2014年03月

2014年03月30日

偏愛主義彼女~yandere lover~

偏愛主義彼女~yandere lover~

2014年3月に発売された、サークルHypnoLifeforMENの作品。

ヒプノポリネシアンからおよそ4か月ぶりの新作である。
今回も以前女性向けで出した人気の高い作品のリメイクのようだ。
最近有料の催眠は下火だし個人的に気になってたので早速聴いてみた。

この作品はヤンデレな彼女が主人公を浮気させないために催眠を行う。
首筋にキスの跡が見つかったとかで色々と不安を感じているようだ。
といったやり取りが最初の5分程度で行われている。
予備催眠的な表現も見当たらないし完全に雰囲気作り目的であるな。

催眠は逆腹式呼吸と凝視法を経てから全身に温かさを感じていく。
爪の先→手首→肘→二の腕→肩→首→胸→お腹→下腹部→太もも→膝と
手の末端から体の中枢、そして足の末端へと感覚を徐々に広げるのだ。
じんわりとかゆらゆらみたいな言葉がよく使われていた。

お次は10カウントダウンを合計4回行って催眠を深化させる。
最初は1カウントごとに小まめに暗示を入れていたのが
後になると数えるだけになってカウントに集中できるようになる。
このへんまでくると頭ががくっと重たく感じるようになるかもしれない。

最後に彼女の声に気持ちよさを感じることと声に従う暗示を長めに入れて終了だ。
これといって作品のテーマを絡めているわけでもないし
前作に比べるとよく言えばおとなしい、悪く言えば無個性な催眠であるな。

エッチはキスをしたり鎖骨、首筋、胸、お腹、太ももを舐めまわした後
こちらにM字開脚のような恰好をさせて会陰部や尻を撫でまわす。
チンコがバッチリ見える状況なのにガン無視するところが意地悪で良い。
ちょっとした羞恥プレイってところか。
並行して体の感度が上がる暗示を何度も入れてくる。

続いて尻穴を舐めたり中に指を突っ込んで前立腺を刺激される。
まあよくあんな汚いところを舐められるなと思うわけだが
とっても美味しそうな舐め音で結構ゾクゾクするものがあった。
前立腺マッサージも女に犯されている感じのMにはたまらないシチュである。
ここで1回声に急き立てられるような形でドライ絶頂する。

最後は恋人同士らしい愛のあるセックスだ。
最初に亀頭だけを入れてそこだけで抜き差ししたり挿入後にわざと動かなかったり
相変わらず焦らすプレイが多いがそこまで悪い気はしない。
最終的にはきっちりズコバコやって2回ほど中出しする。
催眠っぽく暗示が多いが喘ぎ声も適度に入っていてなかなかにエロい。
ピストン音が入っているのも催眠音声では珍しいな。

ややアブノーマルなプレイを含んだ純愛系催眠音声である。
ヤンデレっぷりに期待して聞いたらきっとがっかりするだろう。
手足を縛られて無理矢理犯されたり脅迫されるような展開にもならないし
これをヤンデレと呼んだらヤンデレ好きが怒るんじゃないだろうか。

催眠は上でちょろっと触れたように物足りなく感じた。
おそらく並のサークルだったらこの出来でも気にならなかっただろうが
このサークルならもっともっといいものが作れると思っている。
次回作は作品テーマを意識した意欲的な催眠を期待したい。

エッチは心と体をじわじわと責められている感があってとても良い。
暗示もきちんと言葉を選んでわかりやすく心に響きやすく入れているし
ヤンデレっぽくない点を除けば大満足であった。
催眠の平凡さに比べると個性もあるし聴いていて面白く気持ちいい。

ヤンデレに必要以上に期待さえしなければおそらく楽しめるだろう。
タイトルにそぐわない言い草だがそんな作品である。

出演:分倍河原シホ
時間:85分
属性:ノーマル~ややM

催眠:★★★☆☆
エロ:★★★★★
コスパ:★★★★☆

総合:★★★★☆


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2014年03月28日

ヒプノダークエルフ

ヒプノダークエルフ

2011年1月に発売された、サークルモルモットストリップの作品。

2回連続でモルストになってしまって申し訳ない。
実力のあるサークルなのに全然やっていなかったからここらで増やしておきたいのだ。
モルストは変態プレイ専門のサークルとして有名だが
催眠力の高さにも定評があって聞いていて色々と勉強になる。

