2014年01月21日
さいみんふーぞく~ろりっ子のおへや~
2010年9月に発売された、サークル誰得催眠製作所の作品。
催眠音声は名前の通り音に特化したツールだ。
音とは声であり話し方であり間でもある。
間、つまり無音も催眠音声においては非常に大事な要素で
これの長さによって催眠にかかるか否かが結構左右される。
それだけ編集をやっている人の負担は大きいわけだ。
この作品は体が未成熟っぽいおにゃのこといちゃいちゃする。
この手のキャラにつきものなキンキンするタイプの声を駆使して催眠を行うのは珍しい。
催眠は心を落ち着けて聴くものだから、それに合った声を使うのが当たり前。
そのへんの常識を取っ払っているチャレンジ精神は立派である。
催眠は深呼吸→脱力→深化の至ってまともな構成。
やや事前の準備に傾倒させることでまず声に慣れるところから入っている。
声そのものはやや癖を感じるものの、聴いていていらつくほどではない。
角が立ちそうなそれを丸みを帯びた口調や仕草でうまいことカバーしている。
フリートークを聴くとわかるのだが、声優さんがそれなりに苦労されたらしい。
エッチは事前にイメージを使って感度を上げた後フェラチオをしてくれる。
プレイが絞られているのは30分コースだからだろう。
咥える合間に指を鳴らす効果音を入れて、それに合わせて快感を盛り上げていく。
指が鳴るのは合計で5回、最後の音に合わせてイク感じだ。
ドライ系で短時間の場合どうしても準備不足なせいで満足な絶頂はできない。
そんなわけで予想通りほどほどに達して終わることになるだろう。
シナリオそのものは割と無難にして、特徴のある声の方で楽しませてくれる作品だ。
もう少し深化部分に時間をかけてほしいとも思うのだが
エッチでも一応暗示はかけてくれるし、時間相応の満足感は得られるだろう。
年下によくあるきつい性格ではないから
罵倒も軽く変態と言われる程度で優しくイかせてくれる。
考えてみればこのシチュは珍しい方かもしれない。
何にせよ催眠音声として申し分ない作品と言えるだろう。
出演:誠樹ふぁん
時間:35分
属性:ノーマル~ややM
催眠:★★★☆☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★☆☆
体験版はこちらから
2014年01月19日
メイドのい・い・な・り~射精管理ボイス~
2009年2月に発売された、サークルみじんこの作品。
今から5年前、双子のいいなりより前に出たみじんこ初の催眠音声だ。
こちらはシナリオをすくりぷのAtA氏が担当している。
2009年はすくりぷでも4,5,6,7,11月に作品を出しているし
どんだけ書いてるんだこの人はと素直に感心してしまった。
この作品はご主人様がメイドに立場を逆転されて命令を受ける。
どうもご主人様にその手の趣味があるらしくて自主的に奴隷になる流れだから
あまり厳しい調教というわけでもない。
射精管理の名の通りオナニーをあれこれ指図されながら遂行する。
催眠は少しだけ深呼吸をしてからメイドの暗示を聞き続ける。
まず彼女の声に良い印象を持ってもらい、聞くと安心するようになってもらい
そして聞かないと落ち着かなくなってもらうように心を誘導する。
ある程度予想していた通りほぼすくりぷの作品と変わらない作りだ。
最初に軽く凝視法を使っている分聞くだけよりやや疲れるだろう。
初めて意識を落とさせる際はカウントダウン
その後催眠を深化させる際にカウントアップを使っているのは珍しい。
後半はメイドがご主人様、こちらが奴隷の立場になって服従心を植え付けられる。
目の前で服を脱がせて「変態」と罵ってくるなどM心をくすぐる言葉責めが心地よい。
エッチは両手でチンコの根元を押さえて固定した後
メイドがフェラをしてくれると言いつつ結局しなかったり
代わりに指を舐めて唾音を出しながら興奮を煽ってきたりと結構焦らしてくる。
そうしてほどほどに快感に悶えさせてからカウントに合わせてしごいて射精だ。
タイトルに「いいなり」とある割にはそれほど何かをさせられるわけでもない。
射精に適度に歯止めをかけている点では
