2014年06月28日
チクニー催眠!-お兄ちゃん!オナニーに飽きるのはまだ早いっ-
2014年6月に発売された、サークルカジハラエムの作品。
今月は有料の催眠音声はほとんど出ず記事を書く側としてちと苦労した。
ちなみに無料では2つほど良作が出ている。
同人音声の部屋で記事が上がってるから気になる人は見てみるといい。
何にせよ財布に優しい月だったことは間違いない。
この作品はオナニー中毒の兄に妹が乳首の気持ちよさを教える。
鉄棒やら床オナをやっているレベルなら乳首くらい平気でやってそうなものだが。
そんなわけで開始から終了までチンコには一切触れない。
ハイブリッドではなく乳首だけで気持ちよくなる中上級者向けの内容だ。
催眠はまず深呼吸をしながら妹の声に耳を傾ける。
この後のエッチもそうだが彼女の声はとにかく目まぐるしく移動して
右へ左へ頻繁に揺さぶりながらこちらの脳を軽く混乱させてくる。
深呼吸は単純なものだがこれのおかげで結構頭がぼんやりするだろう。
まあ混乱法の一種なんだろうな、これは。
お次は乳首責めをより楽しむために感度を強化する。
彼女がオナニーに使っているボールを2つ取り出してそれを乳首に当てるのだ。
そして同時に乳首が温かくなったりじんじんする暗示を入れてくる。
乳首に刺激を与えているのだからエッチの導入ととれないこともない。
最後にボールが兄の胸に溶け込む描写があって終了だ。
一過性ではなく音声が終了するまで効果を持続させたかったのだろう。
催眠状態を楽しむのではなくて本当にエッチに向けて一直線に突き進む催眠だな。
エッチはチクニーではなく妹に乳首をいじられて目覚めさせる。
爪で引っかき、2つの指でつまみ、擦り、舐める。
乳首責めの一通りの方法を行いながら暗示で気持ちよさを自覚させるのだ。
暗示は淡白だがちゅぱ音が多めでそれなりに興奮できる。
ここでも声やちゅぱ音を頻繁に動かしてプレイに臨場感を持たせていた。
後半は乳首から少し遠ざかって胸を揉まれる気持ちよさを楽しむ。
台所で料理をしている同棲中の彼女に後ろから抱き着く感じで
背後から揉みしだく表現がされていた。
まあ女体化音声じゃないからちと無理があるわな。
最後に10カウントで一度感度をアップし、再度の10カウントで絶頂する。
内容は問題ないんだがタイトルが誤解を生みそうな作品である。
チクニーをするんじゃなくて妹に徹底的にいじられるプレイに終始していた。
つまり聴き手はイメージで乳首を気持ちよくしていくことになる。
作品のコンセプトやプレイは乳首を普段いじってない人に対するものなのだが
この展開だとチクニーをこなしている人じゃない限り楽しめないんじゃないかと思う。
もしくは自分で乳首をいじったり胸を揉みながら聞くのが妥当だろう。
催眠はカジハラエムってことで相変わらず短時間の簡素なものであった。
まあこの作品は彼女に色々操られるわけでなく乳首が気持ちよくなればいいわけで
それなら多少暗示を受け入れやすいこの程度の催眠でも問題はあるまい。
声の移動が頻繁で頭を揺さぶられる感じが結構味わえるだろう。
エッチは乳首及び乳房の愛撫に徹底したやや人を選ぶプレイだ。
チンコでしか気持ちよくなれない人には色々と辛いだろうな。
私はそこそこ開発していることもあって結構楽しめた。
だが乳首のみでドライを目指すのはこの催眠ではさすがにきつい。
ちょっと気持ちよくなる程度だな。
催眠音声としては平均点で、エッチの奇抜さで勝負している作品だ。
乳首系は少ないし値段も安めの600円ってことで聞いて損はないだろう。
出演:誠樹ふぁん
時間:39分
属性:ややM
催眠:★★★☆☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★☆☆
体験版はこちらから
2014年06月26日
にゃんこといっしょ
2013年6月に発売された、サークル誰得催眠製作所の作品。
さて、ケモノである。
催眠音声でこういうジャンルをやっているのが飲みっ子氏くらいしかないないおかげで
ちょっと他に類似作品が思いつかない。
pixivあたりを見ているとそれなりの需要はありそうだ。
ネタに困っている製作者はこのへんを当たってみてはどうだろうか?