この作品はダークエルフに魔界に連れて行ってもらってやや汚いエッチをする。
目隠しをするのはともかく座った状態をデフォルトにしているのが珍しいな。
催眠音声は寝て聞くものがほとんどだし別にそれでも問題ないだろう。
自分が最も催眠に入りやすい姿勢で聞くのが一番である。

やや長めの自己紹介を受けた後に始まる催眠は深呼吸してから
今いる空間そのものが知らない世界へと移動するのをイメージする。
そしてカウントアップに合わせて移動しながら同時に脱力していく。
魔界に行くところまでを催眠を使って表現しているわけだ。

カウントは30まであって5カウントごとに長めの暗示が入る。
体の力が抜けると体が温かくなり、そして頭の力が抜け催眠状態へと入る。
暗示の連続性も違和感がなく考えられている。

軽く現在の状況を再確認することで聴き手に催眠状態を自覚させた後
これから行く魔界について説明を受けながらイメージをする。
そして最後に魔界に入国するための契約を復唱して完了だ。
入国するのと同時に彼女に激しくいじめられることも許可させているのが心憎い。

エッチは頭の後ろで手を組んで足を広げる肉便器のポーズをしてから
彼女の唾液を体にふりまかれる。
媚薬効果があって塗られることで体の感度を上げていくのだ。
同時に情けないと罵倒しながらそれが気持ちよくなる暗示を入れてくれる。

お次は両手でチンコの根元を固定してそれをダークエルフが舐めてくれる。
先ほどと同様唾液の効果を暗示として入れてくれるから
びりびりとかじんじんした感覚がチンコに起こるかもしれない。
そして20カウントを刻んでウェットではなくドライで絶頂する。

最後は唾をチンコに吐きかけられながらのオナニーだ。
やり方は至って普通で10カウントに合わせて射精するわけだが
射精しても手を休めてはいけないと言われる点がプレイのハードさを感じる。
痛気持ちいい感覚に耐えられる人だけが完遂できる作りだな。

テーマに沿った内容のイメージを中心とした催眠と
モルストらしい変態チックなエッチの両方で優れたものを持っている作品だ。
催眠は聴き手を魔界へ連れていくことのみを行っているようで
合間合間にきちんと暗示を使って彼女の指示に従うように心を誘導している。

あと全体的に復唱するシーンが多い。
これは単なる雰囲気づくりのように見えて実は催眠的な効果を狙って行っているのだ。
自分で宣言することで無意識がその内容を自然と受け入れ
結果的により深い催眠状態に入ることができる。
他人に入れられる暗示より自分自身で入れる暗示の方が強力だからだ。

エッチはことね様が「じゅじゅるる っぺ」と唾液を吐き捨てるところにゾクゾクした。
他の作品ではお目にかかれない演技だし彼女のファンなら聞いて損は無い。
まあ女性とはいえ唾液をまぶされるのだからやや人を選ぶわな。
モルストお得意の精飲がない分そこまでハードルは高くないだろう。

ザーミルなんかは聞いても完遂できずに終わる人が多いだろうし
モルストワールドを体験する取っ掛かりとしてこいつは丁度いい作品である。

出演:紅月ことね
時間:60分
属性:ややM~ドM

催眠:★★★★☆
エロ:★★★★☆
コスパ:★★★★☆

総合:★★★★☆


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2014年03月26日

ヒプノメディカル

ヒプノメディカル

2011年7月に発売された、サークルモルモットストリップの作品。

ドMホイホイなモルスト作品には結構お世話になっている。
初期の2作品があまりにインパクトが強すぎて最近のはややパワー不足にも感じるが
それでも他では味わない面白いプレイを体験させてくれるありがたい存在だ。
現時点ではこいつが催眠の最新作で、たぶん今年に何か出ると思われる。

