ちょっとヤンデル彼女の束縛催眠セイレーンの檻

2018年04月08日

桜守

2011年08月に公開されたサークル誰得催眠製作所の作品。

製作が遅れたとかで題材が桜の花見なのに出たのが真夏な作品だ。
そこそこボイスドラマ仕立てになってて物語も楽しめる。
作者お得意の人外が薄いのも特徴であるな。
エロは弱いがいい作品なんで紹介する。

この作品はさくらなる桜守と枯れた桜の木の下で花見をする。
彼女の家は長らく桜の手入れをしてきたそうだが彼女はその技術を受け継いでない。
祖父が体調不良あたりで倒れ数年のうちに枯れてしまったそうだ。
主人公はその事情を知らずに来たので催眠をかけてイメージだけでも見せようってことになる。

そういや最初の注意事項で桜のお茶と和菓子を用意するように言われる。
匂いや味に関する暗示を後で入れてくるからだろう。
まあ催眠の直前に食べ物や飲み物を口に入れるのはあまりよろしくないんでなくてもよい。

催眠は深呼吸→分割弛緩→イメージによる深化→花見と続く。
深呼吸は吸って息を止めて吐くのを2度するだけだから特に言うことはない。
分割弛緩は右腕→左腕→右足→左足→頭の順に脱力する。
何てことない技術だが暗示の入れ方と演技がいずれもよくて結構な脱力感が得られた。

深化は桜の花びらが落ちるイメージに暗示を絡める。
そこまで入念にやってこないからどっぷりってほどにはならないだろう。
眠らない程度にリラックスさせておけばいいと作者が判断したのかもしれない。

花見は花を咲かせてた当時の木を彼女が色んな視点から語る。
視覚→聴覚→嗅覚→味覚→触覚の順に聞き手視点で臨場感が出るように言っていた。
日本人で桜を見たことのない人はさすがにいないだろうから簡単だわな。
最後に彼女が自分の秘密をこっそり話しておしまいだ。

使用するイメージを題材に合わせてきっちり落としてくる無難な催眠である。
胡桃れみ氏の演技もなかなかによくてえらく心地いい。
花見もイメージのしやすさに力点を置いていて癒しに役立ってる。

エッチは花見の勢いで何度かキスをする。
キス以外のプレイはないからエッチと呼ぶのはちと変かもしれない。
でも最後のほうにキスをトリガーに絶頂させるシーンがある。
まったくドM向けじゃないんで私にはさっぱりだった。

癒しは上々、エロはほんの少しって具合の作品だ。
主人公の当初の目的に従いイメージを使った花見に重きを置いている。
さくらとキスをするのも恋人になるとか気持ちよくなるためではない。
物語の流れに沿って落としどころを探した結果こうなったってところだ。

全年齢向け作品だと思って聞いたほうがよかろう。
花見のほうはこれ以上ないくらいに誘導が優れてる。
飲みっ子氏の作品では珍しくストーリーや人物設定に力を入れてるのも好印象だ。
エッチに期待しなければ気持ちいい時間が味わえるに違いない。

ってなわけで概ね良好な内容であった。
桜が咲く3月から5月頃に聞くのが最もよかろう。

出演:胡桃れみ
時間:69分
属性:ノーマル

催眠:■■■■□
エロ:□□□□□

ダウンロードはこちらから
http://ameblo.jp/mr-nomikko/entry-10987421827.html

saiminsusume at 20:00│Comments(0)無料作品 

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