この作品はふっさふさのネコ娘と密着しながらエッチする。
毛皮に包まれてぬくぬくするようなシチュから温かさをイメージさせるシーンが多い。
ネコ好きだけどネコアレルギーな方にはよさそうである。
催眠の段階でネコを意識したシーンが多い。
催眠は深呼吸をしてからリラックスできる環境を意識する。
動物を飼っているのならそいつと戯れている様子をイメージすると
後々のめり込みやすくなるかもしれない。
また適度に全身に温かさを感じるように進められている。
お次は手足を集中的に舐められる。
肩→二の腕→肘→腕→手首→手のひら→指先と結構細かく一通りやる感じだ。
もちろんたた舐めるだけではなくて疲労が抜けるとか熱くなると暗示が入る。
舐められたら瞬間的に温かくなるのは当たり前だし自然な内容だろう。
最後はマーキングと称して全身をもふもふされる。
首→肩→腕→胸→脇腹→お腹→腰→お尻→足→チンコと全身を撫でながら
彼女の匂いを擦り付けていくわけだ。
見ての通り人間の女性に近い存在だからついでに性的快感にも言及している。
エッチは全身を舐められたりフェラされたりとえらく舐められる。
まあネコは何かあったら顔を洗ってるようなイメージがあるし
あのざらざらの舌に舐められると気持ちいいのは確かだ。
フェラは最初に5分ほど行って、そこからセックスに移行するバージョンと
そのままパイズリフェラをしてもらうバージョンに分岐する。
内容は人間同士のセックスにかなり近くネコらしさはそこまで感じなかった。
催眠にかなり面白さと堅実さを感じる作品だ。
催眠と言うとテレビなどのイメージが強いおかげで
聴き手は眠ったようにぐったりとするのが当たり前と思うかもしれない。
しかし厳密に言えばそれは術者がかけた暗示の結果の一例であって
今回のように体が温かくなるだけでも十分催眠と呼べるのだ。
要は術者の言いなりになったかどうかってところだな。
作中ではネコ娘と抱き合う際に生まれる感覚に絞って暗示をかけているから
そこまで頭はぼんやりしない反面体は温かくなるだろう。
エッチで調教を施したりするわけじゃないのだしこれで問題はあるまい。
エッチはもうちょっとぶっ飛んだプレイが拝めると期待していたのだが
思っていたより普通でちと残念だった。
尻尾が生えてるんだしそれでチンコをしごくとか
ネコならではのプレイが一つくらいは欲しかったところである。
作り手が癒しを重視したのかもしれない。
何にせよ安心して聞ける作品である。
ケモナーならかなり楽しめるんじゃないだろうか。
出演:誠樹ふぁん
時間:55分
属性:ノーマル
催眠:★★★★☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★★☆☆
体験版はこちらから
2014年06月23日
調教愛催眠
2009年12月に発売された、サークルエロトランスの作品。
調教を通じて感じられる愛を描いた作品だ。
まあSMなんてお互いが好きでないとやってられないだろうし
催眠音声だと物珍しいとか変態的なプレイに特化したものが多いし
ありそうでなかった作品であるな。
催眠は深呼吸をしてからお姉さんの言う体のパーツに意識を向けて脱力する。
肩→腕→足→お腹→胸→おでこ→頬→鼻→喉→肺と内臓にまで目を向けさせていて細かい。
意識するだけでも効果はあるから肺を脱力させようなんて力む必要はない。
そしてお風呂に入っている様子をイメージして体をさらにリラックスさせる。
催眠に入る前の準備運動みたいな位置づけだな。
深化はまず心の中にある5枚の扉を思い浮かべて
扉が1枚開かれるごとに心が軽くなるのを意識する。
そのあとは3カウントで覚醒、10カウントで催眠を繰り返す揺さぶり法だ。
並行して調教にとって必要な声に従う素養を暗示によって身に着けていく。
言うことに従うといい子いい子と撫でてくるから奴隷よりはペットが近いかもしれない。
やってることがどれも基本に忠実でとてもやりやすい催眠であった。
