。
最初は1刻みだったのが10、100、1000と増えていくにつれて
股間のあたりが熱く燃えたぎるのを感じることができた。
最後は10000に合わせて射精するのだが、別にその前に出してもいいらしい。
ただし前に射精した場合も10000になるまでは腰を振り続けるよう指示される。

安眠快楽やラビットラビリンスには及ばないものの
すくりぷの中で上位5作品には食い込めそうなくらいにハイレベルな作品である。
他のサークルの作品と比べた場合、多くがこいつに膝を屈するだろう。

全体的に暗示の入れ方が実に丁寧で素晴らしい。
催眠における暗示の重要性をよく理解し、常に聴き手の事を考えて
うちらが受け入れやすい単語や言い回しを選んで入れてくれている。
途中で体を動かした際にもきちんと催眠をかけ直してくれたりと
催眠状態を維持しやすく作られている心遣いにも親しみを感じた。

催眠の最も根幹的な部分にあるのは信頼関係だ。
これの有無で催眠にかかる/かからないが決まると言ってもいいだろう。
だから関係を崩さないように催眠者はクライアントを暗示で手厚くもてなす。
その結果としてクライアントは催眠者に心と体を委ねて暗示にかかるのだ。
催眠にかかりやすいと思う作品は概ねこのスタンスがきちんととられている。

エッチは作り手がおまけと言ってるのだしこんなものだろう。
暗示の入れ方や雰囲気的に確かにドライよりもウェット向きであった。
催眠状態での射精の気持ちよさは十分に味わえると思われる。

比較的初期の作品だからかもしれないが言い回しにちと気になる部分があった。
そのため催眠満点は避けておく。
気になった方は聞きながら探してみてほしい。

エッチに過度な期待さえしなければ確実に満足できる作品である。

出演:胡桃れみ
時間:84分
属性:ノーマル~ややM

催眠:★★★★☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★★★

総合:★★★★☆


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2014年05月30日

Healing Story

Healing Story

2011年5月に発売された、サークル招き★ネコの作品。

この作品は「ココロに休息を 〜不安制御〜」と「イチャイチャしよ 〜活力注入〜」の
2作品が入った短編集みたいなものだ。
個々の時間が30分程度と短いからこうしたのだろう。
ちなみに後の作品ではふぁん氏が声の担当をしている。
完全に別々の作品だし全部書くと色々大変だからかいつまんで紹介しよう。

「ココロに休息を 〜不安制御〜」は聴き手の不安を抑えることを目的としている。
絡めずらいと判断したのかエッチな描写は特にない。

催眠は話を聞きながら深呼吸や脱力を行っていく。
話の内容も精神統一を狙うかのように周りの雑音に意識を向けさせたり
敢えて緊張に気を向けてリラックスを誘発するなかなか凝ったところから始めている。

その後はタイトルにもなっている不安の制御だ。
不安ばかり気にしているとプレッシャーに押しつぶされるから
とりあえず少し距離を取ってみようと言われる。
不安をバレーボールのような球体に例えてそれを物理的に遠ざけるのだ
その様子をカウントアップをしていくことで催眠的に表現している。
遠ざけた後はそのまま眠りにつかせて終了だ。

催眠だから「不安が取り除かれていく」なんて暗示をかけたくなるかもしれないが
そういうのは人間の脳の構造を考えると逆効果だ。
今回のようにワンクッション置いて向き合わせる方がずっと効果的である。

「イチャイチャしよ 〜活力注入〜」は恋人同士のラブラブな感覚が味わえる。
若干エロい表現が登場するがあまり期待はしないでほしい。

催眠は少し深呼吸をしてから全身に力を入れ
脱力のタイミングに合わせて催眠へと落とす追い込み暗示をかけている。
上の話と比べると随分とざっくばらんなかけ方であるな。

その後はイメージ誘導の形で彼女と肌を合わせている様子を描写している。
膝枕をしたりして軽く心が解れたところで
3カウントを刻んで肩を引っ張ると同時に感覚が引っ張られる暗示が入る。
ちと表現がアレすぎて私にはイマイチ掴み切れなかった。
幽体離脱的な感覚をしていけばいいのだろうか。