心をいいなりにされていると言えなくもないが。
催眠がメインディッシュでエッチは付け合わせのような作品だ。
すくりぷらしい暗示のオンパレードで意識の一切を溶かし尽くし
そこに命令を与えることで従う喜びをうまく生みださせている。
エッチはどっぷりオナニーにハマるようなプレイではなくて
羞恥心や劣等感を煽って快感を誘うかなりのM向けだ。
主人公がご主人様となると日頃は多くの人に傅かれたりしているんだろうし
一時的にせよまったく逆の立場に立つことはいい気分転換になるのかもしれない。
そんな風に好意的に解釈してみた。
催眠音声としては合格だが、エロがちと引っかかる作品である。
出演:誠樹ふぁん
時間:40分
属性:ややM~M
催眠:★★★★★
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★★☆
体験版はこちらから
2014年01月17日
耳かき催眠
2014年1月に発売された、サークルエロトランスの作品。
タイトルの通り耳かきをしながら催眠をかけてくれる面白い作品だ。
「なぜ催眠に耳かき?」と思っている方に説明すると
今エロボイスの方では耳かき音声がブームで大量生産されている。
そういった流れをくみ取ってエロトランスが仕掛けてきたようだ。
私は耳かきについてはド素人だからよくわからないのだが
バイノーラルと耳かきは色々と相性がいいらしい。
催眠は最初店員のアヤカがこちらの額の上に手を乗せたり
体の重さを意識させたりと、聴き手に感じさせることに力を入れている。
向上心なんて言葉があるように、人間は「~するぞ」と自分に言い聞かせることで
いつもとは違った感覚を得ることができる生き物だ。
何をするにせよそういった意識をもって取り組んだほうがずっと効率的だったりする。
その後は後頭部に触れているアヤカの膝の感触を確かめさせ
彼女に両手で頬をマッサージされているのを感じながら深呼吸をする。
そういうまったりとした雰囲気に浸らせてからカウントで落としていく感じだ。
最後にとどめとして体の内外に温かさを感じさせている。
耳かきは耳かき棒以外にもマッサージをしてくれたりするちょっと凝った作りだ。
ティッシュをアルコールで湿らせて耳の外側を拭くのは
リアルのそういったお店でやってくれるサービスなのだろう。
効果音も入っていてなんというか耳かきらしさは感じる。
そして一緒に「耳かきをされたくなる」とか「耳がむず痒くなる」といった暗示が入る。
耳かきしながら催眠をかけてくれる珍しいプレイである。
エッチは乳首舐め、耳舐め、フェラととにかく舐めまくってくれる。
でも催眠音声だから舐め音と暗示が半々といったところだ。
バイノーラル音声のおかげで音に臨場感があるのがとても良い。
最後はフェラで終わるのだが「気持ちよくなってね」みたいなセリフを言われてから
ある程度舐めてアヤカが勝手に切り上げてしまう。
カウントダウンに合わせてドライ絶頂をしたり「イけ」とか言われたりはしないし
いつイけばいいのかよくわからないまま終わってしまった。
催眠をかけて耳かきしてエッチする
耳かきという要素が加わったある意味普通な作品だ。
耳かきを作品にうまくなじませている点については評価したい。
一方エッチは消化不良気味な終わり方をしている。
良いところと悪いところが際立っているように思えた。
催眠効果はそれなりに高いから催眠音声として見るなら合格だろう。
癒し系作品にM的嗜好を求める事自体が間違っているとも思うのだが
催眠音声が好きなM男の欲望を満足させられるとはちと思えない。
出演:伊ヶ崎綾香
時間:80分
属性:ノーマル
催眠:★★★★★
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★☆☆
体験版はこちらから
2014年01月15日
【催眠音声】淫乱妖精の同化快楽
2013年12月に発売された、サークルびおらんての作品。
丁度半額セール中なので買ってみた。
前作も半額だから買った口で、なんだかんだで値段分は楽しめたと思ってる。