エッチは最初にチンコを握ったままにしたり扱き始めてすぐ止めさせたり焦らしてくる。
感度アップと命令にきちんと従えるかの確認をしたかったのだろう。
続いて学校をイメージして朝礼中に全校生徒の目の前で全裸でオナニーをする。
恥ずかしさと気持ちよさが同時に味わえるシチュにゾクゾクした。
露出もそうだがお姉さんの命令に従って行う解放感みたいなものも味わえるだろう。
ここで大勢に見られながら1回目の射精を迎える。
お次はご褒美としてお姉さんがフェラをしてくれる。
時間は3分程度と短いのだがなかなかにエロい演技であった。
ここでも射精の描写があるから合計で2回出すことになるな。
調教だし少しくらいハードな方がいいだろう。
エロトランスらしからぬ割と普通な作品である。
催眠の進め方が色々と考えられていてあまり従うことには目を向けさせずに
言うことを聞くと幸せ、みたいな婉曲的な表現が多く使われていた。
奴隷って単語も一番最後にぽろっと出てくる程度でかなりソフトな雰囲気を感じる。
でもやってることはどう考えても調教なわけで、このギャップが大いに気に入った
エッチも命令よりもその先にあるご褒美を強くアピールしている。
フェラをしてあげるのはさすがに調教にはそぐわないから
足コキあたりにしてくれたほうがもっと楽しめたんじゃないかと思う。
ライトな調教を楽しみたい人向けって感じだろうか。
催眠音声としてすごくしっかりしている誰でも聞ける作品である。
出演:織田リコ
時間:54分
属性:ノーマル~ややM
催眠:★★★★☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★★★☆
体験版はこちらから
2014年06月20日
えっちな女の子になっちゃう催眠2
2011年5月に発売された、サークルサイクロンミントの作品。
サイクロンミント唯一のシリーズ作品であり最も売れている作品である。
1作目と似たような路線を行きつつエッチでやや変わったプレイが登場する。
エッチの最後だけセルフとドライが選択できるところも催眠では珍しい。
両方一気に聞くのもいけると言えばいける。
催眠は深呼吸をしてから自分の心の中にある女の部分に意識を向ける。
男が女になるのは一見難しそうに見えるがそうじゃない。
誰にも男女両方の側面があるからそれを顕在化させていけばいい。
みたいなもっともらしいことを言って女体化の正当性を説いてくれる。
現代催眠的な技術は大して感じないが言ってる事自体は的を射ている。
続いて真っ暗な空間の中にピンク色のボールをイメージし
それが最初は上下、後になると左右に動く様子を見つめる。
頭の中で行う眼球運動法みたいなものだろうか。
そしてようやく自分の思い描く理想の女の子へと女体化する。
髪、頬、唇、声、肌、匂い、おっぱい、お尻、マンコと部分ごとにイメージしながら
同時にその姿こそ本当の自分であると言って女体化を受け入れやすくしている。
ただ変化させるだけでなくアフターケアもしてくれるのはとてもよい。
エッチはまず共通パートとしてチクニーと指舐めを行う。
事前に感覚系の暗示を入れて乳首のあたりを敏感にしてから
男性に弄られている様子をイメージしながら乳首をくにくにする
指舐めもチンコを舐めているのをイメージするように言われる。
どちらも男を明確な相手として用意しているのは女を強く意識させるためだ。
アッーな人でもない限り普通男の相手をするのは女である。
最後はセルフだとふたなり状態でのチンコを使ったオナニー
ドライは普通に男とセックスしてドライ絶頂する。
セルフのオナニーは本当にチンコを扱くだけだから女になった意味が感じられない。
せめて同時にマンコが熱く火照るとか女性的な感覚も呼び起こせばよかったのに。
ドライは相手を務めるのが男だった頃の自分に設定されている。
これも女体化音声的に私はあまりいいとは思えない。
折角催眠を行って男の自分を捨て去ったのに
再度登場させると無意識的に自分が男だったことを思い出すような気がするのだ。