エッチは彼女に背中から抱き着かれて肌の温もりを感じる。
若干盛り上がってお互いに上半身裸になるからいよいよと期待してたのに
結局は再び抱き合うだけの色々と残念な内容であった。
そのまま、裸で抱き合ったまま眠りについて終わりだ。
私なら確実に襲っているだけになかなか忍耐力のある主人公に思える。

タイトル通りヒーリング効果を狙ったストーリーである。
後の話のエッチもぎりぎり18禁と言えなくもないレベルの超ソフトなやつだから
抜くぞーとか思ってこいつを聴くときっとがっかりするだろう。
だが催眠音声としてはなかなかのレベルを持っている。
それぞれに違った催眠法が使われているおかげでそのへんは楽しめるだろう。

四九氏の作品だから一筋縄ではいかないだろうと思っていて実際その通りであった。
深呼吸して、脱力して、カウントするストレートな催眠に飽き飽きしている方には
たぶんちょっとした驚きをもたらしてくれるだろう。

作品の内容を踏まえて聴く分にはそれなりに満足できる作品である。

出演:伊東もえ/誠樹ふぁん
時間:60分
属性:ノーマル

催眠:★★★★☆
エロ:☆☆☆☆☆
コスパ:★★★★☆

総合:★★★☆☆


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2014年05月27日

彼女とあまあま催眠

彼女とあまあま催眠

2009年12月に発売された、サークル催眠日記の作品。

催眠音声が一つの業界として形成され始めた時期の作品だ。
2009年はすくりぷやエロトランスらが相次いで有料の処女作を発表している。
実際に本格的な活動が始まったのは2008年で
その頃の催眠音声は多くが無料作品であった。
色々と手探りで金を取るほどの品質を生み出せていなかったからだと思われる。

この作品は甘い雰囲気の彼女に優しく調教される。
タイトルを見る限りでは調教っぽく感じないだろうが
まあ内容的にこれは調教だろう。
またあまり凝らずにわかりやすい催眠を心がけて作られている。

催眠は深呼吸をしてから手に力を入れる→脱力を4回ほど繰り返す。
脱力を意識させるやつよりは自然な形で行えるから効果的だ。
脱力に合わせて暗示を入れている点も基本に忠実で良い。

お次は10カウントでの深化を3回行う。
そして少しの間の沈黙からの揺さぶり法だ。
揺さぶり法は覚醒させる時だけカウントして
落とす際はキーワードの「気持ちいい」をトリガーにしている。

私自身が揺さぶり法をあまり好まないのもあるのだが
この辺の運び方がちと強引に感じた。
キーワードってやつはもっと時間をかけて入念に刷り込むか
さらに深い催眠状態に入ってから行った方がいい。
深化が完了してからだったらもっと違った感覚が味わえたように思える。

エッチはズボンとパンツを脱いで10カウントからの全身金縛り
そして同じく10カウントで快感の電気が走る暗示を受ける。
さらに数回カウントを刻んで何度も感度を高めていた。
ここでもカウントが目白押しであるな。
ちとやりすぎな感もあるが催眠としての型は崩さずに行われている。

そして彼女に見られながら完全フリースタイルのオナニーをする。
適度に右手の動きを制御する暗示を入れてくるがあまり効果は見込めないだろう。
そして「私は あなたの奴隷です」といった隷属化の復唱をしてから
無音になって自分の好きなタイミングで射精を迎える。
射精は催眠オナニーで最も大事なシーンなのになぜ放置にしたのかがわからない。
最後まできちんとお世話してこその催眠ではないだろうか。

聴き手を催眠に持っていくところまでは合格点
それ以降は色々と残念な作品である。
なんというか随所で詰めの甘さが目立った。
しかし催眠にはしっかり入れるだろう。
短時間の割にはよくまとまっていると思う。