製作期間もある程度取られているし1作目よりひどいことはないだろう、と。
この作品は妖精と物理的ではなく精神的に結びついて快感を増幅させる。
何を言っているかわからないだろう。
実は聞いた私もよくわかってはいない。
たぶん彼女が感じているのを聞いてこっちも感じろってことなのだろう。
人間は他人と快感を共有する手段をまだ持たないだけに
イマジネーションをどれだけ膨らませられるかがカギになると思われる。
催眠は深呼吸と脱力をやってからイメージするいつもの流れだ。
声を左右に適度に振り分けて意識を揺さぶろうとしてくる。
脱力は手足を持ち上げてストンと落とす奴だがかなりペースが速い。
運動系の催眠はゆっくりやらないとあまり意味がないと思うのだが。
脱力の最後は心を宙に持ち上げて手の鳴る合図に合わせて弾けさせる。
正直抽象的すぎて私にはイメージできなかった。
深化は暗い洞窟から脱出して妖精のいる世界へ行く。
吹きすさぶ風の音はなかなかにリアルで良い。
近づくにつれてカウントをしてさらに意識を沈める感じだ。
その後は楽しそうな妖精たちの声に合わせて心を幸せで満たしていく。
暗示はごくまっとうなのに後ろで流れる笑い声が多すぎて声に集中しにくい。
エッチは最初に言った通り妖精と同化して自分の体を撫でたりオナニーをする。
時間が短いからか暗示もそこそこにプレイに移るおかげで
何やら聴き手だけ置いてけぼりにされたような感覚を受ける。
妖精は快感に打ち震えているのにこちらはぽかーんである。
当然ドライ絶頂などできるわけがない。
後半は妖精がさらにどんどん同化していって多方面から声が聞こえてくる。
「チンコしごきたい」「まだだめ」などと相反する暗示がどんどん流れ
最終的には命令でチンコをしごいて射精することになる。
なんというか、正反対の意味を持つ暗示をほぼ同時に入れる理由がよくわからない。
様々な意思が混在している様子を描きたかったのかもしれないが
催眠音声でやるにはマイナス要素が大きすぎると思われる。
作り手の独りよがりが目立つ作品である。
催眠からエッチに至るまで聴き手に対する思いやりが見られない。
特にエッチはその傾向が強く、ついていくには色々な素質が要るだろう。
こういう仮想的なプレイは暗示を念入りにやらないといけないのに
それがないから聴き手は当事者になれず第三者的視点で聞くのを強いられる。
ここまで疎外感を受けた催眠音声は久々である。
とまあボロクソに叩かせていただいた。
もっと色々言いたいことはあるがこの辺にしておく。
500円でも私はおすすめしない。
1000円に戻ったら猶更である。
出演:雨月紅羽
時間:39分
属性:ノーマル~ややM
催眠:★☆☆☆☆
エロ:☆☆☆☆☆
コスパ:★☆☆☆☆
総合:★☆☆☆☆
体験版はこちらから
2014年01月13日
ラビットラビリンス
2010年7月に発売された、サークルすくりぷてっどこねくしょんの作品。
ラビットストラテジーの元ネタとなった作品である。
ちなみにあれのように女体化するわけでもないし乳首特化でもない。
登場キャラとか雰囲気だけを拝借しているようなものだ。
すくりぷの歴代作品2位なだけあってクオリティはとてつもなく高い。
書きたいことが多すぎてまとめるのに苦労したくらいだ。
催眠は深呼吸をしながら腕の力を軽く抜くところから始まる。
呼吸は胸やお腹の動く様子を意識させることで効果的な脱力を促している。
呼吸ってやつは普段無意識にやっているが意識して行うこともできる行動だ。
だからこそ意識してやるといつもとまったく違う感覚が味わいやすい。
作中でお姉さんは適宜呼吸や脱力を意識するように言ってくる。
お次は暗示を使って彼女の声に対してさらに興味を湧かせてくる。
暗示、カウント、イメージ、効果音を使う多彩な責めが実に面白い。
そしてとどめに頭を脱力させてからの沈黙法だ。
無音の間は頭がとても重く感じるに違いない。
このへんでもう十分催眠状態になっているのにまだまだ続く。
再開後はお姉さんの声に支配される喜びを心に埋め込んでいく。
支配されるのは気持ちいい、気持ちいいから幸せ。
「支配」というややネガティブな言葉を極力意識させずに