まあチンコが自分のものってところは受け入れやすくて悪くないと思う。
催眠らしく心のケアを重視した女体化音声である。
たぶん女体化音声を聴き慣れているほど珍しく感じるだろう。
体だけでなく心の方にもきちんとアプローチをかけて心身共に女性へ変えてくれる。
心に力を入れている反面体の方はいささか淡白に感じた。
エッチはチクニーで女体化を定着させてから本プレイへと繋いでいる。
女性は男性に犯され愛される存在であることをプレイを通じて強調していた。
まあセルフは本当に一人でやるスタイルだしチンコだしで女体化っぽくない。
セックスはふたなりではなく普通の女性としてチンコを突っ込まれる無難なプレイだ。
いずれか一方を聞くなら断然ドライパートをおすすめする。
値段が800円なら十分に聞く価値のある作品である。
出演:みる☆くるみ
時間:67分
属性:ノーマル~ややM
催眠:★★★☆☆
エロ:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★★☆☆
体験版はこちらから
2014年06月17日
催眠拘束~彼女のマリオネット~
2014年4月に発売された、サークルびおらんての作品。
この作品はお姉さんの操る糸で心身をいじられるエッチを楽しむ。
催眠音声では感覚を操作する作品が多い反面運動操作系は意外に少ない。
だいたいがベッドに寝転んでイヤホンをつける姿勢になるから相性が悪いのだろう。
それを考えてこれも体が動くよりは動かせなくなる方を中心にしている。
催眠は深呼吸をしてから右脚→左脚→右手→左手の順に脱力する。
深呼吸は息を吸う際にも長めの暗示を入れてきてちと息が苦しくなった。
脱力はまず中指のあたりに糸が出ているのをイメージして
それをするすると引き抜かれるのと同時に肩や太ももから末端へと順に力を抜く。
糸を抜くと同時に神経も引っこ抜かれて感覚がなくなるそうだ。
糸を抜く際は抜いている様子を語るのと同時に暗示も入れていて実に丁寧だ。
表現も別段グロくないし誰でも聞けるだろう。
脚は太ももと脹脛で10、足先で5、手は二の腕で5、手先で10カウントを数える。
できれば部位の形状を想定してカウントのペースを変化させてほしかったが
今回が3作目のサークルにそこまで要求するのは無理があるとも思う。
最後に頭の糸を同じ要領で引っこ抜いて深化させて終了だ。
大まかに言えば深呼吸と脱力だけなのだがしっかり作り込まれていてとても良い。
だが暗示はもうちょっと固めて繰り返し入れていったほうが脱力しやすいだろう。
今のは気配りは感じられるが個々の威力が弱くてずーんとくる感じがやや薄い。
エッチはまず抜いた力を取り戻させるところから始まる。
抜いたときとは別の彼女の声で動かせる糸を体に通すのだ。
やり方は先程とあまり変わらないから詳しいところは省略する。
そういえば最初に右→左の手に糸を通してそこで一旦チクニーをするのだが
右手が終わった段階で一度腕浮揚を行っていた。
術者に「腕が上がる」と言われて勝手に上がってしまうアレだな。
私はてっきり昔からやられていると思ってたのだが
あれはエリクソンが好んでやっていてそこからメジャーになったらしい。
この作品でも腕が持ち上がって肘が伸びるように何度も声をかけて誘導している。
だがいかんせん「上がる」「上へ」などを強調して言っていないから力が足りない。
あと曲がっている肘を真っ直ぐにする際に「腕を伸ばす」と声をかけていた。
ここは「腕が伸びる」と表現したほうがいいだろう。
チクニーは糸を通す際に感度上昇の暗示を入れて
さらに一旦触れる寸前のところまで持って行って止める焦らしの後に始まる。
そして30カウントを刻んでドライ絶頂を迎える。
スピード感に欠けるが後追い暗示をしっかり入れてくれているし概ね問題ない。
オナニーもチクニー同様最初両脚に糸を通してから行う。
淫語を意識的に連発したり喘いだりはしてくれないから