エッチは最後は好きにやれと言うのだからそうすればいいだろう。
これだと催眠状態になった意味が無いようにも思えるのだが。

エッチがもっとしっかりしていれば今よりもずっと良くなっていた。
そんな惜しさを感じる作品である。

出演:誠樹ふぁん
時間:26分
属性:ややM~M

催眠:★★★☆☆
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:★★★☆☆

総合:★★★☆☆


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2014年05月24日

催眠性感マッサージ~アラクネ編~

催眠性感マッサージ~アラクネ編~

2012年10月に発売された、サークル誰得催眠製作所の作品。

一昨年怒涛の勢いで量産されていった人外催眠の中の一作品だ。
2012年誰得氏は実に9本もの有料作品をリリースしている。
アイデアもさることながらその行動力には驚きを禁じ得ない。
挿し絵がちとリアルに感じたが時間も値段も手ごろなので買ってみた。

この作品はアラクネにマッサージをされる。
まったくもってタイトル通りの内容だ。
一般的な催眠音声は「これから催眠を始めます」と言って心の準備をさせるのだが
こいつは特に言わずにマッサージをしながら催眠にかけているところが面白い。
マッサージの開始=催眠の開始と捉えておいていただければまず問題ない。

催眠は軽く深呼吸をさせてからアラクネが指で手足を揉んでいく。
揉む場所を言いながら温かくなったり気持ちよくなる暗示を入れるのだ。
表現が多少違うだけで分割弛緩をしているのとほぼ変わりない。

お次は抱き合うような体勢で8本の脚を使って背中のツボを押す。
ここはちと説明不足と言うか、表現が私にはわかりにくく感じた。
そして抱き合っていて興奮したのか、アラクネがエッチを提案してくる。
性感マッサージ店だし最初からそういうサービスは込みなのかもしれない。

エッチはまずアラクネの吐き出す糸にくるまれながら快感を高めていく。
ねばねばしてて温かいらしいからベッドで寝ているイメージでもすればいいだろう。
ちなみにその糸には媚薬効果もついている。

準備ができたらいよいよエッチ。
こちらは身動きの取れない状態だからすべて彼女がやってくれる。
キス→乳首責め→フェラ→セックスの流れだ。
射精禁止の暗示を入れて快感を蓄積させていき、最後の最後で爆発させる。
クモの脚で足コキとかはないし普通の人間同士のエッチと大差ない。

リラックスして気持ちよくなる。
そんな実際のマッサージで得る感覚を重視した作品だ。
あまり精神を責めてくるような暗示は無いから
頭がくらくらするような感覚はおそらく得られないだろう。
元々そういう意図で作られた作品にはちと思えない。

だが物語の進め方やアラクネの暗示は実に適切で
彼女の導きたい方向へきっちりと進めてくれている。
一口に催眠音声と言っても色々なタイプがあるわけだし
この作品のような比較的ライトな催眠効果を狙ったものにも十分需要はあるだろう。
少なくとも私は十分に満足できた。

まず値段分は楽しめるに違いない作品である。

出演:誠樹ふぁん
時間:42分
属性:ノーマル~ややM

催眠:★★★☆☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆

総合:★★★☆☆


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2014年05月21日

らぶらぶえっちな癒され催眠

らぶらぶえっちな癒され催眠

2011年3月に発売された、サークルサイクロンミントの作品。

サイクロンミントだから女体化するのだろうと思って聞いてたら
最後の最後まで男のままだった。
催眠音声を色々聞いているとサークルごとに個性があって
それを聞く前の段階から思い込んでしまうことが多い。
作品を通じて無意識的に調教されているようだ。

この作品は優しいお姉さんと優しいエッチをする。
一時的に恋人同士の関係になってリア充気分を味わうわけだ。
彼女の属性がノーマルだから何かを強制されることはない。
やや縛りの緩い催眠ってところか。

催眠は深呼吸をして10カウントを5回行う、基本的にはこれだけだ。
もちろん作業をするように淡々とそれらを行うのではなくて
明らかに好意を持っている素振りを見せたり「ふわふわ」といった擬音語を多用して
作品が持っている空気を伝えようとしてくる。
セリフをえらく区切って話してくれて時間がゆっくりと流れていく感じがした。