この作品はヒプノメディカルクリニックなる怪しい病院でナースの治療を受ける。
どこか体が悪いわけではなくて性的に悶々としている男子が通う場所らしい。
治療の内容もMじゃないと受け付けられないようなものばかりだ。
当然モルストお約束の精飲も用意されている。
あと事前にチン毛を剃り落すことを忘れないでおいてほしい。

催眠は最初に深呼吸を行いながら診療室の様子をイメージする。
アレな病院だからかラブホやソープのようなピンキーなお部屋に
2人きりでいることを意識させながら親密度を高めていくのだ。
ちなみに催眠中はほぼずっと深呼吸をしていく。
あまりやりすぎるのも喉が渇いて体に毒だから適度にサボった方がいいだろう。

その後は麻酔と称して手足にジーンと痺れる感覚を意識する。
私も詳しくは知らないのだが催眠中に手足に痺れるような感覚が
自然と湧いてくる方がいるんじゃないだろうか。
作中ではそいつを全身に張り巡らしていくような描写がされている。

手の指先→手のひら→手首→前腕→肘→二の腕→肩
足のつま先→足の甲→足の裏→足首→脹脛→脛→膝→太もも
こんな風に少しずつ末端から中枢へと浸食させていくのだ。
そして痺れが脳に達した所でカウントを使って落としてくる。

エッチはまず四つん這いになってナースに尻穴を見られる。
患部の診察と称して局部を丹念に見られるプレイがとても良い。
泌尿器科で女医さんに診察されているようなドキドキが味わえた。
続いて触診扱いなのか尻穴やチンポを舐められる。
合間に飛んでくるセリフも家畜やら牛やら言われてなかなか心にこたえる。

診断の結果チンコのミルクの出が悪いことがわかったので
挿し絵にある妙な液体の入ったビーカーにチンコを浸す。
とんでもない効力のある媚薬でチンコに塗ると色々凄いらしい。
そのことをイメージして感度を上昇させるのだ。

十分に感度が上がってからは四つん這いからうつ伏せに体勢を変えて床オナをする。
「おちんちん気持ちいい!」と言うように命令されるから聴く際の環境に注意だ。
最後は10カウントを刻んでそのまま射精。
とどめにその精液を口で舐め取る。
まあこれはモルスト作品に慣れてないと無理だろう。

確かな知識に基づいた催眠と過激なエッチのバランスが絶妙な作品である。
催眠はわざとなのかえらく大人しいおかげでじっくりと取り組みやすい。
暗示の内容をナースの声に従うことと全身の痺れに絞っているおかげで
無理なく丁寧に進められているのも良かった。

エッチは予想通りで色々はっちゃけている。
でもきちんと順序立てているおかげでドン引きすることもないだろう。
もちろんある程度のM属性を持っているのが前提なのだが。
前半は言葉責めで恥辱にまみれさせる責め方
後半はナースに感覚を操られる調教的な責め方と
うまく変化をつけてあるおかげで終始熱中できるだろう。
床オナに慣れていない方は普通のオナニーで射精したほうがいい。

期待通りのMにはたまらない作品である。

出演:紅月ことね
時間:70分
属性:M~ドM

催眠:★★★★☆
エロ:★★★★★
コスパ:★★★★★

総合:★★★★★


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2014年03月24日

サクリファイス~幻想体験~

サクリファイス~幻想体験~

2009年5月に発売された、サークルKUKURIの作品。

年が進むほどに進化を遂げる諸々の技術とは逆に
催眠音声は年が戻れば戻るほどに作品の質が上がる。
懐古厨と揶揄されるのを承知で言わせていただく。
昔の作品は良かった。
だから最近始めたような方は古い作品も是非聴いてみてほしい。

あと元々は有料作品だったのだが今は無料で公開されている。
有料版とは効果音が若干違う程度で内容にほぼ違いはないらしい。
無料はやらない主義なんだが元有料だしいいだろうってことで紹介する。