本当に操られている雰囲気と暗示でイク感じだな。
催眠音声に慣れている人なら割と射精はしやすいと思われる。
完膚なきまでに叩いた前作と同じ人間が作ったとは思えないほどに作りの細かい作品だ。
催眠は目的に合わせてとにかく脱力を一生懸命やっているし
エッチも催眠の結果に合ったやりやすいプレイを採用している。
暗示の入れ方もややぎこちなさを感じるがそこまで悪いとは思えない。
催眠音声としてまとまっているしいいんじゃないだろうか。
エロエロな展開ではなく催眠を楽しむ系統の作品であることにだけご注意願いたい。
出演:雨月紅羽
時間:110分
属性:ややM~M
催眠:★★★☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★★☆☆
体験版はこちらから
2014年06月15日
安深催眠 -星南編-
2014年2月に発売された、サークルErypsの作品。
久々の全年齢作品だ。
エロばっかり聞いてると無性にエロくないやつが聞きたくなることがある。
何事もバランスが大事ってことだろうか。
時間が30分程度で聞きやすかったってのもある。
この作品は催眠サロンの店員に安眠系の催眠誘導をしてもらう。
なんだか胡散臭そうな店だがリアルにも存在するようだ。
今回の主人公は仕事のストレスだかで不眠症を患っている。
その改善のためにお店を訪れた。
至って自然な展開であるな。
催眠は事前に短時間のマッサージを受けてから行う。
手→目→腹筋→足の順に力を入れ、5カウントダウン後に脱力する。
それから星南の顔の動きに合わせて目線をなぞる。
彼女が顔を上下左右に動かすのに合わせて視線を動かすのだ。
だが動かしている時の描写が一切無いし時間も1分程度でやる意味を感じない。
たぶんどこかの本に載っていた方法をとりあえずやってみたんだろうな。
お次は深呼吸するのと同時に入る暗示で体が軽くなるのを感じる。
そして春→夏→秋→冬の順に情景をイメージして
その都度季節ごとの雰囲気や空気の暑さと寒さを感じる。
これはイメージを絡めた揺さぶり法だな。
最後に暖炉に移動して温かさを感じさせているところからそう見て取れる。
ここはイメージのチョイスや進め方がとてもよかった。
そしておなじみの階段をイメージしてそこを下りる逆算法で深化する。
カウントは100とえらく長くてそれを7分かけて淡々と数えていた。
前暗示が弱いし後追い暗示も一切無い。
本当に数を数えるだけである。
最後に安心して眠れるようになる暗示を入れて終了だ。
暗示の内容はそこまで悪くないのだが時間が3分とかなり短い。
これだと不眠症を改善させるのではなく単に眠らせるだけになる。
根本的な解決にはなってないように思えるのだが。
なんというかつぎはぎだらけの催眠であった。
それぞれの行為を何のために行っているのかがまったく読み取れない。
流れはそんなに悪くないのだがこの違和感が催眠への入りにくさを作り上げている。
催眠の本に書いてある方法をそのままトレースしただけのようなチープさを感じた。
色々考えた結果声に感情がこもってないのが原因と判断した。
対面催眠の場合ジェスチャー等視覚的な要素を織り交ぜて催眠誘導をするわけだが
催眠音声の場合当然それはできない。
だから声や音に色々と工夫を凝らして催眠者の意図を伝えていくわけだ。
それがこの作品には一切無い。
本当に最後の最後までただ書かれた文字を読み上げるだけであった。
勿論読んでいるのは声優だからキャラになりきって読んではくれている。
でもそれは催眠的な意図を含んだものではない。
おそらくそういった演技指導が一切行われていないのだろう。
その一番の証拠が深化の100カウントダウンだ。
親切にも台本が入っていたので該当する部分を見てみたら
そこには「カウントダウンの間隔は2秒ずつ」とだけ書いてあった。
これで深化できるなら誰も困らない。
ってな感じでそれなりに叩かせていただいた。
安眠はできるが催眠には入れないだろう。