エッチは最初10分くらい断続的にキスをしたり「好き」と言いながら
徐々に彼女のことが好きになるように仕向けてくる。
恋人になるための準備運動みたいなものだな。
聞いていると頭がとろけそうになるほどに雰囲気が甘い。

その後は全身をキスされたり乳首をいじられたりフェラをされたりしてから
最後はお互いに見せ合うような形でオナニーをする。
お姉さんがオナニーをしているとは明確に言わないのだが
一緒に気持ちよくなろうみたいなセリフがあるからたぶんいじってるのだろう。
適度に見られていることを口に出して興奮させたりもしてきた。

最後は10カウントダウンで射精を迎えてお掃除フェラで終了だ。
メインのプレイはオナニーだから彼女に責められる気分はそれほど味わえないだろう。

目的を明確にしてそれに向かって一直線に進む簡素な作品だ。
催眠音声ではお約束的に登場する脱力パートが無いし
深化も10カウントごとに入る暗示のみで色々と簡略化されている。
催眠の入りがやや浅くなるようにも思えるが、元々そこまで深くする必要もないわけで
これはこれでいいんじゃないかと思っている。

エッチはすべてのプレイを目を瞑ったまま行う。
お姉さんが目の前で素っ裸になるワクワクするシーンなんてのもあるんだが
結局自慢のおっぱいを拝むことも肌に触れることも許されない。
温もりを感じさせてくるのに触れさせないところはちとおかしいんじゃないかと思う。
メインのオナニーも彼女が鑑賞して楽しむような展開になっているし
そんなプレイで果たして聴き手は満たされるのだろうか。

これを書いていて思い出したのが、この作品のエッチのシチュは
現時点での最新作にあたる「お姉ちゃんとひみつのえっち催眠」とほぼ同じだ。
催眠のかけ方はあっちのほうが上手いから、内容に興味を持った人は
こちらよりもあちらをを先に聞いてみることをおすすめする。

出演:紗藤ましろ
時間:65分
属性:ノーマル~ややM

催眠:★★☆☆☆
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:★★★★☆

総合:★★☆☆☆


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2014年05月18日

幽霊さんの露出調教催眠

幽霊さんの露出調教催眠

2014年2月に発売された、サークルベスティオフォビアサウンドの作品。

新規だが露出メインなのが気になって買ってみた。
小粋なる声優も初めて聞く名前である。
エロボイスの方では割と有名らしいが催眠で登場するのは初めてのはずだ。
ことね様とふぁん氏ばかりではなく
もっと色々な声優に催眠を読んでもらいたいものである。

この作品は女性の幽霊にそそのかされて露出プレイをする。
エッチが100%露出なのが実に清々しい。
まあよく露出だけでここまで長くシナリオが書けたなと感心した。
供給の薄そうな部分を突く良いジャンル設定だと思う。

催眠は深呼吸をしてから彼女が露出の醍醐味を語ってくれる。
スク水氏の作品みたいに深層心理に語り掛ける現代催眠型の催眠かと思いきや
聞いている限りではどうもそうとは思えない。

その後は風呂場に入っている際に裸を覗かれる可能性を指摘してくる。
「露出においてキーになるのはズバリ意識である。」
露出における見られる側の心理的メカニズムについて力説してくれた。
ためにはなったのだがこの時点で催眠には入れていない。

お次は練習として左右の腕を軽く持ち上げて見られているのを意識する。
彼女も言っているように露出プレイの練習のようなものだ。
そのままお腹→太もも→股間→足の先→顔と順に追っていきながら
「見られている」と暗示をかけてくる。
なるほど、見られているのか。だから何?
彼女が結局のところ何を伝えたかったのかがわからないままエッチに移る。

エッチは上着をたくし上げてお腹を見せる所から始まり
さらに上げて乳首を見せる→下半身をずり下げてチンコを見せる
→全裸でオールオープン→M字開脚でアナル披露
といった感じに後になるほど露出レベルが上がる。
その様子を彼女及び他にいる架空の人々に見られる設定だ。
一応彼女も一緒にやってくれているらしいが目をつぶるからこちらからは見えない。