この作品は今から4年以上前に作られた古いものだ。
当時女体化などというジャンルの作品は相当少なかったに違いない。
そんな中女の子になって触手に犯されるプレイが行われている。
催眠の方も暗示を中心に据えた安定した作りだ。

その催眠はいきなり落ちる感覚をイメージさせるところから始まる。
大抵の人がここで催眠に入れるとは到底思えないし
その後から入念に催眠をかけていく感じだから、ちょっとした準備体操だろう。
幻想的なヒーリング音楽を少しの間聞いて心をほぐした後
深呼吸、手足の脱力などごく普通の手順を踏んでいく。
「お腹が温かくなる」「額が涼しくなる」など暗示の内容は直接的で捉えやすい。
最後は自分の好きな色と好きな背景を選び
その色をしたスクリーンへと自分の精神を飛び込ませる。

女体化はエッチシーンの冒頭で行う。
胸が膨らんで乳房になり、チンコは小さくなってクリトリスに変化。
最後に膣を作り上げて完了だ。
これだけだと部分的に女性になったおっさんができてしまうから
顔や骨格など暗示を受けない部分もきちんと脳内補正しておいてほしい。

女性に変身してからは神社の拝殿で触手様に犯される。
なぜ神社なのかは作中で明言されていなかったのだが
たぶん神様的な何かで、主人公はその生贄なのだろう。
両手両足を拘束された後おっぱい、クリトリス、マンコ、そしてアヌスをいじられる。
適度に流れる女体化した主人公の喘ぎ声がなかなかにエロい。
触手の媚薬効果のある液体を全身に塗りたくられることで感度を上げていき
最後は5カウントダウンを立て続けに行いながらの連続絶頂だ。
間隔が狭いおかげで全部合わせるのはさすがに難しいと思われる。

KUKURIにしてはかなり催眠に寄った作品だ。
催眠風ボイスドラマっぽいストーリーに絡めた催眠ではなく
暗示を積み重ねて確実に頭をぼやけさせていく。
催眠にとって無駄なドラマパートもほとんどないし
これなら普通の催眠音声と言ってもいいだろう。

エッチはこちらも催眠音声らしく状況説明的なセリフで固められている。
処女設定が無い分絶望感は薄められているが
中出しシーンにはゾクゾクするものがあった。
M度が高ければ高いほどのめり込めるに違いない。

出演:大山チロル
時間:45分
属性:ややM~ドM

催眠:★★★★☆
エロ:★★★☆☆

総合:★★★☆☆

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2014年03月22日

カンスト

カンスト

2012年1月に発売された、サークルエロトランスの作品。

催眠音声ではほぼ必ず登場するカウントを扱った作品である。
催眠においてカウントを数える理由は様々だが
多くはその直前にかけた暗示を強化するのに使われている。

「数字が0に近づくほどあなたの体は重くなります」と言われた後にカウント
0になったらすかさず「体が重くなる どんどん重くなる ずーんと重くなる」
上のような表現を催眠音声で聞いた方は多いのではなかろうか。
この前暗示→カウント→後追い暗示が最もよく使われているパターンであるな。

催眠は事前に軽く催眠音声におけるカウントを使った実例を話してから
5カウントに合わせて力を入れ、同じく5カウントで脱力をする。
最初からカウントが登場するのはいかにもこの作品らしくて面白い。
本当に数えるだけではなくちゃんと事前に何を意識すればいいか言ってくれるし
脱力のカウント後にも後追い暗示を入れてくる堅実な流れだ。
続く深呼吸も5秒で息を吸い、5秒で吐く。

次の深化も基本的にはカウントを軸にした作りだ。
合間に適度に暗示を入れながら何度も何度も10カウントダウンを繰り返すことで
少しずつ意識を沈め、すべての力を消し去ろうとしてくる。
お姉さんが明確にそうとは言わなくても彼女のカウントを聞いていると
なんとなく気持ちよさを感じるに違いない。
数字ってやつには自然に人を引き付ける魔力みたいなものを感じる。