片手落ちな作品と言わざるを得ない。
出演:伊藤あすか
時間:31分
属性:ノーマル
催眠:★☆☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆
総合:★☆☆☆☆
体験版はこちらから
2014年06月14日
魔法少女☆リップル
2009年12月に発売された、サークルKUKURIの作品。
アニマ2とほぼ同時期に発売されたKUKURI初期の作品である。
このサークルは普通の催眠音声を作れるはずなのに
なぜか催眠風ボイスドラマにこだわっている。
別に悪いとは思ってないのだが1本くらい正統派の作品を聞いてみたいものだ。
この作品はふたなり魔法少女リップルに変身して触手に犯される。
KUKURIが得意とする女体化触手責めに若干変化をつけて
チンコや前立腺への責めを加えたなかなかに珍しい趣向だ。
反面マンコやクリトリスを責める時間は随分と短くなっている。
催眠は深呼吸を5回してから駆け足での分割弛緩
それから目線を額に向ける凝視法のようなことを行い
よくある階段を下りながらカウントをする深化へと続く。
10分程度の時間内であれこれやるおかげでどれも落ち着いてできない。
「とりあえずこのへんをやっときゃいいだろ」みたいな適当さを感じた。
その次はリップルになるための女体化を行う。
夜に天体観測をしていると2つの大きな星があって一つが森に落下
触手を持った魔獣が登場して主人公を襲う。
もう一つの星がサーニャという妖精になってそいつと融合してリップルになる。
女体化は白い光を手の中に包むとそれが体の中に入って全身が光り
真っ白になった世界にいる女の子としてのリップルと同化する。
全部イメージかつ抽象的で難易度が高めの女体化と思われる。
エッチは魔獣に捕まって全身を触手漬けにされる。
おっぱいと乳首から始まってアナル、チンコ、前立腺、最後にマンコの順に
1カ所ずつ刺激する場所を追加しながら3カウントを何度も刻んで快感を高めていく。
前立腺は尻穴から押すのに加えて尿道から直接刺激するものもあった。
尿道から触手を抜くのと同時に放尿
すかさずオナホ型の触手で責め上げて射精する。
最後は細めの触手を5本マンコにぶち込まれながら女性器で絶頂する。
一番最初の催眠導入がいまいちなおかげで思ったほど作品にのめり込めなかった。
女体化作品は他よりも入念に催眠を行わないと色々厳しいだろう。
女体化部分も呼吸を合わせて合体したらリップルになりました、はどうかと思う。
これなら魔法のスティックを使って部分ごとに変えていったほうがまだよかった。
その反面エッチはプレイが奇抜だし描写も臨場感があってとても良い。
女の子がありとあらゆる穴を犯されて悶えている様子が伝わってきてゾクゾクした。
あまり意味のないカウントを何度も数えたり
感度1000倍とか大げさな表現をしているところだけはいただけないが。
催眠がもっとしっかりしていればきっと名作になっていただろう。
催眠風ボイスドラマとしては及第点だが色々と惜しく感じる作品である。
出演:津軽りんご
時間:60分
属性:ややM~ドM
催眠:★★☆☆☆
エロ:★★★★★
コスパ:★★☆☆☆
総合:★★★☆☆
体験版はこちらから
2014年06月11日
(催眠CD)裏Trance voice fan 赤いリボンのリコ外伝[古典催眠編]-催眠調教vol.1-鋼ノ拘束-
2005年10月に発売された、サークルキャットハウスの作品。
赤いリボンのリコは今から10年近く前に発売された元祖催眠音声と呼ばれる作品で
催眠音声はそこから始まったと言われている。
実際特許なんかも取られているらしいし本当なのだろう。
催眠音声が増えてきたのは4年前くらいからだからえらく昔の話に思えてしまう。
この作品はその後継にあたる。
今回は時間を半分近くまで縮めて短めにお届けする感じだ。
だが短時間と言っても侮ってはいけない。
きっちり催眠にかかるし気持ちよくもなれる優れものである。