ここでも見られていることをかなり強調しているおかげで
そういった感覚は得やすいだろう。
体が勝手にむず痒くなったり火照るかもしれない。
幽霊は何も感覚についての暗示をかけてこないし、好きにやればいいだろう。

M字開脚の後は四つん這いになってアナルを見せる。
そして最後に好きな体勢でのオナニーだ。
結構動き回る作品であるな。
幽霊が視姦も大好きなおかげで息をはぁはぁ荒くして興奮してくれる。
そのへんをオカズにしながら抜くのがいいだろう。

この内容ならエロボイスと呼んだ方が妥当である。
エッチの際の表現が概ね聴き手視点でされていたことを考えると
サークルに催眠の知識がまったく無いようには思えない。
だがその先の部分、つまり聴き手にかける暗示が色々と欠落している。

最終的に露出プレイを通じて聴き手に何をどう感じてほしいのか
そこを声で伝えて実感させるのが催眠音声なのだ。
「私が君の視点で色々語ってあげるから、あとは勝手に感じてね」
これでは催眠とは呼べないだろう。

面白いコンセプトを生かし切れていない残念な作品である。

出演:小粋
時間:87分
属性:ややM~M

催眠:★☆☆☆☆
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★★☆

総合:★★☆☆☆


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2014年05月15日

えっちで真面目な先生のぽかぽか催眠

えっちで真面目な先生のぽかぽか催眠

2014年5月に発売された、サークルヒプノズッキーニの作品。

新規サークルの1発目の作品だ。
私なりに調べたのだがこれといった情報も見当たらない。
でもまあ長い割には値段が安い方だし最近新作に飢えてるので聞いてみた。
作中でラポールやページングについて触れてるし少しは勉強してるのだろう。

この作品は家庭教師のお姉さんから催眠を使った軽い調教を受ける。
先生が催眠を上手になる過程も表現したかったようで催眠を2回行うのだ。
まったく別の催眠を数本入れたセット系作品は見かけるがこういうのは珍しい。

最初の催眠は深呼吸してから
肩→二の腕→肘→手首→手のひら→指先の順に手を
尻→足の付け根→太もも→膝→脹脛→足の裏→つま先の順に足を脱力する。
それと同時にクリーム色の光が流れて体が温かくなるイメージもさせていた。
途中で催眠に関係ないことを口走ったりわざと間違えるシーンがある。
色々言いたいがひとまず後回しにしておこう。

お次は心の中に失敗してしょげている自分を映し出しながら
先生の声に促されて頑張ろうと心を奮い立たせる。
するとだんだんと笑っている自分のビジョンが現れてきて
前の自分と入れ替えることで気分転換をさせようって魂胆だ。

イメージ系催眠にしては言い回しが雑で良い催眠とは思えない。
先生の未熟さがうまく表現されているとも言えるわけだが。
ちなみにこっちはエロ一切無しだ。

2回目は先生がある程度訓練をしてから日を改めて行われる。
最初に深呼吸してから頭の中に白い光の玉をイメージ
それに全身を包まれて温かさを感じ心を幸せな気分で満たす。
同時にメトロノームが鳴り始めてリラックスしやすくさせていた。

そして手足を脱力してから階段をイメージして下りていく。
よくある10カウントを刻んで同時に暗示を入れてくるやつだ。
声のトーンに気を配ってはいるが暗示が「深い 深い」と同じ表現をただ重ねるだけで
いまいち心に響くものが感じられない。

そもそもここで入れるべき暗示は
「階を下りるたびに心も沈む どんどん沈む 沈んで意識がぼやけてくる」みたいに
深さじゃなくて落ちていく感覚だと思うのだが。

エッチはとあるベッドのある部屋へ行って彼女に拘束され
全身を愛撫されたり耳や乳首を舐められたりしながら感度を高める。
それからチンコの皮を剥いて亀頭を指でぐりぐりし
唾をまぶしてこすったりする焦らしプレイが結構続く。
催眠に引き続き暗示は弱いが状況の描写はわかりやすくイメージしやすい。
イキたくてもイケない気分を味わってほしかったのだろう。