その先にある「気持ちいい」とか「幸せ」に目を向けさせるすくりぷらしい暗示だ。
最後は真っ白い煙に包まれたり、渦に飲まれるのをイメージしながら
理性を捨て去り体の感度を上げて終了だ。
エッチはオナニーとチクニーを別々に行っていく。
オナニーは最初わざとチンコに触れたまま動かさせないおかげで
催眠によって自分の体に変化が訪れているのを感じるだろう。
そしてしごき始めると今度は途中で止められなくなる暗示をかけてくる。
しかも射精を忘れさせるおまけつきだ。
実際この作品で射精の感覚を忘れるかは微妙なとこなんだが
少しくらいは射精をためらうような心への作用が働くに違いない。
そうやって操られている感を味わえるだけでも十分じゃないだろうか。
限界に近づいたところで記憶を戻し射精する。
チクニーはドライ絶頂を目的としたパートだ。
本当に乳首しかいじらないから開発済みな方が楽しめる。
軽く振動するような効果音を聞きながら任意のタイミングで果てる。
すくりぷの実力の高さをまざまざと見せつけられた作品だ。
元々暗示だけでも結構なものが作れるのに、今回はさらに色々な要素を加えて
それらを適度に散りばめることで作品としての面白さを生み出している。
特にダブルバインドを取り入れているのが気に入った。
エッチは射精管理かと思いきやペースを指示したり途中で止めたりはしない。
普通のオナニー指示といったところか。
連続で2回射精させる点だけが気になったが、どちらか片方に絞ればまあいいだろう。
チクニーはおまけみたいな位置づけでどっぷりとは楽しめない。
催眠好きなら相当満足できる一品である。
出演:誠樹ふぁん
時間:75分
属性:ノーマル~ややM
催眠:★★★★★
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★★★
総合:★★★★★
体験版はこちらから
2014年01月12日
朝倉催眠診療所 Ver1.5
2011年4月に発売された、サークルEs_Labの作品。
催眠音声には催眠における様々な手法が使われている。
その中でもよく使われるものとそうでないものがあり
前者を揃えれば揃えるほど安定した作品ができる。
この朝倉1はいわば催眠のテンプレートのような作品だ。
時間が30分程度と非常に短いながらもかなり深い催眠状態に入ることができる。
それは催眠にかけていく段階に無駄が少ないことと
エッチの時間を削りに削っているからだ。
エロはほどほどで催眠をしっかり楽しみたい方に丁度いい作品だろう。
催眠は深呼吸、分割弛緩ときて自分の瞼の裏に黒板を思い浮かべる
そこに自分の頭の中で文字を書き込みながらカウントをする流れだ。
朝倉先生のカウントをただ聴くよりもこちらのほうが集中できて良い。
最後は先生の言葉に耳を傾け心を開放していく。
本当にこれだけのスマートな催眠だ。
エッチはオナニーをするのだが
敢えてゆっくり動かしたり途中で停止することで先生がこちらに懇願を要求してくる。
「もっと気持ちよくしてください」そう叫ぶことで本当に心が開放できるだろう。
その後は先生の声に追い立てられながらカウントダウンで絶頂を迎える。
そもそもの時間がかなり短いし、やるべきことだけやっている印象だ。
無難にコンパクトにまとまった作品である。
催眠療法のプロがかけてくれるだけあって
その言葉には説得力がありその手法には隙が無い。
きちんと筋道を立てて真っ直ぐに催眠にかけてくれるから集中して聴ける。
私としては無駄な部分の1つや2つあった方が個性に繋がるとも思うのだが
このへんは人によって好みが分かれる所だろう。
とにかく催眠がしっかりしている作品だ。
エッチは8分程度しかないからあまり期待はしないでいただきたい。
出演:早乙女碧
時間:36分
属性:ノーマル~ややM
催眠:★★★★★
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★★☆
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2014年01月11日