あと今よりずっと前のことね様のお声が聞ける。
キャラを演じているからか今より随分と印象が違って実に面白い。
催眠は彼女に囁かれるような形で暗示を入れられる。
お酒に入った氷のように頭の中を溶かされたり
リコと布越しではあるが抱き合うような形になってお互いの鼓動を感じたりと
作品の舞台であるカップルバーにちなんだイメージから始まっている。
その後は水の上に寝た形でリコに押されて水面に沈みながら「沈む」感覚を養う。
頭の中を軽く突き飛ばされるような感覚を味わえるだろう。
チンコの勃起具合を水風船と形容するなどシーンに合ったイメージが心憎い。
そしてチンコの根元に暗示で軽く栓をして終了だ。
この暗示は射精後に発動するもので、ちょっとしたトラップのようなものである。
エッチはリコに手コキされるだけとかなりソフト。
今の作品のようにエロい感覚を誘発するのではなくて
暗示でチンコが熱くなるように誘導して絶頂させる感じだ。
最後の10カウントダウンも途中までは1カウントごとに長めの暗示を入れていき
そこから一旦少し戻って一気に数えおろしたりと手が込んでいる。
今主流となっている作品とは色々と違った部分も見られるが
これも立派な催眠音声である。
というか時系列的にはこれから今の作品が派生した、と言ったほうが正しいか。
暗示のかけ方が絶妙で聴いていて実に心地よい。
催眠から絶頂までの時間が20分ちょいなのにきっちり完結しているのも素晴らしい。
聴いて絶対に損はしない作品だろう。
だがいかんせんとてつもない割高感がある。
30分2000円だと1時間4000円か。
うむ、高い。
この高ささえなければ本当に良い作品なだけに残念でならない。
出演:紅月ことね
時間:35分
属性:ややM~M
催眠:★★★★★
エロ:★☆☆☆☆
コスパ:☆☆☆☆☆
総合:★★☆☆☆
体験版はこちらから
2014年06月08日
Sな幼馴染の催眠実験~私の声でイきなさい、この変態~
2010年5月に発売された、サークルAshの作品。
次に聞く作品を色々と物色していたらこんなものを発見した。
AshCollection 催眠パック
このサークルの過去作3本がセットで1200円らしい。
つまり1本400円の計算となる。
さすがに400円なら元が取れるだろうということで聞いてみた。
この作品はSな幼馴染にオナニーの手伝いをしてもらう。
タイトルと挿し絵を見てどんな風に痛めつけられるのかワクワクしながら聞いてみたら
彼女の声が意外にマイルドでまったりとした雰囲気を醸し出している。
始まり方もドMな主人公のお願いをきいて催眠を施す割と和やかな流れだ。
催眠はいきなり5カウントを数え始めて1カウントごとに脱力の暗示を入れてくる。
その直後に長めの深呼吸させてるし準備運動みたいなものだろう。
その後「目を閉じなさい」と言われると催眠、手を叩くと半覚醒のルールを定めて
それを4セットほど繰り返して催眠を深める。
ここは重要な部分と理解しているようで割と入念に暗示を入れていた。
毎回全体をざっと流すような暗示だから個々は弱いが何度もやるからまあいいだろう。
催眠に入る感覚はそこそこ味わえた。
そして最後に10カウントを刻んで終了だ。
一番大事なところなのにカウントが明らかに平凡手なりでどうも締まらない。
エッチはまず催眠で感度が上がっているのを確認するために
両耳→乳首→腕→足の順で左右から息を吹きかけてくる。
それから服を脱いでチンコに6回同じく息を吹いていた。
事前も最中も特に暗示は入れてこないしあんまり気持ちよさは味わえないだろう。
その後は手コキで最後の射精まで追い込んでくれる。
最初は握るだけ、そして彼女に唾を垂らすようにお願いしても拒否と
この辺はくっきりとした上下関係が垣間見える。
後々ご褒美の形でつけてくれるし上のやり取りはMを喜ばせるためのサービスだろう。
ループ音ながらも手コキ中はくちゅ音が流れ続けていた。
最後は5カウントを刻んで射精する。
この内容だとドライはきつそうだしオナニーして射精させるのが無難だ。