そしてフェラ→SEXと続く。
フェラは先生の甘い声に反してちゅぱ音が下品でなかなかにエロい。
SEXもくちゅ音、ちゅぱ音、喘ぎ声の3つががっつり入った抜ける仕様だ。
最後に10カウントを刻んでドライ絶頂した後
立て続けの4連続5カウントで連続絶頂を促してくる。
ドライまではいかなくても何かこみ上げてくるのを感じることはできるだろう。

なんというか作り手の目的や意図が不明瞭な作品である。
まずなぜ最初にわざとできそこないの催眠を聞かせたのかがわからない。
事前にラポールは大事みたいな事を言いながら自分でぶち壊しているように思える。
催眠の内容もちぐはぐで聞けたものじゃない。

最後のイメージにしてもまずダメな自分をイメージさせている理由がわからない
主人公を勇気づけるなら最初から元気な自分をイメージさせればいいだろうに。
勇気づけるための声のかけ方も「頑張れる」だけじゃなくて
例えば運動会の徒競走で1位を取ったとか、難解なゲームをクリアしたとか
そういう潜在意識に眠っている成功の感覚を呼び覚ますようなメタファーを持ち出したほうがいいんじゃなかろうか。

2回目の催眠は1回目に比べてぎこちなさがなくなった分良いのは確かなんだが
深呼吸に脱力に光のイメージと使うツールは前回とほぼ同じだし
聞いていて同じようなことをまたやらされている気がしてならない。
私はもっと別の催眠法を繰り出してくるような展開を期待していた。
2回目の催眠がようやく催眠音声としてのギリギリ及第点クラスである。

エッチは暗示量的にエロボイスに近い作りで
抜けるが催眠らしい感覚を操られる気分は味わいにくい。
まあエロで的確な暗示を入れるのは本当にむずいからこれからに期待しよう。
喘ぎ声とかちゅぱ音はエロくてすごく良かった。

相変わらずの新規サークル潰しっぽいレビューになってしまった。
だがこの製作者は大手サークルの名作を聞いたりしてもっと学べば
将来的に芽が出そうな可能性も持っている。
要は蛇足が多いだけで丸っきり催眠音声と呼べないものではない。
次回はもっとシンプルかつコンパクトにまとまった作品を聞いてみたいものである。

出演:卯月杏奈
時間:150分
属性:ややM~M

催眠:★★☆☆☆
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★★★

総合:★★★☆☆


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2014年05月12日

すんどめ☆超寸止め催眠2-早漏寸止め編-

すんどめ☆超寸止め催眠2-早漏寸止め編-

2011年10月に発売された、サークルカジハラエムの作品。

カジハラエムの作品の中で一番ダウンロード数が多い
すんどめ☆超寸止め催眠 CV紅月ことね編の続編である。
世間的な評価も概ね好評だったことに気分を良くしたのだろう。
前作と同じくことね様を起用して作風も似たようなものとなっている。

内容の方は早漏が射精を我慢するスタンスに若干変更された。
本当の意味での早漏君はそんなにいないと思うのだが
「もしかしたら自分は早漏なんじゃないか?」と不安を感じている方はいるだろう。
だからなかなか興味深いジャンルではあるな。

催眠は長めに深呼吸をしてからまずは体、次に心に温かさを感じる。
催眠状態に入ると頭以外は自然に温かくなるから実感はしやすい。
そして10カウントを刻んで心を沈めていく。
まあここまではよくあるタイプの催眠だな。

お次はメトロノームの音が鳴り始めてそれを聞きながらさらに心を落ち着ける。
その際音が左右と中央に小まめに移動して面白い感覚が味わえた。
暗示を先ほどよりかなり減らして音の方に集中させているのも良い。
暗示は体にじんじんとした感覚を呼び起こしてエッチで感じやすくしている。
それと同時に早漏治療のための射精を制御するセリフも言ってきた。