幼児化あまあま催眠
2014年1月に発売された、サークルホワイトピンクの作品。
今回は珍しい幼児退行を扱った作品を紹介する。
ホワイトピンクは名前すら知らないサークルだったのだが
調べてみたらヒプノリラクゼーションのシナリオを書いた人のサークルらしい。
声優、スクリプター、絵師が全部一緒ということで特に迷うことなく買ってみた。
幼児退行は催眠治療でしばしば行うことがあるらしい。
使う目的としてはトラウマを抱えた被験者の記憶を呼び覚ますことで
何が原因でそうなったかを探り、可能なら取り除くのだ。
トラウマとして引きずるほどなのだからきっと悪い思い出なのだろう。
それらを共に背負い、回復まで面倒を見てやるのが催眠療法士の仕事の一つだ。
この作品は別にそういった重い話でなく普通に赤ちゃんになって楽しむのが目的だ。
自分は何もしないで綺麗なお姉さんが何でもやってくれるいい身分になれる。
赤ん坊に限らず誰かに構ってほしいとか頼りたいなんて人は大勢いるだろうし
こういうプレイに興味のある方は私を含めて多いに違いない。
催眠は深呼吸、分割弛緩、イメージの順で続いていく。
最初に目を開けて一点を見つめるように言うから凝視法でも使うのかと思いきや
瞬きが増えるとか、瞼が重くなるといった暗示はかけずに普通にリラックスしていく。
イメージは揺りかごに揺られてのんびりしたり
女性に甘やかされたくなるように仕向けて赤ちゃんになりやすくしたりと
幼児退行を匂わせるものが多い。
幼児化は分割弛緩と同じ要領でパーツごとに変えていく感じだ。
両手両足、胴体、頭部ときて最後に心を変える。
途中の「赤ちゃんだから顔に力が入らなくなる」という暗示だけが気になったが
それ以外は概ね満足いく内容であった。
エッチはドライ、セルフ、お漏らしを別々に行っていく。
最後におしっこをさせるのは幼児プレイらしくて面白い。
ドライは最初に親子の位置づけを確定させるためにいくつか復唱する。
語尾が「~でしゅ」とか聞かれたら社会的に死ぬようなセリフだから気を付けてほしい。
プレイの方は赤ちゃんらしく抱きかかえられながら全身を撫でられる。
その際「なでなで」の声にリバーブがかかっていて
一瞬キャンドルマンのおゆうぎのじかんを思い出してしまった。
最後は「しゅきしゅきー だいしゅきー」とか言いながら10カウントで絶頂する。
セルフはママに手を握られながらとかではなく自分の力でこすって出す。
幼児化の際に「自分では手を動かせない」と暗示をかけられているのだが
特に一時的に解除するわけでもなく、彼女に操られるような感じでオナニーをする。
この流れには正直疑問を感じた。
こちらも10カウントで絶頂する。
最後の放尿はママの「しーしー」に合わせて漏らすことになる。
1分30秒くらいの間言い続けてくれるから
あとは自分の好きなタイミングで出しなさい、といったところだ。
チンコを持ってくれたり事後拭いてくれたりはしない。
幼児化作品として概ね満足のいく作品である。
作品によってはイメージをさせるシーンで
テーマとまったく関係のないものを持ち出して聴き手を悩ませるものもあるのだが
これは赤ちゃんっぽいものでうまく心身をとろかせてくれているし
赤ちゃんになるシーンも脱力と合わせることで上手に導けていると思う。
エッチは性的快感よりもママの愛を受けながら果てる感じだろうか。
おっぱいに顔をうずめさせたり、お乳を飲ませるプレイなんかもあるし
2次嫁の抱き枕なんかを持っている人は使うと感情移入しやすいだろう。
放尿はおむつなどを履いて汚れを回避するのを忘れないでほしい。
少なくともおゆうぎのじかんよりはずっと優れた作品だ。
これを超える幼児退行作品が出ることは当分ないだろう。
出演:紅月ことね
時間:81分
属性:ノーマル~ややM
催眠:★★★★★
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★★★★
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2014年01月10日
PNST.