途中でカウントを飛ばしたり足踏みしてくるから
そのへんで軽く頭が混乱してとろとろになる気分が味わえるだろう。

その先は一転してカウントアップになり
今度は心を浮き上がらせながら全身の感度を高めていく。
淫語が皆無にもかかわらず体が妙に火照ったり股間が熱くなって勃起して驚いた。
ここからはカウントのペースが更に不規則になり
同時に入れられる暗示で聴き手の心と体をどんどん作り変えていく。

最後はカウントの声が2重3重になって数字にもみくちゃにされながらの絶頂だ。
エロでイくのではなく彼女の声に押し上げられる形の催眠らしい絶頂であるな。

催眠におけるカウントの意味と正しい使い方をわからせてくれる作品である。
基本的にはカウントを刻みながら進めていくわけだが
合間に入れてくる暗示の内容やタイミングが絶妙で
それらをカウントによって心と体に染み込ませようとしているのがよくわかる。
人間は反復的な作業をすると自然についていくようになるから
それを逆に利用してカウントを乱して心を揺さぶっている点も面白い。

カウントもただ数えるだけではなくて個々に意味を込めたうえで刻まれている。
こういう作品は特にカウントを主役に見てしまいがちだが
本作における主役はやはり感覚支配の暗示でカウントはその引き立て役に感じた。
ここまでカウントに力点を置きながらもバランスを崩していないのが実に素晴らしい。

聞き手はもちろん催眠音声製作者にも聞いてほしい作品である。
特に新規で活動を始めようとしている、もしくは始めたばかりの人は必聴である。

出演:紅月ことね
時間:50分
属性:ややS~ややM

催眠:★★★★★
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★★☆

総合:★★★★★


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2014年03月20日

すんどめ!!!! 超寸止め催眠

すんどめ!!!! 超寸止め催眠

2014年3月に発売された、サークルカジハラエムの作品。

過去に高評価をつけた作品の続編である。
過去3作はことね様だったのが今回はふぁん氏を持ってきた。
声優が変わったからといって作品ががらりと変わるとは思えないのだが
同一のテーマを別の声優が演じるのを楽しむのは悪くない。

催眠の大まかな内容は深呼吸をしてカウントする、これだけだ。
時間が5分程度しかないからこうなるのは仕方ない。
だが暗示の内容が本当に偏っていて理性を取り除くことにすべてをつぎ込んでいる。
深呼吸の最中は理性が揺らぎほぐれる暗示
カウントではロウソクの火を使って理性が消え失せる暗示をかけられる。

まあ深呼吸をすることで理性が消えて本能がむき出しになるってのは
色々とおかしい気もするのだが暗示の入れ方自体はきちんと催眠を考えている。
お姉さんがバイノーラルを利用して何度も声を左右に揺らしながら話すおかげで
頭がぼーっとする感覚がそれなりに得られた。

エッチは事前に体をパーツごとに軽く敏感にさせてからオナニーする。
プレイが寸止めオナニーだからお姉さんへのお触りは一切無しだ。
このへんは過去作も同様だったしいつも通りってところか。

途中で「どぴゅどぴゅ」を射精許可のキーワードとして定めた後
10カウントを合計7回刻んでその都度快感を高めていく。
1回目だけやや入念に前暗示を入れてその後は1回ごとに軽く煽る感じだ。
ここでも序盤は10ごとに、後半は1ごとに声を左右に切り替えていた。

最後は同じく10カウントなのだが、途中でわざと噛んだりして何度か仕切り直す。
そして普通に0まで数えるのだが先ほどのルールがあるので射精はできない。
そんなフェイクを噛ませてからようやく「どぴゅどぴゅ」に合わせて射精する。
寸止め系としてはお約束の流れだがキーワードがある分1段階きつくなっている。

時間の割には楽しめる作品である。
催眠導入と深化は完全に理性の削減に努めているし
エッチも催眠音声っぽく適度に暗示で心に飴と鞭を与えてくる。
暗示の内容も入れ方も催眠をきちんと考えたうえで行われていた。
所々に粗が見えるもののそこまで悪い作品とは思えない。