エッチは1から100のカウントを数え上げながらチンコを1回ずつこする。
つまり100回シコるまで射精はお預けよということだ。
90までは10カウント毎に、それ以降は1カウント毎に快感を煽る暗示を入れてくる。
さらに30カウント以降はエッチの開始前に止んでいたメトロノームが再び鳴り始め
こちらを聞くたびにも快感が高まっていく暗示を入れられる。
最後は若干カウントを遅らせてやきもきさせてから
お姉さんの「早漏卒業」のセリフに合わせて射精する。

催眠はそこまで悪くないのだがエッチが微妙な作品である。
カウントのペースが平凡、手なりなおかげで性的快感を高めにくいのには困った。
普通射精が近づくとチンコをしごくペースは速くなると思うのだが
この作品では逆に遅くしてとにかく途中で射精させないようにしている。
つまり射精のタイミングを100に合わせるのがかなり難しいのだ。
かといって声や音によってそこまで高ぶれるかというとそうでもない。

ここでのカウントの使い方があまり催眠的でないのも原因だろう。
1カウント1こすりじゃなくて後になるほどペースが速くなるとか
ある程度聴き手に任せるような指示をしたほうがよかったのではないだろうか。
握っているだけで射精しそうになる人向けのエッチだな、これは。

催眠はメトロノームが良かった。
こういう一定のリズムを刻み続ける音が聞いていて実に心地よい。
なんでこの作品でメトロノームを引っ張り出すのかはよくわからないが
誰でもリラックス感覚が得られる効果的な音なのは間違いない。

まあどう考えても前作の方が優れているわな。
催眠音声としていまいちまとまりに欠ける作品である。

出演:紅月ことね
時間:44分
属性:ややM~M

催眠:★★☆☆☆
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:★★★☆☆

総合:★★☆☆☆


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2014年05月09日

しまぱん!

しまぱん!

2009年6月に発売された、サークルすくりぷてっどこねくしょんの作品。

この作品は妹の縞パンを盗んだ兄を懲らしめるために催眠をかける。
兄は妹のパンツでオナニーするくらいのド変態だから
聴き手もド変態であればあるほど楽しめるだろう。
催眠がしっかりしているおかげで普段ノーマルな方もちょっぴり大胆になれるはずだ。

催眠はこれといって深呼吸や脱力は行わずにいきなり暗示をかけていく。
妹の声は癒しの声、癒されるから聞いていると気持ちいい
そんなプラスの印象をまず聴き手の心に叩き込むわけだ。
過去に似たような作品を聞いていたから私は問題なく受け入れられたが
催眠音声の経験があまりない方だと戸惑うかもしれない。

そうして声を聞かせることで徐々に頭の力を抜いていき
ちょっとした浮遊感を味わわせてから一気に落ちる暗示を使って催眠にかける。

落ちた先は夢の世界。
そこでは3カウントに合わせて催眠と覚醒を繰り返すことで
より深い催眠に入りやすい環境を作り上げていく。
催眠に戻す際の暗示がきびきびとしていて実に心地よい。
ここでがっつり催眠に入ることができるだろう。
最後に妹の命令に対して素直に従える暗示を入れて準備完了だ。

エッチは兄の大好きなパンツをイメージさせて軽く性的興奮を煽ってから
妹の目の前でペースや回数の指示を受けないごく普通のオナニーをする。
しばらくすると当然射精したくなるわけだが強制的にストップ。
少しクールダウンして今度はチクニーへと移る。
乳首の感度を何度も上げる暗示をかけてドライを目指すわけだ。
しかし結局妹は兄に絶頂を許さずにプレイを終える。

もう一つパートがあってそちらは縞パンを頭にかぶらされ
情けない恰好になったうえで彼女にフェラをされる。
そしてここでも絶頂は許されない。
最後の最後までとことん生殺しのまま終わりを迎えることになる。

ちょっぴりアブノーマルなエッチが目立つものの
実際は催眠のレベルの高さを感じさせる作品である。
立て続けに繰り出される暗示が短時間で頭がくらくらするほどに綿密で
本当にただ聞いているだけで自然と催眠に入ってしまう。
エッチ中もひたすら妹の声に服従する暗示を入れ続けてくれるし
催眠を楽しみたい方ならかなり満足できるだろう。