2014年1月に発売された、サークルEs_Labの作品。
今回はきっと射畜の続編だろうと予想していたらまったく別タイプの作品を持ってきた。
しかもパンストときている。
前々から変態的なエッチを前面に押し出すサークルと思っていたが
そのうちほとんどが脱落するようなとんでもない領域に踏み込むのかもしれない。
そうなった時に果たしてついていけるか、私にもあまり自信がない。
この作品はパンストを体に身に着けて花表愛莉という少女といちゃいちゃする。
私は女物で挑んだが男用タイツなんてものもあるらしいし
無理に冒険せずそちらを使うのもいいだろう。
エッチは全部このパンストを使って行うから無いと何もできない。
よって店で買うなり家族のを拝借するなりして必ず用意してほしい。
催眠は深呼吸とイメージを使って心身を落ち着けてから
100段ある螺旋階段をカウントを使いながら下りていく。
愛莉は話すのがあまり得意でないのか途切れ途切れの調子で語り掛けてきて
これがまた実に面白いリズムを生み出している。
催眠的な効果のある話し方なのかはよくわからないが
所々でストンと軽く落ちる感覚を味わえた。
エッチはパンストを頭にかぶって愛莉に顔面騎乗されているのをイメージしたり
パンストを履いて床に擦りつけるなどわけのわからないプレイばかりだ。
とりあえず見られたら社会的に即死なことだけは間違いない。
床オナは本当に一切手を使わずに射精を目指す点が難度の高さを窺わせる。
普段やっていない方なら手を添えて行うのが無難だろう。
普通のオナニーシーンもあって、こちらはパンストを手にはめてチンコをしごく。
亀頭に布の擦れる感覚がなかなかに気持ちいい。
射精はそのままパンストの中に出すことになるから
後々惨事にならないようにビニールシートでも敷いたほうがいいだろう。
まさにサークルの作りたいものをそのまま形にしたかのような
パンストへの欲望に溢れた作品である。
わざと聴き手に屈辱的な格好をさせたうえで愛莉からも屈辱的なプレイを受ける。
愛莉の無機質なキャラがその感情をより掻き立てているように思われた。
M男ならきっと楽しめるだろう。
催眠の平凡さは愛莉の話し方でうまくカバーされている。
催眠音声としても十分満足できるに違いない。
パンストが必須である点以外は文句なしの作品だ。
出演:糸井サラ
時間:90分
属性:M~ドM
催眠:★★★★☆
エロ:★★★★★
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★★☆
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2014年01月09日
双子 白
2012年5月に発売された、サークルフルトラの作品。
フルトラはいきなり双子の催眠音声を作ってさらに成功している稀有なサークルだ。
双子システムが絶大な支持を受けていることもあるだろうが
作品の方にも色々と目を見張る部分がある。
オリジナルの双子とはちと違ったタイプの双子と言えばいいのだろうか。
この作品は双子の姉妹に左右から交互、あるいは同時に話しかけられる。
そもそもの双子はSynergism Duetから始まるシリーズ作品で
作り手はこの作品とはまったく別の方である。
双子システムを使った類似作品だからそのへんは気を付けてほしい。
どちらが優れているかについては敢えて触れないでおく。
催眠は深呼吸と軽い脱力を行ってから今度はいつもの呼吸で脱力していく。
双子システムは左右から別々に話しかけられるおかげで
複数の工程を同時にこなせるのが大きな利点の一つだろう。
最後は100カウントを数え上げながら真っ暗な世界を落ちていくのをイメージする。
通常落ちるイメージをする場合はカウントダウンの方がメジャーなのだが
カウントアップするケースも無いわけではないからあまり気にしないでおくとしよう。
その次はエッチの下準備として感度を上げていく。
双子がキスをした部分にピリピリとした痺れと気持ちよさを感じるのだ。
手の甲や膝、足の付け根にまでするなどかなり細かい。
1回ごとに左右からきちんと暗示を入れているのも丁寧でよかった。
エッチはセルフとドライいずれか一方を選択して聴く。
セルフはまずチンコに触れるだけ、握るだけで動かさせないなど焦らす感じで
しごきはじめてもすぐ止めてくるなど双子が意地悪に振る舞うようになる。
強めの語気で変態とか言われるからMにはきっとたまらないだろう。