お姉さんの言いなりになる的な暗示が極端に少ないことから
ある程度経験を積んだ人の方がおそらく楽しめるだろう。
場数を踏んでいると催眠音声はお姉さんの声に従うものだって感じの
潜在的な心構えが身についてくるからこの手の作品では特に差が出る。

エッチは催眠を使って射精したい衝動を適度に押さえている。
淫語を連発してエッチな気分を過度に起こさせたりはしてこないし
まず普通にやってれば完遂できるだろう。
人間なら誰でも寸止めしたら射精の際に気持ちよくなるから
あまり我慢せずに射精するオナニーライフを送っている方なら
少しくらいは普段より気持ちいいと感じるのではないだろうか。

テーマに沿った単純明快な作りの作品である。

出演:誠樹ふぁん
時間:27分
属性:ノーマル~M

催眠:★★★☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★☆☆

総合:★★★☆☆


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2014年03月18日

サイニィコンディショナー

サイニィコンディショナー

2012年2月に発売された、サークルNovel-Trance-Labの作品。

またしても全年齢作品である。
ここはほぼ唯一の全年齢向け催眠音声サークルだから無視するわけにもいかない。
内容的にも癒し中心の割と面白い作品が揃っているし
エロの有無にこだわらないのなら手を出すのもいいだろう。

そんなわけでこの作品はエロではなく催眠に入ることを楽しむ。
シューマン共振なる珍しい効果音を使っているのが特徴だ。
調べてみたら地球自身が発している波動と同じ周波数の音で
環境音などと同じく聞いているだけでリラックスできるらしい。
この音を取り入れている作品を私は他に知らない。

催眠は終始この音を聞く形で進められる。
「ブオンブオン」と揺れるような音だが頭が痛くなるようなことはなかった。
ボリュームが小さめだからかもしれない。

最初に5回ほど自分のペースで深呼吸をしてから
白い光の玉が目の前にあるのをイメージ。
呼吸するたびに光が体の中を巡っていくの意識しながらリフレッシュする。
そのまま深い眠りに入る暗示を受けながら
全身が光に包まれていくのをイメージ、浄化されるのを感じ取る。
テーマがテーマだけに何やら神秘的な匂いのする展開だ。

お次はとある部屋の中にいてそこに穴があるのをイメージする。
その中に落ちて別の世界へと行く流れだ。
ここからはお姉さんが聴き手の自由にイメージしていいよと言ってくる。
想像する内容は人それぞれだができるだけ心にプラスに働くものがいいだろう。
催眠の深度によっては勝手に幻影が見えてくるかもしれない。

最後に5カウントダウンを何度も繰り返しながら
先ほどの光が心に吸い込まれていく様子をイメージする。
そして感覚が鋭くなるなどの後催眠暗示を入れて終了だ。
後催眠暗示は心身がリフレッシュするなどのプラスの内容を入れることで
聞き終った後にいい気分で活動できるようにする。

セリフの内容は普通のイメージ系催眠ってところだが
シューマン共振のおかげで結構な深さの催眠に入ることができた。
徐々に効いてくるタイプだから最初は何とも思わなくても
ある程度の時間聞き続けていると眠いとか体が重いとか
催眠特有の感覚を実感してくるはずだ。

まどろみ世界のように音に意識を向けたりはしてこない。
音はサポート役にして声を中心に進められていた。
15分の催眠は2時間の睡眠に匹敵するリフレッシュ効果があるらしいし
聞き終えるとその前より少しスッキリした気分になれるだろう。

短時間でお安く催眠が楽しめる良心的な作品である。

出演:美咲さゆり
時間:25分
属性:ノーマル

催眠:★★★★☆
コスパ:★★★☆☆

総合:★★★★☆


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2014年03月16日

催眠のお部屋~お姉さんと・・・~

催眠のお部屋~お姉さんと・・・~

2009年12月に発売された、サークルみじんこの作品。

みじんこの催眠音声は古い作品が多い。
最近はもうずっとエロボイスばかりだし、催眠音声サークルの印象は薄いだろう。
それというのもみじんこの催眠音声はシナリオをほぼ外部の人間が書いている。
最も有名な双子のいいなりはListenable pharmacyの四九八苦氏
その次に多く売れている遊園地でご奉仕はすくりぷのAtA氏と
自分自身でも作品を作れる大物が手掛けている。