エッチはきりきりするような射精への欲望をひたすら我慢し続ける。
チンコに触る形でのオナニーは時間的にごく僅かで
あとは暗示を聞きながら脳で気持ちよさを楽しむ感じだ。
頭はぽわぽわ、股間はむずむずするに違いない。

ちなみにこの作品には後日射精パートなるものが実装されていて
そこではほぼ休みなしで5回ほどの射精を要求される。
データがなぜか体験版にしか入っていないので注意してほしい。

抜くにしろ抜かないにしろハードに徹底されているブレの無い作品である。

出演:誠樹ふぁん
時間:66分(射精パート含む)
属性:M~ドM

催眠:★★★★★
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆

総合:★★★★☆


体験版はこちらから



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2014年05月06日

メイドのいいなり~遊園地でご奉仕~

メイドのいいなり~遊園地でご奉仕~

2009年10月に発売された、サークルみじんこの作品。

すくりぷのAtA氏がシナリオを手掛けた作品である。
以前別の作品で言ったようにみじんこの催眠は主にシナリオを外注に頼っている。
今回はお馴染みの方だし大丈夫だろうってことで聞いてみた。

この作品はご主人様がメイドに調教を受ける形でのエッチを楽しむ。
もちろん本当の調教ではなくごっこ遊び的なもので
プレイも別段ハードではなく雰囲気を楽しむための設定だろう。
多くの人に傅かれている人間もたまには誰かに頼りたくなるのは当然だ。

催眠は呼吸に意識を向けながら彼女の暗示っぽい話を聞くところから始まる。
意識して力を抜かなくてもいいですよ、とか曖昧な表現をかなり多用していた。
その合間に彼女の声に耳を傾けるように何度もアピールしてくる。
かなり現代催眠を意識した言い回しであるな。

お次は肩→腕→指→胸→背中→お腹→足→脹脛→体中と順番に脱力してから
少し深呼吸して10カウントで催眠を深める。
1カウントごとに「気持ちいい」とか「幸せ」と言いながら
声に対するイメージを刷り込んでいるように思われた。
ここでも一貫して暗示を声に関するものに絞っている。

最後は遊園地に彼女とデートに行くのイメージしながら感度の上昇を行う。
観覧車の中で彼女に告白されるなんていう劇的なシーンを描きながら
お互いが心を通じ合うドラマチックな展開がちょっぴり胸にキュンと来るものを感じた。

エッチはそこから2人だけの気持ち位世界へと場所を変えて
今度はメイドがご主人様、ご主人様が奴隷の立場に立ってプレイを楽しむ。
催眠の最後の部分で心と体の感覚を一体化させるような表現があって
お互いが気持ちよくなることで快感を更に高めていくのだ。

少しだけチクニーをしてからチンコの根元を指で支えて若干の刺激を感じながら
メイドと繋がっているのをイメージする。
奴隷とか変態とか蔑むような言葉がM的には心地よい。
最後は100カウントアップをして100に到達した時点で射精を迎える。
しかしチンコは終始指で支えた状態だから射精はちと難しいだろう。

メイドによる調教モノってことでテーマはありきたりなわけだが
催眠もエッチも個性的で私はとても楽しめた。
催眠は意識を徹底的に回避しながら進められているおかげで
一気に落ちる感覚は得にくいものの徐々に心を侵食されていく感覚が味わえる。
彼女の声に浸っている時間が長くなるほど体が言うことを聞かなくなるだろう。

エッチは簡単に言えばチンコを固定するだけだ。
しかし彼女の暗示を聞いていると体がゾクゾクしたりチンコがビクビクしたりする。
タイトルの通りメイドのいいなりになる感覚が味わえるだろう。
射精はできなかったが十分に性的な快感は楽しめた。
ドライオーガズムを目指す分には特に問題を感じない。

期待していた通りの安定感のある作品である。
現代催眠が好きな方ならきっと満足できるに違いない。

出演:誠樹ふぁん
時間:52分
属性:ノーマル~ややM

催眠:★★★★☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆

総合:★★★★☆


体験版はこちらから



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