最後も10カウントを直前でやめて焦らしてから仕切り直して射精する。
オリジナルの双子はここまできつくはないし
こっちの双子により惹かれる方も結構いるように思われる。
ドライはよくあるカウントを刻んでの絶頂だ。
ただ開始1分でイけと言うなどかなり無茶な要求をしてくる。
これについては作者も反省しているようだし、あまり内容は期待しないでほしい。
そもそもの時間が5分しかないし、とりあえず入れてみたってとこだろう。
オリジナルの双子より荒削りではあるものの
双子システムを十分に活用できている作品である。
特に左右からの畳みかけるような暗示はスピード感があってとても良い。
暗示のかけ方や間も概ね良好で、きちんと催眠状態に入ることができた。
エッチになると人が変わったようにSっ気が強くなるのがおかしく感じるが
処女作にそこまで高度なものを求めること自体が間違いなのかもしれない。
セルフは十分抜ける内容に仕上がっているし、まず及第点だろう。
しっかりとした双子システムの作品である。
双子を知る知らないに関わらず、聞けばきっと面白い感覚に出会えるに違いない。
出演:紗藤ましろ
時間:50分
属性:ややM~M
催眠:★★★★☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★★☆
体験版はこちらから
2014年01月08日
強制絶頂催眠~彼女のおもちゃ~
2013年9月に発売された、サークルびおらんての作品。
ここも今年の秋口から活動を始めたサークルだ。
同人活動を始めるにあたってこの業界を選ぶのは奇特としか言いようがない。
そもそも同人音声というジャンルは同人業界全体で見るとかなりの末端である。
市場規模がかなり小さいからあまり利益にならない。
だがシナリオ、声、挿し絵を外注で頼めるから
やり方によっては自分自身がノースキルでも始められるのは利点である。
あとはデジタルコンテンツが主体だからランニングコストがかからないのもいいか。
話が脱線してしまった。
この作品はお姉さんの催眠で骨抜きにされてしまう。
催眠音声としては王道的な内容だから安心感はある。
雨月紅羽という声優は知らなかったのだが、ノイズもないし音質はかなり良い。
(2分間ほどノイズの入っているシーンがあるが、ごくわずかな時間と判断した)
処女作がノイズまみれな場合がそれなりにある点を考えると好印象だ。
催眠は深呼吸、分割弛緩法とオーソドックスなところから始まる。
脱力はやや時間をかけて行う丁寧な感じだ。
体の次は心のほうの脱力として、頭が真っ白になるように暗示をかけられる。
最後に催眠のかかり具合を確認するために軽く運動をさせて終了だ。
これといって真新しい要素は見られなかった。
エッチは事前に軽く感度を上げてからドライとセルフでの絶頂を目指す。
ドライはカウントをしながら暗示を挟むことで気持ちを盛り上げていく。
刺激が大して強くないからイくのは至難の技だろう。
セルフは軽く乳首をいじってから亀頭を撫で回す。
チンコを扱き始めてから射精までが1分半とかなり慌ただしく
最後はお姉さんのカウントに合わせて射精をする。
ドライ4分、セルフ8分とどちらも時間はかなり短い。
脱衣の選択やら自我を残すかやらを聴き手に選ばせることによる
多様性を売りとして打ち出している作品なのだが
どうも色々と中途半端になっている印象を受けた。
全部ひっくるめて50分だと選択無しの通常作品より短いくらいだし
その中で選択肢を設けるとなると当然個々の内容は薄くなってしまう。
ぶっちゃけたった4分間でドライオーガズムをやらせるなど
今の大手サークルでもまず無理だ。
新規ならなおさらである。
音質や催眠の流れなど基本的な所は概ね良好だから
次を作るとしたら1本筋の通ったものを45分くらいで作ってみてはいかがだろうか。
あとスクリプトの内容的に調教よりも癒し路線のほうが向いているかもしれない。
催眠音声を聴いているM共はこの程度の言葉責めではビクともしないだろう。
色々と可能性を感じるサークルだから敢えて厳しめに書かせていただいた。
秋以降に参入したサークルの中では一番将来性があると私は考えている。
もちろんすべては本人のやる気次第だが。
出演:雨月紅羽
時間:50分
属性:ややM
催眠:★★☆☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆
総合:★★☆☆☆
体験版はこちらから