この作品は上記のどちらにも当てはまらない方がシナリオを描いている。
だから少なくとも神作品ではないだろうと心の準備をした上で聴いてみた。
恋人がオナニーを手伝ってくれるあまあまな展開で
喘ぎ声やエロイセリフが結構多いのが目を引く。
ライターが抜きボイスっぽい視点でシナリオを作っているようだ。

催眠は深呼吸をしながらお姉さんの声を聴いていく。
空の色、水の色、風や森と自然をイメージさせて軽くリラックスを誘い
オナニーと彼女の声に恋をするように暗示をかけられる。
要はそれらに対して好意を持ってほしいという意味だ。
彼女は置いといてオナニーが嫌いな人はさすがにいないだろう。

エッチは彼女の言う通りにオナニーをしていく。
焦らすようなタイプではなくてある程度の自由を与えながらも
射精だけはきつく禁止して最後までパワーを溜めていく流れだ。
こちらがオナニーするのに合わせて彼女がいやらしく喘いでくれる。

2人の心と体が重なり合って、感覚が同期しているようなことを言ってくるのだが
そもそも催眠があまり強くないから素直に受け入れられないかもしれない。
まあオカズにはなってくれるから抜く分には問題ない。
最後はチンコと乳首をいじりながら、全身がチンコとマンコになった感覚で射精する。

催眠っぽい要素のついたエロボイスである。
短時間の場合催眠かエロのどちらかに重点を置かないと中途半端になってしまう。
だからエロ重視にして催眠にかかってなくても抜けるように作ってある。

催眠はまあこれだと色々とまずいだろう。
暗示が飛び飛びでバラバラだから余程のことがない限りかかれない。
エッチシーンの暗示も催眠にかかっているからこそ機能するもので
素の状態で聴いたら普通に拒絶反応が出るだろう。

催眠にかかる、かからないは抜きにして
とりあえず抜きたいなら割と使える作品である。

出演:誠樹ふぁん
時間:37分
属性:ややS~ややM

催眠:★☆☆☆☆
エロ:★★★★☆
コスパ:★★☆☆☆

総合:★★☆☆☆


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2014年03月14日

ヒプノパートナー

ヒプノパートナー

2012年9月に発売された、サークルエロトランスの作品。

オナニーに感謝することでより充実したオナニーライフを送るのを目的とした作品だ。
男のオナニーはトイレに行くのに近い感じだしマンネリ気味になるのもよくわかる。
特に彼女はいない、サイニーも知らないで画像や動画で抜いている人などは
おかず収集だけでも結構時間がかかって大変そうだ。
サイニーならお気に入りの作品がいくつかあれば後はそれを回すだけで結構楽しめる。
とっとと彼女を作るのが最善なのは言うまでもない。

催眠は深呼吸や脱力を行ってからお姉さんの話を聞く。
内容はチンコが気持ちよくなるのが生物的に珍しいとか
チンコは自分の意志ではどうにもならない相棒のようなものだとか
とにかくチンコの存在を意識させて親しみを感じるように言葉を重ねてくる。

性同一性障害の方でもなければチンコに嫌悪を感じている男はいないだろうし
彼女の言うことは至極もっともに思われる。
が、女に「チンコは相棒だ」と言われても正直説得力は感じない。
かといって術者が男だとホモォっぽくなるし困ったものである。

エッチはチンコに感謝の気持ちを抱きながらオナニーする。
感謝すればするほどチンコはお返しに快感を与えてくれて
お互いが一緒に高みへ登りつめていく、こんな感じだ。
お姉さんは完全に暗示を入れる側にまわってチンコをいじったりはしてくれない。
かといって蔑むようなセリフも言ってくれないので完全な傍観者である。
最後はお約束のカウントを刻み、1カウントごとに愛おしい気持ちを膨らませてから
9で若干足踏みし、10で射精する。