催眠もエッチもおとなしい印象を受けた作品である。
そもそもの時間が催眠音声にしては短いから仕方ないところもあるのだが
Sの割には幼馴染にそこまでのきつさが感じられない。
みる☆くるみ氏ってことで声が甘いのはわかってたのだがプレイも割と甘いし
タイトルに期待して聞いたらおそらくがっかりするだろう。
催眠はAshの他の作品に比べたらまともだった。
でもそれはあくまで進め方がまともだったというだけで
彼女が催眠の目的として掲げていた「彼女の声の奴隷にする」からは程遠い。
催眠にもっていくところで止まっていてその後に暗示を入れていないのはまずいだろう。
400円ならなんとか元は取れるか?ってくらいの作品だ。
それ以上でもそれ以下でもない。
出演:みる☆くるみ
時間:30分
属性:ややM
催眠:★★☆☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★☆☆
総合:★★☆☆☆
体験版はこちらから
2014年06月05日
玩具実験室(星野ゆん)
2013年10月に発売された、サークルLovelyTuneの作品。
星野ゆん氏が運営に関わっているサークルであるな。
ゆん氏はロリ系の声でファンの多い声優である。
しかし今回はあまりロリロリせずにやや大人っぽいお姉さんを演じられている。
この作品はエッチなおもちゃの試作品を体験する。
乳首2種、チンコ1種のアイテムが登場してそれを順番にお試しするわけだ。
他の催眠音声だとYanh氏のヴァーチャルSM催眠に似たシチュだが
こっちは痛めつけるのではなく純粋に気持ちよくなるように作られている。
器具を扱う割にはプレイも雰囲気もソフトでとっつきやすい。
お話は今回行う実験の説明から始まって同意を得た後体にローションを塗る。
最中に言ってくる「体が温かくなる」とか「リラックスする」みたいなセリフを受け入れて
作品の雰囲気に浸る心構えを身に着けていくのだ。
導入や深化をしてからエッチを楽しむような催眠音声とは明らかに違う作りである。
エッチは乳首にはめてから指でいじられている感覚を思い浮かべたり
同じく乳首を舐められ、チンコを舐められる気分を器具によって味わう。
器具の形状、材質、作動した時の動き方、受ける感覚をお姉さんが言ってくれるので
その場の様子や快感をイメージしてこちらも気持ちよさを得るわけだ。
器具を動作させてからはリアルなモーター音が鳴るのも臨場感が出ていて良い。
いずれも後半になると刺激の強さが上がったり変化するシーンが登場する。
最後はお姉さんと複数の助手に囲まれて全身をそれらの器具で犯される。
といっても暗示はほとんどなく左右からモーター音が聞こえてくるだけだから
よほどの妄想力がない限りこれを聞いただけで射精はできないだろう。
それよりもモーターがえらく心地よくて私はむしろ眠くなってしまった。
まあ催眠音声ではないな。
お姉さんのセリフの内容が催眠を意識しているのはよくわかるのだが
別段こちらを催眠の世界へと引きずり込もうとはしてこないし
実験によって得られる感覚も植え付けるのではなくこちらに任せている。
だが実験風景に関する描写はどれも細かくわかりやすい。
途中で催眠音声らしく2回ほどカウントを数えたりもしてきた。
暗示の入れ方自体はきちんと考えて行われているし
作り手にある程度のレベルの催眠音声を作れそうな技量を感じる。
この作品では深い催眠状態に持っていく必要がないからそうしなかったってところか。
ちょっと変わった作風を持つエロボイスである。
作品テーマやストーリーは面白かったから
まっとうな催眠音声ではないことを理解したうえで聞く分には楽しめるだろう。
出演:星野ゆん
時間:55分
属性:ノーマル~ややM
催眠:★★☆☆☆
エロ:★★☆☆☆
コスパ:★★★★☆
総合:★★☆☆☆
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