催眠音声なのだがお姉さんとあれこれするのではなくて
1人でシコシコするのを暗示で手伝ってもらう点がやや珍しく感じた。
催眠の内容や手法はエロトランスらしくそつがない。
現代催眠にややシフトした作りなのも面白くて良かった。

肝心のオナニーについてはとにかくチンコに意識を向けさせてくるおかげで
なんだか気持ちいいとか、幸せだとかの感情は味わいやすいと思われる。
寸止めしてやきもきさせたりするタイプじゃないからM向けではないのだが
体よりも心を満たす方向性の催眠だから問題は感じない。

しかし途中でも触れたように術者が女性なのが私にはどうしても引っかかった。
お姉さんがあ、きのこ氏のように中性的な声だったら
今回とはまた違った印象を受けたのかもしれない。

心を充実させてオナニーを楽しませる作品である。
よくある催眠音声のようにエッチな気分で心を満たすようにはあまりしないから
そのへんだけ注意していただきたい。

出演:卯月杏奈
時間:44分
属性:ノーマル

催眠:★★★★☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆

総合:★★★☆☆


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2014年03月12日

魔法の皮で美少女にへんしん!さいみん!

魔法の皮で美少女にへんしん!さいみん!

2013年3月に発売された、サークルサイクロンミントの作品。

挿し絵の「←あなた」につい笑って聴いてみた。
音声作品は中身がすべてなのは言うまでもないが
挿し絵に力を入れている作品が気になるのも人情だ。
特に新規でそういう作品を見かけるとつい買ってしまう。

この作品はB78W54H81な細めのおにゃのこに変身する。
タイトルにある魔法の皮はとあるローションを肌に塗って乾かすとできるもので
つまり着ぐるみみたいなものなのだろう。
そういえば以前女の子に特殊な針を刺すと空気が抜けて
肉襦袢になるエロ漫画があった。
それを主人公が着てオナニーしているのがちょっぴり羨ましかったのを覚えている。

催眠はあらかじめ深呼吸でリラックスさせてから女体化に入る。
魔法のローションをお腹に垂らして、それを全身に引き延ばしていくのだ。
その際お腹が温かくなり、気持ちよくなるといった暗示をかけてくる。
お腹には太陽神経叢という自律神経の集まるところがあって
ここが温かくなると人は気持ちよくなるのだ。
その人間のメカニズムを詳しく語らず、暗示によるものと思い込ませている。

最後は出来上がった体をお姉さんが確認する。
おまんこをくんかくんかされるシーンはなかなかにエロイ。
おまけにエロくなる暗示をかけるのはエロパートでより楽しむためだろう。

エッチはまずお姉さんの言うとおりおっぱいを揉む感覚や
痴漢にお尻を触られる感覚をイメージする。
そして取り出したピンクローターをマンコと尻穴に突っ込んでの絶頂だ。
サイクロンミントにしては珍しくローター用の効果音が用意されている。
最後の10カウントでのフィニッシュは問題ないのだが
プレイの都度に細かいカウントを織り交ぜるのはあまり意味を感じない。

導入がおざなりなおかげでその後の女体化やエッチが
内容通りの効果を発揮できていないように感じた。
深呼吸の後に10カウントをしながら心を沈めていくシーンがあって
そこでこれといった暗示をかけられないために催眠に入りにくくなっている。
催眠にうまく入ってないから女体化もイマイチのめり込めない。
当然その後のエッチも乗り切れない、そんな悪循環が働いている。

最近の作品で特に多いのがこういう
「とりあえずカウントしとけば催眠っぽくなるだろう」みたいな安易な考えだ。
催眠においてカウントとは何か、何のために行うのかを考えれば
このようなことにはまずなり得ない。

他の部分が割とまともなだけに催眠に入れないのが残念でならない。

出演:涼貴涼
時間:77分
属性:ノーマル~ややM

催眠:★☆☆☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★★☆

総合:★★☆☆☆


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saiminsusume at 20:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)~★2